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教育振興基本計画検討会議 第7回会議録

  • ID:1482

日時

平成22年8月18日(水曜日)午後1時30分~午後3時50分

場所

長岡京市役所会議室2

出席者

  • 委員
     横田委員、小田委員、黒崎委員、北澤委員、川浪委員、青木委員、大槻委員、西岡委員、三輪委員、角田委員、岡委員、岩城委員
  • 事務局
     芦田教育長、山田教育総務課長、迫田教育総務課長補佐、弓削教育、総務課総務係主査
  • アドバイザー
    三菱UFJリサーチ&コンサルティング善積氏

欠席委員

丹羽委員

議事

開会

座長
 猛暑の中ご出席いただきましてありがとうございます。早速ですが、資料の確認から始めたいと思います。冊子「平成22年度長岡京市の教育」、「長岡京市の地図」、「第6回検討会議録の修正分」です。それでは早速議事に入りたいと思います。

議事

座長
 第6回会議録について、事務局よりご説明をお願い致します。

事務局
 第6回会議録において修正箇所がありましたのでお伝えします。10ページの下から4行目「長岡京市という限られた地域の中で」、18ページの下から9行目「むしろその辺を拾い上げる」と修正しております。修正前の下から6~7行目は削除致しました。下から7行目「それと、もう1つ。」の箇所は「、」を「。」に修正しております。下から5行目「そういう情報をどういうふうにして選択するのか」、「親もむしろ学ばなければいけない」という箇所を修正しております。ご確認よろしくお願い致します。

座長
 ただ今の修正分について、委員のかたがたは差し替えをお願い致します。
それでは議事を進めます。「長岡京市教育振興基本計画(素案)」について、前回は教育分野についての様々なご意見を頂きました。構成についても、委員のかたがたのご意見を頂いた上で再度検討して頂きます。この件につきまして、アドバイザーからご説明を頂きたいと思います。その前に、事務局から何かありますか。

事務局
 お配りしました地図についてご説明を致します。前回、委員会から「幼稚園や学校の分布、区域図について分かれば」という意見が出ておりましたので、今回は手書きの地図を作成しました。このような形で、最終的には計画の中に織り込んでいきたいと考えております。
もう一つ、前回ご意見が出ておりましたアンケート調査の自由意見についてです。総合計画の市民アンケート調査の教育分野について担当課に問い合わせたところ「自由意見は非公表にして頂きたい」との回答がありましたので、お願い致します。

座長
 ただ今事務局から説明がありましたが、地図はA4の大きさのままなのでしょうか。学校の位置などで分かりますが、非常に細かくて見にくいかも知れませんね。学校や幼稚園等は手書きで入っております。
また、アンケートについての報告もありましたが、何かご意見ありますか。

委員
 黄色と青と赤などの色合いについて、何か意味があるのでしょうか。

事務局
 小学校区毎に色分けをしております。黄色が十小校区、赤色が三小校区です。太い長線と点線でくくった箇所は長岡第二中学校区となっております。手書きで書いている「長岡中」、「長岡第二中」、「長岡第三中」、「長岡第四中」は小学校区の中におけるそれぞれの中学校ということです。

座長
 中学校区と小学校区を色分けしているということですが、事務局でもできるだけ見やすい地図にと苦労して頂いたと思いますが、サイズはA4のままの予定ですか。

事務局
 基本的にこちらの全域の地図を使いたいと思っていたのですが、あまりにも小さくなりすぎますので、部分的に切り取り、拡大して修正していこうと思っています。色合いについては、三菱UFJさんのノウハウと技術がありますので、もう少し鮮明に仕上がると思います。

座長
 地図も必要なところだけを少し拡大をし、色合いについても、アドバイザーと相談し、分かりやすくして頂きたいです。特に、具体的な意見があれば出してください。

委員
 高等学校は府の管轄ですが、市内に高校はあるわけですよね。同じ学校の地図としては、私立幼稚園が入っているのであれば、府立高校が入っていてもよいのではないかと思いました。

座長
 今度の基本計画の中に小中高の連携も出てきますし、府立であるけれども高等学校も入れてはどうかという意見です。できればその方向で事務局にはお願い致します。

委員
 保育所と保育園はどう違うのですか。

事務局
 単なる名称の違いです。同じ保育形態ですが、行政は保育所、民間は保育園と区分けをしています。

座長
 いろいろな人が見られるので疑問も出てくるかと思いますが、注釈を付けるわけにもいかないですし。

委員
 地図に載せるのが大変であれば、凡例として私立と公立が分かるよう、側に掲載する等の工夫があれば、一目して分かりやすいかと思います。

事務局
 そのように入れるようにさせて頂きます。承知しました。

座長
 次にアドバイザーから内容や変更についてご説明をよろしくお願い致します。

アドバイザー
 それでは、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの善積から修正箇所等のご説明をさせて頂きます。
前回との大きな違いは、現状のデータを資料編という形ですべて後ろに回してあります。前回、「データと後の文章とのつながりがよく分からないところが出てきて、意味を理解するのが難しい」とのご意見がありました。データをすべて離して後ろに回すことは無理が出てきますので、全体の概括をご理解頂く参考資料として載せました。
また、もう一つ大きな点は、各課が行っている事業の紹介の表を削除しました。課題と方向性を書くということで、この表全体をとらせて頂いております。
さらに、前回の委員会でご意見を頂いておりました「一人あたりの教職員の数」も外させて頂いております。その他、アンケートの母集団について、抜けていたものは埋めさせて頂いております。この辺りは後半の資料編でご確認を頂けるかと思います。
まず、事前にお配りした資料の2ページ「2.計画の理念と基本方向」の基本理念についてです。去年度に議論して頂き、このまま使用していたのですが、教育委員会の中で「長岡京らしい長い歴史とそれに裏付けられた伝統の部分」、または「西山の緑が多い環境」についてもう少し表現してもらえないかというご意見がありましたので、最初の2行に入れさせて頂きました。
また、前回の委員会で、教育というのは縦割りではなく、生涯学習や学校教育とつながり、地域の中の学校教育を高めていくという考え方をより表現するべきではないかというご意見もありましたので、「長岡京市が考える教育の循環とは」という考えを入れさせて頂きました。
中身については、今までは「大人から子どもへ」「大人から大人へ」「子どもから子どもへ」と頭出しだけでしたが、様々なご意見を頂きましたので、掲載させて頂きました。

資料説明:省略

「大人から子どもへ」、「大人から大人へ」、「子どもから子どもへ」の説明

次は4ページです。前回重点的に議論を頂きました「子どもに身につけてほしい力」について、3つの大きなカテゴリーを3つに定義しました。

資料説明:省略

「1.変化の激しい社会を生きる力」の説明

「2.豊かな人間性・社会性を身につける力」の説明

「3.健やかな心身と生活習慣を持てる力」の説明

そして、一番下の所にイラストを挿入しました。長岡京市教育委員会発行の啓発チラシ「生きる力を育てるために~家庭教育のルール」は、すべての学校で生徒に配付されていると言うことですので、掲載しました。
6ページ「3.本市の教育に関わる主な取り組みと課題」の内容については、修正をした箇所がいくつかあります。まず、「(6)学校の適正規模・通学区域」について、項を分割して、「(7)教育環境の整備」という項目を新しく設けました。ここで、学校施設の老朽化や大規模改修についての予定などを書かせて頂きました。
前回からの追加としては、10~13ページ「2.社会教育(生涯学習)」です。本日はまだ議論の中心には置かないということですが、社会教育(生涯学習)についての課題について、この1ヶ月の間にヒアリングを実施しました。
14ページ「4.施策の展開」ですが、こちらは本日新しく議論させて頂きます。具体的な施策体系として、学校教育としての今後の方向性を示しております。内容については、前々回の委員会で説明があった大きなチラシで、教育委員会が出している「学校教育の重点」を基本としています。

座長
 今日の中心議題は、「4.施策の展開」の「1.施策体系及び推進する施策・事業」から始まり、17ページまでがメインとなってくると思います。その辺りをもう少しご説明頂けますか。

アドバイザー
 では、引き続き14ページの「4.施策の展開」から説明させて頂きます。

資料説明:省略

1.施策体系及び推進する施策・事業」(1)学校教育についての説明

座長
 ありがとうございました。まず、2ページ「2.計画の理念と基本方向」の「1.基本理念」から始まり、4ページまで説明がありました。この「1.基本理念」について、委員の皆様からご意見を頂きたいのですが。

委員
 基本理念の中の、「歴史と豊かな緑」や「長岡京市の教育は憲法と学校基本法にのっとり…」などは、長岡京市らしい表現としてはオーソドックスなので、もう少し何かほしいところです。例えば、「ニュータウンとして展開してきた」、「人口の移動についてあまり変化がない」「伝統的に農業を中心に発展してきて、昭和30年代からニュータウン開発が行われた」等、特徴や社会状況などの社会のファクターが入った方がつながりとして施策が活きてくるように思います。

座長
 基本理念の冒頭で、長岡京市らしい特徴を入れることができないかというご意見です。非常に大切なことですので、委員の方々の意見も反映して頂けるようお願いします。

事務局
 おっしゃっていることはよく分かります。少し考えさせて下さい。

座長
 他の委員のかたがたから、何かご意見ありませんか。

委員
 私は長岡京市に生まれ育ちました。長岡京市は大阪や京都の100万都市の中間地点に位置しているベットタウンです。自然も都市も近くにあり、教育機関の選択肢も多くあり、比較的住みやすいです。長岡京などの都市であった稀有な歴史もコメントとして入れてもらった方がよいのかなと個人的には思います。

委員
 基本理念にたくさん盛り込むと分かりにくいのであれば、長岡京市の地勢や土地の形を補足する方が分かりやすいかも知れません。

座長
 その辺りも含めて文章化を検討して頂くということでよろしいでしょうか。事務局の宿題としてお願いします。

委員
 基本理念のところに盛り込むのが難しいのであれば、今日頂いております「長岡京市の教育」という冊子の最初の「長岡京市の概況」の地勢のような形で、長岡京市の特徴などを2ページ「長岡京市が考える教育の循環とは」のところのように、注釈として付けてもらう方が分かりやすいように思います。

座長
 アドバイザーのかたにも、今のご意見を踏まえて頂けたらと思います。

アドバイザー
 理念については、去年からご検討頂いた内容でしたので、委員会から出た言葉をそのまま使っておりました。沿革や長岡京市の立地などの情報をどこかに入れさせて頂くことの方が分かりやすいということですので、そのようにさせて頂きます。

座長
 よろしくお願い致します。それでは、「子どもに身につけてほしい力」について、身近な問題としてお考え頂いていると思いますが、他にご意見ございませんか。

委員
 先ほどの長岡京市らしい表現を入れることはできないかというご意見は、確かに地域固有の課題があるならば、しっかり押さえるべきだと思います。しかしながら、教育というものを考えた場合、教育の目標は地域に縛られるものではないので、手段のところでしっかり押さえた方がよいのではないかと思います。

座長
 施策の展開の中でも関連してきますので、長岡京市らしさについては、基本理念の項目の辺りと兼ね併せて検討していくということでよろしいでしょうか。他にご意見ございませんか。

委員
 「2.施策の展開」では、2番目に「人間性」、3番目に「心身・健康」とありますが、1番目に「知」があると、一番に「知」がくるのかと思うのですが。
また、現在の課題として、コミュニケーション手段の変化や消費者金銭教育のようなものを具体的に挙げるのはよいことだと思います。使われている文言にこだわるわけではないですが、変化の激しい社会にしっかり生きるための「知」の側面を包含しているのであれば、選択や判断する力、思考・判断・表現という言葉が文言として挙げられている方がよいと思います。

座長
 「思考や選択、判断」という文言を具体的に入れるとすればどの辺りがよいのでしょうか。

委員
 一番後ろでよいと思います。「本市の子ども達がしっかり思考・判断・選択し、自分の思いをしっかり表現できる」等のフレーズがあればよいと思います。

委員
 4ページ「3.健やかな心身とそれを実現する生活習慣を持てる力」のタイトルは、「健やかな心身と生活習慣を持つ力」など短めでよいのではないでしょうか。

座長
 「それを実現する」という部分をとってしまうというご意見ですね。また、その下に「早寝、早起き、朝ご飯、あいさつ、手伝い、靴そろえ」という表が入ったことで、ずいぶんと柔らかくなってよいと思います。この件はこれでよろしいでしょうか。

委員
 「(4)保・幼・小の連携」のところの6行目「小学校に慣れてもらうことから始めていますが…」という表現は非常に違和感があります。「慣れることから始めていますが」等に修正をした方がよいと思います。

座長
 事務局でも同じような意見がありました。「小学校に慣れてもらうことから」を「小学校に慣れることから」に、修正をお願い致します。

事務局
 4行目「平成22年度より」と年度が入っていますが、従来から保幼小の連携は行っていますので、この文言は削除して頂くようお願いします。

座長
 それでは、14ページ「4.施策の展開」の「1.施策体系及び推進する施策・事業」の「1.基礎的・基本的な知識・技能の習得、活用、探求、確かな学力(知)」の「ア)特色ある学校づくりの推進」~「エ)社会の変化に対応する教育の推進」についてご意見をお伺いしたいと思います。

委員
 「1.施策体系及び推進する施策・事業」とありますが、次に続く2や3の項目が見当たりません。7月に頂いた資料には「施策体系及び推進する施策・事業」という文言はありませんでした。タイトルも「1.学校教育」、「2.社会教育」、「3.学校・家庭・地域社会の連携」、「4.重点施策・事業」となっておりました。「1.施策体系及び推進する施策・事業」は付けるならば、サブタイトルではないかと思います。
次に、14ページ「ア)特色ある学校づくりの推進」の3番目の文章「学校評価の仕組みを実効性の高いものにするよう評価内容や評価方法について工夫していくとともに、学校評議員制度を始め、得られた評価をより有効に学校運営に反映できるよう、開かれた学校づくりに取り組んでいく。」という文言については、「開かれた学校づくりに取り組む」ということが目標であるならば、この中では「学校評価の仕組みを実効性の高いものにする」という文言と、「得られた評価をより有効に学校運営に反映できるように」という文言は、意味として同じではないかと思います。1つの文章の中に2つも同じことが入っておりますので、「開かれた学校づくりの取り組みとして、学校評議委員制度を始め、地域・保護者から得られた学校評価が、実効性の高い学校運営につながるよう、評価内容や評価方法について工夫していく」と修正してはどうかと思います。
また、17ページの「2.社会教育(生涯学習)」の「(2)家庭及び地域社会の教育力の向上」についてですが。

座長
 「2.社会教育(生涯学習)」については次回に検討予定です。
では、先ほどご意見頂きましたカテゴライズの件について、何かご意見はありますか。

委員
 先ほどおっしゃられた通り、カテゴライズについて、「1.施策体系及び推進する施策・事業」はサブタイトルの方がよいかと思います。

アドバイザー
 こちらに関しては、文章を作成している際のミスですので、修正させて頂きます。

座長
 それではよろしくお願い致します。他にご意見ございませんか。

委員
 「イ)学力の充実・向上」の一番下の箇条書き「少人数制教育を基本とし…」という箇所についてです。教育研究の中では、少人数制教育・指導は確かに効果を上げるというメリットもあればデメリットもあります。以前頂いた資料の中では、「少人数制教育の趣旨を活かした」という表現になっておりました。少人数だから教育効果が上がるというような単純なものではないので、「少人数制教育の趣旨を活かし…」という表現が適切ではないでしょうか。

座長
 実際に実践している学校の先生がたの意見があればお願い致します。

委員
 最近では、少人数教育という言葉は様々な意味合いで使われています。学校現場としては、少人数教育はメリットが高いと認識されております。ただ、それが学校単位となると別の問題が発生してきます。それよりも、「習熟の程度に応じた」という表現がひっかかりました。

委員
 その辺りは難しいところではあります。習熟の程度という視点では、それぞれ事業を行った方が教育効果は上がるということもあります。知の側面では少人数教育を行いやすいですが、豊かな人間性という視点では、一定の集団は保証されないと難しい部分もたくさんありますし、ケースバイケースではないでしょうか。逆に、少人数教育の趣旨を活かして、習熟度などを設定して、割り切って考えればよいことではないかと思います。集団の力が必要なこともあります。

委員
 きめ細かな指導ならば少人数ですが、習熟の程度とは、集団を解体して習熟の程度に編成し直すということなので、学校現場で問われていることでもあり、集団としての人間関係を育むことは非常に尊重されています。集団を常に変化させていくような教育システムと少人数教育の理念が若干あるように思います。そのような意味で、習熟の程度が集団の中で育んでいくことならば、学級をベースにした少人数できめ細かな指導で授業を展開していき、人間関係を含め育んでいくことはメリットが多いと思います。

委員
 今言われたことは大切だと思いますが、「知」の側面としてしっかり学力や理解力を付けるためには、習熟度をもつ授業も必要です。集団が保証されるから、そこでお客さんでいることはあまり意味のないことであり、どのように展開するのかは学校の特色にもよりますが、少人数制教育の趣旨は、授業によってバラバラになるのではなく、弾力的な運営をできることにかかってくると思います。

座長
 習熟の度合いに応じた教育となると、常にできる子のグループとそうでないグループができてしまい、子ども自体が劣等感を持ってしまうなど、保護者からの意見もあります。それを説得することに学校現場も苦労することがあると聞いております。

委員
 本当に成果を上げるにはやはり発展が重要であり、基礎コースを底上げすることは非常に困難であるというデータもあります。人間関係や社会性という視点ならば、ノルマを達成することや習熟度が問われるかもしれませんが、学校教育現場でこれから望むことや社会で問われることは、集団の中で子ども達が協同して助け合ったり教え合ったりすることだったりします。「子ども対子ども」という構図であれば、子ども達の生きる力を考えると、習熟の程度よりも集団は力が働く場合もあり、同質な集団よりも異質な集団は、学ぶことが多いのかも知れません。

委員
 「習熟の程度に応じたコース別授業など」の「など」の中に、興味や関心などが様々な子どもが混じって授業する案もありますので、その辺りも含めて書かれていると解釈をしました。「基本」は「趣旨」と書き換えて頂ければよいかと思います。

委員
 「少人数教育の趣旨を活かしたコース別授業」という表現がよいかも知れません。ただ、習熟の程度に応じたコースというのも手段としてはありえると思います。

座長
 「少人数教育の趣旨を活かしたコース別授業など」に修正をするということでお願いします。他にご意見ございませんか。

委員
 先ほど委員がおっしゃられた開かれた学校づくりというのは、現代において大事だと思います。こちらは施策の展開ですよね。今まで学校評議員制度がどのように取り組まれてきたかがどの項にあるかが分かりにくいです。「3.本市の教育に関わる主な取り組みと課題」の項で、学校評価や学校評議員制度について、あまりにも触れられていないことが気になりました。学校評価については、どのように始まり、どのようなことがなされているのかを詳しく知りたいと思います。

委員
 平成14年度に学校教育法の改正があり、その際に学校評議員制度を導入することになりました。

委員
 長岡京市でどのように発展してきたかということについて触れてからの流れで施策にきてほしい気がします。

委員
 確かに、学校評議員制度という言葉が施策のところに唐突に出てきたような印象があり、違和感があります。言葉は悪いですが、開かれた学校制度の部分に出てくるほど役に立っているのかと疑問に思いました。また、学校評議員制度自体が閉ざされたイメージがあります。もう少し詳しい内容について聞かせて頂きたいと思います。

座長
 これまでの学校の取り組みなどまとめているものがあるのでしょうか。

事務局
 毎年評価の中身を検討して頂いて、成果などをまとめたものを報告して頂いております。ご指摘のあった通り、確かに毎年同じかたが担当しておりマンネリ化してきているという意見もあります。本市では、学校評議員制度よりも文科省が進めておりますコミュニティスクールを重点的に進めていく予定です。

座長
 評議委員制度を取り上げることよりも、開かれた学校づくりが重要であると思います。マンネリ化しており、成果も上がっていないということですが。

委員
 まさにそのような問題が出てこないといけないのではないでしょうか。開かれた学校づくりをどうすべきかを議論することこそが、具体的な施策としてインパクトのあるものができるように思います。

委員
 私も他市の学校で評議員をしておりますが、評議員制度そのものは国が定めた制度であり、日程調整や時間帯など、実際のところ難しいことがあります。また、学校評価についても、評価のための評価になっているという現場の意見もあります。開かれた学校づくりの現状と課題の中に、学校評議員制度を入れる必要があるのかも知れません。

座長
 現状と課題の中に、学校評議員制度の問題を入れるべきではないかという意見が出ていますが。

委員
 「4.施策の展開」については今後行っていくことですよね。実効性がなかったことを書くことによって次につながるので、より切り込んだ表現を入れることが施策に活かされると思います。

委員
 「3.本市の教育に関わる主な取り組みと課題」のところに、学校評議員制度を入れることについてですが、当初は開かれた学校づくりについて、非常に大きな成果を上げて頂きました。外部人材や地域におられるかたを探して頂き、また様々な意見も頂いてきました。そのようなことを含め、時代の流れとともにマンネリ化してきたということを表現すればよいのではないでしょうか。

座長
 学校評議員制度は「3.本市の教育に関わる主な取り組みと課題」の項に入れて頂くということで、学校教育課から資料をもらえると思いますので、アドバイザーのかたよろしくお願い致します。その他、ご意見ございませんか。

委員
 14ページ「イ)学力の充実・向上」の2つ目「身につけた知識や技術を活用し…」という箇所で、「司書による読書活動」がひょっこり入っています。図書館司書を入れて強調されたのかと思いますが、図書館司書が1つ入ることによって、逆にこれ1つしか事業を行っていないように受け取られてしまいます。

事務局
 別の項で入れることにします。

座長
 他にありませんか。

委員
 学校評価のところに戻りますが、学校評価の主語は、基本的に学校です。「学校評価の情報を積極的に発信する」という文章について誤解はありませんが、主語を「地域」や「保護者」などにしてしまうと、誤解を招く可能性があります。

委員
 保護者からアンケートを取って集計していることは、地域が評価を行っているのではなく、アンケートに対して学校が評価を行うということですか。

委員
 学校が評価するための資料ですね。

座長
 学校評価というのは、学校が主体となり、自分たちの取り組みについて評価を行うことで、保護者からの意見は学校が評価を行うための資料であるということでお願い致します。

委員
 自己評価という表現なら分かります。

アドバイザー
 文科省がかなり力を入れている学校の自己点検だけではダメだったんですよね。それを今の段階でどこまで書けるのかは読めないので、考えさせて頂いてよろしいでしょうか。

座長
 検討するということでよろしくお願い致します。
あと、14ページ「ウ)キャリア教育の推進」の2つ目「体験的な学習機会などを通じて…」という部分について、「学習する機会をどのように充実・拡大していくのか」という内容が入ってもよいのではと思います。学習の場を提供しているところが非常に少なくて学校は困っている状態です。現在、学校においてスムーズに受け入れを行っているのでしょうか。

委員
 今のところは何とか大丈夫です。

委員
 各学校が独自で事業所を開拓していったところもあります。今までは1~2校だけが行っていましたが、4中学校が一斉に行うとなると、事業所がいっぱいになってしまいます。各校区によっても違いがありますので難しいところです。

座長
 文章として入らなくてもよいが、何か手だてを取ってもらうように配慮をお願いしておく必要があると思います。

委員
 体験的な学習機会についてです。子どもの頃から掃除や洗濯など、何でもやってもらっており、他人任せに育ってきていますので、家庭における家事のお手伝いをすることが大事になってくると思っています。

委員
 事業所について、長岡京市の事業所の方々から「景気が悪くなってきており、余裕がない」という意見を聞きました。時間がかかるかも知れませんが、教育の基本計画の中で謳っている「地域での教育の循環」につなげていければと思います。教育委員会が手立てをすることも大切ですが、地域の子ども達は地域で育てていくことにつながっていけばいいなと思うポイントだと思います。

座長
 「やる気をどう持たせるか」についてかなり議論もしましたし、「イ)学力の充実・向上」の中に、「学習意欲の向上」を入れてもらえればよいのではないでしょうか。

委員
 文科省の学力の定義では、学力の中に学習意欲も前提として入っています。

座長
 分かりました。時間も迫ってまいりましたので、次に進みたいと思います。
それでは15ページ「2.心身ともに健全な人間の育成、豊かな人間性(徳)、健康・体力(体)(食育を含む。)」について、ご意見を頂きたいと思います。

委員
 「人権教育の推進」のところに、「豊かな人権感覚」という文言がありますが、あまり聞き慣れない表現だと感じました。

委員
 人権教育の一番大きな目標は、通常は「人権感覚の育成」が一番に出てきます。人権感覚とは、「人権侵害について見たり聞いたりした時に、おかしいと思える心」と言えます。教職課程を受けている大学生には「人権教育とは、知識や理解ではなく、その場の状況において、おかしいと思える心」だと教えています。

委員
 近年、企業などにおいてダイバーシティという言葉を使いますが、それとは違う意味ですか。

委員
 ダイバーシティとは多様性という意味で、異質な人たちとの問題です。会社などで使われる場合は外国人や宗教の違う人たちについて、学校の現場では障害を持った人たちとどのように過ごしていくかということが、人権問題に入ってくるかと思います。

委員
 人権感覚は、たくさんの意味を含んでおります。順番待ちをしている時に、順番を抜かされるのはおかしいことですが、ハンディを持ったかたがきた場合は、当然順番を譲ります。その場の状況において、何を大切にすべきかをしっかり分かるような感覚です。
人権感覚は態度形成にあたります。

座長
 気づいた時に解決に向けて取り組むような態度が大事ですが、小学校ではなかなか身に付かないわけですが。

委員
 それこそが、これからの教育現場での課題になってくると思います。親は日々の忙しさに追われて教えることがおろそかになってしまっています。教師も同じです。それらについて、忙しいこの現代において、どのようにカバーしていくかが問題となってきます。人権感覚については、「地域の協力などの他の項目と絡み合わせながら行っていくべきだ」というような文言を入れてはどうかと思います。

委員
 人権感覚は放送禁止用語などの知識とも違い、マニュアル化できません。思っていても、口に出さなければよいのかという理屈でもないです。小学校や中学校において、人権指導については先生がたも非常に苦労されていることだと思います。では、「感じたり、思ったりするのはなぜだろう」というところから入って、人権と向き合うことが大事になってきます。マニュアル化できない部分をどのようにして身につけていくかはとても難しいことです。地域や家庭における教育力などは、人間の持っている価値観にも左右されますし、一緒に連携していかないと難しいです。子どもの価値観は往々にして親の価値観の生き写しにもなります。そのような意味では、人権教育は子どもだけのものではなしに、地域全体として取り組んでいかなければなりません。

委員
 「家庭や地域社会の連携」という文言が入っていればよいかと思いますが。

委員
 言葉としては理解できますが、施策としては、人権教育は学校の中で特別に行っていることではなく、普段からいかにして異質なかたとふれあうかということにあるかと思います。特別支援学校が地域にあることは大事なことで、町で見かけた目の見えないかたに「肩につかまりますか」という声掛け等ができるかどうかは慣れているかどうかだと思います。「人権感覚は他の項目とも絡む」という文言があれば、より展開があるように思います。

委員
 社会教育の中で、人権教育は大きな柱となっていますので、7ページ「(3)人権教育の推進」のところに、「家庭教育や社会教育との連携」を入れておくとつながりができると思います。

委員
 そうすると、15ページ「2.心身ともに健全な人間の育成、豊かな人間性(徳)、健康・体力(体)(食育を含む。)」の「生徒指導の充実」の中で、特別に書かなくても、家庭や地域社会との連携の強化となっています。だたし、上記の「道徳教育の推進」や「人権教育の推進」にも必要であるならば、「ア)心の教育の推進」の中にも書く必要が出てくるように思います。

委員
 道徳教育も人権教育も生徒指導も地域社会と家庭の連携は必要なので、項目の中に1つ1つ入れるのではなく、最初か最後のところに、全体に示せるように入れるのはいかがですか。

委員
 社会の変化に対応する教育について、一言何かある方がバランスとしてよいかと思います。具体項目の前には、包括した一言があるとよいかと思います。まとめて示しておいた方が分かりやすいです。
また、16ページ「芸術文化活動の展開」も同様に含まれております。こちらも包括してよいかと思います。

座長
 それでは、「2.心身共に健全な人間の育成、豊かな人間性(徳)、健康・体力(体)(食育を含む)」の部分全体にかかるように、今出ております意見を文章化して入れると言うことでよろしいでしょうか。最初に入れることにしますか。

委員
 全体の構成などを見て、バランスよく入れて調整して頂いたらどうでしょうか。

アドバイザー
 家庭・地域社会・学校の連携については、すべての項目にかかってくることが通常ですので、「5.計画推進に向けて」という最終章に、基本的な考えを入れていくことが多いです。そうではなく、施策の中でもう少し強調した方がよいというのであれば、15ページの「ア)心の教育の推進」のところに新しく「連携による推進」という項目を設けてみます。

座長
 それではアドバイザーの宿題となりますが、よろしくお願い致します。

委員
 13ページ「(8)人権教育の推進」の中にも、地域社会や家庭との連携を課題として入れてはどうかと思います。

座長
 そのような意見が出ておりますのでよろしくお願い致します。

委員
 16ページ「イ)特別支援教育の推進」のところですが、地図の中に、特別支援学校があるということを入れておいた方がよいかと思います。

座長
 そちらもよろしくお願い致します。では、16ページ「3.学校教育推進体制の整備」に入りたいと思います。何かご意見ございませんか。

委員
 「ア)就学・就園支援」のところで、「子ども達が抱える課題」とありますが、「子ども達が自ら課題を抱える」という表現が気になります。最近の傾向として、指導上の問題については、「子ども達が持つ課題」や「子ども達が抱える問題」という表現は避けて、「子ども達に見られる課題」など、改善の余地を含んだ表現を使うようになっていますので、そのような表現の方が適切かと思われます。

委員
 少し話は変わりますが、今話題になっておりますのでお聞きします。長岡京市の児童相談所はどこの管轄に入るのですか。

事務局
 京都の児童相談所です。

委員
 中央の児童相談所へ行く手前で、市の中にあるのでしょうか。

事務局
 西の京自治会ではいち早く、こども福祉課と学校教育課と児童相談所とでネットワークを作っています。

委員
 児童虐待や地域の問題について、もう少し踏み込んで書かれてもよいのではないかと思いました。

委員
 ボランティアについても、触れられてもよいのではないでしょうか。

委員
 10ページ「(3)地域による学校支援(学校支援地域本部事業の推進)」のところではボランティアは出てきています。

委員
 15ページの「ア)心の教育の推進」のところにも、もう少し出てきてもよいのではないかと思います。

委員
 ボランティアとは、子どもが行うボランティアですか。

委員
 はい、そうです。

委員
 14ページ「ア)特色ある学校づくりの推進」の「社会人講師や学校インターンシップなど」の「など」には、学生ボランティアも学校支援の中に入ってきているボランティアなのかが気になりました。

委員
 受ける方のボランティアかどうかと言うことですね。ここでは子ども達が行うボランティアについてです。できれば奉仕する方法を入れて頂きたいです。

座長
 子ども達のボランティアの実態はどうなっているのでしょうか。

委員
 本校では、地域における道路や自治会館、公園等の清掃活動などのボランティアを行っています。学校によってそれぞれですが、そのような内容も書いて頂きたいです。

委員
 地域社会との連携ということでは、入れられるのではないかと思います。

委員
 ただ、ボランティア教育やボランティア学習と一般的なボランティアとでは、自発的という点で少し違いがあります。自発的な活動ができるように、学校で様々な体験をするということなので、そちらの切り分けが難しいところではあります。ボランティア活動と書いてしまうと、「それはボランティアではない」と言われてしまう場合もありますので、地域社会での活動に含めてもよいかと思いました。

座長
 ストレートに入れるのではなく、地域活動の辺りに入れるということでよろしくお願い致します。そこに書かれているように、「子ども達が抱える課題に対応した適切な支援が受けられるよう、関係機関等との緊密な連携を進める」とありますが、文章ではきれいになりますが、例えて言うと、就学の件でも幼稚園や保育所の管轄が違うので、連携が取りにくいという意見も聞きます。縦割りになりやすい行政ですので、言葉だけで終わらないよう、縦割りを打破し、横の連携も行っていくようにしたいですね。
それでは、本日の議会を終えたいと思います。副座長から挨拶をお願い致します。

委員
 皆様からご意見を頂きまして、かなり形としてできあがってきているように思います。大切にしたいことも明確になってきたのではないかと思います。ただ、文章を見ていますと、教育関係の国や府の文章がかなりつぎはぎになっているところがたくさんあり、主述の関係や主語が子どもであったり指導者であったりなど細かい訂正が必要な部分も見えてきたように思います。ここでの議論は、意見の一致がだいぶ出てきたように思いますが、これまでここでは何度も議論をしているので、あそこでこんな意見が出てきたとか思えるが、初めてのかたはそういう知識無しで読まれることになるので、初めて見るかたにも分かりやすく内容が伝わるように、構成や文言の詰めなど是非お願いをしたいと思います。次回、社会教育・生涯学習に入っていき、学校教育の連携なども押さえていかないといけません。もう少しで全体の流れも見えてきます。今後もたくさん意見を出して頂きまして、よい基本計画ができますようにご協力をお願い致します。

座長
 次回は社会教育について議論を行いたいと思います。本日お配りした資料の10ページ「社会教育」から13ページまで、それから17ページ「生涯学習」について、次回議論を行いたいと思いますので、よろしくお願い致します。
では、事務局から次回の連絡をお願いします。

事務局
 従来通り計画しておりますように、第8回については10月前半、第9回については11月前半を予定しております。時期について、日程が決まり次第ご連絡をさせて頂きます。

座長
 本日は長時間にわたりご意見を頂きましてどうもありがとうございました。これで終わりたいと思います。

閉会

参考

傍聴人なし

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