教育委員会平成24年12月定例会会議録
- ID:2777

日時
平成24年12月18日(火曜日)午後3時

場所
長岡京市役所大会議室A

出席者
浅輪委員長、竹下委員長職務代理者、北畑委員、藤原委員、山本教育長

陪席者
教育部長(中村)、文化・スポーツ振興室長(岡本)、教育部次長兼教育総務課長(谷川)、教育部次長兼学校教育課長(堤)、教育総務課担当主幹(舟岡)、総括指導主事(本島)、生涯学習課長(中尾)、生涯学習課主幹(関)、中央公民館長(川上)、図書館長(橋本)、教育支援センター所長(田村)、北開田児童館長(森本)

開会
委員長開会を宣言する。

前回会議録の承認
承認・署名

委員長諸報告
- 11月25日 社会体育振興会連合会設立50周年記念式典について
- 12月1日 第23回乙訓地方小学生駅伝大会について
長岡第五小学校優勝 - 12月3日~17日 12月議会定例会について
- 12月9日 長法寺小学校区総合型地域文化スポーツクラブ発足記念式典について
- 12月16日 バレ―ボール協会設立20周年記念式典について

教育長諸報告
- 12月議会定例会終了お礼。
- 衆議院総選挙が終了し、今回政権を担う政党の公約に教育制度改革が声高に言われています。その政党の総裁が平成18年に教育基本法の全面改正をされ、伝統文化を重んじるところから、中学校の武道の必須化、古典の日の制定ができた経過があります。古き良き日本の伝統と文化を将来の子どもや社会に残していこうという動きが前の政権でされたということで、教育面で大きな動きがあると思われるので、今後の動向に注視されたい。
- 経済状況の変化により、財源となる市税、法人税等により教育の予算に影響する。国の予算も現在白紙の状態であるので、京都府の状況に十分に気をつける必要がある。年明けには来年度予算の市長査定が始まるが、事業に対する財源を明らかにし、将来に向け教育費は重要であるので、極力確保したい。
- 長岡第四中学校の学校支援地域本部事業が文部科学大臣表彰受賞。
- アメリカの小学校で銃乱射事件がありましたが、日本で万が一でも起こらないように、施設上の問題や教職員の気構えについて、この機会に見直すことが大事であり、常に危機感を持つ必要がある。

各課長諸報告
各課長諸報告

質問・意見等
委員
「いじめ」調査の全国報告については、本市の件数がかなり大きく1658件、向日市142件、大山崎町272件で、この数字がそのまま報道された場合、何か言われるのではないかという懸念をしていたが、むしろ、きめ細かく調査してその結果を出す方が良いということでは、マスコミも同様の対応であり、文部科学省も「積極的に調査をすることについて評価する」という談話がありました。このことについてコメントはありますか。
事務局
件数的に大きなものが出ましたので、教育委員会や学校に多数問い合わせがあるかと思っていましたが、ほとんどないという状況でした。
委員
本日、長三小に学校訪問した際、いじめ問題について取り上げられていましたが、質問票がかなり細かく、きめ細かい調査をされていて感心しました。「ひどく殴られたり、蹴られたりされた」の問いに約11%の回答があり、また「お金や物を盗られた」という内容もありましたが、このような回答については追跡調査は実施されていますか。
事務局
調査票のア・イ・ウの項目に○をつけたものについては担任が子どもと個別に面談をして、状況を確認し、指導が必要なものは、担任や学校で指導を行うというスタンスで、全小中学校で取組をしています。今回のアンケート調査を通して、学校の担任や先生がたには単に事象面で捉えるのではなく、アンケートの声を大事にしながら指導をしていくよう伝えています。確かに、この調査で、今までみえていなかった部分も、みえてきたのは事実であると思います。今回のアンケート調査は数字上は大きなものになったが、一つの成果がそこに表れたと教育委員会では考えています。
委員
本日、長三小を訪問して、「お手伝い体験記」を頂きましたが、近年、兄弟が少ないため、様々な体験や思いやりがなく、昔に比べて様々な体験を行うことが格段に少なくなっているので、学校でこのような取組がされていることは大変良いことであると思います。
委員
学校給食を頂きましたが、限られた予算であれだけのメニューを毎食作っていただく努力は素晴らしいと感じました。長岡京市の独特な郷土食を出しておられるのも、長岡京市に住んでいても知らなかった食材もありますし、学校給食への努力は素晴らしいものであると改めて感心しました。
委員長
図書館では、自分たちで物語を創作した紙芝居はやられていますか。
事務局
紙芝居は、子どもの広場やボランティアによる活動の中でやってもらっています。また、長岡京市内在住のかたが作られた紙芝居もあり、貸し出しや紹介もしています。
委員長
子どもたちの発想はすごいものがあるので、子どもたちが自分で物語を作って発表する試みがあってもいいかなと思います。

議案
委員長
それでは審議に入ります。
第23号議案「長岡京市スポーツ推進委員の委嘱」について、議題といたします。
議案の説明をお願します。
(教育部長から議案説明)
委員長ご審議を願います。
委員長何か、ご意見等ございませんか。
各委員(なし)
委員長ないようですので、第23号議案は原案どおり承認します。

協議事項
- 平成25年度教育費予算要求について
各担当課長から説明。

意見・質問等
委員
長三小の学校教育目標を見て、感心したのは、先生がたの目標は学級経営のプロにならなければいけない。ということでした。学級という基礎に、保護者と地域が連携することを土台に置くこと。もう一つは特別支援教育の充実をその基礎に置かなければならないとありました。特別支援教育の充実が重要となりますが、現在、発達障がい児が増加している現状があります。新聞報道等では学級に2人は発達障がい児がいるという報告もあり、このような状況で手立てが重要になっていると思います。学級経営を基本に考えるとしても、出発点として特別支援教育に力を入れることが重要であると思います。学校教育課の重点事項で特別支援教育の充実と教育支援センターで相談体制の充実がありますが、これら関係機関と連携して先生の出発点である土台作りをぜひ行っていただきたいと思います。
事務局
今後、特別支援教育の比重は高くなって来ると思います。センターで担当している就学指導委員会が入り口であり、その体制整備が必要であると思います。しかし、学校教育につきましては教育委員会の分野になりますが、障がいのある子どもと初めて接するのは健康推進課になります。審議資料によると3歳ぐらいで診断がでることが多く、その頃から保護者の悩みが深く、実はその時期から子育て支援とともに就学を目指した支援体制を作ることが必要であると思います。就学指導委員会では就学児の参観等の期間に制約があり、また、11月中には就学先についての見解を出さなければならず、12月末には保護者の決断が必要になってきます。他市町村に負けないくらい丁寧に進めていると思います。診断が出た時点から、信頼や安心した関係を保護者と作っておいて就学指導に入るのが望ましいと考えます。9月の書類の提出後の就学指導委員会の取組で見解を受け入れていただかなければならないということが課題となっています。今後さらに審議対象の人数が増えることが予想されますので、教員の認識を高めるなど、特別支援教育の充実に努める必要があります。また、特別支援教育のあり方では適時性の問題があり、中学3年生で進路の際に入級させると2次障がいを生じている恐れがあります。学校に入学してからの支援も必要ですが、学校につなげていく就学前からの支援も大事であると思います。
委員長
京大の分析では、発達障がいの子どもがクラスで6.7%前後いるということです。就学前検診で、障がいの兆候がある場合、そこで母親と医師が話し合って報告し、教育支援センターや医療機関に検査を依頼したり、観察する必要があると思います。身体面は上げるが精神面の見えない部分についてはあまり報告されない状況があるので、疑われる場合は、関係機関に報告していく作業が必要になると思います。また、指導力のある先生が一般の先生を研修して、指導力アップにつなげ、担任の先生が障がいを認識し、子どもを見つめ、早期発見に努めなければならないと思います。
事務局
各小中学校には特別支援教育のコーディネーターの先生が位置づけられています。特に健康推進課との連携を学校教育課はじめ、コーディネーターの先生がたとともに進めている状況であり、就学前からの連携が重要であると思います。
委員
今後の方向として、方策を見出していただきたい。ある学校では特別支援学級以外にも、気になる子どもが多数いるという状況があるということを聞き、担任がその子どもに付き添っていたらクラス運営ができなくなることもあると思います。
事務局
学校としては、一人ひとりの子どもを様々な検査や手立てを打ちながらしっかり見ています。小さい頃からの情報も収集し、継続的にみてその子にあった指導をしているのが現状です。
委員
学校では、そのような子どもを把握して、研修を含めて対応をしていただいているということですね。
事務局
教育支援センターや小中学校の研究会で研修を実施しています。長三小校長の話にあったように、近年、ベテランの先生が多数退職されて、若い先生がたが増えており、管理職と若い世代の間の先生が、少ない状況です。また、今までは先輩が、引っ張ってくれていたが、若い先生の学級経営の力を如何につけていくかということが小学校では特に大事であり、そういう点では、若い先生に特別支援教育、生徒指導や授業について力をつけていく必要があることを話されていたと思います。長三小校区では、様々な応援をしていただいている地域のかたがおられるので、その力を学校教育の中にいかに活用していくかという視点が、この地域であれば成果が出てくるという実感を持っておられるので、教育方針に上げられたと思います。基本的には、長岡京市の小中学校はそのような視点でやっています。中学校でも地域支援本部事業をやっていますし、その流れを継続していかなければならないと思います。
委員長
関係機関の連携が非常に大事であり、行政だけでは不十分であるので健康推進課が医師会とも連携を取り、包括的に実施していく必要があると思います。
事務局
長岡京市では以前から優れた指導者を招いて研修会を毎年集中的に実施しており、本市の先生がたは特別支援教育については認識が高いと思います。その上に学校体制を作って行っています。もう一つは発達障がい児の指導が大変だと思い込んだり、決めつけるのは適切ではありません。家庭や学校支援で落ち着いて学習に参加できている場合も珍しくありません。センターとしても引き続き特別支援教育の研修については実施していきます。
事務局
支援員の配置の件ですが、学校教育課では各校に配置しています。年度途中で様々な状況の子どもが転入する場合もあるので、新たに配置することもあります。

行事予定
行事予定(12月19日~1月15日)について(教育総務課長)

意見・質問等
なし

閉会
委員長、午後5時挨拶並びに閉会を宣言する。

その他
- 本日、午前11時から長岡第三小学校を学校訪問し、校長との懇談会、授業参観等を実施しました。