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教育委員会平成30年1月定例会会議録

  • ID:7486

教育委員会会議録

1.日時

平成30年1月17日(水曜日)午後3時09分から午後4時02分

2.場所

市役所 大会議室A

3.出席者

山本教育長、藤原委員、安久井委員、福澤委員、京樂委員

4.出席説明員

教育部長、文化・スポ-ツ振興室長、同担当主幹、

教育総務課長、教育部次長兼学校教育課長、総括指導主事、

生涯学習課長、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長、

北開田児童館長、教育総務課総括主査、同課主事     

5.傍聴者

なし

6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。

7.前回の会議録の承認

承認・署名

8.教育長諸報告

(教育長)

平成7年1月17日。23年前の今日、阪神淡路大震災という大きな出来事があった。思い起せば平成も今年で30年。来年は天皇陛下がご退位されるということで、改元が予定されている。丸1年間「平成」であるのは今年の平成30年で終わりとなり、来年の4月末でいよいよ平成の幕は閉じる。

この30年間を見ると、阪神淡路大震災で6千余名の方が亡くなられた。都会での直下型地震であった。台風や豪雨などの災害も続くが、平成23年には未曾有の東日本大震災が。この時には、人災とも言える原発事故が起こり、東北地方の一部地域は壊滅的なダメージを受けた。この東日本大震災でも1万8千余名の尊い命が犠牲になられた。自然災害に対する人間の非力を感じるが、我々は行政の仕事として人命を守り、平和で幸福な社会がいつまでも続くよう努力したいものだ。

2018年は戊戌(つちのえいぬ、ぼじゅつ)の年。60年毎の還暦として振り返ってみると、1958年は長嶋選手が巨人軍に入団。1898年は米西戦争が勃発、アメリカとスペインがカリブ海と太平洋の覇権を巡って戦った。1838年には『戊戌夢物語』を高野長英が著し、戊戌(ぼじゅつ)という表現で作成年を表した。外国船打払令を出していた幕府は鎖国を強化して国を守ろうとしたが、進出してくる外国の脅威に不安を感じていたに違いない。その後1853年にペリーが浦賀に来航。『泰平の眠りを覚ます上喜撰(蒸気船) たつた四杯で夜も寝られず』という狂歌が流行ったが人々は不安だっただろう。

時々の社会情勢の中で、次の50年がどうなるか考えている人が必ずいるが、日々の生活や世界の出来事の中には、社会や生活が根底から覆されるような変化の前兆になるような出来事がある。現代の我が国社会は平和そのもの。今後もこのような平和な状態が続くのか。国際的な状況を見ると、アメリカ大統領が時折、非難されるコメントやスピーチを発することがある。それにより、我が国の近隣諸国の行動に何らかの影響が出る。そうした状況を見ると、近い将来に我が国社会がもっと不安な状態になるのではないか、と感じざるを得ない。社会不安を払拭し、平和で安全な我が国が連綿と培ってきた文化をしっかり守り、子どもたちに未来永劫、伝えていきたいものだ。

阪神淡路大震災のメモリアルデーで、「伝」の字に並べた竹灯籠を灯し、亡くなられた方の鎮魂を祈る行事があった。物を伝える、文化を継承する、思いを伝えるのはとても大事なこと。そのためにも教育があるのではないかと思う。教育委員会の管理の立場にある皆さんには、子どもたちの教育や生涯学習において、より良い文化を次の世代に伝えられるよう努力してほしい。今年もよろしくお願いする。

1月8日。成人式。若い人たちの晴れやかな姿を見ると嬉しくなる。或るまちで着物関係の会社が計画倒産したのか、着物の引渡しや購入、貸出し、着付けの予約が一切履行されず、一生に一度の日を台無しにされた事件があった。被害に遭った若者たちを助けてあげようと、着物の貸出しや着付けを無料で実施、もう一度気を取り直して成人式をやり直してあげようというボランティアの皆さんの行動が新聞・テレビでニュースになっていた。この若者たちには是非に立ち直ってほしいと思う。

本市では、平成29年度に成人を迎えられる若者は796名。そのうち、式典参加者は7割程度であったが、式典は今年も皆が静に礼節をわきまえ、厳粛に実施することが出来た。若者の意気揚揚とした雰囲気も感じられ、将来を頼もしく思った。

1月14日。長岡京ガラシャロードレース。体育協会が主催、西山公園体育館付近で開催された。今年度、大会名を変えて2回目の開催。昨年度の第1回は大雪で中止となった。2回目は無事に行われ、子どもたちや日頃ジョギングを楽しんでいる人が参加された。スポーツは見ていて健康的なエネルギーを感じる。

1月19、21日。当初予算の市長査定。限られた財源の中で、教育の分野でいかに効果的に予算配分をしてもらうのか。市長に教育の現状と課題をご確認いただき、税金を使って長岡京市という市民社会をどのように形成していくのか、どのように子どもたちに教育施策を行っていくのか十分に議論していきたい。

平成30年が始まり、学校では3学期がスタート。学校現場では3月の学年終了まで無事に乗り切れるようご尽力をお願いしたい。

9.行事・会議結果報告

各課長諸報告

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等)

(委員)

新聞に、長五小の子ども達が認知症のお年寄りを見守る取り組みを行う、長八小がお寺のお祭りの実行委員長を務めた、という記事が乗っていた。

年末には子どもたちが地域に戻ると言っていた通り、地域の活動に参加している良い記事と思った。子どもも大人も居場所があることは大切で、自己肯定感とまで言わずとも、自分の役割を小学生なりに感じられる良い機会となったのではないかと思う。

インフルエンザ流行期で学級閉鎖も出ている。元気な子どもも家にいることになり、何年か前は、外出している子どもたちを見かけることもあった。親が仕事だと、一人で過ごす子もいる。平日に外出している子どもがいたら、安全のため気を付けてあげたいと思う。なんのための休みか、あらためて声掛けをしてほしい。

教職員の働き方改革について質問する。部活動なしの日を設ける取組は、どのような動きになっているか。開始からある程度期間がたち、先生方もリフレッシュできているのか、子どもたちの反応はどうか、成果を聞きたい。

(事務局)

学校によって多少のばらつきがある。基本的には週1回の休みとしており、子どもの体力回復においては一定の成果がある。教員も、その日に合わせて学年会をするなど、子どもたちの帰宅後にしかできなかったいろんな作業ができ、そういう面ではいい部分がある。

スポーツ庁が公表した指針案は、平日は2時間、土日は3時間以内とし、平日と土日で少なくとも1日ずつ、週2日以上の休養日というものであり、おそらく学校現場では、それでは足りないという声が出てくると思う。今後中体連等がどういう反応を示すか、見ていく必要がある。学校によって、完全に週1日を休めてないところもあるので、こちらも現状把握が必要である。

(委員)

全ての部活が週1日休んでいるのか。

(事務局)

そういう学校もあるし、もともと土日は休んでいる学校もある。

(委員)

先生がゆとりをもてるのであれば、いいと思う。子どもたちが、先生という職業に憧れを持てるような環境になってほしい。

(委員)

校門前に立派な門松が飾られているのを見かけた。地域の方が力を合わせて作られたものだと思う。学校が凛々しく見え、学校は地域のシンボルであると改めて感じた。街の中で凧揚げやコマ回しをしている子どもの姿があれば、と思うが、昔の遊びとして授業でしかやらなくなっているのはさびしいことである。

新学習指導要領に向けて2年間の移行期間があるが、移行期間で変更するポイントを教えてほしい。また、保護者や地域への周知は行うのか。

(事務局)

今回のポイントとしては、道徳の教科化、小学校の英語の教科化である。道徳は、乙訓地域はもともとしっかりやっており、中身はより充実することになるが、評価については、形が徐々に見えつつある、というところ。そこは保護者に伝達していく必要がある。

英語は、カリキュラムの中に無理やり増やしていかざるを得ず、現状では、総合的な学習の時間を削って英語を組み込むことになる。裏返すと、総合的な学習の中身が圧縮されてしまう部分はある。まだ決定ではないが、本市では英語が増えた時間数に見合う日本人AETの先生に入ってもらう体制をとりたいと考えている。

(委員)

保護者には、国や府からのチラシはあったのか。それとも、各学校が学校だより等で周知しているのか。

(事務局)

現段階では国からは何もないので、各学校からの周知。

(委員)

前回の改訂時には、国や府からの通知があったように思う。英語が増え、高学年では授業時数が35時間から50時間になる。15時間を総合的な学習の時間から振り替えるかどうかは、学校が決定するのか。

(事務局)

ゆとりの時間から、という学校もあるが、最終決定権は学校にある。総合的な学習の時間からとするところが多くなると思う。

(委員)

総合的な学習の時間は、学校によっては福祉や環境に力を入れているところもあるので、貴重な体験活動を大事にしていってほしい。次に70時間に増えればどうなるのか、時間割がどうなるか気になるところである。

(委員)

成人式に出席し、若いということ、何事にも感動できるということは素晴らしいことだと感じた。好きな歌に、若い心を持つのは大事、若い心をもっていることは素晴らしい、という歌詞がある。若い素晴らしい瞬間を大事に過ごしてほしいし、自分のやりたいことに積極的に前向きに取り組んでほしい。

式典では、オーケストラによるオープニングセレモニーがあった。アンサンブルが素晴らしかったが、出席者が賑やか過ぎたことが気になった。

部活動について、スポーツ庁から平日は2時間以内、土日は3時間以内、週2日の休みを、と言われているが、スポーツを一生懸命やりたい中学生もいると思う。毎日新聞の記事には、スポーツ庁の有識者会議の委員である元プロ野球選手が、野球の練習を2時間で終えるのは無理だと疑問を呈した、とあった。運動部の性格による違いもあり、この取り組みについては自分自身も整理できていないところがある。

外部指導者の導入についても、ボランティアは難しい、委託となるとコストがかかる。NHKのニュースで、大阪市はすでに外部委託していると報道していたが、どのように行っているのかもし情報があれば教えてほしい。

また、働き方改革の問題について、本市としてどういうアクションを起こし、どういう効果があった、ということを次回でよいので報告してほしい。

(事務局)

大阪市のことについては情報を得ていないが、よほどきっちり手順を踏まないと簡単なことではないと思う。指導を外部に委託しても、子どもに休みが必要だという観点からすれば、練習量は確保できなくなる。そのあたりも含め、まだまだ形ははっきりしないというのが正直な印象である。

働き方改革については、2月1日に京都府の各市町の代表者が集まり今後の見通しや今年度の総括などについて話し合う会議があるので、報告すべき内容があれば次回報告したい。

(委員)

2月16日に文部科学省の研修に出席し、働き方改革に関する分科会に参加する予定なので、そこで得た情報について、次回報告したい。

阪神淡路大震災の話が出たが、歴史研究者にとっても、文化財保護に関して重要な問題を提起した大きな事件であった。地震が起こり、まず人命救助、生活扶助、そして文化財や歴史資料の保全が進められた。その時中心となったのは神戸大学を中心とするメンバーであり、その活動から歴史資料ネットワークができた。長岡京市においても災害から文化財を守る取組をぜひ行ってほしい。

弟国宮について1月の広報に載っていたが、具体的な歴史イベント等の予定があるのかを聞きたい。

(事務局)

弟国宮遷都1500年を記念し、歴史を再発見してもらおうと年間を通して様々な発信を予定している。冬は古墳時代、春は弟国宮、夏は長岡京、秋は戦国時代をとりあげ、長岡京市が持つ歴史の積み重ねを市民に発信していきたい。ホームページでは「長岡京市歴史日めくり」と題し、長岡京市や市に関連する出来事を紹介している。第1回は「藤孝、出陣するってよ」。若い職員が映画の題名のパロディを考えた。注目を集められるようなコラムを作っていきたい。

弟国宮については、まだ正式決定ではないが、5月から6月頃にバンビオでシンポジウムを開催したいと考えている。歴史の専門家ではない方にも来ていただき、専門家とはまた違った視点から長岡のことを掘り下げてもらい、歴史愛好家はもちろん、多くの方に長岡京市のことを知っていただけるようにしていきたい。

(委員)

継体天皇は滋賀県の出身、母の故郷である福井県にいて、高槻市の古墳はその陵墓だと言われている。いろんな自治体と協働できる良い素材なので、ぜひ長岡京市がイニシアティブをとって、ガラシャだけでないというところをみせてほしい。

10.報告事項 

・長岡京市立小学校及び中学校に勤務する府費負担教職員育児休業等取扱要領の一部改正について

(事務局)

資料に基づき説明

11.行事予定

(事務局)

行事会議予定について(1月18日~2月21日)資料に基づき説明。

12.その他

なし

13.閉会

(教育長)

午後4時02分に閉会を宣言する。

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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

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ファクス: 075-951-8400

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