第26回長岡京市廃棄物減量等推進審議会 議事要旨
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第26回長岡京市廃棄物減量等推進審議会

開催日時
令和6年7月30日(火曜日)午後2時00分~

開催場所
長岡京市役所新庁舎5階第一委員会室

出席者
委員9名、事務局6名

傍聴者
0名

議事概要
1.委嘱状の交付
中小路市長より新委員を代表して山川委員へ委嘱状の交付を行う。
2.市長あいさつ
3.審議会委員、市職員の紹介
4.会長・副会長の互選
山川委員を会長に、林委員を副会長に選出する。5.案件
(1)令和5年度の一般廃棄物排出状況について
資料1~4について説明を行う。
主な内容については、次のとおりである。
【資料1】
・令和5年度の一般廃棄物の排出量は19,584tで、令和4年度に比べて約4%減少した。このうち家庭系一般廃棄物は13,579t、事業系一般廃棄物は6,005tで、令和4年度に比べてそれぞれ減少した。
・令和5年度の可燃ごみ排出量は16,744tで、令和4年度に比べて約4%減少した。このうち家庭系可燃ごみが10,992t、事業系可燃ごみが5,752tで、令和4年度に比べてそれぞれ減少した。
・令和5年度の粗大ごみ排出量は476tで、令和4年度に比べて約6%増加した。このうち市が収集した粗大ごみが令和4年度に比べて230tで約1%増加し、直接搬入される粗大ごみが令和4年度に比べて246tで約11%増加した。
・令和5年度の家庭からの資源物排出量は、2,326tで令和4年度に比べて約5%減少した。このうちその他不燃物が59t、その他プラスチックが22t減少した。
・令和5年度の古紙等の回収量は1,681tで、令和4年度に比べて約8%減少した。中でも自治会等による回収量は、令和4年度と比べて約11%減少した。
・まとめると、令和5年度は令和4年度と比べて一般廃棄物の排出量は減少した。今後もこの傾向が続くよう努めていく。
【資料2・3】
・一般廃棄物処理基本計画の目標値と令和5年度の実績を比較すると、令和5年度のごみ総量の実績は19,584tで、令和5年度の目標値に比べ2,438t少ない。
・令和5年度再生利用率は約15%で、令和5年度の目標値に比べて1ポイント高い。
・令和5年度最終処分量は2,919tで、令和5年度の目標値に比べて523t少ない。
・令和5年度の1人1日あたりの資源ごみを除く家庭からの収集ごみ量は375gで、令和5年度の目標値に比べて73g少ない。
・令和5年度の市外からの搬入分を除く搬入ごみ量は1日あたり15.7tで、令和5年度の目標値に比べて0.6t少ない。
・令和5年度の一般廃棄物の焼却に伴う温室効果ガスの排出量は、7,489tcо2で、令和5年度の目標値に比べて1,004tcо2少ない。
・令和5度の1人1日あたりの再生利用量は108gで、令和5年度の目標値より12g少ない。
・令和5年度の再生利用量は3,257tで、令和5年度の目標値に比べて301t少ない。
・再生利用量の内訳としては、令和5年度のカンの再生利用量は137tで、令和5年度の目標値に比べて4t少ない。
・令和5年度のビンの再生利用量は384tで、令和5年度の目標値に比べて26t少ない。
・令和5年度のペットボトルの再生利用量は178tで、令和5年度の目標値に比べて32t多い。
・令和5年度の容器包装プラスチックの再生利用量は588tで、令和5年 度の目標値に比べて88t多い。
・令和5年度の破砕鉄の再生利用量は168tで、令和5年度の目標値に比べて53t少ない。
・令和5年度の破砕アルミの再生利用量は6tで、令和5年度の目標値に比べて3t少ない。
・令和5年度の古紙等の再生利用量は1,681tで、令和5年度の目標値に比べて307t少ない。
・一般廃棄物処理基本計画の最終年度である令和18年度の目標を達成するためには、令和5年度と比べて古紙等を約90%増、容器包装プラスチックを約50%増とする必要があるなど、実績と最終目標との乖離が大きい。引き続き、適正な資源物排出の周知と古紙等回収の機会の確保に取り組んでいくよう努める。
【資料4】
・乙訓環境衛生組合から提供していただいた資料をもとに、令和5年度の乙訓2市1町の可燃ごみの質分析をまとめた。
・水分・灰分・可燃物の3成分で見ると、水分が39%、灰分が8%、可燃物が53%となった。
・ごみの種類別で見ると、厨芥類が15%、木などが3%、プラスチック類が42%、紙や布が39%となった。
・年度ごとに増減が大きいので、なかなか分析が難しい。
【質疑】
委員長:木・竹・ワラ類の割合が、令和3年度以前と比べて令和4年度・令和5年度は減少しているが、リユースが盛んになって木製品等のごみが減ったということがあるのか。また、令和5年度は令和4年度とくらべて、プラスチック類の割合が増えて、布・紙類の割合が減っているが、その要因がわかれば教えてほしい。
委員 :木製の家具等の処理量については大きな増減はない。また、プラスチック類の割合が増えた要因については特段これといったものはないが、ごみの種類の割合については分析毎にばらつきも大きい。
委員 :古紙の回収量について、最近は新聞購読世帯も減っているので、古紙の回収量を増やしていくという目標は難しいのではないか。
委員長:新聞の回収量は減るとしても、雑がみの回収量を増やして古紙の回収を増やしていこうということで、高めの目標設定を行ったのではないか。
事務局:計画を策定するにあたっては、可燃ごみの組成分析を行い、その結果をもとに目標の設定を行っている。デジタル化の進展等により計画策定時と状況も変わってきているため、計画を改定する際にはそのあたりも含めて審議会で議論いただきたい。
委員 :長岡京市内のごみとされているものの中に、近隣の自治体から越境して排出されたごみが含まれているのではないかと思う。また資源ごみのステーションでは、ごみをあさっているような業者を見かけることがある。特に夜にごみをあさられたりすると騒音が出て、近隣の住民にも迷惑がかかっているので対策が必要ではないか。
事務局:悪質な場合は、ごみステーションに監視カメラを設置して実態の把握に努めている。また、事件性のあるものについては警察とも連携して対応している。
委員 :ごみの回収量についてだが、雨が降っている場合には水分がより多く含まれて重量が増えるのではないか。
事務局:ごみの袋の中に水が溜まっていることはないと思うが、ごみの計量は収集車ごと行うので、ある程度は雨水の影響も出ているのではないかと思う。
委員長:令和5年度は、古紙の集団回収が令和4年度に比べて減少しているが、地域別でみてどうなっているのか分析してみてはどうか。また、資料1と資料3について、3年間の比較となっているので、トレンドが把握しづらい。5年程度の推移がわかるグラフがあるとトレンドが把握しやすいので、資料を作成するときにはそのあたりも検討してほしい。
(2)令和5年度一般廃棄物処理基本計画に係る事務事業等の概要について
資料5・6について説明を行う。
主な内容については、次のとおりである。
【資料5】
・自治会等の古紙等集団回収実績について、令和5年度の実績は1,501.56tで、令和4年度に比べて177.9t減少しており、新聞購買世帯 の減少等が原因として考えられる。
・市役所・中央公民館での古紙等拠点回収実績について、令和5年度の実績は179,820kgとなり、令和2年度と比べると7倍程度に増加し た。
・市内大型店独自で取り組んでいる資源ごみ回収について、令和5年度は、牛乳パックが17,100kg、トレーが20,337kg、アルミ缶が15,667kg、ペットボトルが50,861kg、卵パックが3,271kg、段ボールが1,091,410kgとなり、合計で1,198,646kgの資源ごみが回収された。
・家畜の飼料としてリサイクルしている市内の保育所、小中学校の給食調理くずの収集について、令和2年度からは全ての小中学校で調理くずのリサ
イクルを実施している。令和5年度の回収量は52,130kgであり、令和4年度と比べて7%減となった。
・530運動実践活動について、令和5年度は107団体が取り組まれ、新型コロナ前の水準まで回復した。しかし、回収量は50%程度に留まる。
・廃棄物減量等推進員会議については、推進員71名で構成されており、研修会や水切り袋を配布したごみ減量啓発キャンペーンを実施した。
・出前講座については、公立小学校等で計15回実施した。
・小型家電回収状況について、令和5年度は5,947.4kgとなり、令和4年度より1,125.1kg増加した。
【資料6】
・リユースの取り組みとして、不要品一括見積サービスの「おいくら」及び地域の情報サイト「ジモティー」と連携協定を結び多様なリユースの手段を周知することでリユースの更なる促進に努めた。
・「おいくら」では、令和5年度に263件・624個の見積依頼があり、品目別にみると家具や家電の割合が多かった。
・「ジモティー」では、令和5年度に6,098件の投稿があり、令和4年度と比べて1,255件増えている。
【質疑】
会長 :古紙回収について、雑誌・雑がみの回収量も減っているが、回収団体数の増減はどうなっているのか、また減少の要因をどう考えているのか。
事務局:回収団体は83団体で令和4年度と比べて1団体増えている。全体的に回収量が減っているという印象である。雑誌・雑がみの回収量の減少については、長期的には雑誌購読者の減少も影響していると考えている。
会長 :令和4年度と比べると大きく減少しているので、古紙が出されている様子が変わったとかあれば教えてほしい。
委員 :滝ノ町地域に住んでいるが、実感としては古紙回収時に段ボールの排出が増えているという感覚だったが、数字としては減少しているので感覚とは違っていると思った。
委員 :古紙回収にでている古紙については、段ボールなどは以前よりはコンパクトになった気もするが、数はたくさん出ているという印象がある。
会長 :通販の利用が増えて、段ボールの回収量も増えてきたというトレンドがあったが、何らかの要因で令和5年度は減少に転じている。
事務局:過剰な包装が減って、包装が簡素化されてきているのではないか。また、製造業者の努力で段ボールなども薄く軽くなっている。見た目は変わらなくとも、重量で比較すると減っているということもある。
会長 :その他プラスチックについても、令和5年度は令和元年度よりは増えているが、令和3年・令和4年と比べると減ってきているということか。
事務局:ご指摘のとおり。
委員 :処理施設側としても若干減少していると感じている。
委員 :可燃ごみのステーションに折り畳み式のかごを設置している地域がある。ごみが散らばらないので、掃除も楽になるとおもうが、かごの購入に対する補助はあるのか。
事務局:折り畳み式のかごについては、設置場所やかごの管理について課題があり、現在のところかごの購入についての補助はない。しかし、自治会運営全般についての補助を行っているので、その中で購入を検討してほしい。
会長 :学校の調理くずリサイクルについて、令和5年度は回収量が減少しているが、その原因を把握しているか。
事務局:物価の上昇により、食材の無駄が減ったという可能性があると考えている。
会長 :学校でなにか工夫をして調理くずが減っているようであれば、その情報を共有すればその他の厨芥類の削減にもつながるので、関係者への聞き取りを検討してほしい。
委員 :資源ごみのステーションでごみから使えそうなものを回収している業者を見かけることがあるが、リユースで連携している民間事業者に回収を認めているのか。
事務局:資源ごみのステーションに出されているごみの回収をリユース事業者に認めているということはないので、勝手にごみを持ち去っている業者と思われる。市町村によってはごみの持ち去りを禁止する条例があるところもあるが、長岡京市ではそのような条例はないのが現状である。悪質なものについては監視カメラをつけて確認したり、警察に相談したりしているが、なかなか検挙には至っていない。
委員 :無料でごみの回収を行う業者が自宅付近に回ってくることがあるが、必要な部品だけをとって他のものは不法投棄されてしまうと聞いたことがあるがどうなのうか。
事務局:ごみの無料回収をうたって回ってくる業者は、ごみの収集運搬の許可を持っていない業者の可能性が高い。そのような業者にごみの回収を依頼すると、ごみの不法投棄や不適切な処理につながるので、そのような業者は利用しないでほしい。
(3)令和6年度一般廃棄物処理実施計画について
資料7について説明を行う。
主な内容については、次のとおりである。
・令和6年度一般廃棄物実施計画は長岡京市が令和4年度に一般廃棄物を排出する見込み数量等について定めている。乙訓環境衛生組合が令和4年度の2市1町の廃棄物排出量の実績をもとに、令和5年度の処理実施計画を作成しているため、その内容に沿う形で策定している。
・一般廃棄物は、家庭系ごみと事業系ごみに区分されるが、これにし尿を加えたものが、「一般廃棄物全体」となる。「し尿」は、くみとりや浄化槽を使用している世帯から出た分がこれにあたる。
・家庭系ごみの可燃ごみについて、令和6年度は10,185.46tを見込んでいる。
・側溝清掃汚泥については、令和6年度は31.37tを見込んでいる。
・資源ごみについては、令和6年度は2,316.62tを見込んでいる。
・粗大ごみについては、221.91tを見込んでいる。
・家庭系ごみの小計は13,385.36tとなり、前年度の実績より194t減を見込んでいる。
・事業系ごみについては、可燃ごみは5,768.94t、資源ごみ、粗大ごみはそれぞれ7.74t、227.70tを見込んでいる。事業系ごみの小計は6,004.38tとなり、前年度の実績より1tの減を見込んでいる。
・家庭系ごみと事業系ごみの合計は19,389.74tとなり、前年度の実績画より194t減を見込んでいる。
・し尿については、生し尿、浄化槽汚泥として266.90kl、387.77kl、合計654.67klを見込んでいる。
【質疑】なし
(4)その他
事業系一般廃棄物について、長岡京市内では許可業者が収集・運搬を実施している。近年市が事業系一般廃棄物を収集・運搬した実績がなく、今後も市が実施する予定がないことから、事務局より市条例に規定している事業系一般廃棄物の収集・運搬手数料を削除する方向で検討している旨報告。
【質疑】なし

配布資料
次第
令和6年度長岡京市廃棄物減量推進審議会委員名簿
資料1 令和5年度の一般廃棄物排出状況
資料2 一般廃棄物排出量の推移
資料3 一般廃棄物処理基本計画における目標と令和5年度実績
資料4 可燃ごみ質分析
資料5 令和5年度一般廃棄物処理基本計画に係る事務事業等の概要
資料6 リユースに関する民間事業者との連携について
資料7 令和6年度一般廃棄物処理実施計画
資料8 長岡京市廃棄物減量等推進審議会設置に関する根拠法令