第3回長岡京市廃棄物減量等推進審議会 議事要旨
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第3回長岡京市廃棄物減量等推進審議会
開催日時
平成27年7月8日(水曜日)午後1時30分~午後3時00分
開催場所
長岡京市役所2階 会議室2
出席者
委員13名、オブザーバー1名、事務局4名
会議の公開の可否
公開
傍聴者
2名
会議次第
(1)一般廃棄物処理実施計画について
(2)一般廃棄物排出量の推移について
(3)一般廃棄物処理基本計画に係る事務事業の概要
(4)一般廃棄物処理基本計画の改定について
(5)その他
配布資料・配布冊子
1 長岡京市廃棄物減量等推進審議会委員名簿
2 平成27年度一般廃棄物処理実施計画
3 平成26年度の廃棄物排出状況
4 平成26年度事務事業の概要
5 一般廃棄物処理基本計画改定方針(案)
議事録
事務局
それでは定刻となりましたので、ただいまから、「第3回長岡京市廃棄物減量等推進審議会」を開会いたします。はじめに資料のご確認をお願いいたします。
資料1「長岡京市廃棄物減量等推進審議会委員名簿」、資料2「平成27年度一般廃棄物処理実施計画」、資料3「平成26年度の廃棄物排出状況」、資料4「平成26年度事務事業の概要」、資料5「一般廃棄物処理基本計画改定方針」、また、配布冊子として「平成27年度ごみ減量のしおり」となっています。不足はございませんか。
次に、審議会委員の変更についてお知らせします。
長岡京市環境の都づくり会議、加納委員が一身上の都合のため解任され、「長岡京市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例」第25条第1項に基づき、長岡京市環境の都づくり会議の西村様を審議会委員の後任といたしまして委嘱させていただきます。
続きまして、本日の審議会の成立要件についてご説明させていただきます。
「長岡京市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例施行規則」第8条第2項におきまして、審議会の開催条件を設けております。本日は全13名全員のご参加をいただいており、本日の審議会が成立しておりますことを、この場でご報告申し上げます。
また、審議会等の会議については、市民の方々へ事前に開催をお知らせして、希望された場合は傍聴をしていただくようになっております。
また、会議録についても公開となっています。
それでは、今回は傍聴の申し出が2名あり、長岡京市廃棄物減量等推進審議会傍聴要領に基づき傍聴を許可いたしますのでよろしくお願いいたします。
それでは、議事1からは会長に進行していただきます。会長よろしくお願いします。
会長
それでは、お手元の次第に従いまして、議事を進めてまいります。
案件①「一般廃棄物処理実施計画」ですが、事務局からご説明願います。
事務局
それではお手元の資料2一般廃棄物処理実施計画の説明をいたします。
実施計画は長岡京市が平成27年度に排出する見込みの一般廃棄物について定めたものです。
数値は、平成27年度乙訓環境衛生組合の一般廃棄物処理実施計画をもとに策定しています。
乙環が平成26年度の2市1町の廃棄物排出量をもとに、平成27年度の処理実施計画を作成されますので、それに沿う形で長岡京市の処理実施計画を策定しています。
それでは資料2の1ページをご覧ください。一般廃棄物とはおおまかに、一般家庭から排出される家庭系ごみと、事業者から排出される中の一般廃棄物にあたる事業系ごみとに区分されます。この家庭系ごみと、事業系ごみに、し尿を加えたものが一般廃棄物ということになります。
し尿は通常、公共下水道を使って浄水場で処理されておりますが、下水道を使用されていない家庭で、以前からのくみとりや浄化槽を使っておられる世帯からでる分が、記載されているし尿にあたります。生し尿とはくみとりのことを指します。
家庭系ごみの可燃ごみですが、平成27年度は13,821.28トンを見込んでおります。これは7ページの3.家庭系ごみの中の可燃ごみ、処理業者3社の総量となっております。
次に不燃ごみですが、25.83トンを見込んでおります。乙訓環境衛生組合で不燃ごみとして処理されるものは、側溝清掃汚泥、つまり泥ということになります。これは乙訓環境衛生組合の勝竜寺埋立地で埋め立て処分されるものです。
次に資源ごみですが、2,047.77トン、これは、7ページの資源ごみと有害ごみの総量となっています。資源ごみは、缶、ビン、ペットボトル、その他プラ、その他不燃物ですが、有害ごみは乾電池、蛍光灯にあたります。
それ以外で、粗大ごみは156.51トンを見込んでおります。
この小計が16,051.39トンとなります。
次に事業系ごみですが、可燃ごみは5,447.75トンになります。
9ページをご参照いただき、可燃ごみの量と対応しております。
不燃ごみはありませんので、0です。
資源ごみ、粗大ごみはそれぞれ、18.80トン、235.98トンを見込んでおります。
事業系ごみの小計は5,802.53トン、家庭系ごみと事業系ごみの合計が21,853.92トンとなります。
次にし尿ですが、11ページに記載されている、生し尿、浄化槽汚泥の部分で、それぞれ540.21kℓ、601.58kℓとなります。あわせて、年間1,141.79kℓと見込んでおります。
4ページの処理計画は前年度の処理計画とほぼ変更がありませんので、割愛させていただきます。
その他、処理主体、収集運搬等々ございますが、またお目通しいただきたいと思います。
以上で実施計画の説明を終わります。
会長
ただいま事務局から説明がありました「一般廃棄物処理実施計画」について何かご質問等ございますか。
委員
くみとりの世帯数は何件ですか?
事務局
89件です。年々減ってきています。
委員
アパートは1件とカウントされていますか?戸数分カウントしていますか?
事務局
アパートは料金体系の関係で複雑になっていますが、従量制となっており、申し込みに応じてくみとりに行く方式になっています。それが266件で、イベントや建設現場の仮設トイレなども含まれています。
アパートはおおよそ月2回、回数では107回となっています。
委員
くみとりの世帯は経済的な理由もあるとは思いますが、普及が進んでほしいものですね。
会長
下水道の接続計画区域に含まれていないものと、計画区域内だが汲み取りの世帯数がそれぞれわかりますか。
事務局
はい。お調べして後日ご回答します。
会長
下水道接続促進についての担当部署はどちらになりますか。
事務局
上下水道部に下水道の担当があり、そちらが水洗化の啓発等を実施しています。
委員
下水道普及のため、金銭面で市が何か市民に協力していることはありますか?
事務局
補助制度があります。
委員
4ページに事業系のモデルケースを選定して検証するとありますが、進捗状況は?
事務局
事業系の許可業者が、本来なら事業所から可燃として排出される古紙や段ボールを回収し、リサイクルするというもので、現在はモデルケースとして実施中です。
会長
小規模事業所のモデルケースとして実施しているというわけですね。
委員
シルバー人材センターに分別指導の委託をしているとあるが、自治会があるステーションにも立ってもらっているのですか?
事務局
市内でエコタウンを実施している団体は22か所ですが、それ以外でルール違反が多い29か所は分別指導の委託をしています。
委員
自治会としての費用負担はありますか?
事務局
ありません。
委員
エコタウンの実施団体数に増減はありますか?
事務局
少なくなってきています。地域の高齢化が進み、分別指導の負担が増大したことが主な原因だと考えています。また、当初はアルミ缶をつぶす作業がエコタウンの契約に含まれており、缶をつぶさなければ委託料の減額措置をとっていましたが、要綱の改正後は缶をつぶさなくても減額しないこととし、負担の軽減を図っています。エコタウンは実施するうえでの優先順位はまず分別指導です。
会長
他に質問等がないようですので、案件②「一般廃棄物排出量の推移」について事務局から説明願います。
事務局
では資料3の説明を行います。資料3はごみの統計データをまとめたものです。
1ページをご覧ください。最初の表には長岡京市から排出されるごみの総量が掲載されています。
平成20年のリーマンショックで家庭系・事業系ともに排出量は一時減少しましたが、その後はほぼ横ばいといったところです。ごみの排出量は景気の動向に左右されることからも、今後の状況によっては再び増加することも考えられます。
また、グラフには排出量が棒グラフで示されています。そこに、点線で目標値を併記しているのですが、これは一般廃棄物処理基本計画に明記されている「減量化目標」をもとに作成しています。
減量化目標には「平成17年度実績よりそれぞれ約20%の削減を図ります」とあります。
平成26年度を見ていただくと、年度ごとの目標値21,648トンに対し、排出量21,782トンで134トンほど上回っているという状況です。
次に、2ページの家庭系ごみのグラフをご覧ください。
この家庭系ごみですが、ご覧いただけるように、平成26年度は排出量が16,059トンで、目標をクリアしています。しかし、注意していただきたいのですが、この家庭系ごみの中には可燃ごみが含まれているのと同時に資源ごみも含まれているということです。
基本計画の中には、再資源目標という項目があり、こちらでは一人一日あたりの資源回収量を12%増にすることを定めています。
家庭系ごみの総量を減少させる目標を立てている一方で、その中に含まれる資源ごみの収集量は増加させようとしていることになります。
このグラフの目標値の算出方法が最適かどうかは一度検討し、今後の基本計画改定の際に反映させていければと考えています。
次に事業系ごみのグラフをご覧ください。
少し目標に届いていないという状況です。細かい説明はまた後程いたします。
次に3ページ、家庭系ごみの内訳です。
先ほど、家庭系ごみは全てトータルすると目標値を下回っていると言いましたが、家庭系の可燃単体で見ると目標値に届いていないことがお分かりでしょうか。
一方、資源ごみは回収量を増やさなければならないのですが、ほぼ横ばいで目標には届いていないという現状です。
次の4ページでは、資源ごみの収集量と資源化量について表を掲載しています。
その表の下の円グラフをご覧ください。家庭系のなかの資源ごみの内訳を重量ベースで載せています。ビンはもともと重たいので、比率も大きくなってくるのですが、その他プラが資源ごみのうちかなり多くを占めていることもお分かりいただけるかと思います。
5ページ、6ページをご覧ください。缶・ビン・ペット・その他プラどれも目標には届いていません。
ただ、ここで少し考えていただきたいのですが、資源ごみの資源化量を上げようとすると、当然たくさん資源を消費しなければならなくなります。例えばペットボトルの資源化量を50トン上げようとするなら、市民の方に50トン以上のペットボトルを使ってもらう必要があるということになります。
排出抑制(リデュース)の観点から、これも次回の改定で表現方法に検討の余地があるかもしれません。
次に、7ページです。
家庭系ごみの一人当たりの排出量について記載しています。
その下のグラフでは、家庭系ごみの可燃について、ひとり1日あたりの排出量と目標値を掲載しています。
ひとりあたり15g可燃ごみを減らしてもらうことで目標をクリアできる状況に至っています。
次の8ページから10ページは古紙回収について掲載しています。
昨今の新聞購読数の減少がデータに如実に表れています。古紙の中でも新聞の占める重量は大きいので、これが減少していくことが、即ち古紙全体の回収量の減少につながっています。
長岡京市では地域の集団回収で、ほぼ全域がカバーできていますが、より多くの方に古紙回収にご協力いただくため、市役所でも昨年度から拠点回収を始めております。
11ページをご覧ください。
事業系ごみについてです。このなかで特に注目してご覧いただきたいのが、事業系ごみの可燃についてです。平成26年度は目標値5,092トンに対し、排出量5,461トンです。
なお、補足として、こちらには数か所のマンションから出る家庭ごみも含まれています。どのようなマンションかというと、曜日を問わず常に専用のステーションにごみを出すことのできるマンションです。
次回、データを集計し、マンションの可燃ごみを差し引いた値を報告させていただきます。
最後12ページですが、ここではごみの処理にかかる1人当たりの費用を掲載しております。
通常費と建設事業費がありますが、最近では乙環の長寿命化工事の影響など、費用の増減がありますが、おおよそひとりあたり2万円程度処理にかかっているということがおわかりいただけるかと思います。
以上で、資料3の説明を終わります。
会長
ただいま事務局から説明のありました「一般廃棄物排出量の推移」について何か質問等ございますか。
委員
くず鉄の回収業者が持って行っている部分を加算すれば、資源ごみは多少増えるのでは?
事務局
加算した場合は、その他不燃の回収量が多少増加すると考えられます。
規制には条例化が必要で、現在は缶のみ取り締まりが可能です。
会長
缶はどういった根拠で規制していますか?
事務局
条例としての整備がされているわけではないですが、過去に抜き取り行為が多発した際、警察との相談の中で、看板に市の財物であると明示すれば、検挙することまでは難しいものの、市として意思表示はできるだろうということで現在は明示しております。
その他不燃物も他市の例では逮捕までいくのは難しいとのことでした。
会長
市のものである、と宣言し、所有権に基づいて窃盗として警察と連携しているわけですね。
それ以外は宣言をしていないので無主物として扱われるため規制ができないということですね。
他市の例ですが、缶は騒音がするので、生活環境保全という観点で条例化し取り締まりをしているものがあります。
また、自治体は所有権を宣言することはできても、宣言をしてしまうと、その分管理責任がより強まるため、ステーションの管理もきっちりする必要が出てくるという点もあります。
委員
缶の資源化量はアルミとスチールを分けて表現することはできますか。
事務局
できます。今後はそうします。
委員
使用量が減ってきている中で目標値を増加させていくことはやはり難しいですよね。買う量が減ってきているようにも思いますし。
事務局
基本計画の見直しの中で目標数値の出し方に今後議論の余地はあると思いますが、今までは缶だったものがペットボトルになっていたりすることもあるため、そのような検討事項は一度精査していきます。
会長
「ごみとして出てきている分と、資源として出てきている分との比率で、目標を立てれば良いのでは?」と思われるかもしれませんが、それでは年度ごとにごみの中身の調査をして把握していかなくてはならないのでけっこう大変です。それができなければ推計で消費量を把握していく以外ないのですが、それは今後改定するときに検討しなければなりません。
委員
11ページでマンションが含まれると言われましたが、本来マンションから出る分は家庭ごみになりますよね。本当に排出されている事業系のごみの量は企業としては気になる部分です。大規模事業所は毎年目標を設定していることと思いますが、事業所全体がクリアできているかも正確に知りたいです。
事務局
次回の審議会の中でデータを明示する予定です。
会長
最後のコストの部分について、事務局は、乙環の改修の費用があるため年度ごとの費用に開きが出てきていると説明されましたが、これは毎年度、工事費建設費も含めた総額を人口で割ったものか、あるいは減価償却などの年度調整がされたものでしょうか。
委員
組合の方で処理経費の原価計算をしているのは、施設の耐用年数15年~20年を見込んだうえでの年度割と投資的経費という積算方法、それとあわせ、直接経費それぞれを足したものを搬入量で割り戻す方法をとっています。トン当たりで約38,000円前後ですが、それは中間処理最終処分のみの費用となります。
長岡京市が出しているデータはあくまで収集費用についてということになります。
事務局
積算方法は改めて詳しくご説明します。
委員
処理費用の算出方法についてですが、事業系ごみを含んだ経費の算出方法が最適なのでしょうか。
会長
基本的には市としてごみ処理に使っている費用が一人当たりいくらか、という単純計算によるものです。
つまり、人口が増えるから1人当たりのコストが上がってくるとか下がってくるとか、コストをコントロールするために何か考えようという管理会計的な考え方ではなく、財務会計的な話ですね。
トン当たりの算出方法だと、ごみの量が減るとトン当たりの費用が上がってくる場合もあるので、それよりは1人当たりのコストの方が、市民の考え方からするとなじみやすいということもあるでしょうね。
委員
処理に税金を投入しているわけで、行政としてはこれを効果的にPRしていきたいと考えるのですが。この費用は率直にみて高いでしょうか安いでしょうか。
会長
基準があるわけではないため、高いか安いかは一概に言い切れません。
他市の事例を比較するにしても、計算方法をそろえなければならず、現状ではなかなか困難です。
会長
次に、案件③「一般廃棄物処理基本計画に係る事務事業の概要」について事務局から説明願います。
事務局
その前に、前回の審議会で出た資料の要求等についてご回答いたします。
前回の審議会では、宇治市の「ごみの見える化」の制度を導入した時期と導入していない時期を比較する資料と、福祉収集の実施に関する検討内容の報告等ご意見がありました。
次回の審議会で一般廃棄物処理基本計画の改定版の作成に伴い、これまでの懇話会及び審議会でご審議いただいた「重点課題の進捗状況」をフィードバックしたリストを作成予定です。その中で2点の質問事項については説明したく思いますのでご理解いただきますようお願いします。
それでは、「一般廃棄物処理基本計画に係る事務事業の概要」についてご説明させていただきます。
資料4をご覧ください。
まず、資源ごみ集団回収の実績ですが、新聞・雑誌が毎年減少傾向にあり、合計も前年度と比較すると約24トンの減少となっております。原因としては新聞、書籍のデジタル化が考えられます。
また、排出場所がない住民の方々を対象として、環境業務課敷地内において拠点回収を8月から実施し、約8か月で約2トンの回収量がありました。現在も多くの問い合わせがありますので、今後も実施予定です。
次に「市内大型店独自で取り組んでいる資源ごみ回収量」でありますが、今回から、フレッシュバザールとリバティを大型店として追加しております。
次に生ごみ処理機について、年々購入者が減っているため、啓発方法を検討しつつ、今後も実施していきたいと考えております。
牛乳パック、エコ農園についても例年通り実施してまいりました。
次に530運動の実践活動について、26年度の実績数は23トン前後と一番多い年にくらべ3分の1に減っています。
家庭用品活用コーナーについても毎年減少してきています。引き続き広報していく予定です。
廃棄物減量等推進員会議について、自治会からの推薦、市民公募、事業所からの選出で平成26年度は75名で活動させていただきました。研修会やマイバッグキャンペーン等を実施いたしました。
出前授業はすべての小学校と保育所で実施しました。
保育所では前回ご覧いただいたデジタル紙芝居を上映しました。
また、うぐいす台自治会と谷田自治会でも出前授業を実施しました。
カラスネットですが、昨今カラスの被害が深刻化しており、貸与数が増加しています。
不法投棄は8件ありました。
会長
ただいまの「一般廃棄物処理基本計画に係る事務事業の概要」について、スーパーの段ボール量に店舗から排出される段ボールは含めていますか。多すぎると感じるのですが。
事務局
含めています。
会長
多くのスーパーは市民からの段ボールの回収量と店舗から排出される段ボールを分けて計上してはいないとは思います。含めているなら含めていると明記しておくと良いと思います。
会長
生ごみ処理機ですが、非電動式とはどういうものですか?機種の指定等はありますか?
事務局
ミミズコンポストのように電気の使用をせず堆肥化を行うもののことです。
様々な種類の堆肥化容器が開発されており、電気を使わない処理機にも対応できるよう、これまでの要綱を改正しました。機種の指定等があるわけではありません。
会長
長岡京市にはパネフリ工業というメーカーがあり、ダスクリンくるくるという製品が失敗しにくいと耳にしたことがあります。行政が企業と連動しながら施策を実施しても良いかもしれませんね。
委員
生ごみ処理機の購入者の追跡調査として使用状況のアンケートなどを取られてはどうでしょうか。
事務局
アンケートは以前実施したことがあります。その中で、ボカシを使用する堆肥化は失敗すると臭いがすごいという意見がありました。コンポストを使用した堆肥化は一度失敗すると継続していくことは難しいという問題はあります。それに比べ、電動式は継続的に使用してもらいやすいのかなという印象は受けました。
委員
エコ農園について、応募者数は増えているのでしょうか。
事務局
応募者数は増加しています。金額的にも魅力的なのかもしれないですが、生ごみの堆肥化を目的として運営しているため、そこは利用者の方々にも協力してもらいたいです。
委員
不法投棄について、件数だけでなく重量も掲載してほしいのですが。
事務局
資料にある不法投棄の件数は、警察への通報の件数を掲載しています。警察OBの環境監視委員が現場判断し、検挙につながるような悪質な案件については通報しており、その件数です。
重量については、個別に計量しているわけではないので掲載は難しいです。
委員
カラスネットについてですが、他市では黄色のものを使用しているところがあるようです。何か効果が違うのでしょうか。
事務局
色によってそれほど効果が違うということはありません。カラスは色の識別はできず、くちばしの先に物が当たるのを嫌がる習性があります。
ごみ袋の中にカラスの嫌がる塗料や紫外線を混ぜたものには寄ってこないらしいのですが、それをやっていたところが黄色のごみ袋を使用していたということで誤った情報が広まってしまったようです。
事務局
生ごみはきちんとくるんで排出していただき、前日出しはやめ、当日の朝、収集のぎりぎりに出していただくことで対応をお願いしたいです。それでも被害が深刻であれば、ネットを二重にかけて対応していただくことも有効かと思います。
会長
次に案件④「一般廃棄物処理基本計画の改定」について事務局から説明願います。
事務局
資料5をご覧ください。1の一般廃棄物処理計画とはについて説明します。一般廃棄物処理計画では廃棄物の処理及び清掃に関する法律第6条第1項の規定に基づき、市町村が一般廃棄物の適正な処理を行うための基本的な計画のことです。長期的な視点に立った一般廃棄物処理の基本方針となる基本計画と、基本計画に基づき年度ごとに一般廃棄物の排出抑制、減量化・再生利用の推進、収集、運搬、処分等について定める実施計画から構成されています、とありますが、今回は長期計画である一般廃棄物処理基本計画の改定をすすめていくことになります。
一般廃棄物処理計画は、ごみ処理基本計画と生活排水基本計画のふたつに分かれています。
次に2ページですが、1のごみ処理基本計画とはについて説明します。
「ごみ処理基本計画とは」、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づき、長期的かつ総合的視点でごみ処理・資源化の推進やごみの適正処理を行うために必要な基本的事項を定めるものです、とあります。
平成24年3月、審議会の前身となる懇話会で長岡京市ごみ処理基本計画の改定を実施させていただいたところです。
次に3ページの生活排水処理基本計画ですが、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づき、長期的かつ総合的視点で、生活排水に係る水洗化の推進や生活排水等の適正処理を行うため必要な基本的事項を定めるものです、と説明がされています。これもごみ処理基本計画と同様に平成24年3月に懇話会で改定しました。
次に4ページです。計画改定について案を示したものです。
現行の基本計画では循環型社会の構築を目指し、目標年度である平成33年度に向けて、ごみの減量や資源化の推進のため具体的施策を展開してきました。
平成26年8月には資源物である段ボール、新聞、古紙を市民が日常的に利用できるよう環境業務課の敷地内において、拠点回収を開始しました。また、平成26年10月には幼児期からの環境教育として大阪成蹊大学と連携してデジタル紙芝居を作成し、環境教育の推進を図るなど、循環型社会の構築に向けて一層のごみの減量及びリサイクルの推進に努めてきました。生活排水基本計画では、し尿や浄化槽汚泥の適正な業務の確保と安定した収集・運搬を行い、目標年度である平成33年度に向けて、水洗化の推進や生活排水等の適正処理に努めてきました。よって、改定版の策定にあたり、これまでの具体的施策の進捗状況の効果を検証するとともに、ごみ処理を取り巻く情勢の変化をはじめ、市民の環境問題やごみ問題に対する意識や生活習慣の変化、また、最終埋立地の現状など様々な変化が生じており、長期的・総合的視点に立った新たな一般廃棄物処理基本計画を策定するものです。
最後の5ページに改定のスケジュールを掲載しております。
会長
ただいま、事務局から説明がありました「一般廃棄物処理基本計画の改定」について何かご質問等ございますか。
事務局
基本計画の改定版のスケジュールについて、今年度の3月までが委員の皆さまの任期となっているのですが、任期の満了に伴い、いったん経過をまとめて答申を出すべきか、あるいは必要に応じ再任いただいた後に継続して議論をいただくことが可能でしょうか。
会長
これについて何かご意見ございますか。任期をまたいで審議を継続させていただいてもかまいませんか。
中間まとめのようなものを作成する自治体もないわけではないのですが、この分だとそれには少し早いのかな、という印象も受けますが。
特にご意見が無いようですので、会長と事務局に一任という形にさせていただきます。
会長
では最後の案件⑤「その他」について委員の皆様、事務局から何かございますか。
事務局
事務局から2点報告させていただきます。
1点目は宅配便を活用した小型家電の回収サービスについてです。前回の審議会でも質問としてありましたが、その後6月30日に小型家電回収業者であるリネットジャパン株式会社と協定を締結し、現在サービスを実施中です。方法を簡単に説明すると、インターネットで申し込み、段ボールに詰めたものを宅配便業者が回収するというものです。また、家庭でインターネットが利用できない方にはFAXで申し込んでいただく方法もあります。7月1日からすでに10件以上の申し込み、20件程度の問い合わせがありました。市の広報紙や京都新聞にも掲載されていますのでそちらもご参照いただければと思います。年末の大掃除の時期に利用される方が多いと聞いておりますので今後も継続して周知をしていきたく思っています。
また、2点目のクラウドファンディングについて、資金を賛同者から募りプロジェクトを進めていくというものですが、官学連携で制作したデジタル紙芝居を絵本にして東南アジアへ送るという内容で実施しました。目標金額の120万円を達成し、年内に絵本の制作をする予定ですすめているところです。
事務局からは以上です。
会長
今の件について質問等がないようですので、本日の議事はこれで終了とさせていただきます。
事務局
次回の審議会の日程ですが、10月中に開催する予定ですので、日程が決まり次第ご連絡させていただきます。それでは本日はこれで終了とさせていただきます。ありがとうございました。