平成28年度第4回 地域創生推進会議 会議録
- ID:5394

日時
平成27年11月27日(金曜日)午後4時から5時30分まで

場所
市役所会議室2

出席委員
石垣会長、山下委員、上垣委員、石田委員、岩野委員、金子委員、藤澤委員、土家委員

欠席委員
有賀委員、長尾委員

事務局
仁科(企画部長)、城田(政策推進課長)、山田・鍋島(政策推進課総合計画・企画総務担当)
廣部(株式会社地域計画建築研究所公共マネジメントグループチーム長)
議事
1 開会
2 「(仮称)まち・ひと・しごと創生戦略(案)」について
(事務局)
資料1を説明
【質疑応答】
(委員)
私には目標1が身近な問題になってくる。ガラシャ祭を若者の出会いの機会にするというが、独身者はガラシャ祭に興味はない。独身者の中に、「バスツアーを実施したい」と発起人になって出会いを作るような企画者が出てきた場合、それを支援するのも方法ではないか。
また、目標1の2「あんしん・わくわく子育てプロジェクト」の「子育てコンシェルジュ」だが、他人行儀な感じもするし、子育てをしていて何か違う感じがしている。
コンシェルジュというのは、自発的に行かないといけないけれど、講演会だと聞きたいと思った人がみんな参加できる。本当に悩みを持っている人は自発的に聞けないので、講演会で話だけでも聞くということができたら、より多くの人の気持ちを楽にしてあげられるのではないかと思う。
(事務局)
ここには、例示として、特に目新しいものを挙げている。子育てに対する講演会は、10年間実施してきた。子育て教室、つどいの広場等で、孤独感を持たないように、情報提供ややり取りができるようなことは数多くやっている。今まで出産したときからのケアは手厚くやってきているが、加えて、子育てコンシェルジュは、母子手帳の交付を受けた時からきめ細かく支援していくというものになる。
(委員)
産後は今までと同様で、プラスアルファで産まれる前からの部分が記載されているのか。
(事務局)
一貫して1人が専任で対応する。
(委員)
児童対策審議会に出席した時に、つどいの広場のような場があっても、行けない人がすごく多いという意見がよく出た。大多数の輪の中に入っていくのでなく、1人でも行ける環境が必要、発信しにくい人がたくさんいるので、講演会のような場がもっとあったらいいと思う。
(事務局)
取り組みで事業名を挙げているが、事業はこの5年間の中で色々なものが生まれ、なくなっていくことがあり得る。この事業だけに限られることではない。
ガラシャ祭は、子どもの時からのガラシャを知る教育も必要。今回、シティプロモーションを総合計画で新たにつくり、ガラシャ祭はシティプロモーションとしても打ち出す流れになった。これからは市外にも発信し、外からも来ていただけるような祭りにしていけば、参加される方もよりやりがいを持って取り組める。
(委員)
ガラシャ祭で商工会青年部は、十何年間、長岡京市の小学校4年生に「なるこ踊り」に参加してもらう働きかけをしてきて、やっと全校の4年生が参加することになった。ガラシャ祭に対する参加の気持ちを持ち、練習することによって共同体験ができ、ガラシャ祭に参加したという思い出も持てる。その子たちが10年経って20歳になったときに、今度はリーダーになって子ども達を教えていく。そういう中で出会いが増えるのと、地元の祭りという意識を持って参加できるということで、間もなく成果として出てくるのではないかと期待している。
(会長)
例えば、同窓会をガラシャ祭で行うとか。
(委員)
そういうアイデアもある。小学校4年のときに共同体験した楽しい思い出をもって、また外からも中からも集まり、同じように祭で踊れたら、輪がもっと広がっていく。
(委員)
2ページの「8万人を維持します」という見出しは非常に大きな意味がある。これをもっとクローズアップした形の図式にしてはどうか。ハードルは高いかもしれないが、良いフレームだという気がする。
目標1は、非常にわかりやすく数値化できる取り組みになっている。ただ、それぞれの数値目標の中身が、(バスの)利用者数が増えたら人口が増えているということになるのか、流入人口が増えたということになるのか、どうなのかという気がするものもあり、具体的に取り組みの中に落とし込んでいけばと思う。
(会長)
戦略目標とその数値目標がちぐはぐではないか、という事だと思うが、事務局はどうか。
(事務局)
数値目標の設定はとても難しい。今回「まち・ひと・しごと」で、長岡京市の定住の人口を増やしたいという中で、子どもを増やすための直接的な施策と間接的な部分がある。
また、長岡京市は安心安全という福祉分野の強いまちだと自負している。その辺の魅力も活かせる指標にできればと考えている。その中で、長岡京市独自の健康寿命の打ち出しを掲げてみたい。
はっぴぃバスも利用者が増えて、出歩く人が増えるということは、賑わいに繋がると考えた。
(委員)
数値目標は5年後には大概は達成するだろう。5年は短く、できることとできないことがある。10年、15年に繋がる施策にするために、数値が出たら検証を大事にしていただきたい。
(会長)
目標3の数値目標、はっぴぃバス利用者数というのは、7、8、9の補足資料の中では直接は関係しない気もする。
(事務局)
8の取り組みの2つ目に「地域公共交通ビジョンの推進」事業がある。これは阪急バスも絡む部分もあるが、コミュニティバスが絡んでいる。
(会長)
8万という人口フレームの件だが、マスタープランには8万と出ているが、創生戦略の中に都市計画マスタープランは7の一部だけにしか出てきていない。阪急長岡天神駅周辺整備もマスタープランの中に入っているので、もう少しこの中に入れてはどうか。
(事務局)
2ページの体系のフローの中にマスタープランも入れるということか。
(会長)
いえ、7の取り組みの1つ目に「都市計画マスタープランの推進」とあるが、ここはどちらかというとハード整備で、マスタープランにはソフト整備もあるので、ここだけではなくて他にも反映させたほうがいいと思う。
(事務局)
2ページは、総計をベースに総合戦略を国や府の総合戦略も勘案した流れにしている。
(会長)
そこはいい。項目としてマスタープランという言葉がここだけに出てくるが、特にここで「都市計画マスタープランの推進」と書かなくてもいいのではないかと思う。阪急長岡天神駅周辺整備事業も、市庁舎建替やJR長岡京駅の整備もマスタープランに入っているので、気になる。
(委員)
創業支援については創業支援計画を策定するとしか挙げていない。数値目標として創業だけにこだわらずに就労支援とか就農支援の件数も入れてはどうか。
「健康寿命の延伸」はプロジェクトとの関わりが分かりづらい。
(事務局)
創業支援については、目標3「にぎわいと活力に彩られたまち」の中で、どれを大きな指標にするかは、色々な考え方がある。「創業支援計画を策定」は、長岡京市、商工会、金融機関等が連携した取り組みを新たに始めるので記載している。
5ページの「健康寿命の延伸」は「すべてのライフステージでの暮らしやすさを追求する」ということ。
(委員)
12ページの創業支援は、「計画を作って終わり」という文章に見える。これを長期間にわたって推進するというところを表現してほしい。
11ページの「エスカレーターを改修します」は、意味が分からない。何の目的か、なぜ「にぎわい」のところに入っているのか。
(事務局)
基本計画の中から拾い出し、このプロジェクトとして目標達成のための様々な取組の一つとして記載している。
(委員)
それを目的とするのはよい。「改修します」だけでなく、もう少し表現を工夫してはどうか。
(会長)
「長岡京駅関連整備をします」或いは「利便性の向上を図ります」でもよい。
(事務局)
バリアフリー化といった表現に再考させていただく。
(委員)
行政だけではできないものばかりで、色々な団体とタイアップ、協働でやらなければならないものがほとんどだ。また、財源をしっかり確認していくことが大事かと思う。
(委員)
市の事業を市民が知る手段があまりない。『広報長岡京』が情報源の1つだが、ホームページの閲覧まで、モチベーションを持っていくことが難しい。
8万人を大きく打ち出すのであれば、それによってどの様にまち自体が魅力的になるとか、ブラッシュアップしていくというビジョンがあると、腑に落ちやすくなると思う。
目標4の取り組みに「シティプロモーションのコンセプトを確立し、……媒体を活用して、長岡京市の魅力を発信します」とあるので、そこに力を入れたら良い。市だけが発信するのではなく、市民と共に発信していく。TwitterやLINEなどのツールがあるので、どうすれば市民が発信しやすくなるかを考えていくと、全体的に発信力が上がっていくと思う。
ポテンシャルはあるのに活かしきれていないのがもどかしいことがある。市として、これだけのプロジェクトを推し進めるのであれば、市民からの発信も同時に強化していった方が良いのではないかという印象を受けた。
(事務局)
まずは、コンセプトを明確にしていかないといけない。行政的には使うツールに制約があるが、手段を考えていきたい。
(委員)
「8万を維持し、この魅力、この活力を保つ」というのが、第4次総合計画の大きな柱であり、この総合戦略の大きな柱でもある。それをいかに情報発信するのかが、市役所の仕事でもあり、また住民の仕事でもあると思う。住民が主体的に取り組んでいることを行政が手伝うことで、色々な取り組みが進んでいる。住民が力を発揮し、輪が広がるよう、行政が支援していく仕掛けが必要だと思う。
目標1のプロジェクト3「しごと・子育て完全両立プロジェクト」とあるが、完全両立とは一体何か。完全両立というと概念が人それぞれ異なるため、「完全」はいらないと思うので、意見として申し上げる。
(委員)
(前回の資料より)分かりやすくなった。KPI設定を次回の楽しみにしている。
5ページ、6ページ、目標1「出会い・ふれあい・育てるまち」で、サブタイトル「結婚・出産・子育ての希望を導き、かなえる」は、例えば、具体的な事業でいえば、できるだけ子どもが増えていくような形にもっていき、第3子は無償化するということであれば、その辺が実績として出る数値があれば更にいいと思う。
目標2は、健康寿命の延伸は高齢者だけの想定ではなく、それぞれのライフステージでの数値で、反映できるようなものがあってもいい。
目標3は、産業の活力が目標として弱いと思う。市内GDPだと大企業の景気によって相当大きくぶれが出るので、少し危険と思うが、活力を反映するようなものが何かあればと思った。
目標4の「鉄道三駅の乗降客数」は、府でも使っている。
具体的な目標に応じた数値がよりストレートに出るようなものがあれば素晴らしいと思う。
感想として、行政の情報発信は、必要なときにアクセスしたら情報が得られるようなサービスをまず意識している。TwitterやSNSを使うのは、非常に発信力があるので、必要だと思うが、ある意味口コミと同じなので、使い分けはしながら、できるだけ発信していきたい。
広報で言えば、先日乙訓の首長と府の振興局で全国ネットの新聞社やテレビ局を回った。この地域は、地元紙の洛西版が充実しているが、京都市に近い分、府域版には記事が載りにくく、域外には情報が出ない。情報発信には、行政自身が発するものと、メディアに取り上げてもらうもののトータルなので、府も頑張っていきたい。
(会長)
予定の時間が迫ってきた。全委員の発言があったので、今日はこれで終了したい。ありがとう。
次回はどのような予定か。
―(日程調整)―
(事務局)
次回で最終にしたいと考えている。
1月18日月曜日午前10時から、今日と同じ会議室2とする。
3 閉会
(事務局)
今日いただいたご意見は再考し、整理して、次回に提示したい。
この会議自体には産・学・金・労・言・市民という各層の方に参画いただいており、まちの中の人材総がかりでこれからのまちは考えていこうという趣旨と捉えている。計画が出来上がった以降も、そのチェックという部分で皆さんのご意見をいただきながら進めていきたい。