教育委員会平成28年1月定例会会議録
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会議の概要

日時
平成28年1月20日(水曜日) 午後3時00分

場所
長岡京市役所 大会議室B

出席者
教育長 山本和紀
委員(教育長職務代理者) 浅輪信子
委 員 竹下賢
委 員 藤原有希子
委 員 安久井由紀子

出席説明員
教育部長 中村修
文化・スポ-ツ振興室長 天寅修平
文化・スポ-ツ振興室担当主幹 柿原晃
教育総務課長 舟岡衛
教育部次長兼学校教育課長 本島知樹
総括指導主事 大木義文
生涯学習課長 薮内豊
中央公民館長 荻潤一郎
図書館長 野村和吉
教育支援センター所長 岡花秀樹
北開田児童館長 岡本勝道
事務局職員
係長 五十棲恵子
傍聴者
なし

開会
山本教育長開会を宣言する。

前回会議録の承認
承認・署名

教育長諸報告
・ 本市上下水道部水道担当課長補佐職員の起訴
12月初旬に逮捕された上下水道部職員が28日に起訴された。公訴提起されるということは犯罪性があり、本人も認めている。どのような公判になるかまだ解らないが、起訴されたということは有罪の可能性が高いのではないかと推測される。現在全市を挙げて調査委員会を設け、関係者の聞き取り及びシステムのチェック、事務の流れに間違いや瑕疵があるかどうかを検証中である。ただ、現在書類が全部差押え中であり、調べることができない。手元にある資料や差支えのない範囲での関係者へのヒアリング等で少しずつ内容の解明を進めている。今後絶対に同じことがないようにどの部門も気持ちを引き締めて、しっかり仕事を見直してほしい。教育委員の皆さんにもご心配をお掛けして本当に申し訳なかった。
・ 1月11日 成人式
入り口で課題のある子がいるかと思ったが、杞憂に過ぎず本当に静かであった。海堀あゆみ選手がサプライズゲストとして来ていただいた。引退宣言をされたが、日本代表選手として大変活躍され、本当にお疲れ様でしたという気持ちである。今後指導者等としての活躍を期待したい。
・ 平成28年度予算市長査定
次年度に向けて一部積み残しで調整は残っているが、教育費予算の市長査定は概ね終了した。可能な限り教育費の重要性を十分に市長にご理解いただき、予算措置をして頂くために鋭意取り組んでいる。

行事・会議結果報告
各課長諸報告
(行事・会議報告資料に基づき説明)
(質問・意見等)
委員
意見を2点と質問を1点述べます。
昨年ラグビー日本代表がワールドカップで大活躍でした。前監督が、ラグビーは自主性がないと勝てないと言っていました。五郎丸歩選手もそのように言っていました。南アフリカ戦で最後のプレーは選手達が自主性を発揮して見事逆転に導きました。日本ではほとんどの小学生が大学進学準備のために塾に通っています。子ども達は自由な環境の中で、例えば学校だと総合学習や家庭教育等に重きを置いて創造性を育てていくべきだと思います。
2点目。100歳の健康長寿の秘訣は食事や運動、生活習慣、生きがい、挑戦です。認知症の予防は、食事や規則正しい生活習慣、会話や運動が大事です。子ども達の生活習慣は0歳からだと言われているが、小中学生は育ち盛りであるので、生活習慣病の予防を念頭に置いてほしいと思います。
最後にスクールソーシャルワーカーの配置について質問です。貧困や虐待といった子ども達の家庭環境の問題や発達障害等障がいのある子ども達に対して、先生方が個別的に対応していかなくてはならない必要に迫られていると思う。新聞に載っていたが、国が中央教育審議会を立ち上げ、ソーシャルワーカーは学校に必要な職員として位置付けるという法案を審査していくと答申をまとめました。長岡京市のスクールソーシャルワーカーの配置に対する考え方を伺います。
事務局
国はスクールソーシャルワーカーの配置に向け、予算採りをしています。本市としては、特に予算を計上していません。ただ、京都府教育委員会から今年度長岡中学校にまなび生活アドバイザーという形で配置されています。本市は今年度からの配置です。1年間どういう形で活用していくかについて考えています。特にスクールカウンセラーについては全中学校、長岡第五小学校にも配置されているので、各学校で連携した取り組みが定着しています。スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーをどのようにうまく活用していくのかについて、今年度は長岡中学校で研究しています。
委員
学校の先生方の多忙をいかに緩和するかについて、色々検討されているとお聞きしているが、なかなか具体案が出てこない。検討状況について伺います。クラブ活動について、先生ではなく外部の応援でやっていただくという案が出てきています。先生方がクラブ活動の指導等で時間を取られることが非常に大きいと聞いているので、いい案だと思います。その検討も含めて伺います。
事務局
教員の多忙化について。以前からICTの活用による教員の多忙の緩和を検討しており、来年度の予算でデジタル教科書を各中学校に導入したいと考えています。各中学校からも要望として挙がってきています。良い点としては、現在子ども達に教科書を拡大する、資料を大きくコピーして黒板に貼る、ということを行っていますが、既に教科書会社で作っているデジタル教科書を教室にある大型モニターに写し、上手く活用することで教材研究の時間を短縮できる点です。中学校の先生方から、デジタル教科書の導入によって、子ども達に向き合う時間を少しでも多く確保できるのではないかという話を聞きました。そういう観点から、来年度の予算に計上しています。
クラブ活動の支援に外部人材を活用することについて。府教育委員会も既に中学校のクラブ活動に何人か配置しています。府教育委員会も予算を計上していると聞いていますが、なかなか厳しい財政状況のようです。その後どうなったか報告は聞いていません。市教育委員会としても、同じようなことをできないかと考えて、予算要求しているところです。
委員
成人式に出席させていただきました。非常に静かに話が聞けていると思いました。当時お世話になった先生からのメッセージを新成人の方々に配られていました。喜んでおられたようです。5年以上前の先生方にメッセージをお願いするのは大変だと思いますが、いい取り組みなので是非続けていただければと思います。地元のことを思い出す機会になればいいと感じました。
子ども文化祭の際に、駐車場が少し気になりました。駐車場がすごく混んでいて、車の列ができていました。中央公民館で行事があると駐車場が混んで、どうしても列ができてしまいます。特に子ども文化祭は子どもが自転車などで出入りをして危ないので、何か対策をしないといけないと感じました。
2011年から理科離れで実験重視の授業を行うとなっています。昔からよくアルコールランプを使っていましたが、だんだんと消えつつあると新聞に載っていました。マッチを使うのは危険であり、安全指導を行う時間があれば実験用のコンロを使う方がいいとのことです。長岡京市もアルコールランプから移行していくのかと、色々な液体等を使う際の安全面の教育はどのようにされているのかについて伺います。
事務局
成人式のメッセージについては、総務課が学校教育課と連携を取りながら以前担任をされていた先生方にインタビューし、ビデオメッセージとして流しています。この取り組みは昨年から行っています。新成人の方々は興味深く先生方のメッセージを聞いているので、引き続き取り組みを行っていきたいと考えています。
事務局
理科の授業について。アルコールランプについては安全面というよりも、最近の生活の場面で見ることが少なくなったということがあります。マッチについても、昔は手前に擦りましたが今は人のいない方で外へ向かって擦るというように変わっており、あまり使う機会がありません。科学が発達しており、他のものにも触れさせなければならない。限られた時間の中で終息していくのは仕方のないことだと思います。過去にあったものを残して新しいものを積み上げていくのは限界があるので、取捨選択は生まれると思います。
委員
実験ではコンロを使っているのですか。マッチも使っていないのですか。
事務局
使っていると思います。マッチも使用していません。
事務局
駐車場について。子ども文化祭については、文化・スポーツ振興室から子ども達の自転車駐輪場を大きくしたいと申し出があったので、公民館の後ろの南側を全部駐輪場にしました。また、誘導員も配置し、今回子ども達がスムーズに自転車を停めて、駐車場の中を横断せずにそのまま公民館に行けるように配慮しましたので、安全にできたと思います。車については、駐車場の係員がこういう事情で駐車場が狭くなっていますと案内しました。一時的には5、6台並んだ状態になりましたが、全体的にはスムーズでした。今後も子ども文化祭の際には、注意をしていきます。
委員
この間、視察や研修に行かせていただいたので、その時の感想を述べたいと思います。
1点目は、神足小学校の南校舎が完成したということで行ってきました。杭打ち問題がありましたが、大変立派な校舎で子ども達も大変喜んでいました。図書室と多目的ルームが広々としていて、これからの神足小学校の大きな特徴になるだろうと感じました。内覧会当日、図書室にたくさんの子ども達が集まって、本を手に取る姿が見られました。南側の日当りのいい広々としたところで、居心地がいいのだと思います。活字に触れる場として、魅力あふれる居場所になるように魂、息吹を吹き込んでほしい。
2点目。1月15日に文部科学省主催の教育委員研修会に参加しました。全国から約150名集まり、行政説明、講話、分科会の研修を受けました。分科会は小中一貫教育に参加しました。小中一貫教育の現状としては、取り組んでいる市町は約1割、小学校、中学校も全国の中で約1割だということでした。静岡県のある市は、小学校23校、中学校10校あるが、30年かけて施設一体型の10校にするという話があった。将来の人口減少を想定した計画のようですが、これから細かい部分で地域性が出てくるのではないかと思いました。文部科学省の考えとしては、あくまで制度の選択肢を増やしたということで、全てを小中一貫にしていく考えはない。小学校と中学校が連携していくことが大事なので、地域の実情に合ったものを進めてほしいと言われていました。小中連携の具体的な内容がでなかったのですが、少し出た話から察すると、長岡京市がやっている小中連携の取り組みと大差ないと思いました。ただ、全国的に見ても、不登校や暴力、いじめ、学習上の悩みなどの小学6年生と中学1年生の間に存在する中1ギャップは大きな問題だと思います。制度について検討もしていきますが、小中連携は大事にしていかなくてはいけないと強く感じました。
報告事項
・ 道徳副読本の選定について
(報告資料に基づき説明)
(質問・意見等)
なし

行事予定
行事予定(1月21日~2月17日)について (教育総務課長)
(意見・質問等)
なし

その他
なし

閉会
山本教育長、午後3時48分挨拶並びに閉会を宣言する。
お問い合わせ
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