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第3回教育振興基本計画審議会会議録

  • ID:5815

第3回 長岡京市教育振興基本計画審議会 議事録

日時:平成28年3月22日(火)
午後3時00分~4時00分 
場所:長岡京市役所 第一委員会室
出席委員
 横田会長(学識経験者)、小田委員(学識経験者)、山口委員(社会教育委員)、樋口委員(体育協会会長)、松本委員(PTA連絡協議会)、北畑委員(公募市民)、石丸委員(公募市民)、盛永委員(中学校長)、木村委員(市民協働・男女共同参画政策監)、齋藤委員(福祉事務所長)

欠席委員
竺沙副会長(学識経験者)、鳥居委員(小学校長)、丹生委員(PTA連絡協議会)

◎会長 ○委員 □教育長 ●事務局
1. 開会
●事務局 ただ今から第3回教育振興基本計画の審議会を開催します。

2. 教育長あいさつ
□教育長 あいさつがある。

●事務局 
長岡京市教育振興基本計画審議会条例第5条第1項の規定により、会議の議長は会長があたることになっていますので、ここからは横田会長に進行をお願いします。

3. 議事
(1) パブリックコメントの結果について
(2) 長岡京市教育振興基本計画<改定版>(最終案)について

◎会長
議事に入らせていただきます。この会議は3回目になります。議事を進行させて頂きますので、スムーズな進行にご協力をお願いしたいと思います。よろしくお願い致します。
まず案件の1として、パブリックコメントの結果についての報告を事務局からお願いいたします。

●事務局
2月の第2回審議会で議論頂きました審議会の計画案からパブリックコメントにかけるまで若干修正したので、その箇所をご説明いたします。
 (説明略)
 以上のような若干の修正を加え、パブリックコメントを実施いたしました。意見募集は3月1日(火)から14日(月)まで14日間行いました。
 (説明略)
結果と致しまして、こちらの事務局に意見を提出された人はなかったという結果になっております。本日の計画案を今の段階では最終案とさせていただきます。

◎会長
事務局から前回の会議から本日までのいろいろな経緯内容について説明して頂きました。今の説明や事前に配布があった最終案について、委員の皆様から挙手で発言をお願いします。特にこれがこうということでなくても感想でも何でも結構です。
前回の会議では委員全員にそれぞれの立場からご発言いただきました。今回は最終案となるので、ぜひ全員から少しずつでも思いや願いなどをお願いします。これを最終案として、実際にどのように活用していくかについては、教育委員会や市のいろいろなところに関わってくるのですが、そのことに対する思いやこのようになってほしい、このように活用してほしい、ということも含めてご意見、ご感想をいただきたいと思っています。
いかがですか、どなたからでも結構です。
それでは私から。議長が先に話すのもどうかと思いますが、今日、「長岡京市子ども人権アピール14」という資料も次第と一緒に配付していただきました。
最終案の10頁「人権教育の推進」に、注釈として「人権アピールアンケート」を載せています。<平成18年12月22日に長岡京市子どもサミットを開催し、「いじめ」や身の回りの差別をゆるさず、お互い支え合って生活していくことを願い、14項目の人権アピールを行いました。>と書いています。14項目の人権アピールが、この別紙でお配りしたものです。この文章だけではもったいないと思います。今でも各学校で掲示したり、子供たちが見据えたり、年に一度はいろんな取組みで活用する形になっています。人権に関するものとして、私たちの約束、お互いの人権を大切にしましょう、いじめをなくしましょうなどはよくある事ですが、この14のアピールは、「私たちから大人の皆さんへ」という願いや、14項目目の「誇りを持って自慢できる、いつまでも住み続けたいまちにします。」というアピールで締めくくっており、子ども達はこれを基に学習や活動をしていきます。前回の会議でもお話ししましたが、この教育振興基本計画は、これからも住み続けたいまちをつくるための行政の指針に当たるもので、ここ(子ども人権アピール14項目目)と対応しています。子どもたちはそのような思いで学び、育っていく、それをしっかり支える教育振興計画があるという形になるのではないでしょうか。是非このアピールを参考資料としてつけてほしいと事務局にお願いしたいと思います。もう少し早く気付けばよかったのですが、特にこうしたもの(子ども人権アピール14)があるので、しっかり掲載した方がよい、ぜひ資料につけてほしいという思いです。

○委員
今のご意見に関連して、10頁に「毎年、小中学生が自分を振り返りながら、この14項目のアンケートに回答しています。」とありますが、これは学内だけで一般には公表されないのでしょうか。何かの時には、何らかの形で見ることが出来るのでしょうか。

○委員
各学校でアンケートを集約して、教育委員会に届けています。

◎会長
この取り組みはホームページに公表されていると思います。子どもたちは一生懸命学んでいるのですが、大人の方がもっと知るべき、子どもの思いを知るべきということもあります。是非、この辺りのことを推進していることが、子どもだけで止まらないように、もっと広く、学校、保護者、地域、行政の連携がとれればと思います。
人権の話以外でも、今の子ども達、特に住み続けたいまちについては、学校現場でもいろいろ取り組んでいる中で感想でも何でも結構ですがいかがですか。卒業式のシーズンでもあるので、子どもを送り出すに当たっての気持ちも込めて何か一言いただければと思います。

○委員
2月にも2回にわたり送付いただき、専門用語の注釈など読みやすくなったと思いました。事務局には、多岐にわたる内容を整理してもらい、審議会のよいまとめとなったと思います。
私は現場の人間のため、「前半5年間での成果と課題」を読みながら、現場目線で何か追記をしたほうがよいかなど思いましたが、とりわけ意識したのは、「後半5年間で特に重点的に取り組む課題」です。このように長岡京市の教育が進めば、「いつまでも住みつづけたいまち」づくりになるという視点で読むと、納得する部分と、さらに皆さんからのご意見で膨らませることもあるかなとも思います。

◎会長:
住みやすいまちって何なのかということについては、皆さんそれぞれがいろいろな思いを持っておられ、委員それぞれの立場でサインを出していただいています。自分たちが考える住みやすいまちとは何だろうという話、振興計画としてこれまでの積み上げを整理したものなので、どのように生かしていけばよいか、こんなまちにしていきたいという話もして頂ければと思います。

○委員
本校の取組として、京都新聞洛西版に取り上げてもらったのですが、市長への提言として自分たちのまちを見て、阪急電鉄駅前周辺を改善してほしいなどいろんな意見を意見書として纏めて出しました。これから18歳の選挙権の絡みで、高校生だけでなく中学生もどのように準備していくかなども議論になったし、出前の模擬投票もしました。中学3年生になると認識も深まり興味を持ってくれました。
もうひとつ本校の取組でご紹介したいのが、放置竹林をNPO団体が整備していますが、本校の生徒会も年に数回、一緒になって放置竹林の整備に関わっています。伐採した不必要な竹を体育祭の競技に活用するなどをしました。
これは先ほどのキーワード「誇りを持て自慢できる、いつまでも住み続けたいまち」にも重なります。
今回の審議会は大人の委員だけですが、5年後の審議会で18歳の委員を入れるかどうかは別として、中学生や高校生の意見を取り入れることは学校として協力できる、意見をとりまとめることはできるので、5年後の次回には、子どもの意見を聞く機会を確実につくれるよう模索していただければと思いました。

◎会長
非常に大切なご意見だと思います。委員はそれぞれの立場で出て議論をしていますが、やはり教育の主体は児童・生徒です。社会教育は住民や市民全部に関わるが、これからの社会を作る子どもたちの意見を聞く場を持つことは、日程調整や学校の活動もあるので大変かと思いますが、新聞に取り上げられるなどだけでなく、市民みんなが審議会に興味を持っていただくためにも大切だと思います。是非、事務局には次回に向けてこのことを記録しておいて頂きたいです。

○委員
子どもにとっての住み続けたいまちについては、これから子どもが高校、大学を出て、地方や大都会や外国に行くことであり、ここに束縛することでないと思うので、違和感がありました。大人にとって住み続けたいというのは大事な要素だけれど、子どもにはむしろ外に出て行ってほしいので、どうかと思うところはありました。が、先ほどの竹林の話などを聞いて、地域の問題と接触した子どもはまちの思い出が大事になると思います。
もうひとつ、子どもにとって住み続けたいというのは、子どもの時に嫌な思い出を作らないことです。いじめられたとか嫌な思い出のために帰りたくないまちとしないことが、子どもにとっての住み続けたいまちだと思います。竹林の整備やごみの清掃など、地域に何らかの関わりを持つことも大事と気付かされました。

◎会長
「住み続けたいまち」というのは、住み続けなければならない土地ということではなく、自分が生まれ育ったまちを住み続けたいまちにしようという活動や思いは、世界中どこに行っても良いまちづくりや良い暮らしがつくれることであり、子どもを育てる視点としてすごく大切なことだと思います。自分が住んでいるところを大切にする気持ちは大事なことで、どこでも活用できる力になると思います。

○委員
スポーツ振興関係は19頁に出ており推進計画と重複するかもしれませんが、小学校区に総合型地域スポーツクラブを設立することに取り組んでいて、現在6校区で活動しています。いろいろなスポーツ活動を催しとして開催しています。
学校の子どもたちの体力の向上で、スポーツテストをしてデータをとっておられますが、学校での運動能力はどの程度でどのようなレベルでどこが弱いかは先生に聞かないと、我々には伝わってこないのです。総合型スポーツクラブで子ども達の体力向上について取り組んでいるので、ここの学校の子ども達はこういうところが弱いといった情報、跳躍力やボールなげといった大きなくくりでよいのでそのような情報が、先生と地域の総合型クラブで連携して得られれば、クラブの中でそういった取組が出来ます。せっかく総合型地域スポーツクラブとして活動しているので、地域と学校との連携がもっと出来たら、民間を通じて、子どもの弱いところをカバーできるという取組ができると思います。全体的なレベルの情報を学校と情報交換できればと思います。

◎会長
「連携」と言葉で書くのは簡単ですが、どこでどのように連携するのか非常に大切になってくると思います。いろんな場面でいろんな情報交換をしていると思いますが、何がほしいのか、何をつないでいくかです。個人情報保護法で情報の管理が厳しい状況ですが、連携していくには、この基本計画でもこれまでの5年間の成果と課題が明らかに出来るように、課題の共有は大事なことで、良いところは伸ばし、出来ていないところは改善するような連携は大切です。連携の中身をしっかり押さえられるように、文面には入っていますので、実施に当たって配慮していただきたいと思います。

○委員
指針としては本当に良いものが出来たと思います。教育長がいつも言っておられるように、全ては人から始まる、いかに実施していくかということだと思います。本市は子どもが活躍できる場がたくさんあります。総合型地域スポーツクラブや人権アピールに関わったり、毎年、夏に開催される全国小学生バトミントン大会(若葉カップ)でも子ども自身が司会やプラカードを持ったりするなど、全国規模の大会に小学生、中学生から関わる機会があり、それぞれの現場がサポートしていると思います。現場で関係が結びついていけば、指針になっていくと感じました。

◎会長
こうした計画がいろいろな施策としていろんなところで実施される時に、人と人が尊重されより良いものになっていくというのは大切だと思います。絵に描いた餅とならないことが、一番大切だと思います。
○委員
広範囲にわたってよいものが出来ています。私はNPOで活動していますが、いつも心がけているのは、子どもたちに些細なことでも工夫してもらう、選んでもらう、自分たちで判断してもらうことで、これが最初から盛り込まれていました。今後これが完成したら、私たちNPOにも広げていきたいと思いました。
今年度の1月に子ども市民文化祭が公民館であり、出演したり手伝いにきた子ども達の顔を見ると、子どもがほんとうに生き生きとしていました。その場をつくる市の方も大変だったと思いますが、自分も元気をもらったので、こうしたハレの場をどんどん作ってあげる活動があれば良いと思いました。

◎会長
ハレの場という場の設定は、学校教育でも社会教育でも、教育に携わるものがしないと、ほっておいて何でも出来るわけではないです。無理にさせるのでなく、子どもが主体的に活躍できるように場をつくることは、難しいことですが、大事です。子ども達のハレの場が設定できるのは良いことだと思いますので、今後も進めてほしいです。

○委員
継続しているので、素晴らしいと思います。

◎会長:
継続していくことと、併せてマンネリしないようにということです。ついつい例年通りという慣れになりますが、たえず問題点など5年で見直すなどして、出来ているところはそれでよいし、もう一度考えてみることです。変わらなくてもチェックすることはすごく大切なことだと思います。

○委員
福祉の目で見ると、平成18年に子ども人権アピールが出来ましたが、同じ年に、「長岡京市子どもをすこやかに育むまち宣言」を出し、福祉の各課ではそれをひとつひとつ実施してこうということで、今も継続しており、子ども子育て支援事業計画にも載せています。
就学前のことを考えると、10頁の「保・幼・小の連携」にもあるように、ひとつの事業だけでなくいろいろな事業での連携を続けていけたらと思います。来年度予算についても積極的に対応を考えています。

◎会長
少し前までは教育行政と福祉行政は所管が違うところから、乖離していることもありましたが、保幼の関係や、これからの高齢化社会も含めて、福祉と教育はしっかり手をつないでほしいです。教育振興基本計画は教育委員会としての計画だが、計画の推進は市の総合計画に盛り込んでいることが、ミソだと思います。ここに福祉との関わりをしっかり押さえて頂くことが大切になってくると思います。

○委員
平成28年度から男女共同参画政策監で市民協働のまちづくり推進計画を策定するなかで、教育の分野は一番重要視していて、誰にとっても住みやすく、誰にとってもなりたい自分をかなえられるというのが教育のなかで実現できる内容です。計画づくりに当たって、私たちもこの5年間の成果と課題を見直しました。今回の計画でも、教育の前半5年間の成果と課題の洗い出しをして、出来たこと、振り返って課題として捉えられることが、しっかり書かれており、計画づくりの中で課題の洗い出しが重要ということが参考になりました。

◎会長
課題の解決は予算等があるので100%叶えられるかは分からないが、課題として明らかにすることは絶えず意識に乗せるということになります。もちろん実現に向けて取り組んでいただくことは当然ですが、課題を明らかにする意義はすごく大切なことです。

○委員
社会は人で成り立ち、その人を育てることが基本ですが、子ども人権アピールの2「私たちから大人のみなさんへ」の文言を見て、このような底辺の部分が今住んでいる社会の中にどれだけ浸透しているのかと思いました。読んでいて基本のことですが、改めてすごく心に飛び込んできました。何とかいろいろな機会に、子ども達がこのような願いを持って大きくなり社会に参加していく人間に育っていくうえで一番大事なところに私たちが携わっているということを、アピールしていただきたいです。
ハレの場について、私たちが生涯学習のなかで計画しお膳立てするだけでなく、もっと子どもの顔が一緒に見えて喜んでくれる顔が見えるような事業になるよう、少しずつ幅を広げていきたいと痛感しています。

◎会長
私は教育の研究、大学の美術学部で教えているので美術を通してになるかもしれないですが、社会と教育(の関わり)が教育の中心となります。一昔前では、大人が子どもを学校だけでなく社会のいろんなところで教育することや家庭教育などが教育でした。もちろんこれも大切ですが、もっと大切にするべきことは、子どもが社会に働き掛ける力、子どもが学校で習ったことを保護者やいろんなところに伝えていく力、これが結構大きな力があると注目しています。学校で子ども達に教えるのは知識や技能だけでなく、価値観や思考力・判断力などいろんなことを身につけさせますが、そのことが保護者にも働きかけ、その働きかけが地域にも渡っていく、そういう力ももっと着眼すべきです。保護者への働きかけも大事だし、子どもから大人への情報発信も、もっと見ていかなければならないと思っています。14の人権アピールも、子どもたちからの発信、「私たちから大人のみなさんへ」とうことで、学校からこんなことを学んだよということを、親に伝えることも大切なことではないでしょうか。
ほかにいかがでしょうか。一応全員のご発言を得ました。
私も仕事柄、他の地域でいろいろな基本計画を見たり、他の計画に関わっている友人も多くいますが、とりあえず文章だけ作ればよいという地域もあります。今回、しっかりと注釈をつけていただき、市民の皆さんに読んでほしいという思いが表れています。そういう意味でも、これを具体的な計画の指針として、教育委員会や市長部局に取り組んでいただくものになっていくのではと、期待しております。
他にご意見はございませんか。意見も出尽くしたようで、この最終案を本審議会の答申としたいと思うがよろしいでしょうか。
(異議なし)
それでは、日程の関係でじっくり審議できなかったかもしれないですが、短い時間、途中間が空いてしまったこともあるが、前回は皆さんのご意見や思いなども発言していただき、5年目の見直しということで一からの作成ではなかったが、このように良いものが出来ました。
それでは、この「長岡京市教育振興基本計画改定版」を山本教育長に答申したいと思います。

4. 答申
◎会長
(答申文の読み上げ:略)
それでは、答申を致しましたので、司会を事務局に返します。

5. 閉会
●事務局
ありがとうございました。横田会長、委員の皆様には活発な議論をいただき、本当にお世話になりました。横田座長には、昨年の6月に会長にご就任頂き、当審議会の円滑な進行、そして本日計画をとりまとめていただき、誠にありがとうございます。
今後、答申頂きました計画の趣旨に沿って、5年間長岡京市の教育行政を推進し、計画に挙げている「生きる力の育成」と「生涯学習社会の実現」に向け、全力で取り組んでいく所存です。本日は長時間にわたりご審議をありがとうございました。
以上

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