第19回長岡京市廃棄物減量等推進審議会 議事要旨
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第19回長岡京市廃棄物減量等推進審議会
開催日時
令和3年6月8日(火曜日)午前10時30分~
開催場所
長岡京市立図書館3階 会議室
出席者
委員9名、事務局6名
傍聴者
0名
配布資料
(事前配布)
・次第
・資料1 令和3年度一般廃棄物処理実施計画
・資料2 令和2年度一般廃棄物排出量の推移
・資料3 指定ごみ袋制度導入前後における一般廃棄物排出量の推移
・資料4 令和2年度一般廃棄物処理基本計画に係る事務事業等の概要
・資料5 次期長岡京市一般廃棄物処理基本計画における目標値の設定について
・資料6 長岡京市廃棄物減量等推進審議会設置に関する根拠法令
(当日配布)
資料2の追加、資料4の差替、資料5-1、広報6月号の抜粋
会議次第
1.審議会委員、市職員の紹介
2.副会長の選出
前副会長が退任のため、山本委員を副会長に選出する。
3.案件
(1)令和3年度一般廃棄物処理実施計画について
資料1に基づいて、説明を行う。
主な内容については、次のとおりである。
・令和3年度のごみの処理量の見込みは、令和2年度の実績をもとに、家庭系ごみ16,175t、事業系ごみ6,342tの合計22,517tとしている。
【質疑】
特になし。
(2)令和2年度一般廃棄物排出量の推移について
資料2に基づいて説明する。
主な内容は、次の通りである。
・令和2年度のごみの総排出量は、目標値を2,038t超過した22,234tであった。
・一人一日当たり収集ごみ量(家庭系)は、目標値を26.56g超過した539.36gであった。
・一日当たり搬入ごみ量(事業系)は、目標値を3.34t超過した17.20tであった。
・再生利用率は目標値を6.5ポイント下回る13.5%であった。
・一人一日当たりの資源回収量は目標値50g下回る112gであった。
・再生利用量は目標値を1,466t下回る3,314tであった。
・最終処分量は目標値を277t超過した3,432tであった。
・いずれの指標も目標値を達成できなかった。
【質疑】
特になし。
(3)指定ごみ袋制度導入に伴う一般廃棄物排出量の状況について
資料3に基づいて説明する。
主な内容は、次の通りである。
〇指定ごみ袋制度導入後の2∼4月の各ごみ量について比較する。
・可燃ごみについて、前年比425t(約9%)減の4,257tとなった。
家庭ごみからの収集ごみに限ると、前年比423t(約13%)減の2,812tであり、削減量のほとんどが家庭からの可燃ごみと分かる。
・粗大ごみについて、前年比16t(約13%)増の136tとなった。
・資源物について、前年比28t(5%)増の623tとなった。
その他不燃物を除くと46t(14%)増の387tとなった。
種類別にみて、ペットボトルが14%増、その他プラスチックが30%増、缶類とビン類には大きな変化はなし。指定ごみ袋制度導入により従前は可燃ごみとして排出 されていたペットボトルや容器包装プラスチックなどが、資源物として排出されるようになったのではないかと考えられる。
【質疑】
委員:
広報では、家庭からの燃えるごみが3ヶ月で「423トン減った」と表現されているが、一世帯あたり何㎏といった身近な表現であればわかり易いのではないか。世帯あたりで減った量を計算したら12㎏であり、米袋1つ分ほどである。
会長:
例えば、パッカー車何台分といった表現も分かりやすい。
事務局:
ご意見を参考に、今後はよりわかりやすい表現にしていく。
会長:
袋の見える化によって分別が進んでいく。さらに分別を進めていくことを伝える必要がある。今のタイミングがとても大切である。
委員:
その通りである。成果をほめてもらうことで、より減量化が進む。
(4)令和2年度一般廃棄物処理基本計画に係る事務事業等の概要について
資料4に基づいて説明する。
主な内容は、次の通りである。
・市役所の拠点回収実績54%増加、原因は指定ごみ袋制度開始と考えられる。
・給食調理くず収集量は全ての保育所・小学校・中学校で回収することになったので、前年比で約2倍となった。
・530運動実践活動の実績は、新型コロナウイルス感染症の影響で大きく減少した。
・出前講座等の件数は、指定ごみ袋制度説明会を26回行った。
【質疑】
会長:
指定ごみ袋による「市内大型店独自で取り組んでいる資源ごみ回収量」に対する影響はあったのか。
事務局:
それに関する分析はまだ行っていない。
会長:
指定ごみ袋制度の説明会は、対面でこれだけの回数行ったのか。
事務局:
新型コロナウイルス感染症対策を行ったうえで実施した。
委員:
家庭用品活用コーナーの品数が減少傾向なのは何故か。
事務局:
具体的な原因は分からないが、新型コロナウイルスの流行が遠因かもしれない。
会長:
フリマアプリなど民間のサービスの利用者も増えているのではないか。
(5)次期長岡京市一般廃棄物処理基本計画における目標値の設定について
資料5に基づいて説明する。
主な内容は、次の通りである。
・現行の長岡京市一般廃棄物処理基本計画の主指標である「ごみ総量」「再生利用率」「最終処分量」の令和元年度実績と、最終年度の目標値とを比べるといずれの指標も目標を達成していない。よって、次期基本計画では現計画の目標値を引き継ぎたい。
・現行計画の目標値が妥当かどうか、試算を行い確認した。
食品ロス削減量・紙ごみ削減量・プラスチックごみ削減量について、国の目標や他市の状況と比較して算出
指定ごみ袋制度導入でごみ総量が10%減少し、可燃ごみに含まれる資源物が50%減少すると仮定して算出
試算1を一部見直しして算出
それぞれの試算で算出した値と目標値を比較したところ、大きな相違はないため、目標値は妥当であると考えている。
【質疑】
会長:
試算3について補足すると、食品ロスの数値について、「過剰除去」(食べられるのに取り除いている部分)を含まないこととしている。「過剰除去」は国の推計には入っているが、昨年長岡京市で行った組成調査でも計測しておらず、また国でも計測方法が確立していない。「過剰除去」を加えると目標値を達成できているかどうかの評価が困難であるので、過剰除去を除いた目標値を設定したほうが良いからである。
そのため、「手付かず」「食べ残し」の量を食品ロスとして、目標値を定めたほうが良いのではないかというアドバイスをおこなった。
また、「可燃ごみに含まれる容器包装プラスチックを半減させる」という目標については、「2030年までに温室効果ガスを半減させる」という国の目標をもとに、温室効果ガスの排出量の計算上最も大きな要因である「一般廃棄物焼却量中のプラスチック焼却量」を減らすためである。
会長:
目標値の設定について、今の目標値を単に引き継ぐというわけでなく、今後の目標として妥当かどうかチェックをしたうえで引き継ぐということで、事務局で資料を作成されたが、試算の説明を聞いたときに感じたことを述べてもらいたい。
委員:
食品ロスが出ないように、買いすぎないようにする必要がある。
食べ残しでも持ち帰り可とする店舗もある。
委員:
環境大臣が海洋汚染防止のため、プラスチック削減目標を述べていた記憶がある。そういった目標値は市町村に向けて降りてくるのか。そういった数値は基本計画にも反映させる必要があるのか。
事務局:
「プラスチックに係る資源循環促進等に関する法律」が成立したことだと思われるが、現在情報収集している段階で、レジ袋に続きコンビニでのストロー・スプーンなどの配布を減らしていく内容の法律と考えられる。
会長:
市町村に目標数値が下りてくるわけではなく、プラ戦略の目標達成に向けた政策をパッケージ化したものがご指摘の法律である。
国の目標としては、バイオマスや熱回収の有効利用など他の目標もあるが、ワンウェイプラスチックの発生抑制を累積25%にすること、容器包装のリユース・リサイクル率を60%にすることの二つが基本計画に直接関連している。発生抑制の累積25%については、事業者が行う取組に対し消費者も呼応するという流れになるといえる。プラスチック製品の設計における資源削減の模索など、事業者と消費者の協力は不可欠である。
事務局:
法律では市町村にプラスチック製品回収の検討をすすめるよう求めているが、乙訓環境衛生組合における処理施設の準備も含めて検討する必要がある。そのため今回の計画にすぐに反映させるのは難しい。
委員:
先ほどの法律が2022年4月施行とのことだが、プラスチック製品は分別収集の場所で収集できるのか。
事務局:
今回の基本計画の中では、「検討する」という表現になる。
会長:
基本計画は5年ごとに見直しする予定なので、次の見直し時に本格的に計画に反映することとなるのではないか。
委員:
話が変わりますが、スーパーで指定袋をレジ袋として配ることはできないか。
会長:
現在使い捨てのものを減らす方向にあり、スーパーで指定袋をもらえるとなると、袋の使い捨てに抵抗感がなくなり、買い物に行く際マイバッグを持ち歩かなくなるなど、プラの発生抑制が進まなくなることが考えられる。
委員:
指定ごみ袋になってから、違反ごみ全てに警告のステッカーを貼っていったのは良かった。
会長:
指定ごみ袋制度の開始は大事なタイミングで、市民のごみに関する意識が高まっており、計画に載せる内容も先出ししてアプローチしていくことは重要である。
事務局に確認するが、今後施策の議論とともに最終的な目標値も決めていくということでよいか。
事務局:
そのとおりである。再度、施策と目標値を合わせて議論する場を設ける予定である。
ひとまず今回は目標値の考え方を示した次第である。
会長:
今の時代は単純な積み上げではやっていけないので、そういう意味から「目標値の引継ぎ」という表現は良くないと思われる。今の社会に求められる環境に対する対策・目標を意欲的に立てる必要があるといえる。
(6)その他
広報紙6月号の抜粋に基づいて、説明を行う。
主な内容は、次の通りである。
・指定ごみ袋のミニサイズ(7L・取っ手付き)を夏頃販売する予定。
・向日市・大山崎町も指定ごみ袋制度開始のため、袋のデザインが変わる。
・市役所での古紙回収等の日程を6月から新たに第3日曜日に行う。
・古紙回収の品目で、新たに古着・古繊維を回収する。
【質疑】
委員:
市役所での古紙回収は、第三日曜の午前9時~午後3時に持って行かないとだめか。
事務局:
今までどおり、平日の午前9時~午後5時にも開放しているので、第3日曜日に都合の悪い方はそちらで出してほしい。
委員:
高齢者はなかなか市役所まで持ち込むのは難しい。
委員:
拠点回収場所はどこを見ればよいか。
事務局:
現在取りまとめを行っており、近日ホームページにて拠点回収場所情報の更新を行う予定である。
会長:
拠点回収場所を地図上で表示することはできないか。
事務局:
現在は回収場所の一覧表しかないが、今後対応していく予定である。