第4回長岡京市上下水道事業審議会
- ID:4048
日時
平成26年5月9日(金曜日)、午後1時30分~3時30分
場所
長岡京市役所会議室2
出席者
越後委員、片山委員、勝木委員、佐藤委員、繁永委員、杉森委員、林委員、西村委員、家治委員、山本委員、山田委員
欠席者
なし
事務局
河村水道事業管理者、上村上下水道部長、板杦上下水道部次長、尾崎総務課長、中路お客様窓口課長、長田水道施設課長、中北水道施設課主幹、北村下水道施設課長、岸本総務課長補佐、杉山総括主査
傍聴者
2名
配布資料
- 長岡京市上下水道事業審議会(第4回)資料
配布資料一覧
議事
- 開会
- あいさつ 会長あいさつ
- 議事
(1)第3回長岡京市上下水道事業審議会の総括
事務局から以下の内容を説明。
・整備計画の方向性
現在、下水道事業の普及率は99.5%で、おおむね整備は完了している。整備に投資された事業費の多くは、起債(借金)であるため、返済が大きな負担となっている状況を確認できた。今後は事業の中心が維持管理へ移り、総合的な維持管理計画の策定が必要である。
・下水道使用料のあり方
雨水は公費(税金)、汚水は私費(使用料)が原則であるが、汚水は公共水域の環境保護の観点から公費負担でき、その負担割合は各市町村さまざまである。
この割合を提言では「平成29年度に40%」を目標に使用料を改定するとしていたが、経費削減による状況の好転や社会経済状況から、平成21年度と平成25年度の改定を見送った。これにより財源不足額が毎年10億円に達し、市民福祉や教育関連、まちづくりなどへ使用すべき税の多くが下水道事業に使われていることが確認できた。
・企業会計の採用
下水道事業の経営状況を明確にするためにも、企業会計方式が適当と判断され、平成26年度から3カ年かけて導入することを確認できた。
(2)水道料金のあり方について
事務局から以下の内容について説明。
1.水道料金の原則と算定プロセス
・水道料金の原則
・料金算定のプロセス
・財政計画の策定
・料金水準の算定
(質疑応答)
(委員)道路拡張工事に合わせて、水道工事を行えば経費削減に繋がるように思うが、そのような計画はないのか。また小水力発電は具体的にどのようなものか。
(事務局)該当する工事場所については、連携をとりながら実施している。小水力発電は、府営水道の受水残圧を利用した発電装置で、浄水場で使用する電気の一部を賄えるものである。
2.料金体系の設定(水道料金のあり方)
事務局から以下の内容について説明
・料金体系の現状
・料金体系の課題と見直しの方向
(1)料金体系の統一
(2)水量区画
(3)準備料金と水量料金の配分
(4)口径区分
(5)用途区分
(6)逓増度(ていぞうど)
(7)地下水利用者の水道水への転換対策
(質疑応答)【(1)・(2)について】
(委員)逓増逓減型の考えは理解できるが、効果はあるのか。
(事務局)著しい効果はでていない。
(委員)料金の整合性とは、どのような方法を考えているのか。
(事務局)各々のメリット、デメリットを示したいと考えている。
(委員)料金数値を示し、合理的に進めていただきたい。
(会長)長岡京市の水道料金は、準備料金と水量料金を分け、使用しない水量の支払いはない。わかりやすい体系で、他市と比べてもやや先進的な市である。
(質疑応答)【(3)・(4)について】
(会長)準備料金の見直しが必要とのことですが、水量料金が減少しているのではあれば水量料金の見直しも考えられると思う。両論ある思うが、料金見直し以外に工夫できるところなどについても議論をお願いしたい。
(委員)大口事業所への府営水の転換を促しておられるが、進まない原因はあるか。
(事務局)生産拠点が変わったり、経営状況にもよる。ただ、計画どおりに使用いただいている場合もある。
(委員)一般家庭の使用量も減少しているか。
(事務局)減少している。
(委員)水量はわかるか。
(事務局)口径20ミリの家庭用水量は、節水機器の影響もあるが、ほぼ横ばいである。水量料金を見直しても使用しない限り料金には反映されない。しかし、準備料金は、定期的な料金収入につながるので準備料金の見直しが必要と考える。
(委員)口径13ミリの家庭はどのぐらいあるか。
(事務局)全体の10%弱ぐらいである。
(会長)長岡京市は、口径13ミリでも不便なく使用できるよう水圧を確保されている。このことは上下水道部の努力のたまものである。
(事務局)将来的には、家庭用は口径20ミリに統一したいと考える。
(質疑応答)【(5)について】
(会長)集合家事用(マンション)は、居住者により使用水量にばらつきがあるが、全戸数を平均化した料金となっている。「使用量=料金」でない居住者については、どのように考えるか。
(委員)準備料金割引制度については理解している。集合家事用は、メータ管理など管理者が行うことも多いので、見直しとなると納得いく説明ができるのかと思う。また、建設中のマンションについては雨水利用などの指導は行わないのか。
(事務局)集合家事については、管理者の管理業務もあり13%減となっている。雨水利用についての指導は行っていない。
(質疑応答)【(6)・(7)について】
(会長) 専用水道の分も含んでいるのか。
(事務局)本市では、専用水道は少なく大きな影響はないので含んでいない。
(会長)水利用実態はどうか。
(事務局)企業により状況は違う。地下水でないと出来ない製品もあり一概に言えない。実態を考慮して進めていくので、ご理解願いたい。
(会長)実態のデータはあるのか。
(事務局)データはある。
(委員)市民アンケートをしたことはあるか。
(事務局)平成15年度に実施している。その後は行っていない。本来であれば、そのデータも参考に提示できれば良かったのだが、近いうちに実施したいと思う。
(質疑応答)【全体を通して】
(委員)料金表を統一するメリットは何か。
(事務局)使用者にとって、同一の段階にする方が解りやすいと考える。
(委員)下水道使用料も水道料金のように準備料金と水量料金の2部制へ見直しを考えておられるのか。
(事務局)近づけられたらとは思う。
(委員)下水道使用料は、区分を細分化し、多量使用者に多く負担してもらうように考えたらどうか。水道料金は31立方メートルから1万立方メートルまで、なぜ単価が統一されているのか。
(事務局)逓増度の縮小を図った。逓増逓減型でなく区分を細分化して逓増型にというご意見ですね。
(委員)そのとおり。
(会長)次回は、見直しに対する意見を出していただければと思う。
(2)その他
事務局から下記の内容を確認
・第5回審議会の開催予定について
4.閉会 事務局あいさつ