第6回長岡京市上下水道事業審議会
- ID:4215
日時
平成26年8月5日(火曜日)、午後1時30分~3時30分
場所
長岡京市役所大会議室A
出席者
越後委員、片山委員、勝木委員、佐藤委員、繁永委員、杉森委員、林委員、西村委員、家治委員、山田委員
欠席者
山本委員
事務局
河村水道事業管理者、上村上下水道部長、板杦上下水道部次長、尾崎総務課長、中路お客様窓口課長、長田水道施設課長、中北水道施設課主幹、北村下水道施設課長、岸本総務課長補佐、浅井下水道係長
傍聴者
2名
配布資料
- 水道料金体系の見直しの方針
- 長岡京市上下水道事業審議会(第6回)資料
- 今後の水道料金及び下水道使用料のあり方
配布資料一覧
- 水道料金体系の見直しの方針 (ファイル名:shiryo6-1.pdf サイズ:109.90KB)
水道料金体系の見直しの方針
- 長岡京市上下水道事業審議会(第6回)資料 (ファイル名:shiryo6-2.pdf サイズ:456.40KB)
長岡京市上下水道事業審議会(第6回)資料
- 今後の水道料金及び下水道使用料のあり方(答申書案骨子) (ファイル名:shiryo6-3.pdf サイズ:146.06KB)
今後の水道料金及び下水道使用料のあり方(答申書案骨子)
議事
1.開会
2.あいさつ 会長あいさつ
(会長)いままで審議してきたが、いよいよ大詰めの時期となってきた。前回、料金体系について4案あったが、2案に絞られている。水道料金の値下げを見込んだ案があったが、値下げは未だ進行中であり未確定である。審議会としても、水道料金のあり方、下水道使用料のあり方をそれぞれ審議し、生活者への配慮を願うといった答申にすべきではないかと思う。本日は3つの議題について審議することとなるので事務局、説明を。
3.議事
1 水道料金体系の見直し方針
事務局から以下の内容を説明。
・準備料金への配分割合
・小口径準備料金の格差是正
・集合家事用と一般用の準備料金の格差是正
・水量区画の活用
・地下水利用者の水道水への転換対策
(質疑応答)
(会長)既に議論済みであるが、質疑はないか。特に無いようだが、あとで質問いただいても良い。次へ進める。
2 下水道使用料見直し(案)
事務局から以下の内容を説明。
(1)見直しの検討パターン
(2)料金体系見直しの概要と効果
(質疑応答)
(会長)A案・B案のほか、現行のままではどうかという意見もあるかもしれないが、平成19年の懇談会提言を行った時に、総務省の指導も参考に一般会計繰入金を少なくするという考えに基づいているため、現行のままといった考えはしないこととする。A案、B案のどちらかを選ぶこととなるが、率直な意見をうかがいたい。
(委員)資料1の基本料金をみると、集合家事が増えているように思われるが、詳しく説明を。
(事務局)資料をそのまま見ると一般家事用は減って、集合家事用が増えているように見える。しかし、基本水量を10立方メートルから5立方メートルに下げたため、6から10立方メートルまでに新たな段階を設け、使用料をいただくこととなる。集合家事用は水道料金ですでに190円割り引いているにもかかわらず、下水道使用料でも割り引いている。今回、廃止したい。
(委員)使用料単価の他市町の状況は。
(事務局)前回資料で説明したように、長岡京市では117円。向日市では127円、大山崎町で117円、宇治市170円、京田辺市87円などです。ただ、使用料単価だけでなく、汚水処理原価と合わせてご覧いただく必要がある。
(委員)同じく資料1に、7段階7区分から9段階7区分などとなっているが、どういったことか。
(事務局)下水道使用料体系で基本料金にかかる水量を10立方メートルから5立方メートルに下げる場合、6から10立方メートルまでの水量段階を新たに設定する必要がある。また、水道料金の段階に合わせるため、下水道使用料体系に新たに10,001立方メートル以上の1段階加えたため。ただし、今回は水道の料金設定の段階に近づけることとし、段階によっては単価を同額としているところがある。
(委員)現状、A、Bと3種があるが、上下水道事業の見通しは。
(事務局)後ほど説明するが、今後の維持管理を考えるとA案であることが望ましい状況にある。
(委員)B案とすると、消費税のように2段階に分けて改定することになるのか。
(事務局)目標を達成しないため、段階的に改定する必要がある。
(会長)委員の皆さんとしては、市全体の財政的な立場に立てば、一般会計繰入金を減らすべきだ、またはみんなが使っているのだからと一般会計で負担するのもやむを得ないと考えるだろう。下水道事業の立場に立てば、また別の考えもあるだろう。いずれにしても資金は必要なのだから、精査し、市民負担をできるだけ軽減するよう切に願うと書き加えたい。
非常に単価の低い京田辺市では、開発に伴う支出が下水道事業でないところで負担している。また、単価の高い宇治市では、自市で処理場をもっているため、非常にコストがかかっている。このように、市町によって状況はさまざまであるため、委員の皆さんは長岡京市の置かれている状況を勘案しながら判断してほしい。
(委員)下水道使用料改定としては、いつ以来か。
(事務局)消費税等分だけの改定を除けば、平成16年度以来となる。いままで、経営に行き詰れば改定するといった方針だったが、これからは改定、現状維持にかかわらず、5年ごとに必ず見直しを行うこととしたい。
(委員)A、B案とも、集合家事用が上下水道で結果的に値上げになる。集合家事用に対応する人口は全市人口の何パーセントくらいか。大きな反発はないのか。
(事務局)水量で換算すると、集合家事用は全体に対し約13%である。
先に7ページを参照してほしい。将来の人口減少や労働人口減少社会を考えれば、10億円を超えてゆく一般会計からの繰入は難しくなっていく。このままでは下水道事業がなりゆかなくなる。B案では、これから5年程度は現状維持ができる見通しの案となっている。将来的には目標を達成することを前提として、B案までは選定いただきたいと思う。集合家事用の方にとっては、一般家事に近づける案とはいえ、負担感はある。総合的に検討いただければ。
(3)使用料改定による検証について
事務局から説明。
(質疑応答)
(会長)今後、一般会計繰入金は増えてゆくとのことである。B案では、結果的に現状に立ち戻るといった結果になる。
(委員)5ページに、「当面は」という表現があるが何年か。
(事務局)5年と考えている。
(委員)最近、海外では上下水道管が破裂するなどの事故報道をみる。地質や構造体の違いにより、日本の配管は40年、米国の配管は100年使えると報じていた。B案の「当面」を5年と決めず、市の財政や配管の状況を考慮して、当初3年は15%にし、その後A案にするといった案は考えられないか。
(事務局)先の説明の通り、現状維持も含めて5年ごとに見直す方針を考えている。
(委員)7ページ下の※2に、表の一般会計繰入金に雨水事業分も含んでいるとある。汚水事業の赤字補てん分の金額は。
(事務局)近年、約10億の繰入を受けているが、うち雨水分は約2億から2億5千万円、その他が汚水分となっている。汚水分のうち、赤字補てんとして受けているのは、およそ5億円弱となっている。
(会長)使用料の対象である汚水事業費について議論をしているので、雨水事業費が含まれているとわかりづらい。説明で内容はわかるが、次回からでも分けて記載すべきだ。
(委員)大口使用者について聞きたい。平成31年まで予測してあるが、将来人口も鑑みたものか。使用料比率が依然として高いようだが。
(事務局)考慮している。また、現行に比べ、A案、B案ともに大口使用者の使用料比率を下げた案としている。これは、前回の提言で指摘された、大口使用者へ依存している経営状況を是正するためのものである。水量は5年程度は、若干の減少にとどまると推測している。
7ページの表で5年間の経営見通しではあるが、先の説明の通り、府営水道の料金動向を含め、社会経済情勢もどのような変化があるかはわからない。今回、2案を提示している。最終的にはA案に近づけたいと考えているが、当面B案として、5年後A案とするかなど、少なくとも5年ごとには見直しを行う必要があると考えている。
(会長)前回提言時にも、総務省通知に沿った公費負担の望ましい姿を検討した。国も全額を使用料で賄うことができないことを前提として通知している。提言では、A案にすることが望ましいとしつつ、段階的に行うこととした。今回の答申では、A案が望ましいとしつつも段階的にB案とする、もしくは、初めからA案を実施するのいずれかとなると思われる。
(委員)財政的にはA案が望ましい。ただ、消費税等率の改定や、長年使用料を据え置いてきたことなどもあり、初めからA案とするのは困難では。今後、定期的に見直しを行う方針にするのであれば、B案が現実的ではないかと考える。
(会長)当審議会では、13ミリと20ミリの料金差など、料金体系に関する矛盾点がいくつも指摘されてきた。矛盾点の是正部分については、料金改定とは異なる考え方によるものである。表現には留意したい。
3 答申書(案)骨子
事務局から説明。
(会長)何か過不足があれば意見を。特に無いようなので、骨子としてはこれで了承とする。追加があればまたご意見いただきたい。
4 その他 特になし
5.閉会 事務局あいさつ