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令和5年度 第2回長岡京市立図書館協議会会議録

  • ID:13942

日時

令和5年11月30日(木曜日)午後2時〜午後3時30分

場所

長岡京市立図書館 3階 大会議室

出席者

委員(7名)

夘滝会長、向井副会長、前田委員、杢委員、小山委員、浅田委員、比果委員

事務局

木下館長、馬淵係長、五十棲総括主査、菅沼主査

欠席者

委員(3名)

遠藤委員、石田委員、小林委員

傍聴者

(2名)

案件

(1)令和5年度図書館事業報告について

(2)休館日のあり方について

(3)その他

議事

1.開会

【会長挨拶】

長岡京市の図書館の活動に貴重な意見をいただき、活発に話し合えることを期待する。本日は次第のとおり「令和5年度の事業報告」並びに「休館日のあり方について」を案件として協議をお願いしたい。

2.議題

(1)令和5年度図書館事業報告について

【事務局】

1)貸出状況について(資料1)

令和5年4月から10月までの貸出状況を令和4年4月から10月までと比較して報告する。

  個人貸出冊数は前年度より5,036冊減り2%の減少となった。

  貸出者数は前年度より3,139名減り3%の減少となった。

  特に5月・7月においては、貸出冊数と貸出者数共に大幅に減少している。これは、コロナ禍の巣ごもり需要がなくなり、大型連休がある5月と夏休みとなる7月に出掛ける方が増えたことで図書館利用者が減少したと考えている。

2)予約状況について(資料2)

予約方法は、業務端末(図書館にてカウンターでの予約)、電話予約、Web(パソコン)予約、携帯・スマホ予約の4種類ある。特徴としては、インターネットを通して図書館のホームページから予約されている傾向にあり、全体として昨年度より2%の増となっている。

3)事業報告について(資料3)

●年間通して大きく19の事業を開催している。

1. 読書講演会(年2回の開催。5月「とよたかずひこ氏」11月「笠谷和比古氏」を講師に迎えた。)

2. 身近な科学あそび(子ども向けに夏休みに合わせて実験や工作を通して更に探求の読書に繋げるイベント)

3. 読もう!楽しもう!かがくの本!(年4回の開催。子どもから大人まで広くかがくの絵本の魅力を伝える講座やイベント)

4. めっちゃ図書館(偶数月 年6回の開催。子どもに図書館や本を身近に感じてもらうため、読み聞かせ他様々な体験型のイベントで、今年は世界旅行をテーマに繰り広げている。)

5. むか~しあったとさ(すばなしや読み聞かせなど、豊かな言葉の体験を通して子どもの想像力の土壌を育むため、偶数月 年6回の開催)

6. おはなしなあに(幼児から小学生対象に視覚でも楽しめるものを取り入れて絵本の読み聞かせ、紙芝居、紙人形など本に親しむ機会を作るイベント)

7. えほんのひろば(乳幼児対象に絵本の読み聞かせ、手遊びを通して絵本で楽しむ方法を図書館司書が伝える。絵本の相談にも応じ、9月からは英語絵本の読み聞かせも始めた。)

8. えほんのひろばinバンビオ(市東部で開催している乳幼児親子対象のおはなし会。絵本の読み聞かせや手遊びを行う。)

9. 文庫おはなし会(奇数月の第2・4土曜日に子どもに本に親しんでもらうため読み聞かせや手遊びなどを行う。第4土曜日は勝竜寺公園で開催)

10. えほん紹介講座(絵本勉強サークルによる市民の絵本選びの参考となる講座)

11. 子どもの本を読む会(毎月1回本を通じた教養の交流の場作りを目的とし、大人による子どもの本の読書会を開催)

12. 戦争と平和の読み聞かせ(7月19日の平和の日に合わせて、図書館1階で平和にまつわる本の展示し、絵本の読み聞かせを行い平和や人権の理解を深めるイベント)

13. 読書ボランティア養成講座(絵本の選び方や読み聞かせの技術指導を行う。今年度は受講者から7名のボランティア希望者があり、ボランティアグループが1組増えることとなった。)

14. 図書館ティーンズナビゲーター(10代をターゲットに図書館をより身近に感じてもらうため、有志の市内中学生達が自主的に図書館で様々な取り組みを企画する。今年度は、図書館を見学しその後、理想の図書館として出た意見を模造紙にまとめ1階に展示した。)

15. 読書ボランティアによるおはなし会(月6回程度開催している。現在7グループの登録があり、6グループが活動している。)

16. ビブリオバトル・ビブリオトーク(「本の書評合戦」とも言われ、おすすめの1冊を持ち寄り、発表・ディスカッションをし、発表後どの本が読みたくなったか参加者全員で投票。チャンプ本を決定する。)

17. 文学講座(「宮沢賢治」を研究している図書館司書による講座を開催)

18. 絵本で楽しむ英語のいっぽ(英語絵本の選び方や楽しみ方を学ぶ。)

19. 大人のための昔話(昔話や大人向けに、大人が楽しめるおはなし会を月1回開催)

●館内ディスプレイでは、季節や行事に沿ったテーマを決めて展示を行った。

1階の展示コーナーでは、今年度初めて雑誌スポンサーとのコラボ展示を試みた。

市の行政機関である男女共同参画センターの「DVと児童虐待」、地域包括支援センターとの「認知症特集」をテーマに関連本を展示し各課の啓発に繋げた。

2階の児童室では、長法寺小学校のPTA有志活動の展示などで連携した。

【夘滝会長】

  積極的に活動している印象を受けた。図書館は何が出来るのかを競うところではない。何をするところなのかしっかりと押さえて活動することが大事である。基本に沿った行事をされている。住民、行政と協同して、市民のための事業をタイアップされていると思う。

(2)休館日のあり方について

【事務局】

利用者へのサービス向上の観点から、市民に利用しやすい土日祝日を開館してはどうか。

ご意見をうかがいたい。

1)祝日が月曜日の場合、現行では、祝日(月曜日)と翌日(火曜日)が休館となる。

2日間連続して休館日となるので、祝日(月曜日)を開館してはどうか。

2)毎月1日は、資料整理日で休館である。現行では、1日が日曜日の場合は開館し、翌々火曜日を資料整理日として休館している。1日が土曜日の場合も開館してはどうか。

●現行の休館日                

 ⑴    月曜日

 ⑵ 月曜日が祝日と重なった場合の翌火曜日

 ⑶ 毎月1日(資料整理日)

 ⑷ 年末年始

 ⑸ 特別整理期間(蔵書点検期間)

  条例は、開館当初に制定され、平成16年4月に祝日を開館することと、平日の開館時間を延長することに伴い一部変更している。平成10~13年にかけて国の制度「ハッピーマンデー」が導入され、祝日の一部を月曜日に移動されることになり、結果、本館の休館日が月・火曜日が続けて休館となることが多くなったという経緯がある。

●休館日に行っている業務

a)メンテナンス(設備点検)  

エレベーター点検、床清掃(ワックスがけ)、空調設備点検・掃除、*停電検査、*害虫駆除

b)コンピュータシステムのメンテナンス

c)月別、年度別、統計業務 (データ集計・資料作成)

d)館内会議、研修(防犯、本の修理等)

e)書架整理、本の展示コーナーの模様替え

*業務については、業務の無い図書館の完全休館日にしか実施できない。

図書館の建物は、図書館と休業日が異なる文化財保存活用課(3階)との複合施設である。

両者共通の休業日で実施する必要があるため、実施日は調整が困難である。

祝日(月曜日)及び1日(土曜日)を開館した場合の調整事項

(1) 休館日に行っている業務a)~e)の調整

(2) 日額会計年度職員(アルバイト)賃金

(3) 駐車場を管理する中央公民館が休館日のため、駐車場の管理体制 

(4) 土日祝日は、職員の出勤が半数体制のため、シフト変更

【委員】

図書館はよく利用しているが、月・火が連休になることは知らなかった。利用者としては、開館日数が多いことは有り難いが、メンテナンス等のことを考えると難しいかと思う。

【委員】

新聞で催し物を知ることが多いが、他にも赤ちゃんから大人まで幅広い事業をされていることがわかった。図書館はコミュニティの役割を担っている場でもあり、利用者にとっては開館することはニーズがあると思う。一方で色んな整備が必要であることを初めて知り一概に開館して欲しいとは申し上げにくい。

【委員】

休館が重なると、1日は開館してくれたらと思う。しかし、コスト等を考えると難しいと思う。

【委員】

月曜日が休館日であることは知っていたが、連休になることは知らなかった。返却ポストがあるが、本が傷むので開館してほしいと思うし、連休はなるべくならない方がいいと思う。しかし、職員の増員などやコスト問題を考えると難しいと思った。

【委員】

利用者からの立場では2日の連休は1日にして欲しいと思う。休館日しか出来ないことがあることを知らなかったので、きっとご意見をいただいた人もこのような事情を知らないゆえにご意見を出されたのだと思う。わかり合える良い案は難しいのではないかと思う。

【委員】

火曜日が休みになることは、市民は知らないのではないか。たまに休みになっていると、がっかり感が大きい。月曜日のみの休館として欲しい。メンテナンス、駐車場の管理体制の確立等考えなければならないことはあると思う。

新庁舎となった市役所に休館日にも対応できる本の返却場所を設けて欲しい。

【夘滝会長】

事務局の説明を聞き休館日のあり方について、各委員の考えを出し合えたと思う。

休みのスケージュールについてはPRをきちんとしていただきたい。

市民の目線からは確かに開館日が多いに越したことはない。市民が求める図書館サービスが、より広く、深く、しっかりと行われるように進化すること。これが私たち委員みんなの思いである。

利用者が求める図書館サービスは開館日数を多くするだけでなく、サービスの中身がしっかりと行われていくこと。このことを図書館協議会の考えとして館長に伝えたい。

図書館のサービスには直接的なサービスと間接的なサービスがありどちらも大切なサービスである。直接的なサービスとなる、開館日を増やすことも大事だが、市民に期待に応え、満足をされることが大切。図書館の役割とは何か、何をするところなのかを熟知し、市民の要望をしっかりと聞くことのできる職員がいること。公共図書館としての基本的なサービスはもとより、「読書相談」や「調べ物」に応える力が常に高まって行く図書館であって欲しい。一方、間接的なサービスは、直接的サービスが早く、深く行えるように準備をする仕事である。選書、装備、配架、書架整理などがある。

直接的なサービスが効果的に行われるためには、その前提条件として、間接的なサービスが十分かつ適切に行われていなくてはならない。良い図書館サービスができる図書館であって欲しい。

他市町村の休館状況を資料に提示されているが、長岡京市の祝日の利用状況を説明してほしい。

【事務局】

祝日の利用について、令和4年度1日平均の貸出冊数は1,497冊だが、それよりも少ない。

【夘滝会長】

他市町村と比べることも大切だが、長岡京市民が何を望んでいるのか見つめ合いながら、実態とあった運営を行って欲しい。

休館のあり方については、皆さんからご意見が示されたと思う。これを協議会の考えとして館長に報告する。

【事務局】

この件については、この協議会でいただいたご意見を持ち帰り、図書館内部や教育委員会で話し合いたいと思う。

(3) その他

【事務局】

1)図書館つーしんについて

「長岡京市公式LINE」に図書館の情報を令和5年9月より配信している。展示案内やイベントの申込みや新着資料を検索・予約もできるようになっている。第1・3木曜日に配信しているので、是非この機会に設定をお願いしたい。

2)エレベーター工事について

令和6年1月25日から2月28日の予定となっている。その間蔵書点検で休館となる日が重なるがよろしくお願いしたい。

3.閉会

【夘滝会長】

協議会の活動は、図書館の基本を押さえて活動できるよう、市民の目線から館長に意見を述べていく場である。今後ともよろしくお願いしたい。

【事務局】

熱心なご議論ありがとうございました。次回協議会は、3月の予定。