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市長と語る“対話のわ” 令和3年3月20日(土曜日)

  • ID:11271

令和3年3月20日(土曜日)時事問題研究会

日時

令和3年3月20日(土曜日)午後2時00分から

場所

中央公民館 学習室2

テーマ

これからの長岡京市について

参加者

17名

対話録(要旨)

<市長>

【来年度の予算や進捗】

 来年度の一般会計予算は、312億円規模。1.2月から着工した新庁舎の整備費用約18億円 2.済生会病院の移転支援費用約11億円 の合計約30億円が上乗せされ、規模が膨らんでいます。

 【新型コロナウイルス関連予算】

 当初予算は4月からの1年間の予算として組みますが、コロナウイルスをめぐる状況の変化に合わせ、補正予算を議会に提案し追加しています。この3月議会に提案しているのは来年度の当初予算312億円ですが、明日の議会最終日には当初予算の補正第1号としてワクチン接種に関する予算を提案し追加します。

 昨年からのコロナ対策として、まず公共施設等での衛生用品の整備を行いました。当初はマスクがなく、市の備蓄マスクを病院や高齢者施設へ優先的に配分しました。夏頃からは、市内店舗の経済活性化と、新しい生活様式の定着をはかるため5千円の商品券を配布しました。その他、事業所への支援を含め12億円の新型コロナ対策を行いました。

 また、小中学校でオンライン授業が出来る仕組みとして、この春からタブレット端末(iPad)の一人1台の配布を行います。

【新庁舎】

 現在1期庁舎5階建てを着工中で、来年秋頃の完成後、現庁舎南棟から1期庁舎へ引っ越しし、南棟・東棟を解体後、そこに2年程度かけて2期庁舎を建設します。そして引っ越しが完了した後、最後に北棟を解体し駐車場となります。

 事業者は、技術面と価格面の両方を競わせる総合評価での入札を実施のうえ、5社のうち戸田建設に決定しました。建設費用については予定していた102億円から約15億円下がり87億円になりました。また、工期についても当初7年を予定していましたが、1年短縮でき、それに伴い警備費用なども削減されました。

 周辺工事で御迷惑をおかけしますが、安全を第一とし進めてまいります。

【済生会京都府病院】

 済生会京都府病院は、だいぶ外観が出来上がってまいりました。市として28億円の支援を予定しており、ほぼ最終11億円の予算を令和3年度に予定しています。来年の秋の開院予定でしたが、工事が順調であり、来年6月の開院予定で進んでおります。

 コロナウイルスの外部流出を防ぐ陰圧室という病室も新たに設置され、部屋数も設計変更しながら増やしておられます。 

【ワクチン】

 ファイザー社製のワクチン接種が医療従事者を中心に始まっております。5月~6月頃までは医療従事者に配分されます。ワクチンの効果は 1.発症の予防 2.重症化リスクの低減 があります。接種は強制ではありませんが、国民の6割以上程度が免疫を持てば感染のパンデミックは抑えられると言われているので、出来る限り多くの皆様が安心して接種できる環境作りに努めてまいります。

 今、認可をされているのはマイナス75度で保管が必要なファイザー社製のものです。アストラゼネカ社製はまだ日本では認可されていませんが、ヨーロッパでは血栓との因果関係はないと接種が再開されました。モデルナ社製は現在承認申請中です。高齢者の皆様に接種いただくのはファイザー社製のワクチンです。3週間後に2回目の接種が必要で、大きな副反応はないと聞いています。

 長岡京市では、4月中に高齢者施設入居者を中心に開始します。一般の65歳以上の接種は5月の中旬を想定しています。接種方法は、集団接種と個別接種があり、集団接種は市内10小学校の体育館を回っていきます。個別接種は開業医や病院で予約をして接種いただく方法です。平日は個別接種が行われ、週末に体育館を借り予約をいただいた人に集団接種を実施します。A小学校に第1土曜日の午後と第1日曜日の午前・午後の3区分を用意し、第4土曜日に2回目の集団接種を受けていいただくことになります。おおむね5月から8月頃を予定しております。65歳以上の方は約2万2千人おり、接種率を65%~70%と見込んでいます。

 市のワクチン窓口を設置しています。955-9732にお問い合わせください。以上については国からの安定したワクチン供給を前提に想定しています。


■質疑応答・意見交換

<参加者>

 65歳以上の接種率65%想定とのことだが、全世帯の接種率の想定は?

<市長>

 全世帯の想定はしていませんが、同じくらいと考えています。どの自治体においても7割ぐらいと言われています。

 

<参加者>

 65歳以上の接種は8月頃までであれば、65歳未満は早くて秋か?

<市長>

 65歳以上の接種が完全に終わらなければスタートできないのか、政府から示されていません。順調にいけば並行しての接種も想定されます。長岡京市の場合は、早くても7月や8月になる見込みです。

 

<参加者>

 予約方法は?

<市長>

 集団接種と個別接種があります。

 個別接種は5月中旬ごろから、かかりつけ医に御自身で電話して予約いただくことが原則ですが、医師会と調整中です。集団接種は、市の専用ダイヤルにお電話いただくか、24時間受付可能なLINEにて予約いただきます。

 4月中旬に市から接種券を送付します。この接種券にID番号のようなものが記載されており、予約の際に必要となります。予約開始時期は広報臨時号でお知らせします。

 

<参加者>

 その接種券は65歳以上の人のみか?

<市長>

 65歳以上の人のみになります。それ以外の方は6月以降に送付する予定です。

 

<参加者>

 去年あかね幼稚園の隣の池にゴミや自転車などの不法投棄について相談したが、次の日には市役所が対応してくれた。素早い対応に感謝。

 長岡京市には市役所の建替えや済生会病院の建替え等はあるが、大きなビジョンがないように思う。全国的に見て何をしているのか、特色がないように思う。皆が長期的に考えていけるようなビジョンがないのか、広報してほしい。

<市長>

 迅速に動く市役所でありたいと考えております。何かあれば御指摘ください。

 長岡京市では総合計画を策定しています。「住みたい住みつづけたい悠久の都 長岡京」をキャッチフレーズに、まちづくりの様々な施策を示しています。観光や産業、大都会や自然などの特徴をもつ様々なまちがあるなか、長岡京市の特徴と目指すべき姿は「暮らしやすさの追求」だと思います。そのために様々な施策を考えています。全国的に人口が減っていくなか8万市民の維持を目標とし、市民が豊かに暮らせ、選ばれるまちづくりに取り組んでまいります。

 

<参加者>

 集団接種と開業医の接種について、同時並行か?

<市長>

 同時並行で実施します。

 

<参加者>

 65歳以上とのことだが、65歳以上の中でも75歳以上など区別はあるのか?

<市長>

 65歳以上がひと枠で、区別はありません。

 

<参加者>

 ワクチンの費用は?

<市長>

 全額国が負担します。市の予算として支出しますが、国からの歳入があります。

 

<参加者>

 ごみ袋について、単身者用に今のサイズの半分ぐらいの大きさがほしい。

<市長>

 2月1日から新しいごみ袋制度がスタートし、皆様の御協力をいただき9割5分以上の方に指定ごみ袋で排出いただいております。2月の速報値としておおむね1ケ月で100トン、パッカー車で50台分の削減。1ケ月900トン前後が800トンに減少しました。ごみ袋は民間事業者が製造しています。一番小さいサイズで15リットルですが、大きいとの声を多くいただいており、令和3年夏から7リットルで手提げ型のごみ袋の導入を見込んでいます。向日市が令和3年夏からの移行期間を経て、大山崎町が令和4年度中に指定ごみ袋制度をスタートする予定であるため、小さい袋を製造しても採算が取れるとのことです。「向日市・長岡京市・大山崎町指定ごみ袋」という表記になりますが、現在の「長岡京市指定ごみ袋」も使用できます。

 

<参加者>

 京都市との隣接地域で黒いごみ袋が排出されている。

<市長>

 指定袋以外での排出は、沿線上が多いので、市外の方の可能性もあります。ステーションへの不法投棄も増えており監視カメラで撮影もしていますが、解決にはなかなか結び付かないのが現状です。

 

<参加者>

 LINEでコロナの感染者数の連絡がくるが、数値だけでなく防止策、気を付けるべき点など知らせて欲しい。

 「麒麟がくる」が終わったが、次の観光事業のビジョンはあるのか。長岡天神駅の踏切もネックになっているのか。

<市長>

 発生件数以外の情報についても発信するよう努めていますが、注意すべきことは、「手洗い」「消毒」「マスク」「換気」の徹底に尽きます。感染者情報については、人権侵害を防止するため詳細までお知らせできませんが、傾向については、市長メッセージ等で発信してまいります。

 「麒麟がくる」最終回の大河紀行で勝竜寺城が取り上げられてから、来場者数が増えています。コロナ禍においても色々な映像でお城の情報を配信しており、20万アクセスなど増えております。さらに、今年は築城450年目にあたり、今朝も勝竜寺城で開幕式を実施しました。奈良大学の千田先生の監修のもと、お城のいわれなどの情報発信も行っていきます。大きなイベントで集客するのではなく、コンスタントな集客を狙っています。観光についてはコロナの収束までは具体的に動きにくいと考えています。まずは落ち込んだ部分を取り戻したいと考えています。

 長岡天神駅について、連続立体交差事業は京都府の事業となり京都府採択に向けて要請しております。鉄道を上に上げることはおおまかに決まっています。方法としては1.一度線路を横によけて今線路がある所を高架にしてもう一回戻す「仮線方式」 2.隣に高架を作る「別線方式」 の2つがあります。長岡京市としては仮線方式の方がいいのではないかというところまで決まってきました。線路は東側に振り、西側のエリアはロータリー等の活用に向け動いています。周辺の地権者に事業化を示し、再開発や区画整理事業に対し協力を要請しているところです。様々な意見をまとめながら進めていきたいと思います。


<参加者>

今の内容でいくと実現までかなりの年数がかかるので、踏切があと何秒で開くなど表示がほしい。

<市長>

技術面もありますので、阪急へのご意見として受け賜わりました。

踏切解消による経済効果も京都府に提案していますが、周辺のまちの価値を高められなければ、京都府が高架化事業に踏み込むことは難しいだろうと考えています。このエリアの再開発等を皆様方と共有しながら進めてまいります。


<参加者>

 医療体制について。コロナの関係で第3波以降感染者が増加しており、重症患者を受け入れている病院の危機を感じている。京都府の場合、重症患者の受け入れ病院は14か所で11が京都市内にあり、あとは宇治市、久御山町、東舞鶴と府下には3つしかない。長岡京市に重症患者の受入病院があれば京都府下の患者にとっては不安がなくなるのでは。縦貫自動車道を使えば京丹後市から車で1時間、西代公園にヘリポートがあるのでヘリを使えば宮津から20分。縦貫道は名神と京滋バイパスとつながっており、さらに京滋バイパスは第2京阪、縦貫道の先には近畿自動車道と、長岡京市は非常に便利な所。インターチェンジの近くに済生会京都府病院が移転すればますます将来の地震や水害にも拠点として需要な場所になる。医療体制を今ここで構築していく必要があるのではないか。

<市長>

 広域的な医療支援の調整や感染症に関することは京都府の管轄となります。乙訓地域は、2次医療圏の京都乙訓医療圏に設定されており、京都市と乙訓地域が一体となり、救急やどこが引き受けるかなどの体制が組まれています。全国の2次医療圏の中で京都乙訓医療圏は人口に占める医師数がずば抜けて多いです。反対に、北部の地域の医師数が極端に少なすぎるという弊害があり、京都府が医療調整を行っています。そういった中でどのような資源配分を行っていくか、おっしゃられた事も含め京都府へ申し上げます。重症患者の受け入れがどこまで可能かは済生会京都府病院側の判断もあるかと思いますが、移転により陰圧室など状況面、ハード面が相当進むため、一定の役割を果たしていただけると期待しています。

お問い合わせ

長岡京市対話推進部秘書課秘書係

電話: 075-955-9500

ファクス: 075-951-5410

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