教育委員会平成27年9月定例会会議録
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会議の概要

日時
平成27年9月16日(水曜日) 午後3時00分

場所
長岡京市役所 大会議室A

出席者
教育長 山本和紀
委員(教育長職務代理者) 浅輪信子
委 員 竹下賢
委 員 藤原有希子
委 員 安久井由紀子

出席説明員
文化・スポ-ツ振興室長 天寅修平
教育総務課長 舟岡衛
教育部次長兼学校教育課長 本島知樹
総括指導主事 大木義文
生涯学習課長 薮内豊
中央公民館長 荻潤一郎
図書館長 野村和吉
教育支援センター所長 岡花秀樹
北開田児童館長 岡本勝道
事務局職員
係長 五十棲恵子

傍聴者
なし

開会
山本教育長開会を宣言する。

前回会議録の承認
承認・署名

教育長諸報告
・ 全国中学校体育大会
本市の中学校の生徒が、陸上競技と新体操の部門でそれぞれ入賞した。頼もしいことだ。夏休みに思い出を作れたことは本当に大事なことであり、これを心の糧として、次のステップへ進んでほしいと思う。
・ 長岡京市議会について
8月31日から議会が始まり、只今、議会の真っ最中である。教育関係も課題になり、いくつか質問をいただいた。学校教育、いじめ、学校評価のアンケート、校庭の芝生化などについて何人かの議員から質問があり、教育委員会としての対応、考え方を答弁した。
・ 9月5日 伊豆の国市スポーツ交流会
・ 9月6日、13日 地区運動会
・ 東日本大雨被害について
茨城県や栃木県、東北の方で豪雨による災害が発生した。茨城県では鬼怒川が決壊し、常総市が一部避難勧告を出さなかった地域があるようだ。災害が起きた時には地域や人との繋がりでお互いを支えていかなければならない。地区運動会や日頃の社会教育、生涯学習などの活動を通して、横のつながりは大切であることを再度、考えさせられた。

各課長諸報告
各課長諸報告
(行事・会議報告資料に基づき説明)
(質問・意見等)
委員
前回定例会より本日までの間に文部科学省の予算要求があり、教員の加配措置なども出てきている。この加配はどういった手続きでとれるのかを確認したい。
事務局
手続きとしては、各小中学校に希望を聞きます。具体的に、こういう実態があるので、加配措置をお願いしたいといった希望が市教育委員会に上がってきます。それをもって教育局の方でヒアリング等があり、府教育委員会で加配措置をするかどうかを決めていきます。
委員
では、文部科学省で加配の定数が決まって、それを都道府県に割り当ててくるのですか。
事務局
そういう形になります。
委員
都道府県から要望が出て、それを受けて文部科学省が加配の定数を割り当てするのですか。
事務局
都道府県でどうしているのか詳細については分かりませんが、おそらくそういう形で割り当てているのだと思います。
委員
今まで加配は割と認められています。そういう見込みで今回も得られる見通しはしているのですか。
事務局
現在のところ、府教育委員会からまだ何も話が来ておりませんので、どういう状況なのか掴んでいません。市教育委員会では12月頃から状況が把握できるようになるのではないかと思います。
委員
文部科学省の加配の内訳について、事務職員の拡充などもあります。例えば、教頭先生の事務仕事が多く、軽減するためにその部分での加配をする必要があるかと思います。加配をもらう方向性について伺います。
事務局
事務職員が一人しかいなければ、特に児童生徒数が多い学校は、少ない学校に比べて事務量が非常に多くなります。例年、事務量が多い学校からは事務職員の加配を要求しているところも実際にあります。現時点では事務職員の加配を増やす話はないが、学校から要求があった場合は市教育委員会として、府教育委員会に要求していきたいと考えています。
委員
一番の問題は、教員の雑務的な負担の重さです。それを事務職員で肩代わりできると一石二鳥なので、その辺もご検討いただければと思います。
委員
三点について短いコメントをいただければと思います。
まず一点目に、内閣府の調査によると、過去42年間の調査データの分析より、18歳以下の自殺者数は9月1日が一番多いという結果が出ました。また、文部科学省が全国の教育委員会に、いじめ調査のやり直しを指示しました。いじめなどがあった際に、子供が選択肢として、学校に戻るくらいなら自殺したい、あるいは不登校を選択することがあります。ツイッターでは、9月1日に自殺者が多いのを受けて、図書館においでなさいというツイートが話題になりました。長岡京市の中で、不登校が多いのはやはり夏休み明けですか。
二点目ですが、寝屋川市の中学生2人が殺害されるという忌まわしい事件がありました。これからは親と子の防犯教育もしっかりやっていかなければならないと思います。
三点目です。本年、小中学生の全国学力テストがあり、長岡京市は高い学力結果がでて、非常に良かったと思います。新聞を読む子は学力が高い傾向であるという結果があります。また、文部科学省は新聞を読むことで、思考力や判断力、表現力が高まるのではないかと考察しています。NIEという教育法がありますが、長岡京市は新聞を読むという教育はされているのでしょうか。
事務局
一点目についてお答えいたします。一般論として、不登校が始まりやすい時期は、1学期はゴールデンウィーク明け、2学期は2学期の初め、中学校では大きな行事の前後といわれています。元々小中学校の危険因子を持っている子どもに対して、始業式をどうやって迎えるか、事前のアプローチをどうするかについて、本市は常に考えていました。それでも、宿題ができていないから休む、というような児童・生徒もいるので、宿題の進捗状況を確かめるようにする議論を本市では始めています。
委員
自殺という念を持った深刻な状況で不登校になったということはないのですね。夏休み明けに休む子どもはいないということですか。
事務局
自殺願望を持っている、自傷行為をしている子どもは過去にも何人か存在します。今の本市の状況では、自殺と不登校が結びついているような児童・生徒はいないと認識しています。思春期の子どもは多かれ少なかれそういった感情を抱くこともあり得るので、それをいかに支えていくかが重要であると思います。夏休み明けに休む子どもはいますが、それに対して丁寧な対応をしています。
事務局
二点目の防犯教育についてお答えします。向日町警察署には警察官OBの方がスクールサポーターとして配置されています。その方に学校に来ていただいて、指導を受けています。また、土曜活用等を利用して保護者の方にも参加していただき、防犯教育を行っている学校もあります。
三点目の学力テストについてですが、4月に全国学力・学習状況調査があり、小学6年生と中学3年生が受験しました。結果としては、長岡京市の小・中学校の平均は、全国の平均、府下の平均を上回っている状況です。昨年度に引き続き今年度も学力ステップアップ事業を行う、中学校には学力向上サポーターを配置する等、市独自に行ってきました。特に中学校の数学Aでは、全国の平均の半分に満たない生徒の割合が、26年度7.3%から27年度3.7%に、というように苦戦している生徒の割合が減っています。また、国語Bでは、26年度16.6%から27年度4.4%とこちらも非常に減っています。NIEについては、長岡中学校が取り組んでいます。他にも毎朝、新聞記事を読む取り組みをしている小学校もあると報告を受けています。
委員
夏休み明けに英語の暗唱大会やアイディア作品展、名月の宴など、発表の場に行かせていただく機会が多かったのですが、本当に力作が多くて素晴らしかったです。特に作品展では本年度から研究部門と工作部門を分けて展示されたので、とても見やすかったです。
新聞に、少年補導委員会が長岡中学校の吹奏楽部と話をした記事が載っていました。最初は少年補導の人と話すのは緊張すると言っていましたが、少人数で円になって話をするにつれて、気楽に普段思っていることが話せた生徒が多かったようです。中学生は大人と話す機会が少ないので、長岡中学校に限らず、他の学校でもこういう機会を増やしていただければと思います。
長岡第五小学校の取り組みとして、いじめ防止基本方針を長岡第五小学校独自に制定されたという記事が、学校だよりに掲載されていました。各学期に1回は全児童対象にいじめアンケートをとっているという内容でしたが、どのようなアンケートを実施されているのか、また、これによって事象はでてきているのかについて伺いたいです。
事務局
いじめ防止基本方針はすべての学校に策定されています。学校だよりに書かれているアンケートは、長岡第五小学校独自のものではなく、全ての学校で実施されているものです。ただし、3回目のアンケートは、京都府から必ず実施しなさいと言われているものではないので、学校によっては3回実施しているところとしていないところがあります。
委員
毎学期行うことで、書きやすくなることはあるのですか。
事務局
現代的いじめは、1週間経つといじめられる側といじめる側が入れ替わっていることがよくあります。アンケートは、その瞬間を捉えて書き込むことが多々あります。そういった意味では、こまめにチェックをすることは価値のあることだと思います。
委員
全国学力・学習状況調査について質問します。中学校から理科離れの傾向が顕著であると新聞に記載されていましたが、長岡京市の状況を伺います。
事務局
理科については、学校によっても違うが数学・国語よりは弱いかなと感じています。3年に1回なのでなかなか比較も難しいですが、この点については今後の課題として考えていかなければならないと捉えています。
委員
質問紙に、理科の勉強は好きですかという興味関心に関する質問もあるので、子ども達は理科離れになっていないか、その辺りも分析していただきたいと思います。中学校になると学習量が多くなり、知識中心でいくと消化不良になることもあるので、自分の考えを研究で確かめる探究の面白さを授業の中で教えていただければと思います。
長岡京市小学生アイディア作品展について、たくさんの力作や面白いアイディアがあり、感心しました。今年で26回目とのことでしたが、毎年開催するにあたって、最近の変化や問題、課題などがあれば伺いたいです。
事務局
出展数は学級から1点となっています。工作より自由研究の比率が少しずつ多くなってきています。子どもと家族が一緒に作ったと思われるものもあるが、子ども一人で作っていないとだめということはなく、家族と協力して作っているのもよしと温かく見ていかなければならないと感じています。
委員
本当に今年はたくさんの方が来られ、お父さんの参加も多く、親御さんの感想が子ども達の刺激になっていると感じました。家庭や学校において、子ども達の夏休みを感じさせるよい展示会だと思います。こうした催しを通じて、子ども達の興味関心を高める取り組みにしていっていただきたい。中央公民館の事業に少年少女発明クラブがありますが、そうした取り組みなどとの連携も図りながら、子ども達の興味関心を高めていってほしいと思います。
事務局
全国学力・学習状況調査の理科について補足します。長岡京市は全国平均を上回っています。国語や算数・数学に比べると、上回り方がそれほど大きくないということでした。
事務局
先ほどの中央公民館の事業についてですが、作品を見ると、子ども達がどういう考え方をしているのかというのが、ある程度あらわれてきます。できるだけ職員が見に行かせていただいて、今後の子ども達を対象とする事業に活かしていきたいと思います。参考にさせていただきます。
委員
先ほどの防犯教育に関してですが、今、かなりたくさんの子ども達が夜中に外出しているのか。寝屋川市の事件の報道を見ていると、夜中にコンビニなどにいる子供たちにインタビューしていました。
委員
携帯電話などの普及で気軽に自分の居場所をやり取りできるようになっているのではないか、手元に便利なツールがあることから安心しているけれども、昔と危なさは変わっていないと思う。
事務局
夜中の外出率については、学校教育課では解りかねます。学校教育課としては、学校内での暴力事象や家出が関わってくることかと思いますが、現在どちらも非常に少ない状況です。
委員
少年補導委員会から職務質問した情報などは学校に上がってくるのですか。
事務局
現在は皆無に等しいです。
事務局
たまに少年補導委員会から連絡はありますが、職務質問程度の内容についてだと連絡は回ってきません。印象としては、かつて学校が荒れていた時代の方が派手な行動をすることにより情報が入り易かった。以前に比べるとそのような子どもは減っているようです。
委員
警察署と学校で話し合いはされているのですか。
事務局
乙訓教育局で、学校の生徒指導の先生方と警察の連絡会議があるので、そういう時に情報交換がされています。
委員
その時に出た話題を、この教育委員会定例会でも共有できないのですか。
事務局
問題があれば連絡がありますが、今は何もない状態です。
学校が荒れていた頃は、コンビニの周りをうろついているといった情報もありましたが、今はそういった情報はありません。
事務局
今は、集まらなくてもスマートホン、携帯電話等で連絡が取れるという現状があります。
事務局
少年補導委員の方々も9時ごろでパトロールを終了するので、それ以降に外出している子どもについては把握できていないと思われます。
委員
これからも防犯教育を続けてください。
事務局
これからも警察と学校の連絡会議は行っていますので、乙訓教育局にも確認し、何かあれば定例会でも報告させていただきます。

報告事項
・ 図書館の新システムについて
(図書館長から説明)
(意見・質問等)
委員
貸出方法は今まで通りですか。
事務局
はい。
委員
小学校にも読書手帳を配るのですか。
事務局
いいえ、図書館の貸出券をお持ちの小学生以下のお子さんで、希望される方にお渡しします。
委員
マイ本棚というのは、一般市民がホームページを開けて使うのですか。
事務局
はい。各自でIDとパスワードを入力して使っていただきます。パスワードは各々で設定していただきます。
委員
学校も使うことができるのですか。
事務局
皆さんIDとパスワードを設定していただければ可能です。
委員
システムを更新することで、利便性が良くなったところはありますか。
事務局
検索スピードが速くなりました。
委員
費用はどれくらいですか。
事務局
5年契約で年間720万円です。
教育長
先人の知識、知恵は本を紐解くことで得られるものがたくさんあります。若い人の活字離れ、本離れがありますが、ぜひ、できる限り沢山の人が色々な本と触れ合える機会を作っていただければと思います。特に、子ども達の本に親しむ力、態度を助成するのが学校教育の役目です。一丸となって、本の大切さで教育の基盤を作っていただきたいと思います。

行事予定
行事予定(9月17日~10月21日)について (教育総務課長)
(意見・質問等)
なし

閉会
山本教育長、午後4時10分挨拶並びに閉会を宣言する。
お問い合わせ
電話: 075-955-9532