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市長と語る“対話のわ” 令和5年3月18日(土曜日)時事問題研究会

  • ID:13368

日時

令和5年3月18日(土曜日) 午後2時から午後3時15分

場所

中央公民館 視聴覚室

テーマ

はじめに市長より「これからの長岡京市」をテーマに以下のことについて説明いたしました。

 

令和5年度当初予算の概要について

・安心して子どもを産み育てられる環境の充実

・安全で快適な教育環境の整備推進

・さらに便利で安心なまちを目指し、まちの新陳代謝を加速

・市民が主体。「進化するまちづくり」の本格始動

・デジタル化の推進による市民の利便性向上と業務効率化

    参加者

    15名

    対話(質問・意見)

    <参加者>

    今年トルコで大地震が起こり、多くの家が倒壊しました。長岡京市でも南海トラフ地震が起こる可能性があると思います。市として住宅の耐震性を調査し、対策をとったほうがよいのではないでしょうか。

    <市長>

    地震への対策ですが、市が管理すべき公共施設は順次耐震化を進めており、現在市役所の建て替えを進めているところです。民間の建物で建築基準法が改正されたのちに建てられたものについては、耐震性が保たれています。それよりも前に建てられた民間の建物については、個人の私有財産のため建物の所有者自ら調査をしてもらう必要があります。その時の耐震調査にかかる費用については、助成制度がありますので、そういった制度を活用しながら、古い建物の耐震性を高めていく必要があると思います。



    <参加者>
    中山修一記念館や埋蔵文化財センターを時々訪れます。展示内容は充実していると思いますが、お客さんが少なく感じます。文化センター通り沿いなど市の中心部に建物を移転してはどうでしょうか。
    <市長>
    おっしゃる通り、埋蔵文化財センターは建物が古く、立地的にも目立ちにくいところにあるので、いらっしゃる方が少なくなっているのかもしれません。今後、文化財保存活用地域計画により文化財等の展示機能を新庁舎(二期)に入れていく予定です。文化センター通り沿いではありませんが、市の中心部である市役所の新庁舎にて皆さんに文化財を見ていただけるように整備する予定ですので、よろしくお願いいたします。



    <参加者>

    高台の方は、今でも開発が進んでおり、新しく転入される子育て世帯が多い中で、長五小だけで小学校が足りるのか不安になります。長五小は、かなり生徒数が多いと聞きますし、長九小も生徒数が増えてきていると聞いています。今後、長岡京市として小学校の対応はどうされるのでしょうか。

    <市長>

    長岡京市は10小学校区あり、全国的には小学校は統廃合が進んでいます。長岡京市の子どもの数の推移を考えると10小学校区を維持することは大原則となります。その中で、もうひとつ小学校が必要かというと、土地の制約等でなかなか建物を建てる場所が確保できないこともあり、今後も10小学校区を維持していくことになります。長五小については、現在開発が進み子どもの数が増えていますが、一時期児童数が1000人を超えていた時もあり、その時と比較すると少し児童数が減少しています。そのため、児童数は多いですが、児童ひとりあたりの体育館やグラウンドの床面積は確保できております。一方で課題と感じることは、地域ごとの児童数に偏りがあることです。これまででしたら長七小の児童数が非常に多かった時がありました。これは、大きなマンションが長七小の近くにできたことで、300戸近くのマンションができるとその地域に多くの子育て世帯が転入してくるためです。このようなことが起こると、一時的に小学校の教室数が足りなくなることがあります。おっしゃっていただいた長九小は現在この事例と同じようなことが起こっているため、古くなっていた給食室を改装して、教室数の拡充を行っています。このように当面は、今あるものを最大限に活用をしながら学校の整備をしていかなくてはいけないと考えています。また、長三小、長四小は学校の建て替え工事を進めていきますが、財政面から考えると、学校の建て替えはかなりお金のかかる事業になります。昨今の資材費の高騰や建築単価の高騰を考えると、今あるものを活かしながら、子ども達の教育環境をしっかりと確保していくことが重要になると考えています。



    <参加者>

    学校の先生の労働時間の短縮のため、クラブ活動を民間に委託するという話が進んでいると思います。クラブ活動が民間に委託されることになれば、経済的な面でクラブ活動ができなくなる子どもが出てくることが考えられますが、長岡京市ではどのように考えられているのでしょうか。

    また、乙訓高校はスポーツ健康科学科があり、スポーツに特化した教育が受けられる環境が整っているため、乙訓高校の生徒と小中学生が一緒にスポーツに取り組む方法はないかと考えています。市長はどのようにお考えですか。

    <市長>

    教職員の方の働き方改革の一環でクラブ活動の地域移行という考え方があります。これまで学校の先生がクラブの顧問として子どもたちを教えるという方法がとられていましたが、平日は授業と放課後のクラブ、土日はクラブを見るとなると、先生が休む時間がないということから、クラブの指導者を民間に委託するという話が出てきています。長岡京市では、クラブの地域移行について、いつまでにどうするという具体的な期日や計画は定めていません。クラブの地域移行を実験的に進めていきながら繰り返し検証し、クラブを民間に委託しても大丈夫であることがしっかりわからなければ、クラブの地域移行を進めることはできません。ひとつの方向性として、長岡京市はバドミントンが盛んな地域であり、指導者がたくさんいらっしゃいます。例えばバドミントンのクラブを地域移行するにはどのような形がとれるのか、1年、2年と実験をしてみて、その結果を見ながら地域移行を進めていくのかを検討する必要があると考えています。来年、クラブの地域移行についてどのよう進めていくのかを教育委員会と議論を進めていこうかという段階です。一方でクラブの地域移行は悪い面だけではないと思っています。サッカーや野球、吹奏楽といったメジャーなクラブについては人気があり、ある程度各学校で取り組むことができますが、ひとつの学校だけではできないようなマイナーなクラブもあります。このようなマイナーなクラブについては、地域で共通のチームを作ったり、おっしゃっていただいた乙訓高校だからこそできるような設備があるかもしれませんので、地域にある資源をうまく使っていきながら、今までやりたくてもできなかったクラブを地域移行によってできる可能性があるのではないかとも考えています。こういった意味でクラブの地域移行をうまく活用すれば、地域の子ども達の活動の場が増やすことができるかもしれません。現実をしっかり見ながら、子ども達のチャンスを増やしていく、その中で先生方の負担を軽減していければいいなと思っています。



    <参加者>

    長岡京市には長岡天満宮や光明寺などの観光地がありますが、観光に対して市としての計画はありますか。

    <市長>

    観光に関する計画として長岡京市観光戦略プランを策定し、市として観光を推進しているところです。この間、大河ドラマ「麒麟がくる」をターゲットに定め、観光施策に取り組んできましたが、残念ながらコロナ禍により観光をなかなか進めにくい環境になってしまいました。近年の観光の動向を見ていると、団体旅行から個人旅行に変わってきています。この傾向をさらにコロナ禍が後押ししており、商品の売り方を考え直す必要があります。昔のように観光バスで大人数が来るような観光ではなく、個人単位でネット予約をしたり、観光案内所に問い合わせるといったケースが増えてきています。そのため、観光案内所の機能向上やネットからの検索のしやすさといったところに今後力を入れていかなくてはいけないと考えています。

    また、長岡京市はそれほど大きい市ではないので、長岡京市だけで観光に来てもらうのは難しいと思っています。長岡天満宮をはじめ、長岡京市にはいろいろな観光地がありますが、長岡京市だけで一日過ごすのは難しいです。そのため、乙訓全体や京都市や亀岡市といった広域で連携しながら観光を進めていかなくてはいけないと考えています。

    <参加者>

    長岡京市は竹が有名ですが、整地されているところと全く手入れされていないところがあります。年齢的に竹藪を管理できなくなっている方がいらっしゃるのかもしれませんが、市として何か取組があるのでしょうか。

    <市長>

    放置竹林の問題は市として大きな課題だと認識しています。放置竹林問題の原因としては、農家の担い手不足です。そのため、根本的に解決するためには担い手である農家を増やす必要があります。しかし、農家の場合はほかの業界と比較して新たな参入がなかなか見込めない業界です。竹藪は手入れをしないとどんどん広がっていく性質があります。また、竹藪はそのほとんどが私有財産であり、市として整備することができません。そのため、市として現在取り組んでいるのは、西山森林整備推進協議会にて森林所有者の許可をいただきながら、西山の方に竹藪が侵食しないように竹藪の広がりを止めていく取組を計画的に進めています。市内に点在している竹藪については、一部、観光協会が借り、観光農園として整備し、春にたけのこ堀り体験していただいている例もありますが、なかなかすべての竹藪を整備することはできていません。そのほかにもNPOで竹の学校等の取り組みをしていただいていますが、根本的な解決にはつながっていないのが現状です。



    <参加者>

    先日、向日市の新庁舎のレストランで食事をする機会がありました。すごく見晴らしがよく、素晴らしい場所だと感じました。長岡京市の新庁舎建設ではこのような計画はあるのでしょうか。

    <市長>

    本市では、レストラン建設の計画はございません。本市の新庁舎建設にあたり、さまざまな検討を重ねてきましたが、産業文化会館の機能や保健センターの機能を統合するため、床面積の関係でなかなか新庁舎の中にレストランを作ることはできませんでした。しかし、新庁舎では、大きな広場を作る予定です。今後、提案を募集しながら進めていくことになりますが、この広場を使って食事ができるようなカフェなど広場と一体になってくつろぐことができるような空間づくりを検討しているところです。こういった空間を屋上などに作るのではなく、市役所前の大通りに面したところに作ることで中心市街地に賑わいが創出できると考えています。



    <参加者>

    長岡京市にはなかなか企業を誘致する土地がないことや、今後、人口が減ることが予想されることを考えると、市として何かしようとしても財政的に厳しくなることが考えられます。今後の財政について何か計画があるのでしょうか。

    <市長>

    人口については、全国的に減少傾向にありますが、長岡京市は微増を維持できています。現在本市の人口は8万2千人に近づいてきました。今後人口8万人を維持していくために、長岡京市を住むまちとして選んでもらえるような施策に注力していくことが財政問題を考えるときに一番大切になります。長岡京市の税収を支えている大きな部分は個人市民税や固定資産税です。個人市民税は、高齢化率が高まると退職などで所得が減ることになり、税収の減少につながります。この個人市民税を現在維持できているのは、新たに長岡京市に転入してくる世帯があるためです。また、固定資産税の基本となる地価の維持のため、まちの新陳代謝や子育て世帯の方に住むまちとして選んでもらえることなど、まちそのものの価値を落とさないことが大切になります。また、長三小や長四小の建て替えといった学校への投資なども見据えた財政運営をしていかなくてはいけないと思っています。今後も健全な経営に努めてまいります。



    <参加者>

    長岡京市は観光地が周辺に散らばっていて観光に来た人にとって移動が不便だと思います。

    <市長>

    確かに本市は観光地が点在しているので、機動性のある自転車での移動を推進しているところです。本市では他市とも連携したシェアサイクル事業にも取り組んでおり、例えば長岡京市で借りた自転車を桂で返却することもできます。この事業がさらに進めば、観光地同士のスムーズな移動が実現できると思います。



    <参加者>

    滋賀県のメタセコイア並木のような観光地があれば、交通の便がいい本市に多くの観光客の方がいらっしゃるのではないでしょうか。

    <市長>

    景観面からまちづくりを進めることは非常に大切なことだと思います。植樹については、その後の管理の面が難しいこともあり、メタセコイア並木のようなものが本市につくれるかわかりませんが、ご意見として受け止めさせていただけます。



    <参加者>

    長岡京市はすごくいい田園都市だと思います。私は長岡京市のことを「歩いて5分で景色が変わるまち」と言うことが多いです。長岡天満宮などの観光資源はありますが、田園都市ということをもっとPRするべきではないでしょうか。

    <市長>

    長岡京市はシティプロモーションとして「かしこ暮らしっく」というふうに表現していますが、まさにおっしゃっていただいた、田園都市という意味合いや暮らしや文化が身近にあるまちが長岡京市だと思います。長岡京市は観光都市でもなければ産業都市でもなく暮らしを中心にした都市だと思っていますので、こういった部分の発信をしっかりしていきたいと思います。

    お問い合わせ

    長岡京市対話推進部秘書課秘書係

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