ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

現在位置

第10回地域公共交通会議議事録

  • ID:5451

日時

平成27年5月26日火曜日 14時15分から16時

場所

長岡京市役所大会議室A

出席委員

飯田会長、土井副会長、佐々谷副会長、野津委員、田中委員、児玉委員、奥野委員、中島委員、近藤委員、多貝委員、山本(一)委員、安田委員、山本(茂)委員、繁永委員、川合委員、越智委員、丸毛委員、菅沼委員、今西委員、小山委員、衣笠委員、下平委員

欠席委員

和田委員、家治委員、青山委員

幹事

山田環境経済部長、山口建設交通部長

事務局

大西交通対策課長、浜川交通対策課主幹、下澤総括主査、橋本主査、三ツ島主事、大石建設交通部次長兼都市計画課長、小野田(株式会社地域未来研究所)、貞松(株式会社地域未来研究所)

傍聴

3名

議事

1.開会

  • 開会、会議の成立及び傍聴者の報告(以上事務局より)
  • 会長あいさつ
  • 副会長選出(戸田副会長の退職により後任の佐々谷副市長を副会長として選任)
  • 2.議事

    (1)東部地域新規バス路線について

    【会長】

    ・東部地域の新規バス路線について、ご意見ご質問があればお願いしたい。状況は厳しそうだが、需要予測では、1便当たり15人の利用者があるとなっている。はっぴぃバスの利用者と同程度であるが、それでも採算が確保できるところまではいかないが、いろんな方法が考えられる。

    【委員】

    ・本日午前中に路線バス部会を行った。主な意見をいくつか紹介させていただく。実験運行にあたり、利用者サイドの視点に偏らず、バス経営の視点も地元にきちんと周知してから実施すべきであり、取組が中途半端にならないようにといったもの。また最終便が18時台で終わるのは少し早いのではないか。通勤通学も考慮すると経営にプラスになるので、今後地元から要望があれば検討してほしいといったもの。また、実施にあたっての告知は広報紙のみではなく、様々な手段で効果的に行うことが必要。バスの運行と併行して実施する利用啓発等の取組も充実させ、積極的に実施するべきといったもの。また今回の実験を契機として、「阪急長岡天神南」バス停から阪急長岡天神駅へのスムーズな乗り換えができるよう考えた方が良い。阪急高架化までの暫定措置として天神通りの拡幅や歩道のカラー化、駅への案内表示とか、何か検討してはどうかといった意見も出ていた。

    【委員】

    ・JR長岡京東口から大門橋の間は既存ルートと新ルートが重なっているため、今後、利用者の分析をきちんとする必要があるだろう。バスは行き先がわかりにくいことも多く、せっかく新規バス路線を運行するので、運行に当たっての告知や継続のためのPRなど住民への周知徹底の努力が必要である。

    【事務局】

    ・JR長岡京東口からの大門橋、落合橋への既存ルートはそのまま残り、更に国道171号を走るルートを大門橋ルートに振り替える。これにより、反時計回りの新規バスで不便な勝竜寺地域の利便性を図る。

    ・社会実験にあたり、路線図、ダイヤ、運賃表などの情報を運行開始前に告示するが、バスの利活用方法などのお知らせ等住民へのPRを進めていきたいと考えている。

    【委員】

    ・課題であった京阪へのアクセスは、西山天王山の開業により90系統が運行されることで確保できた。東部地域の中で、城の里、東和苑、古市地域から京阪淀方面へアクセスするには、どのような経路が最短であるのか。

    【委員】

    ・社会実験バスに乗りJR長岡京東口で降車し、JR長岡京西口で90系統に乗り換えるのがスムーズかと思う。

    【委員】

    ・一旦、JR長岡京駅へ逆戻りをしなければならないということか。

    【委員】

    ・勝竜寺や大門橋地域の方であれば、JR長岡京から大門橋を通る便を利用すれば、落合橋で90系統への乗換も可能だ。

    【委員】

    ・東和苑、古市地域、特に高齢化している東和苑から京阪方面へのアクセスの利便性はどうなのかと感じる。

    【事務局】

    ・東和苑や古市はJR長岡京駅までの距離がそれほど長くないため、JR長岡京で90系統に乗り換えていただくのがベストだろう。

    【副会長】

    ・公共交通の計画の専門家の立場として、路線バス部会での意見や前回の議事録等を踏まえた上で、4点ほど意見がある。ひとつは、地域住民はどういう公共交通を要望しており、それに対してこの実験バスがどのように答えられるのかがよく見えない。通勤通学に対応するなら最終便の時間が早すぎるし、通院に対応するのであれば病院に直通する方がいいだろう。その辺りの狙いがよくわからない。中途半端なコミュニティバス運行による失敗事例を多く見ているが、コミュニティバスを運行することが目的になると、失敗する可能性が高い。補助金で運行を開始したが、利用者が少なくてもやめるにやめれず、他の解決方策もみいだせないため、行政負担が増えていくということにならないようにしなければいけない。そのためには、実験は何のためにやるのかという目的をはっきりするべきである。

    ・循環ルートは出来る限りやめた方がいいというのが専門家としての経験に基づく共通見識である。循環ルートは行き帰りでどちらかの所要時間がかなりかかってしまうため、往復利用が少なくなる。かつての大阪の赤バスはほとんどが循環系統であったが、往復利用がほとんどなかった。もし、循環型にするのであれば、出来るだけ短い時間にするのが原則である。今回の新規バスは1周が最大50分となっている。循環系統が本当に適切かどうか、再度確認された方がいいのではないか。

    ・需要予測については、利用目的別の分析がないため、危ないと感じる。アンケート結果に基づく予測もひとつの方法であるが、地域の人口(高齢化率)から利用の可能性や交通行動を追いかけていけば需要予測ができるため、両方を見比べた方がいいのではないか。循環系統のバスでの往復利用が80%というのは多めの見積りだと感じる。

    ・最後に、需要予測の目標値はどういう扱いなのか。社会実験なので、実験を検証する数字でなければ出す意味がない。目標値に到達しなければ、別の方法を考えるということが実験としては望ましい形である。そういう意味の需要予測になっているか。多額の補助金を投入しての実験になるので、緻密な分析や目標値の意味付けが必要だと感じる。

    【事務局】

    ・東部地域は何らかの交通対策が必要な地域であるという前提のもと、地元からの要望もあり、社会実験を行うこととした。

    ・ダイヤについては、対象や目的が見えないという指摘であったが、1台のバスで、住民の要望をできるだけ叶えるような運行を検討した結果である。

    ・市としても循環系統は避けたかったが、道路事情等を踏まえると、バスが必要な地域を結ぶためには循環ルートの形を取らざるを得なかったという実状である。

    ・需要予測は、人口や高齢者の行動を分析して予測すべきだとの指摘だが、アンケートの回答者は、高齢者が多く、高齢者の交通行動が反映されていると考え、アンケート結果をベースに予測している。また、90系統の利用率や市内バスの平成24年度調査時の往復利用率を引用している。

    ・需要予測の目標値は、社会実験のためのひとつの目安である。この目標に向かってがんばっていきたい。

    【会長】

    ・前回会議資料で、交通目的ごとの分析がされていた。時間帯により運行の目的が違い、朝夕の通勤通学時間帯は30分に1本、昼間の通院や買い物時間帯は1時間に1本であり、これが本当に適切であるかどうかはわからないが、一旦これで実験してみようということであろう。しかし、9時から16時は1時間に1本で、一方向回りで1周50分かかるということで、最長利用区間だと40分ほどかかるので、少し使いづらいように思われる。

    ・乗継割引については、当面は仕方ないが、いずれはICカード化すれば、乗り継いでも目的地までの区間料金のみで利用できるようになればいいと考えている。

    ・社会実験として行い、利用が伸びないようであれば、他の方法も考えなければいけない。そのためにも、データ収集は大きな目的である。社会実験の中で、どう利用されているかICカードのデータも用いてODなど詳細に分析をすべきである。社会実験で採算が取れるところまでもっていくのは無理と思うが、データ収集し、分析することで、東部地域の将来の公共交通のあり方が見えてくるのではないか。

    ・路線バスも将来的に、乗継料金がないのが理想であるので、今後検討いただければと思う。

    【副会長】

    ・現状では、バス事業者ごとに初乗り料金を支払う必要がある。補助金を活用し初乗り運賃を下げれば、ゾーン運賃制も可能である。予算は限られているので、いかに有効に使っていくかが重要であり、たとえばこの地域では乗継が自由ということになれば、市民全体のモビリティが向上することになると考える。

    【会長】

    ・今回の料金は複雑なので、もう少し単純化できたらいいのではないか。

    【委員】

    ・ダイヤについては、パターンダイヤでわかりやすくなっているが、平日も休日も同様のダイヤであるのか。また、各便ともJR長岡京東口を起終点とした循環となっているが、JR長岡京東口で便をまたいでの連続乗車はできるのか。

    【事務局】

    ・JR長岡京東口で調整時間が10分ほどあるため待ち時間が生じるが、連続乗車は可能である。また、社会実験は土休日も同じダイヤで運行を予定している。

    【会長】

     ・朝の通勤通学時間帯のダイヤを土日も走らせる必要があるかどうか。実験して検討してほしい。

    【委員】

    ・副会長にご指摘いただいた点について補足させていただくと、数回開催してきた路線バス部会での議論を踏まえ、前回協議会ではいくつかのルート案が示され、バス停についても予定地として示されていたが、議論により今回、正式なルートを1つに絞ってバス停位置もが決まったという経緯である。循環ルートについても、国道171号部分で名神をくぐることができず東側地域のルートについては、時計回りの往復逆ルートを設定することができないため、利用者が国道171号を横断することの不便さを考えると、反時計回りの循環ルートしかないという結論になった。また利用目的などについても、地元自治会等と利用促進も含めた意見交換を数回行っておられ、朝夕は通勤通学利用が多いので東側のみ、通院・買い物利用が多い昼間は西側までいくルートを実施してみることとなったという経緯がある。

    ・今回、実験のスケジュールが示されていないが、実験開始日と実験期間はどのように考えているのか。また、実証運行であるので、利用分析や利用者の声を反映し、半年経過した時点で、ダイヤなどの検証・見直しが必要であろう。

    ・乗り継ぎバス停は、JR長岡京のみではなく、先程ご意見のあった90系統などとの乗り換えも想定される。そういった乗継運賃のあり方も今後考えていく必要がある。

    ・運賃に関しては、ゾーン運賃がいいのではというご意見もであったが、市が欠損分を全て負担するというのではなく、バス会社として採算が取れるラインを検証するという目的もある。まずは市民の利用を促進することから始め、理想的な運賃を設定していければいいのではないか。

    【事務局】

    ・社会実験は、許認可手続きの関係もあるが、7月下旬開始で、一旦年度で区切りをつけるが、1年を目途に実施したいと考えている。途中段階でのダイヤ等の組み替えについても、地元の意見を聴きながら、出来る限り使いやすいバスを検討していきたい。

    ・乗り継ぎ割引については、現時点では、新規バスと路線バス、はっぴぃバスとの乗り継ぎを考えている。乗継可能バス停についても、JR長岡京のみとしているが、利用者の声をききながら今後検討も視野に入れていきたい。

    【会長】

    ・前回会議では3つのルート案が出ていたが、今回この案に決まったのは、JR西側エリアへの用途があるということだろう。JR長岡京からはあらゆる方面へのバスが出ている。西側まで延伸しても特定のところにしかいけないため、果たして、延伸がいいのか、乗継に重点を置いた方がいいのかは課題である。今後、社会実験の中でそういった点も分析をしていただきたい。

    【副会長】

    ・東部地域の住民からの要望があり、議会等でも何らかの公共交通対策が求められていた経緯から、地元の要望を把握するためのアンケート調査を実施した。その結果、西側への直通バスの要望が多く、更に東部地域の各自治会との意見交換も行い、それらの結果を反映したルートとなっている。

    ・路線バスへの圧迫がないように考慮しつつ、地域内を細やかに回り駅へアクセス出来るルートを考えていく中で、高齢者の要望の多かった西側へのルートを確保しながら、朝夕の通勤通学利用への対応についても協議会で意見をいただいたことから、時間帯によりミックスしたルートとなっている。

    ・乗継バス停については、様々な方面へのバスが出ているJR長岡京が便利であるとの判断であるが、東口から西口への乗換は高齢者など交通弱者にとっては難しい。実験結果からもこういった問題点を検証しながら、よりよいバスルートにしていきたい。

    ・西と北のコミュニティバスも運行開始当初は1便当たり2人であり、当初から地域住民の声の反映やPR・周知方法などの課題が多くあった。本日頂いたご意見も検討しながら、よりよいバスルートにしていきたいので、ご理解・ご協力をお願いしたい。

    【会長】

    ・今回の社会実験は問題も多いが、新規バスの運行ですべてが解決できるとは思っていない。しかし、今まで協議会等での検討の結果でもあるので、まずは社会実験を行い、蓄積したデータの分析により、問題を解決しながら、最終的に将来の方向性について答えを出して行ってはどうか。

    【副会長】

    ・そういうことであれば、いいのではないか。

     

    (2)その他報告事項

    【委員】

    ・鉄道事業者としては、駅からの公共交通ネットワークの充実はありがたい。この社会実験を通じて、是非とも交通弱者も利用しやすいまちづくりを強力に進めていただきたい。

    ・高齢者の運転免許自主返納支援制度により、平成24年度から返納者が10倍以上になったということだが、1人当たり1万円の特典は自治体の中でも手厚い方である。これくらいの特典をつけることで、返納者がこれくらい増えるという実績はとても参考になる。長岡京市の取り組みを、今後他の自治体にも紹介していきたい。

    【事務局】

    ・東部地域の新規バスに関して、本日承認いただいた内容で、地域公共交通会議の会長名で協議が調った証明を交付し、7月下旬を目処に運行開始を考えている。開始日が正式に決まったら委員にも連絡する。

    3.閉会

    お問い合わせ

    長岡京市建設交通部交通政策課交通政策担当

    電話: 075-955-3160

    ファクス: 075-951-5410

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

    お問い合わせフォーム