教育委員会平成26年8月定例会会議録
- ID:4293

会議の概要

日時
平成26年8月20日(水曜日) 午後3時

場所
長岡京市役所 会議室7

出席者
浅輪委員長、竹下委員長職務代理者、北畑委員、藤原委員、山本教育長

陪席者
教育部長(中村)、文化・スポ-ツ振興室担当主幹(柿原)、教育部次長兼教育総務課長(谷川)、教育総務課担当主幹(舟岡)、教育部次長兼学校教育課長(本島)、生涯学習課長(中尾)、中央公民館長(荻)、図書館長(橋本)、教育支援センター所長(岡花)、北開田児童館長(岡本)

開会
浅輪委員長開会を宣言する。

前回会議録の承認
承認・署名

委員長諸報告
・ 7月19日 平和を考える市民フォーラム
・ 8月 1日 第30回若葉カップ開催(~8月4日まで)
・ 7月31日 乙訓学校保健会主催の学校保健研究大会「京都府における薬物事犯と薬物乱用の背景について」の講演
・ エボラ出血熱について
インフルエンザの症状に似ており、発熱や倦怠感、おう吐などがあり出血をともなう。感染は患者の体液を通して広がる。空気感染ではない。日本国内での流行の心配であるが、患者に直接接触することがない限り感染しない点、各機関の連携や保健機関における備えをしていることから現時点情報ではあるが流行の可能性は低い。ただし、流行地への渡航は制限していないことから注意は必要である。

教育長諸報告
・ 7月下旬 校区夏まつり
・ 8月1日~4日 若葉カップ
・ 自然災害
長岡京市付近では警報は出たものの他県のような大きな被害はなかった。各地では予想以上の降雨量となり人間の非力さを感じるところであるが、行政としての対応をしっかりとしていかなければならない。管内の学校については幸いにして緊急対応の必要がなく、台風11号の際に一部で心配された高齢者が4名公民館に避難された経過で済んだ。何もなければ良いが、いつ、どこで起こるのかわからないのが自然災害である。市民、国民がいち早く情報を得て、また生命を一番に考えた行動ができるよう我々も行政側の人として対応してほしい。
・ 前担当者が帰国し、新しく英語指導助手として2名が来日。8月26日の英語暗唱大会が公での初仕事となる。学校では2学期から指導。
・ 中学生の全国大会・関西大会出場
全国大会 長岡中学校 水泳
長岡第二中学校 陸上競技
長岡第三中学校 陸上競技とバドミントン女子団体
関西大会 長岡中学校 吹奏楽

各課長諸報告
各課長諸報告
(質問・意見等)
委員
報道からの質問であるが不登校の問題について。ここ5年ほど減少していたが2013年度増加となった。約7,000人増えて深刻さが増した。専門家からは短期間で原因を突き止めることは難しいと言われている。国は全国的に調査しており、いずれ結果が出ると思うが市の現状はどうなのか。またスクールカウンセラー制度があるが活用についても伺いたい。
事務局
市の状況ですが、年間30日以上欠席者を不登校と定義して平成17年度から毎年減少してきました。平成23年度、24年度不登校児童生徒が増加に転じましたが、様々な方法で取り組み平成25年度は減少となっています。平成23年度、24年度増加の原因として、従来からある心の問題だけでなく虐待の問題等も絡んで不登校の数が増加しています。単に学校の問題だけではなく、市の福祉部門とも十分な連携をとりながら取り組みを進めています。その成果が25年度の減少につながったと分析しています。
次にスクールカウンセラーの件ですが、昨年度から中学校4校配置に加え、長岡第五小学校にも府からの派遣でカウンセラーに来ていただいています。子ども達の相談だけでなく、先生や保護者からの不登校に対する相談についても専門的な立場からアドバイスを受けています。教育支援センター等外部機関とも連携を取りながら活動しています。
委員
スクールカウンセラーを今後増やしていく必要があるかどうか等の話はでているか。
事務局
国・府からの派遣で市としては昨年小学校1校増やしてもらっています。スクールカウンセラーは週1日8時間の配置です。長岡第五小学校のほかに小学校は9校あるので増やしてもらえるのならば希望したいと考えています。
委員長
スクールカウンセラーだけでなく、家庭生活ではどうなのか学校ではどのようにといった連携がないと、子ども達が全般的に育っていかない、解決していかないこともあるので、家庭との連携も大事ですね。
委員
長岡京市は全国的な流れより先行して対応していることで減ってきている。これは良いことである。
事務局
平成23年度、24年度と増加したことについて、昨年度は危機感を持ち、各学校ともこのことを大きな課題として取り組んだ結果ではないかと思いますが、今後も決して気を抜くことはできないと考えています。
委員
よくわかりました。
委員長
他に何かございませんか。
委員
私からは感想とお願いです。教育支援センターからの報告で初任者研修として市内視察をされているとのこと。市外から勤務される先生の中には、長岡京市で教えているにも関わらず、長岡京市のことをご存じない先生も見受けられます。今年からの研修内容のひとつとの話ですが、とても良い取り組みだと思いました。また北開田児童館の愛称募集についても素敵な名前に決まればと思います。次に、長岡中学校の学校だよりで選書会のことが出ていました。自分の読みたい本を選ぶことで自らが図書室に足を運ぶ機会、友達に薦めたい本の展示によりさらに本を読む生徒が増えるなど、ますます活動が広がってほしいと思っています。
委員
某企業の個人情報流出は大きなニュースとなったところです。夏休み中である今、子どもだけが留守番をしているところに連絡網を聞き出そうとする電話がかかってくるなど、情報が狙われています。事実として安易に教えないように注意を促す内容が連絡網で回っています。連絡網は各校各クラスにあり配布されているのでしょうか。メール配信とは別で連絡網はありますか。
事務局
メールでの配信方法も最近は何校かありますが、基本的にはどの学校にも電話連絡網があります。
委員
学校では各保護者へ連絡網に保護者の名前や電話番号の記載についてお願いするとともに、承諾を得て出しておられると思います。中には掲載を希望しない保護者から氏名のみ記入され電話番号は白紙で提出されていることもあり、本当に取扱いの重要性を感じます。子ども達には安易に友達の電話番号を言わないように繰り返し教えていく必要があると思います。
委員長
個人情報保護法によって守られる一方で取扱いの難しさがあります。慎重な取り扱いと子ども達への指導をお願いいたします。
他にご意見がなければ議案審議へ移ります。

議案
委員長
まず第11号議案「長岡京市いじめ防止基本方針の策定について」提案理由の説明をお願いします。
(教育部長から議案説明)
委員長
この件に関しましては、教育委員協議会で私達も話を伺っています。各委員についても内容については承知されていると思いますが、具体的な中身でご意見などありましたら確認をお願いします。
委員長
この乙訓いじめ問題対策連絡会議を設置することについて、乙訓というのは向日市、長岡京市、大山崎町の二市一町での設置で良いのですか。
事務局
はい。向日市、長岡京市、大山崎町の乙訓二市一町のほか、向日町警察署、児童相談所を含めて乙訓全体で協議会を設置して進めていこうと考えています。連絡会議の詳細について現在調整中であります。
委員長
長岡京市いじめ防止対策推進委員会は、長岡京市独自の設置と理解して良いのですか。
事務局
法律において必ず設置しなければならないとの規定はありませんが、長岡京市ではさまざまな意見を参酌し教育委員会の中に附属機関として設置して進めて行こうというものです。専門家を委員として委嘱するためにこの9月議会でいじめ防止対策推進委員会を条例制定、この後の協議案件にもありますが条例化して専門の委員の設置を進めていくものです。
委員長
委員のみなさん、いかがですか。議案につき採決を必要としますが、承認いただけますか。
各委員
異議なし
委員長
ないようですので、第11号議案「長岡京市いじめ防止基本方針の策定について」は原案どおり決定します。
次に第12号議案「平成27年度から小学校において使用する教科用図書の採択について」提案理由の説明をお願いします。
(教育部長から議案説明)
委員長
続いて教育長からお願いいたします。
教育長
いま提案の中でありました乙訓地区小中学校使用教科用図書採択協議会、この協議会では我々二市一町の教育委員全員が採択委員として任命されて、採択協議に携わって参りました。提案されているのは協議会で決定されたものであり、本委員会の事前協議でも了承の方向となりました。この12号議案につきまして、私は賛成したいと思います。
委員長
竹下委員はいかがですか。
委員
今の説明のとおり、私も了承です。
委員長
北畑委員はいかがですか。
委員
同じく了承いたします。
委員長
藤原委員はいかがですか。
委員
了承します。
委員長
私も了承していますので全員の了承といたします。第12号議案「平成27年度から小学校において使用する教科用図書の採択について」は原案どおり採択いたします。
続きまして第13号議案「平成27年度小・中学校において使用する教科用図書(学校教育法附則第9条に規定する教科用図書)の採択について」提案理由の説明をお願いします。
(教育部長から議案説明)
委員長
ご審議を願います。
委員
例年のことではありますが、教育支援の児童生徒たちの個々に必要な図書を先生が選んでいると思います。賛成です。
委員
各分野いろいろな図書を選んでいると思います。賛成です。
委員長
第13号議案「平成27年度小・中学校において使用する教科用図書(学校教育法附則第9条に規定する教科用図書)の採択について」原案どおり採択いたします。

報告事項
・ 長岡京市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について
(文化・スポーツ振興室担当主幹から説明)
(意見・質問等)
委員長
今まではどのようになっていたのか。
事務局
今までは厚生労働省が平成19年に事業のあるべき水準を示したガイドラインというのがありまして、本市におきましては、このガイドラインに沿った形で、例えば、開設時間について平日12:30~18:00、土曜日であれば8:30~18:00までというように運用しております。しかし、全国的にはさまざまな運用形態の学童保育があります。職員の資格においても教員の免許のある、なしなど、その運用基準はさまざまでございます。今回、子ども子育て3法の成立を受け、一定の知識なり経験なりを持った職員が保育にあたるべきというように、事業の設備及び運営についての最低基準を国が省令で示しました。それを踏まえてそれぞれの市町村が事業の設備運営についての基準定める条例を作ろうとしているところです。省令では集団の規模をおおむね40人としています。実際に本市におきましては、ご存じのとおり長岡第五小学校は70人を超え、非常に狭隘な状況であります。この40人という基準は参酌すべき数字でありますが、現状これを改善して順次40人に向けてやっていきたいということを条例案で示しています。また、今後は民間事業所がこの事業に参入してくることが考えられます。本市においては、省令の基準を上回っている内容もありますが、本市の基準を条例に適用した場合、民間事業所が参入できなくなってしまうことが考えられます。また、条例には今までやってきた内容については最低基準を理由として低下させることはできないとも規定していますので、先ほど主幹が説明しましたとおり、条例案は国が省令で定めた最低基準を規定することとします。今回この9月議会に条例を上程させていただいて、今狭隘になっている施設について順次改善に取り組んでいきたいという形で条例化を目指したものでございます。
・ 長岡京市いじめ防止対策推進委員会条例の制定について
(学校教育課長から説明)
(意見・質問等)
委員
教育委員会の附属機関ということですが、いじめの対策ということは結果が出てくると思われる。そのあたりのフィードバック、すなわち教育委員会との関係、学校現場との関係といった流れはどのように考えているのか。
事務局
今年度は2回委員会を開催することを考えています。もしも事案が起こった場合には臨時に開催することになります
委員長
乙訓と長岡京市の連携は。
事務局
いじめ防止対策推進法の中で、個々の自治体でいじめ防止対策推進委員会を設置しなければならないと規定されています。乙訓のいじめ問題対策連絡会議は、全体的な各団体の事務連絡、状況をそれぞれが情報共有していこうという形です。
委員長
理解しました。委員のみなさんはいかがですか。
ほかに意見、質問が無いようですので次に進みます。
・ 平成26年度教育費9月補正について
(文化・スポーツ振興室担当主幹、教育総務課長、学校教育課長、生涯学習課長、図書館長から説明)
(意見・質問等)
なし

行事予定
行事予定(8月21日~9月17日)について (教育総務課長)
(意見・質問等)
なし

閉会
浅輪委員長、午後4時22分挨拶並びに閉会を宣言する。