令和5年度 第1回長岡京市立図書館協議会会議録
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日時
令和5年7月25日(火曜日)午後2時〜午後3時30分
場所
長岡京市立図書館 3階 大会議室
出席者
委員(9名)
夘滝会長、向井委員、前田委員、杢委員、小山委員、浅田委員、遠藤委員、小林委員、比果委員
事務局
木下館長、馬淵係長、五十棲総括主査、菅沼主査
欠席者
委員(1名)
石田委員
傍聴者
(2名)
案件
(1)令和4年度図書館事業報告について
(2)令和5年度図書館事業計画について
(3)蔵書計画について
議事
1開会
長岡京市図書館協議会委員の任命について
図書館長より任命書交付
【会長挨拶】
前回は、コロナ禍中であったためか、本日図書館を訪れてずいぶん活気のある雰囲気に変わった印象である。まだまだ注意しなければならない状況ではあるが、本日のように対面での会議もコミュニケーションがとり易く大切かと思う。本日より新しい委員が5名加わった。思っていることをしっかり発言していただきたい。この協議会は、図書館長から相談したいことがあれば諮問を受け、委員である私たちが協議をして図書館長に考えを伝える(諮問)機関である。また、普段思っていることを図書館長に伝えることが私たちの役割である。よろしくお願いしたい。
副会長選出
長岡京市図書館設置条例施行規則第11条に基づき、委員の互選により向井委員が副会長に推薦され、承認された。
委員・事務局の自己紹介
2議題
(1)令和4年度図書館事業報告について
【事務局】
長岡京市立図書館は3つの方針の基、運営している。
(1) 生涯学習の中核施設として、市民サービスに努める。
(2) 図書、その他の資料を介して、市民の教養、調査研究、レクリエーションに資し、その自己啓発と暮らしに役立てる。
(3) 親しみがあり、気軽に利用できる運営に努める。
1.貸出状況について
個人貸出冊数は前年度より32,314冊減り9%の減少となった。
貸出者数は前年度より13,185名減り9%の減少となった。
令和3年度は、コロナ禍の巣ごもりにより図書館利用者が増加したが、令和4年度は、コロナの規制が緩和され出掛ける方が増えたことで、図書館利用が減少したと考えている。
2.蔵書構成について
令和5年3月末の図書館の資料数は、一般書158,350冊、児童書86,880冊、合計245,230冊である。構成比率は、一般書:児童書=2:1である。分類別でみると、一般書は主に小説を含む「文学」、次いで経済、法律、教育、冠婚葬祭などを含む「社会科学」が割合を占めている。児童書は「絵本」、「文学」で7割近くを占め、次いで図鑑等を含む「自然科学」が割合を占めている。
3.予約冊数について
予約方法は、業務端末(図書館にてカウンターでの予約)、電話予約、Web(パソコン)予約、携帯・スマホ予約の4種類ある。特徴として、全体に昨年度より9.6%減少している中、携帯(スマホ)からの予約でバンビオ受取りのみ増加している。
4.バンビオでの返却本回収冊数について
令和3年度より2,000冊増加している。予約本受取り数値と同様に、バンビオの利用が増加していることがわかる。
5.各種行事について
令和4年度は、通年の2回の読書講演会に加え、市制50周年の記念事業講演会を開催した。他にも50周年関連企画には、読み継いでいきたい本を市民から募り、司書が50冊選び、館内で展示と選書資料としてリーフレットを作成した。
1階の展示コーナーでは、市の行政機関である社会福祉課の「民生児童委員」や男女共同参画センターの「DVと児童虐待」をテーマに関連本を展示し各課の啓発に繋げた。また、2階の児童室では、長岡第三小学校の図書クラブのおすすめ本や長法寺小学校のPTA有志活動の展示などで連携し、長岡京市の小学校10校の2年生を対象に施設見学に来てもらった。
【会長】
指針に基づき、行政や小学校との連携を図って活動していることがよくわかった。
各委員から質問や意見をいただきたい。
【副会長】
文庫活動の一つ、勝竜寺城公園での「ぶんこピクニック」については、集客が厳しい環境であるが楽しく活動させてもらっている。引続き頑張っていきたい。
【委員】
図書館の施設見学をきっかけに読書活動に繋げていきたい。長岡第六小学校も何か図書館と関わっていきたいと思う。行事はとても興味深いものがあった。
【委員】
長岡第八小学校は図書館まで遠い校区のため、なかなか小学生一人では来れない。家庭によって親子で来れる子はいいが、来れない子には広報をして繋げたい。
【委員】
バンビオで借りた人は、返却もバンビオが返却場所なのか。
【事務局】
バンビオでも図書館でもどちらで返却してもらってもよい。ただし、バンビオで返却された場合は、端末が無いため、返却として反映されるまで時間差が生じる。また、他の図書館から借りた本や大きな絵本などの返却は、図書館のみとなる。
【委員】
長岡第九小学校区では、昔、移動図書館車が月2回あったが、なぜなくなったのか。紙芝居や読み聞かせなどもあり、とても楽しみにしていたことを覚えている。
図書クラブは長岡第三小学校だけにしかないのか。
【事務局】
移動図書館車が老朽化し、買い換え時に予算上高くて購入出来なかったため廃止となった。その時に貸出冊数が一人3冊から5冊になった経緯がある。
図書クラブについては、図書館では把握していない。
【委員】(小学校司書)
長岡第三小学校のみである。
【委員】
行事もたくさん開催され、行政との関わりや興味深い展示もされていることがわかった。引続き魅力ある図書館活動をお願いしたい。
【委員】
たくさんの行事をされて本との出会いの場を作ってもらっている。
利用している者として、小さい子の絵本に順番待ちがあるが対策はされているのか。
【事務局】
実際、何十人待ちの絵本があることは事実である。人気本は副本として2~3冊準備している。ご了承いただきたい。
【委員】
たくさんの行事をされていたことをあまり知らず残念である。
4歳の孫がいるが、テレビ(ビデオ)などは一方通行であるが、本の読み聞かせは読み返せることができ見直しができる。そういった点で本の 読み聞かせは大事だと考える。行事報告にある読み聞かせの日程の案内はどこでされているのか。
【事務局】
図書館のホームページで案内している。また、開催日当日にも、1ヶ月ごとの次回の開催日を案内している。
【会長】
移動図書館車の話が出ていたが、初期には図書館の利用促進のための役割があった。また、どこに住んでいても図書館を利用出来る環境を整えるという役割を移動図書館が担っていた。手法はいろいろだがこの考え方は持ち続けて欲しい。
報告にあった電話予約がかなり少なくなってきている。サービスの形態の変化だと思う。
「令和4年度図書館事業報告について」承認された。
(2)令和5年度図書館事業計画について
【事務局】
今年度の読書講演会は、「ももんちゃん」などでおなじみの絵本作家とよたかずひこ氏を招き5月に開催した。参加希望人数が多いと見越し往復はがきでの申込みの上、抽選を実施した。11月には、長岡京市の歴史に触れる講演会を笠谷和比古氏を招いて開催する。
楽しい企画で人気のある「ブックコミュニケーターズめちゃとしょ」さんはこの度京都府図書館等活動推進連絡協議会より表彰を受けられ、今年度も偶数月の年6回開催予定である。
ささぶえさんによる「おはなしなあに」は、昨年度まで勝竜寺城での開催を今年度は図書館に場所を変え、内容もリニューアルされる。
10代向けに新たにメンバーを集い「ティーンズナビゲーター」として図書館の利用促進の取り組みを企画する。
「雑誌スポンサー制度」は雑誌購入の費用を事業者に一部負担してもらい、図書館で企業広告やPRができる制度である。昨年度は展示を企画したが、今年度は、そのスポンサーである事業者が主催で講座を開催する。
「令和5年度図書館事業計画について」承認された。
(3)蔵書計画について
【事務局】
背景として、本館は読書を通じた生涯学習の中核的な拠点として市民に広く親しまれる図書館をめざし、社会情勢や市民のニーズの多様化に合った蔵書の充実を図る。将来像を意識した蔵書構成、魅力的な本棚づくりに取り組むため、蔵書計画を定めた。
1987年から開館し今年で37年目を迎える。計画の中で長岡京市の図書館規模で適当な蔵書数20万冊とし、5~10年かけて整備していこうとするものである。
令和4年度の目標蔵書数は、一般書126%、児童書50%、全体として91%の達成率となった。一般書では、分類4(自然科学)・分類5(技術・工学)に注力し除籍した。今後は児童書の除籍にも力を入れていきたい。限られた蔵書の中で、より市民のために魅力ある本棚を作りたいと考える。
【会長】
魅力ある本棚作りのため、冊数調整をし、その経過を報告してもらった。
「蔵書計画について」承認された。
(4)その他
【事務局】
(報告) 令和5年度予算でエレベーター工事の予算が承認された。工事日程等は調整中である。来年6月頃完成予定である。
3閉会
【会長】
協議会の活動は、図書館の基本を押さえて活動できるよう、市民の目線から館長に意見を述べていく場である。。今後ともよろしくお願いしたい。
【事務局】
熱心なご議論ありがとうございました。次回協議会は、11月の予定。