教育委員会令和7年4月定例会会議録
- ID:15105
1.日時
令和7年4月16日(水曜日) 午後3時00分から午後4時17分
2.場所
市役所 会議室402
3.出席者
教育長 西村文則
委員 京樂真帆子
委員 盛永俊弘
委員 生嶌 匠
欠席委員 大下和徹
4.出席説明員
教育部長、教育総務課長、教育総務課主幹、学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課長、生涯学習課主幹、文化・スポーツ振興課長、文化・スポーツ振興課主幹、文化財保存活用課長、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長、北開田児童館長
事務局職員 教育総務課 総括主査
5.傍聴者
なし
6.開会
(教育長)
開会を宣言する。
承認・署名
8.教育長諸報告
(教育長)
3月31日(月曜日)、4月1日(火曜日)の辞令交付を経て、教育委員会事務局(教育部)も新たな体制で今年度をスタートした。
各学校においても、新たな教職員組織体制のもと令和7年度がスタートした。そして、8日(火曜日)には小中学校で始業式、9日(水曜日)には小学校入学式、10日(木曜日)には中学校入学式が行われた。委員の皆様にも入学式に出席いただき感謝申し上げる。さらに、4日(金曜日)に校長会議を開催し、今年度の長岡京市立学校における学校教育の方向性や重点目標、具体的な対応を共有した。
なお、11日には京都府市町村教育長会議が開催され、今年度の京都府の教育の方向性、重点課題等について共有をしたところである。なお、当日に京都府内の校園長会議も開催され、京都市立学校を除く、府内の公立幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の校園長が一堂に会して、今年度の京都府の教育の方向性、重点課題等を共有した。
9.協議事項
・長岡京市公立学校等施設整備計画(令和3年度~令和5年度)の事後評価について
(事務局)
地方公共団体が文部科学省の補助金である「学校施設環境改善交付金」の交付を受けようとするときは、義務教育諸学校等の施設費の国庫負担等に関する法律の第12条第2項で、「施設整備計画」を作成しなければならないと定められている。
また同交付金の交付要綱第8で、「施設整備計画」に計上したすべての事業完了後に事後評価を行うこととされている。
このたび令和3年度から令和5年度の計画が、一部令和6年度に繰越となったが、計上したすべての事業が完了したため、教育総務課で自己評価を行った。
計画に計上していた内容としては、長岡第四小学校の校舎建替え、長岡第九小学校の教室への空調整備や給食室整備、エレベーター整備、各小中学校の特別教室への空調整備、長岡中学校、長岡第三中学校及び長岡第四中学校の貯水槽改修、神足小学校、長岡第六小学校、長岡第七小学校、長岡第八小学校及び長岡第二中学校の体育館照明のLED化、スポーツセンターの耐震化を実施しており、設定した目標を達成している。
(教育長)
了解いただいたということで、次に進める。
10.報告事項
・令和7年度アーリントン訪問団日程(予定)について
(事務局)
今月29日から11日間の日程でアーリントンを訪問。ホームステイのほか学校訪問などで現地との交流を深める。
(教育長)
了解いただいたということで、次に進める。
11.主な行事・会議結果報告
(事務局)
行事・会議結果(3月27日~4月16日)について報告。
12. 次回定例会までの主な行事・会議予定
(事務局)
行事・会議予定(4月17日~5月21日)について説明。
13.意見交換
(委員)
2点質問したい。1点目は学校教育課へ。
万博を心配している。現場の報道をみていると、子どもを連れていくのは大変ではないかと心配している。学校での見学については十分に気を付けていただきたい。迷子が心配。迷子対策でゼッケンをつけている学校もあると聞く。本市でも何か対策を考えておられるか。
(事務局)
テストラン期間中に下見に行った。スタッフが多数配置されていたことから、迷ったら近くのスタッフに尋ねるなど事前指導をしっかりしたいと考えている。
(委員)
2点目は文化財へ。
SENSE NAGAOKAKYOで発掘調査の記事が出ていた。わかりやすく発掘の意義も伝わった。発掘調査実施の予定を教えていただきたい。
(事務局)
長岡第三小学校の発掘を予定している。民間の開発で大規模調査も予定されている。
その他にも件数が増えており待ち時間がかかる状況となっている。民間の開発に合わせてとなるので、見通しは立てにくいため、具体的な件数はわからない。
(委員)
調査が密になると調査員が大変になる。スケジュール管理、暑さ対策。文化財以外の調査にも積極的に取り組んでいただきたい。
(委員)
私からは3点質問する。
1点目は、数日前、隣県の学校で大きな落雷事故が起こった。そこで、確認するが、本市では、雷注意報が発令されている場合、屋外での体育の授業や部活動、登下校などでどのような基準が設けられているか。また、本市での防止策をどのように考えておられるか。
(事務局)
独自の基準は設けていない。雷鳴が聞こえたら、基本的に屋外活動はいったん中止。部活動では注意報の情報が伝わりにくいことから、顧問をはじめ、校内放送や他の職員が知らせるようにしている。
(委員)
事故が起こった際の損害賠償は学校に請求されるのか。
(事務局)
学校管理下で、かつ学校に瑕疵がある場合に損害賠償が発生する。
(委員)
課長が各校に伝達された文部科学省スポーツ庁の「落雷事故の防止について」の中には、「児童生徒等においても、落雷の危険を感知した際には、ためらうことなく指導者に申し出るよう、子供の発達段階等を踏まえつつ指導すること」という文言もある。同様の事故を起こさないためにもこうした視点も大切にして、引き続き命と安全への最大の配慮を徹底してほしい。
2点目は、つい先日、東北のある小学校で「メールが誤送信され、児童数十人分の成績等の個人情報が流出した」というニュースが流れた。残念ながら機密個人情報の流出事案は全国各地で毎年のように起こっている。本市ではこのような事案が起きない防止策をどのように進めているのか。
(事務局)
本市においても、ご案内の文科省通知を学校へ周知した。そして、年度末校長会議で「メールの相手方の送付先を間違えない」「個人情報はメール送付しない」といったことを徹底している。
また、学校と教育委員会で個人情報をやり取りする際にはパスワードをかけるよう徹底している。
(委員)
こうした事案は、学校への信頼を根幹から揺るがしてしまう。引き続き校長会等を通して各学校に防止策を徹底してほしい。なお、再発防止のためには、個人の心がけだけでなく、ITの活用などによるシステム的な対策も強化できないか。国や府とも連携して、システム的なアプローチも検討してほしい。
3点目は、学校電話の自動録音機能の導入のこと。本市で、学校電話の自動録音機能の導入を検討されているか。
(事務局)
現在のところは検討していないが、有効と考えているため今後研究していきたい。
(委員)
全国で先行実施している自治体でのメリットは、「過度なクレームや長時間通話の抑制」「教職員の心理的安全性の確保」「正確な通話記録の保存」「アンガーマネジメント(怒りを落ち着かせる効果)」などが挙げられている。また、導入についての保護者からの苦情はなく、費用も1校あたり数万円で、そのコストに見合った効果が得られるとのこと。さらに、「今や全ての学校が標準装備すべきである」との声も聞かれる。ぜひ、本市でも導入の検討、研究を進めてほしい。
(委員)
小学校入学式に参加した。先月の卒業式と合わせて、密度の濃い6年間だと感じた。
1点目、「長岡京市の教育」教育支援センターについて、主な事業に教職員を研究員として委嘱し研究部門活動を行うとあるが、委嘱された先生に対する指示命令や評価は誰が行っているか。
(事務局)
評価はセンターが行っている。不登校研究部門として、各学校にある別室校内教育支援センターの支援員の配置に関する有効な事例を共有し議論している。こころとからだの健康を扱ったアプリの有効活用について議論している。
研究員に対して必ず自校の現状を把握することと、他校の事例を自校で報告することをお願いしている。不登校研究部門で行った活動や知見をそれぞれの学校で広めるようにというような指示はしている。
(委員)
校長が把握していないと、先生の負荷が見えにくくなるのではないか。
(事務局)
たしかに校長が詳細は把握していないかもしれないが、校長会議などで報告はしている。できるだけ教員に負荷がかからないよう配慮している。
(委員)
「アゼリアひろば」の機能や役割は何か。
(事務局)
「アゼリアひろば」という教室名。不登校児童生徒が安心できる居場所、学べる場所、学校復帰を目指す場所といった個に応じた多様な機能を持っている。
保健室登校や空き教室を利用した校内教育支援センターを今年度から全小中学校に設置している。それとは別に学外にこの「アゼリアひろば」を設置している。
(委員)
令和3年から5年までの入級状況を確認すると、「アゼリアひろば」に入級した方はうまく利用してそのまま続けているとも、一度入ると学校に戻れずそのまま進級しているとも取れるが、どのように評価しているか。
また、校内教育支援センターに通っている人数、全不登校児童生徒に対してどんな割合でサポートしているか伺いたい。
(事務局)
一度「アゼリアひろば」に入級したら、学校復帰できていてもいつでも戻ってこられるように退級の手続きをしないため、入級者が減らないように見える。
人数、割合について詳細な数字はないため後日回答する。
(委員)
ホームページを見ると、入級にあたって学校に相談した上で面接があるなど、選定しているようだが、いかがか。
(事務局)
検討会議を行うが、本人、保護者、学校が入級を望んでいる方を断ることはない。しかし、たとえば保護者だけが望んでいて、本人は家から出られないような状況の場合は入級には至らない。
(委員)
長岡京市COCOROプラン。今年度新規施策。フリースクール等民間団体との連携とあるが、どこか決めているのか、基準は設けているのか。
(事務局)
長岡京市にあるフリースクール(1か所)に決めている。そこは長岡京市の児童生徒が何人か在籍しており、出席認定している。長岡京市教育委員会が視察に行き、出席認定するに足り得ると判断しているため、京都府で認定しているフリースクールとは違う。
(委員)
教員の給与特措法について、教育委員会には教員の業務量削減の義務について、長岡京市の進捗はいかがか。
(事務局)
令和8年度に向けて策定に取り組む予定である。
14.閉会
(教育長)
午後3時52分に閉会を宣言する。