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第2回長岡京市教育振興基本計画審議会会議録

[2016年5月1日]

ID:5813

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第2回 長岡京市教育振興基本計画審議会 会議録

 

日時

平成28年2月19日(金曜日)午後5時~6時30分 

 

会場

長岡京市役所 会議室2

出席委員

横田会長(学識経験者)、小田委員(学識経験者)、山口委員(社会教育委員)、樋口委員(体育協会会長)、松本委員(PTA連絡協議会)、北畑委員(公募市民)、石丸委員(公募市民)、盛永委員(中学校長)、鳥居委員(小学校長)、木村委員(市民協働・男女共同参画政策監)、齋藤委員(福祉事務所長)

欠席委員

竺沙副会長(学識経験者)、丹生委員(PTA連絡協議会)

 

◎会長 ○委員 □教育長 ●事務局

 

1.開会

●事務局

ただいまから第2回教育振興基本計画の審議会を開催します。定刻少し前ですが予定の委員の皆さまがお揃いですので、始めさせて頂きます。私、本日の司会を務める教育委員会の中村です。よろしくお願いいたします。

本日は、教育振興基本計画の審議会の開催にあたり、お忙しいところお集まりいただきありがとうございます。

副会長の竺沙委員と、丹生委員から欠席のご連絡を頂いております。それ以外の委員は全員出席ということで、過半数の委員の出席を得ており、本審議会が成立していることをご報告いたします。

本日の会議は公開となっております。事前に広報やホームページ等で呼びかけをしましたが、本日、傍聴希望者はいません。内容を整理した議事録は公表するので了解いただきたいと思います。

 

2.教育長あいさつ

集まりにくい時間帯にかかわらず、お集まりいただき感謝申し上げます。本来なら6月の第一回目の審議会以降早く二回目を開催するべきでありましたが、国の動向や、本市が鋭意策定した第4次総合計画を、新市長のもと、平成28年度からスタートさせるべく、いろんな議論を重ねてきました。その第4次総合計画の教育に関する部分と、私ども教育委員会が進めている教育振興基本計画との整合性を図る必要があったために、この時期になってしまったことを深くお詫び申し上げます。京都府内では、教育大綱は形式的にしか作成していない自治体もあります。福知山市は、総合計画の教育の分野を教育大綱に位置づけると市長と教育長が明示され、敢えて作成しないということです。私どもはそうではなく、本市独自の教育の基本計画を策定しようと考えています。もともとある計画を5年の歳月を経て、社会状況の変化を受けて、次の5年でするべきこと、またその5年後にはその時の状況を見て次のステップに移るという、教育という聖域をしっかり見直した上で、今後の社会づくり国づくりにつながるようにしていきたいと考えています。内容も複雑で深いものが多くありますので、ご意見を一行ずつお聞きしたいところですが、事前に送付している案についてご意見を賜り、次のステップに移りたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

●事務局 

長岡京市教育振興基本計画審議会条例第5条第1項の規定により、会議の議長は会長があたることになっていますので、ここからは横田会長に進行をお願いします。

 

3.議事

◎会長

では、さっそく議事に入らせていただきます。限られた時間ですが忌憚のないご意見をたくさん出していただき、会議の進行にご協力をお願いしたいと思います。

教育長の挨拶にもありましたように、期間が空いてしまいましたが、国の動きや市の事情もあり、総合計画など前向きに進みつつある中での、教育振興基本計画の見直しなので、その点も見越していろんな意見を頂きたいです。

 

(1)   長岡京市教育振興基本計画<中間見直し>(案)について

◎会長

それでは、案件1「長岡京市教育振興基本計画<中間見直し>(案)について」事務局から説明をお願いします。

                    

●事務局

「資料1 長岡京市教育振興基本計画<中間見直し>(案)」(説明省略)

(特に今回は「Ⅲ.前半5年間での成果と課題」「Ⅳ.後半5年間で特に重点的に取り組む課題」を見直した。)

 

◎会長

たくさんの資料を一気に紹介していただいきましたが、事前に見ていただいて気になるところや考えがあると思います。この教育振興基本計画について、私は仕事柄いろいろな地域のものを見せていただいています。さきほど教育長が他の自治体の話をされましたが、他市では施策の展開だけを纏めているものが多いですが、本市は5年前に作成した時から、なぜそれをするか、目指す子ども像という目標を設定して、それを達成するために各施策をするという纏めかたです。また、それに対して、学校、行政、地域社会の役割分担を明示しています。私が本市の計画に関わっていたからということではないですが、他市にも本市の計画(の纏め方等)を例として紹介することもあります。今回は、見直しということで、この5年間の成果と課題をかなりしっかりと明らかにしていただきました。成果と課題に合わせて、今後5年間で何をするかについて、具体的に、学校教育と社会教育(生涯学習)に分けて提案をしていただいています。できれば今後の5年間の課題について、抜けていたり、さらに充実を図るべきことについて、それぞれの立場からご意見をお聞きしたいと思います。

挙手をお願いしたいと思います。すぐにご意見が出ないようなので、この5年間や今後5年間の見通しについて、学校教育から鳥居委員、盛永委員にお願いします。全体を纏めてということが大変であれば、最近の学校について思いつくところからお話しください。

 

○委員

小学校について思いつくことをお話します。最近感じることは、格差が広がってきているということです。相対的には長岡京市の学力は全国や府平均より高い傾向ですが、個人個人にスポットを当てると高い子は高いが、低い子は低い。自分の学校で苦労していることは、家庭の教育力が落ちてきて、スマホのゲームから離れられず、親も取り上げられず、夜通しゲームをして学校に来られない状況などが出てきています。家庭への切り込み方について苦労しているという実情があります。

 

◎会長

中学校についてお願いします。

 

○委員

3点あります。

まず学習面、授業についてです。今、国の動向として次期学習指導要領の方向性を検討されていますが、子ども達がこの正解のない時代でどのように生きていくべきかに焦点を当てて議論されていることと、目の前の、私の中学校の生徒と全く重なる課題があります。国の流れとして「思考・判断・表現」という言葉が使われてますが、資質能力が求められているという流れが、21頁からきちんと反映された記述となっています。目玉として、アクティブ・ラーニングがあります。これは目的ではなく手段だと思いますが、そのような授業形態を導入しながら、子ども達の考える力を育てることが記述されているので賛成したいと思います。

2つ目は、長岡京市の小中学校は、比較的落ち着いた状態で推移しています。私が20年前に中学校で生徒指導を担当していた頃はかなり大変でしたが、今は、落ち着いた中で、学習や部活動等に取り組んでいると思います。ただ気になる点が2つあり、一つは不登校の問題、もう一つはSNS、スマホやラインなどの問題です。どちらも甚だしくは表面化しないが、深く広く進行しています。特に不登校の問題は、今の生徒指導の象徴になっており、不登校も多様化しています。神経症的なタイプだけでなく、退学・非行から始まり、虐待や家庭環境、最近では発達障害の2次障害などの問題を踏まえたなかで、不登校問題が焦点化されています。小中学校ともに、不登校の多様化に対応すべく、支援も多様化しなければなりません。教育的支援や心理的支援だけでなく、医療や福祉的な側面からも不登校問題に力を入れなければいけません。特に、今後5年間の重点課題の中にも、「②人への思いやり、命を大切にする心の教育」が「③特別支援教育の推進」とリンクしていると理解しています。

最後に委員から格差について言われたが、本校もデータをエビデンスに基づいて、学校として施策を打っていますが、経済格差と教育格差の文脈は例外ではありません。格差解消のため、学校でもさまざまな対応をしているし、市の単費事業でも学力向上サポーターの配置など個別対応できる施策を打っていただいており、効果をもたらしています。格差問題を解消する視点や施策を、引き続き前へ進めていただきたいです。

 

◎会長

小中学校から、現状や課題や効果を上げていることも含めてお話していただきました。関連して他の委員から発言をお願いしたいです。

 

○委員

小学校での男子児童のいざこざを見聞する機会がありました。9頁のいじめの状況の表で、平成24年度から件数の計測方法が変更になり件数が増えています。これは大変アンケートの方法がよいと思います。今回のこともアンケートから見えてきました。小学生だと、されて嫌なことなどを素直に書くので、クラスの課題が浮かび上がり、男子児童の中でごちゃごちゃあったことが分かりました。いじめの点数が悪いとマイナスに捉えられる風潮がありますが、きっちりと細かいところを見て下さることによって、早い段階から問題が見えるのは良いことだと思います。

気になることは、担任の先生がひとりで対応していることです。いじめに発展していかないように早い段階から対応するためには、ひとりで抱え込むのではなく学年全体や主任の先生と対応する等、全体で対応するとよいと感じました。ただ、全体で対応するにしても先生が多忙すぎると、大変だと思います。それについては、教育センターが事務の繁雑さを軽減化する等サポートの流れがあるので、今後も引き続き対応していただきたいと思います。

 

○委員

小中学校の現状についての話については、関心深く聞かせていただきました。小学生の家庭の教育力の低下についての話がありましたが、学童保育の手伝いをしている大学生でも、掃除で雑巾を絞ったまま放置したり、窓の桟という意味がわからなかったり、などと家庭の教育力の低下は大学生まで及んでいます。大学でも不登校の多様化が問題になっています。大学では不登校でも放って置くので、小学校の問題は大学にまで繋がっており、どのように対応していくかという話に非常に関心を持ちました。

家庭の教育力を高めるにはどうすればよいか。私は高齢者、障がい者、外国人も含めたいろいろな人と普段から出来るだけふれあうことが大事だと思います。知らないということが、高齢者や障がい者を拒絶する要素なので、事あるごとに、多様な人とふれあえる機会を学校で意図的にすすめてほしいです。ふれあうことで、高齢になると動きが鈍くなるといったことを子どもが知る事が大事です。家庭の教育力を上げる施策になると思います。

中学校の教育格差について、被災地などで大学生がボランティアで無料で塾講師をするなどテレビで見ましたが、長岡京市でもそのような対応をされているのでしょうか。

 

○委員

本来は授業の中で教育格差を解消できれば良いが、学習に苦戦している子どもには個別指導が必要と考えています。そのための施策がいくつかあり、ひとつは市の単費事業でサポーターを入れています。小学校では特別支援教育でサポーターが入ると、その子どもだけでなく教室全体が落ち着きます。中学校では学力向上サポーターが入っており、個別対応が出来ます。本市では10年近くになるが、ボランティアやインターンシップを大学と提携しています。私の勤務校でも、今年は6~7名の学生が、英語や数学など格差が広がりやすい教科において放課後の補充学習をしてくれています。また、4つの中学校ともに、生涯学習課との連携で学校支援地域本部で、英語・数学の放課後塾として、英検や数検チャレンジの学習を、学校の中で地域の人が教えてくれています。数学では退職した人が7人も関わってくれていますし、英語では英文専攻の主婦10名ぐらいが教えてくれています。4つの中学校とも行なっており、個別対応が出来ています。そういう意味では全体の底上げはされていると感じています。

 

○委員

今の話を聞くまでそんなに対応されていると知りませんでした。このようなボランティアで活動されていることなどを宣伝されると良いと思います。

 

○委員

小学校の特別支援員の話がありましたが、インクルーシブという言葉が良く出てきます。実際には、小学校に入学しても学校教育までに至らずまだまだ療育の子ども達がいて、本来なら支援学校に行く方が専門家に指導してもらい力を伸ばせるのに、インクルーシブという名のもとに、小学校にたくさん入ってきています。それを担任教員だけでは見られないということで、支援員を配置してもらい随分支えていただいています。

 

◎会長

自分も市の先生方と知り合いで話を聞きます。15年前は中学校はどこも夜間中学と言われるほど夜遅くまで電気が付いていましたが、その頃は対処療法で、何か事件が起きてからその対応に走り回ることが多かったです。それが今は、前向きにいろんな事業に取り組まれており、非常に良い流れになっていると思います。教員の多忙解消に向けた取組がありますが、子どもとふれあう時間を大切にすると同時に、学びを育む環境としていろいろ新しいものが入って来るので、研修や研究に時間をしっかり使えるようにしていただくと、先生方も前向きに取り組んでいこうというようになり、本市の特徴になるのではと思います。何か行うだけの施策ではなく、研究として取り組むと、目標ともなり、行なったことに対し評価やまとめも出来ます。イベントはやれば終わりですが、研究的な視点で授業を行うと、次に繋げていけると思います。

 

○委員

7~8年前に教師のリカレント教育が話題になりました。現役の先生が1年間休みをとって大学院に入り、後は教職を続けて研究しているということがありましたが、最近は聞かなくなっています。長岡京市ではリカレント教育の実績はあるのでしょうか。

 

□教育長

教職大学院ということで、専任で1年間教員を送り込む制度があり、本市でも毎年1人を計画的に送り込んでいます。

今年は国の方針で、児童数の減少に伴い教員の定数を減らそうとする動きがあり、全国的に抗議の声が上がったため、文科省の要求に対して、財務省は少し予算削減額を減らしたという状況ですが、現場はぎりぎりの状況です。どこの組織でも同じように心因的課題を抱えている若者が増えており、若い女性も多くて産休育休も多く、定数の人員はいても、実際の人数はいない状態です。なかなか回らず、そのため心の病で休職する人も出てくる。そのうえ、リカレントの人を複数出すと、現場はとんでもない状態になってしまいます。リカレントは次世代の人材育成として大事な部分なので、リカレントになるべく多く確保したいが、特に教育現場が厳しい状況にあるので、現在のところ毎年一人づつという状況です。

 

○委員

ワーキングシェアという考え方もあるので、教職員の負担を減らしながら出来るだけゆとりを持てるようにと思います。

 

◎会長

リカレントで学んで帰ってきた人が、学校や地域でリーダーとなって他の先生方も巻き込んで、学んだことを活かして研究していく流れを、教育委員会がしっかりつくってほしいです。せっかく学んだことが、その個人に収束してしまうのではなく、研修・研究に少し予算を回していただく事がすごく大切だと思います。

 

○委員

次の人に刺激を与えられたら、やはりリカレントは良いということになります。

 

◎会長

そのように大切さが分かると、皆が仕事を少しづつシェアしながら、ひとりの人を送ろうという気概になると思います。

教育長から産休・育休の話が出ましたが、先ほどの資料で、小中学校ともに児童生徒数が横ばいになっています。他市では激減が多く、横ばいのところはほとんどありません。産休・育休などは本市の課題かもしれないが、逆に良いところでもあります。子どもも若者もいるし、高齢者もいるという社会がつくられるというのは良いこと、適正な社会がつくられるということです。その中で、格差の話やいじめや不登校、虐待などの課題がありますが、社会教育・家庭教育が担うべきところがたくさんあると思います。

 

○委員

福祉の立場からです。学校に行くまでに、虐待が起こってしまう前に何か出来ないかということで、発達に陰りがある子どもについては早い段階から対応しようとしています。京都府もしているが、前向きな子育て支援プログラムとして、虐待のおそれのある家庭において、子育てはしんどいのではなく、自分のやりがいが出来るという前向きのプログラムによって、親と子どもも一緒に頑張ることを行なっていこうと思っています。格差の問題もあるが、子どもの非行は片親の家庭が多いというのが日本の特徴です。国全体で対応していかねばらないことでもありますが、母子家庭が国民平均所得の半分以下の所が多く、正職員になると子どものことをどうするかという問題もあり、なかなか手当がないというところがあります。そのなかで出来るだけ、母親に、ひとりになっても職が持てるようなプログラムを用意しお金も出し、正職員や准正職員になってもらい、子どもの教育にも目が向けられるような施策が増えつつあります。

 

◎会長

小学校の抱える問題は、就学前の子どもの育ちや子育ての問題、それを取り巻く地域の課題でもあります。この会議は教育振興基本計画についてでありますが、教育を考える時に、市の施策や取組みとしても、「もうすぐ1年生」の活動などに力を入れているが、社会教育に関わる委員から何かご意見をいただきたいと思います。

 

○委員

放課後子ども教室「すくすく教室」に関わっています。4校から委託を受けていてプログラムを組んでいます。計画の6頁「①子どもに身につけてほしい力」として「思考し、判断し、選択し、表現できる力」とありますが、私たちも同様の視点でプログラムをつくっています。ただし、学校ごとで差があり、例えばアニメを放映しているだけの学校もあります。その学校には自分たちは関わっていませんが、そこでは子どもに何を感じてほしいのか何を伝えたいのかわからないと思いました。コーディネーターやサポーターに、教育に関するお話はされているのでしょうか。学校によって、安全サポーターの態度も全く違い、全面的に協力してくれる学校もあれば、(安全サポーターが)座ってスマホをじっと見ている学校もある。その中でけがをしたり、もめ事があっても、少ないスタッフで対応しきれずに、サポーターにお願いをしていますが、(サポーターによって)対応に差があります。

学童保育の子ども達が一度にまとまってプログラムに来る場合、このプログラムをやりたくて来る子と、学童保育から無理矢理来させられている子どもとで温度差があり、プログラムをやりづらい部分があります。今後の課題として、学童保育との連携があげられているので、自分たちも考えていこうと思います。

 

●事務局

すくすく教室は、多くの地域の方の協力を得て、10校区すべての校区で行っています。学校によって内容が違っています。地域の多様な人々の考えで違いが生じています。基本的には学校が指導するのではなく、学校支援地域本部と同様、地域の人々がどのようなメニューをやっていこうかということで構成されています。京都府も民間企業、本市であれば村田製作所やサントリーなどの企業との連携の中で、それぞれのメニューを考えていただいています。コーディネーターそれぞれで工夫していただいており、文化スポーツ振興室の職員がいろいろと相談をしながら支援を行なっている状況です。委員のご指摘のとおり、校区によって違いがあるのは事実です。行政側から均一に行うようにはたらきかけると、それにあわせて地域や学校がより力を注がなければならなくなるため、(基本的なところは)出来るだけ均一になるよういろんな形で京都府や本市の方も協力しています。

いままでは学童保育とすくすく教室は一線を画していました。が、学童保育の子どもたちが荷物を置いてすぐに自分が好きなプログラムに入ったり、決まったプログラムだけに参加するということはあります。今後は学童指導員とすくすく教室との連携で行っていくよう、国の方針としても出ています。土曜日の活用の部分として、より一層やっていこうと考えています。徐々にではありますが、きちんとした相談のうえ、学童保育とすくすく教室の連携によって、放課後の充実に向けた取組みを図っていきたいと考えています。

今日も、この会議の後、すくすく教室の運営委員会があるので、今日いただいた意見を伝えていきたいと思っています。

 

◎会長

いろんな地域でいろんなことをやっていくのは難しいと思います。委員からの意見もあったように、地域が違えば子どもたちも違うので、やることは学校によって違ってもよいが、どのような子どもを育てるのか、何を担っているのかについての共通理解を持つことが一番大切だと思います。どうしても実際の活動に目が行きがちで、もちろん活動自体も大切ですが、活動を何のためにするのか、何を目標にするのかなどを一緒に知恵を出し合えば良いのではないかと思います。

目的は子ども一人ひとりがよりよい教育を受けて、子どもの教育だけでなく、育ったこどもが長岡京に大人になっても住んで子どもを育てたい、と思えるようにすることです。自分が育ったところで子どもを育てたくないとか、自分の小中学校に子どもをやりたくないなどになってしまうと、その市や地域も衰退してしまいます。子どもたちの教育は、もちろん全国学力調査も目の前の調査も大切ですが、大人になったときにこの地域をどう受け止めるかが大切になります。忌憚のないご意見をいただきたいです。

 

○委員

キャリア教育の推進がありますが、夏に別件で京都市の「生き方探求館」の見学をしました。京都市の小中学校は全校行っています。非常におもしろいことをしていて、自分の子どもにも行かせたいと思いました。施設自体が日本に数カ所しかないそうなので、京都市外の人が行けるかどうかは難しいかもしれませんが、位置的には長岡京市から交通機関を使えば行けるところなので、そうした施設の活用をしてほしいと思います。小学生がいろんなお店に分かれて、消費者と売り手になり、どんな陳列をすれば売れるのか考えたり、中学生になると月収を設定して税金や保険や車代などを払って実際に使えるのはこれだけといった家計を学ぶ機会になっていました。家に帰って親は大変だということを感じる子どもが多くいたという話でした。実際のお金のやりとりを体験する。こういった教育は現場では難しいと思うので、このような施設を活用してほしいと思いました。

 

◎会長

中学校では、職場体験をしているのですね。

 

○委員

はい、本校だけでも50カ所以上の事業所にご協力してもらっています。本当に効果的です。子どもたちの感想文集を作るのですが、涙が出そうなほど感動的なことが書かれています。本当に良い施策だと思います。事業所には迷惑だと思いますが。神戸市のように1週間ではなく長岡京市は3日間だけだが、地域の方に支えられて中学生は良い体験をさせていただいています。京都市の施設はいい取組をされていると思いました。

 

◎会長

キッザニア甲子園などいろいろ出来ています。私の大学が芸術大学なので、ものづくりをしますが、実際にものを作るところは見る機会があまりないです。魚を捌くところもあまり見ないし、家も工場で出来たものを組み立てるので、その場でカンナをかけるなどを見ることは少ないです。京都市の学校の空き教室2部屋をアトリエに借りて、そこで学生や卒業生が常時6名ほど制作をしています。空き教室は子どものたまり場になるケースがあるので、防犯上、誰か人がいる方が良いとうこともあります。図画工作というのは、45分間で完結するのではなく毎日何週間も下塗りしてるなど、ものが出来ていく過程を覗いていけるような機会が減っています。もちろん職場体験も大切ですが、地域との関係で、農業体験や植林によって小学校1年生でやった植林が6年でどうなるかを知るなど、1回きりのイベントではなく継続的に行うことで実感を得るという取組みもあります。本市も多様な取組があると思います。政令市のように施設は造るのは難しいと思うが、地域の方と協力していろんな取組みが出来たら良いと思います。他にご意見、特に社会教育の方でありましたらお願いします。

 

○委員

先生が言われたように、社会教育は顔と顔、目と目を合わせて、顔が見える距離で行なうものです。それを原点として、私は文化協会からきているので、文化を媒体として異年齢のものが、長年習熟した技術で子ども達の中に入って、古典なら詩吟などで日本の発声を教えるなどしていますが、ただ技術のみを教えるのではありません。その中で、ちょっとお茶をいただく作法、茶道ではなく普通のことを普通に出来ているか、文化という心・雰囲気の中で教えることは、文化の継承・伝承にもなります。自分たちも、子ども達が何を考えているのかを知ることが出来ます。子どもと私たちお互いの育ちあいという形で丁寧にやっていけたら嬉しいと思いながら、学校に関わっています。紙の文化ではなく、目を合わせて話すことを学んでいきましょうとか、文化を継承するために地域の祭りにも参加してもらうことを考えるなど、いろんな面から子どもの心を少しでも豊かにするお役に立てればと思っています。

 

◎会長

いろんな取組みの準備や後片付けの中で、茶道でモノを大切にしたり、しっかり手で器を持って実感を得るなどが大切なことだと思います。そうしたことで学校と地域とがうまく連携できるとよいと思います。実際に直接のコミュニケーションも大切ですし、国際化の時代ですからインターネットを通したつながりなども、どちらも上手く使い分けられればよいと思います。

 

○委員

今、急須でお茶を注ぐことをを知らない子どももいます。お茶はペットボトルで買う家があると聞いてびっくりしました。急須に茶葉を入れることを知らない子どももいます。

 

◎会長

学生でもお茶を入れられない子がいます。お手前ではなく、普通の煎茶なのですが。お茶を入れられる学生は、家庭でもちゃんとお茶を入れています。

 

○委員

研修会の分科会でその話が出て、ペットボトルのお茶を湯のみに入れて、レンジでチンする家庭もあると聞いて愕然としました。

 

◎会長

お茶を入れてお客さんに渡すということで、場の雰囲気やコミュニケーションがつくられます。咽の渇きを潤すだけでなく、お茶の時間や場の大切さがあります。そういうことを共有できた人同士であれば、その後ネットでのコミュニケーションをとっても良いが、見たこともない人とネットで話をしているだけというのは上手くいかないと思います。

スポーツの方はいかがでしょうか。

 

○委員

体力について、地域のサッカーや野球、ドッジボールなどのクラブに入っている子が、土日連続で練習や試合があり、疲れ過ぎて、月曜日に学校で持たない現象があります。監督の考え方にも依りますが、監督が勝負にこだわるため、成長段階にある子どもにトレーニングさせすぎています。子どものレベルにあわないトレーニングをさせることで子どもに故障が起きます。外科の医者が、ドッジボールでけがをする子が増えてきていると言っていました。そういうことを指導者も学んで子ども達に関わっていかないと、どうしても勝つことにこだわって子どものけがにつながる部分もあります。

小学校でも、学校教育で運動能力をテストすると、全国平均を上回ったり下回ったりしますが、例えば右投げなのに右足を前に出して投げるという子どもが結構います。小さい時からボール投げを経験していないから出来ないということがあります。京都府からも国体選手の派遣事業やスポーツで長けた人が学校から要請あれば行くというシステムがあります。昨年、京都ハンナリーズのバスケットボール選手が小学校に行って話をしたら、それを聞いた子ども達が大挙して中学校でバスケ部に入ったということもあります。そのようなスポーツ選手からの話を聞くことは、新鮮味があり、子ども達も受入れやすいです。基本的な技術の指導もしていただけます。経験をした人から新しく話を聞くと、子どもも受入れやすいので、今後もこのような人を活用して、運動能力の向上に力を入れていただきたいです。

 

◎会長

子ども達には体育の授業やクラブ活動があるが、社会人のスポーツ活動はどうでしょうか。高齢者も若者も、健康づくりは地域の財政にも関わって来る大事なことだと思います。食育も、学校だけではなく、生涯を通しての健康作りも大切になってきます。長岡京市での大人のスポーツ振興はどうでしょうか。

 

○委員

長岡京市にはスポーツセンターと西山体育館と、2カ所の体育館があるが、平日は昼夜含めて稼働率が9割近いです。それぐらい活用されています。昼の時間に体育館にいくと、高齢者がたくさん卓球をやりに来ておられます。ママさんバレーも盛んにやってられます。高齢者のスポーツへの関心は高いです。総合型スポーツクラブを組織して、いろんなスポーツ活動を各小学校の体育館を利用して行っています。他市に比べて盛んで、自分の健康に関心を持って生活されていると感じます。

 

◎会長

全員の方にお話をしていただきました。特に付け加えることがあれば、お聞かせください。

 

○委員

15頁の今後の課題で、「地域のスポーツ・文化活動に参加している人」は15%にとどまっているが、参加していなくても関心ある人が7割近いというところで、いかに情報発信していくかが書かれています。いつも気になっていることですが、生涯学習センターのバンビオに素敵なスペースがありいろんな趣味のフライヤーを並べています。でも、他市でも見かけますが、行き来する人がたくさんいても、なかなか手にとって見る人がいないです。あの場所をもっと積極的にして、通る人が手を出したくなるようにと思います。例えば京大の小児科病棟のプレイルームでは月々テーマを決めて飾り付けをするボランティアがいます。子どもと遊んだり、書道をしたり、音楽会をするボランティアもいますが、飾り付けだけの芸術系のボランティアです。本市でもあの場所も、商店街がやっているように、芸術大学の学生にボランティアをお願いして、もっとポップな感じで、ひきつけるようにして、今月は体を動かす講座の紹介、今月は和の講座の紹介といったように、テーマ性を持って、宣伝をしたらどうでしょうか。センターのいろんな講座や教室を、フライヤーを置いておくだけでなく、もっと積極的に打って出るようなことをしてくれるボランティアはいないのかなと思います。

 

◎会長

大学や自治体等でもいろいろしていると思うが、広報やパンフレット、ホームページ、フェースブックなど、いろいろな媒体をうまく活用して情報発信をしていくことが必要です。広報の戦略は課題だと思いますので、検討課題として、あるものを上手く活用して、PR方法も前向きに検討していただきたいです。今も計画に書かれていますが、ちょっと強調していただければと思います。

皆さんからたくさん意見をいただきました。全部の意見を反映することは難しいかもしれないが、盛り込める内容がたくさんありましたので、是非、事務局に修正をお願いしたいと思います。

その他の連絡事項ということで、今後の日程について事務局から説明をお願いします。

 

4.その他連絡事項

(1)今後の日程

●事務局

ご審議ありがとうございました。今後の日程についてご説明します。

本日ご審議いただいた内容を踏まえ、パブリックコメントを、3月1日から14日までの日付で実施したい考えております。その前に、今回いただいた意見で修正できる部分を事務局で修正し、会長にご確認をいただいた後、各委員の皆さまに配布しご確認いただくよう考えています。パブリックコメントを実施した後に、その内容を踏まえた計画とし、次回の審議会に諮り、答申をいただきたいと考えています。

次回の第3回審議会は3月22日(火)午後3時を予定しております。よろしくお願いいたします。

 

5.閉会

◎会長

少し日程が苦しく、次回は年度末になっています。その他、事務局や委員の皆さま、何かありますのでしょうか。

本日、長時間にわたり、それぞれの立場で現状やご意見をいただきありがとうございました。本日の案件はすべて終了しましたので、これをもちまして、第2回教育振興基本計画審議会を閉会いたします。ありがとうございました。

以上

 

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