令和6年度第2回高齢福祉部会 会議録
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概要
令和6年度 第2回地域健康福祉推進委員会高齢福祉部会 会議録
日 時:令和7年3月11日(火曜日)午後2時00分~午後3時25分
場 所:長岡京市役所 会議室401
出席委員:島田委員、中原委員、澤田委員、山田委員、瀬戸委員、上岸委員、馬場委員、西小路委員、橋詰委員、鵜野委員
欠席委員:稲塚委員
傍聴者:1名
事務局:板垣高齢介護課長、黒河主幹、菅原係長、黒岡係長、内海総括主査、栗栖主査、地域福祉連携室 德田課長補佐
1.開会あいさつ
・委員11名中、10名の出席を確認。
・資料の確認
・高齢介護課 板垣課長 挨拶
2.議事
(1)第10次高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画の進捗状況について
資料1 「第10次高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画の進捗状況について」説明
資料2 「第9期介護保険事業計画の進捗」説明
・事務局より資料1について説明
会長
今年度から、第10次高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画がスタートした。これは、私たちが一緒に策定した計画の初年度にあたる。
本日は、その中間経過報告として、特に目標値に届いていない部分についてピックアップして事務局から報告いただいた。
委員
介護相談員は各地域に配置されているのか、ケアマネジャーとの違いなど、もっと情報提供があればと思う。
会長
介護相談員はケアマネジャーとは違う役割で、施設で活動されると認識しているが、事務局より介護相談員の説明をお願いしたい。
事務局
介護相談員は市内の施設で利用者の話を聞き、それを施設にフィードバックすることで、介護サービスの向上に貢献されている。
会長
介護相談員の役割について市民に向けてわかりやすく広報いただくよう検討お願いしたい。
委員
虐待の未然防止や早期発見において、介護相談員が入ることによる効果はいかがか。介護相談員からはどのように報告があるのか。
事務局
介護相談員は、基本的には毎月1回施設を訪問し、その都度事務局である高齢介護課に報告をいただいている。
気になる報告があった場合には、事務局から直接施設に確認をするなど対応しており、虐待の未然防止につながっていると考えている。
委員
介護相談員の活動の結果、施設がどのように改善されたかといった具体的な成果や事例がもっとわかれば、利用を促進することや活動者の増加に繋がるのではないか。
次に、健幸すぽっとは、良い施設だと感じているが、どのような人が集まり、どのような活動をしているのか、外部へのPRが不足しているように感じる。具体的なPR方法を増やすことで、これまで関心のなかった層の参加も見込めるのではないか。
事務局
健幸すぽっとの周知については、指定管理者である民間事業者の方に対応をお願いしているが、市としてもPRできる手段を検討しており、来年度4月から65歳到達者に介護保険証を発行する際に健幸すぽっとややすらぎクラブ長岡京など、シニアの方が地域ですこやかに活躍いただける場所や団体の情報を掲載したチラシを新たに作成し、送付する予定にしている。
委員
介護相談員という名前を耳にしたことはあるが、具体的にどのような活動をしているのか知らなかった。資料には「周知啓発していくとともに、次年度相談員の確保に向けて」とあるが、相談員は毎年変わるのか。
事務局
介護相談員は、必ずしも毎年変わるわけではないが、現在は資料にも記載の通り欠員が出ている状況
のため、現在募集中である。
ここ数年は8名体制で、2名1組で8施設を訪問していただいていたが、現在は人数が不足しており、1名で訪問している施設もある。
委員
募集は一般市民を対象に行っているのか。公募の際には、もう少し具体的な業務内容を記載し、どのような活動をしているのか、どのような方を求めているのか、具体的に示した方が、より熱意のある方に来ていただけると思う。
委員
私も介護相談員については、名前は知っていたが、実態はよく知らなかった。施設の利用者に対して相談業務を行っていることは理解できたが、在宅介護を受けている方に対する活動もあるのか。
事務局
介護相談員は、施設への訪問のみである。
会長
介護相談員の活動は、施設への訪問という形で行われているため、あまり馴染みがないかもしれない。次年度に向けて、相談員の確保のめどは立っているのか。
事務局
すでに応募してくださっている方もおり、窓口へのお問い合わせも複数いただいているため、何とか確保できるのではないかと考えている。
会長
本日の委員の皆様には、介護相談員という活動や役割について、地域に周知していただければと思う。
委員
資料に記載されている目標値は派遣回数となっているが、相談を受けることは、困りごとを解決することが目的だと思う。どの程度の頻度で解決に至っているのかについても把握できるような資料があると良いと思う。
会長
相談内容の詳細までは難しいかもしれないが、どのような相談があったのか、概要だけでも把握できるような情報があると良い。
委員
家族介護者支援について、これまで民生委員としては同居で高齢者の介護をされている方の把握が困難だったが、今後は高齢者実態調査の対象に加わる予定であり、少しずつそのような方へのケアができるようになっていくと考えている。
先日、高齢介護課が開催した「介護者のためのホッと一息ひろば講演会」をお知らせしたところ、参加者から「このような会を知ることができて良かった」「また開催してほしい」という声を聞いた
私自身は参加できなかったが、大変好評だったと伺っている。
多くの方にこのような機会を提供できるよう、広報活動などを通じて周知していただければと思う。
会長
家族介護者支援として他にもいろいろな方法で実施しているということを、もっとPRしていくとよい。
委員
「高齢期を自分らしく暮らせている」を目標とした施策「健康づくり・介護予防」の中に介護予防教室と自分サポーター養成講座があり、別々のものであるが、一般市民には分かりにくく、混同してしまう可能性がある。
「健康づくり・介護予防」という点では、自分自身のために努力されていることは素晴らしいし、それが介護予防に繋がっているという点でも素晴らしいと思う。一方で、「地域社会の福祉課題を解決していく」という考え方からすると、地域お助けサポーターの存在が非常に重要だと考えている。
介護予防教室と自分サポーターが、1つの括りとして扱われるのではなく、自分サポーターから地域お助けサポーターへと繋がるような考え方が重要であり、重点的に取り組むべきだと考える。
市民に対して予防の啓発を行うとともに、地域にとって重要な取り組みであることを明確に示し、そのための仕組みづくりや整理が必要だと感じている。
地域お助けサポーターの修了者数と理解度という指標にも違和感を覚える。ケアマネジャーに対する理解促進よりも、市民に対して重要性を訴え、地域お助けサポーターを育成し、地域社会に貢献していくことが重要であり、地域資源になると考えている。今後、地域社会にとって必要な視点を取り入れ、理解を深めていく必要があると感じる。
委員
自分サポーターと地域お助けサポーターの各役割について、地域の中でどのように認知されているのだろうか。私の印象では、ほとんど認知されていないように感じている。
地域お助けサポーターは、ケアマネジャーから要請を受けて、地域の中で活動するという仕組みが基本だと理解している。しかし、仕組みに拠らなくても、地域の中で困っている人を支える人の育成も必要だと感じている。
やすらぎクラブ長岡京の立場からすると、独居や孤立、孤独といった課題を抱える人が増えている一方で、地域の中で支援が必要な人に、なかなか支援の手が届きにくくなっているという現状がある。
ケアマネジャーからの要請だけでなく、地域の中で助け合うという観点からも、地域お助けサポーターの存在を分かりやすく周知することで、より機能を発揮できるのではないかと考える。
事務局
地域お助けサポーターは、支援を必要とする高齢者への支援を定期的に行うことで、支援する側の高齢者自身の介護予防にも繋がるという視点から、施策として導入している。
自分サポーター養成講座受講者に、将来的に地域活動に参加していきたいという意識付けを行っているが、「まずは自分の健康を保ちたい」という動機で講座を受講される方が多く、なかなか結びついていないのが現状である。そのため、丁寧に時間をかけて、支援者として活動いただけるように繋げていきたい。
また、地域で自主的に活動されている方に対しては、地域お助けサポーターになっていただくきっかけを作れないかと考えている。
サポーター養成講座の運営・管理を委託している社会福祉協議会とも連携し、来年度からは小地域での開催も検討している。
会長
「自分らしく暮らす」という大きなテーマの中で、各事業の説明はあったが、それぞれの繋がりが見えにくく、伝わりにくい部分もあったかと思う。
貴重なご意見を踏まえ、各事業がうまく繋がるよう取り組んでいただきたい。
・事務局より資料2について説明
委員
介護予防短期入所生活介護の令和6年度計画として「費用30(千円)」という数字について、入力ミスではないかと感じている。確認をお願いしたい。
施設への入所が比較的容易な状況の中で、なぜ特別養護老人ホームのショートステイが増えているのか、疑問に感じているので、教えていただきたい。
事務局
まず、介護予防短期入所生活介護の令和6年度計画の額については、令和5年度に令和6~8年の計画を策定した時点の実績に基づき定めており、年度末までの実績を踏まえた額ではないものである。
その後、年度末にかけて実績が増えた結果、計画値及び前年度の実績値を超えることとなったものであり、誤りではない。
会長
短期入所生活介護の利用率が、昨年度は54.5%、今年度は100.2%と大きく伸びている要因について知りたい。
事務局
各短期入所事業所において、利用者を増やすため積極的な広報活動などを図った結果、利用者数増加に繋がったと考えられる。
特に、特別養護老人ホーム併設の事業所では、デイサービスやホームヘルプなど、様々なサービスを提供しているため、それらの利用者に対して周知を行ったものと考えられる。
加えておそらくコロナの影響がやはり少しずつ落ち着いてきているのではないかと思われる。
会長
短期入所療養介護はあまり伸びていない。
事務局
当該サービス提供を行う介護老人保健施設、介護医療院について、長期の入所者の進捗が88.4%ないし90.5%ということで計画値を上回っている状況にある。
こちらの両施設は空きベッドを使ってショートステイを運営されるものなので、長期入所の方のために多くのベッドが使われているとも言えるのではないかと考える。
委員
要支援2、要介護1の方が増えているように思う。
事務局
長岡京市の特徴としては、介護認定を受けておられる方の割合が類似の市と比べて高い。その内訳は、要支援1、2及び要介護1といわゆる軽度の方の割合が高い傾向にある。
認定率を低くすることが良しというような国の方向性があるが、長岡京市においては介護予防に早期に取り組む高齢者が多いというポジティブな捉え方もできるのではないかと考えている。要支援の方に対するサービスも充実しており、重度化していくことに対して早めに手立てを打てていると捉えている。
会長
高齢者福祉計画と介護保険計画との繋がりを意識しながら見ていきたい。
(2)その他
・委員の改選について、事務局より説明。
閉会