教育委員会平成30年9月定例会会議録
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教育委員会会議録
1.日時
平成30年9月19日(水曜日)午後3時2分から午後3時45分まで
2.場所
市役所 会議室7
3.出席者
山本教育長、藤原委員、安久井委員、福澤委員、京樂委員
4.出席説明員
教育部長、文化・スポ-ツ振興室長、同室担当主幹
教育総務課長、教育部次長兼学校教育課長、学校教育課主幹
総括指導主事、生涯学習課長、同課主幹、中央公民館長
図書館長、教育支援センター所長、北開田児童館長
教育総務課課長補佐
5.傍聴者
なし
6.開会
(教育長)
開会を宣言する。
7.前回の会議録の承認
承認・署名
8.教育長諸報告
(教育長)
今月に入り、今日は久しぶりの青空。暑さが残るが、ようやく秋らしくなってきた。前回の定例会以降、災害対応に追われ続けている。8月24日、台風20号が上陸。開催が危ぶまれた8月24日の英語暗唱大会は、天候が回復して実施できた。9月4日、台風21号上陸。第二室戸台風に匹敵する、経験したことのないような非常に強い台風が近畿地方を駆け抜けた。本市でも色々な被害があった。文化財関係も幾つか被害があり、寺社の参道でも多くの倒木があった。多くの道路沿いでも倒木の被害があった。学校施設ではガラスの破損を始め、長四中では体育館の屋根が大きく損傷し、学校に不便をかけている。一刻も早く回復させたい。長三中では校舎の屋上防水シートが剥がれて捲れ上がった。市内でケガ人などは出なかったが、災害に対する備えも様々な場合の想定が大事だ。
9月6日「北海道胆振東部地震」、厚真町で震度7を記録した。被災された地域への御見舞とともに、亡くなられた方々のご冥福と一刻も早い復旧復興をお祈りする。自然災害からの復旧は、物質面だけではなく、人の絆や支え合いが大事だと常々感じる。
現在、市議会が開催されているが、本会議での一般質問、常任委員会、決算特別委員会は終了した。管理職の皆さんには一丸となって対応していただきお礼申し上げる。まだ決算特委の総括質疑、最終日議決が残るが、気を引き締めて最後までやっていきたい。
各行事もお天気に左右され、9月8日の「名月の宴」が中止になったことは残念だ。自然災害がますます巨大化、強力化、急激化している。行事開催は、これまで通りの手法で実施するだけではなく、悪天候の可能性を前提にした見直しが必要ではないか。
9.行事・会議結果報告
(各課長諸報告)
(行事・会議報告資料に基づき説明)
(質問・意見等)
(委員)
「長岡京市ふるさとガイドの会」のガイド養成講座について。以前、半年間参加した。内容が濃く、寺社の一般公開されていない奥の方まで見せていただけることもあったし、有意義な講座だが、会自体が高齢化という課題をかかえている。今回養成講座に参加された方が、ぜひ会に残ってもらえたらと思う。
アイデア作品展について。子どもの視点で、楽しいことを考えるなぁと思いながら見た。会場で孫の作品を探しておられるご高齢の方が、なかなか見つけられずに困っておられた。展示は自由研究と工作で二部屋に分かれており、自由研究が出品されていると聞いてこられたが、実は工作の部屋に展示されていた。かなりの作品数なので、受付に出品名簿があればすぐに案内できたのではないかと思った。
台風で倒木が相次いだ。長岡第三中ではJR線路沿いの木はかなり背が高く、線路側に倒れたら危険だという地域の方の心配の声を聞いた。以前にも樹木の点検の話はあったが、地震後に再点検する予定はあるのか。
(事務局)
台風で数十本の倒木があった。長岡第三中も、ブロック塀の対策に合わせて樹木の対応をしていく。確かに災害の後、弱っている樹木もあるので見回って点検していきたい。
(委員)
災害被害の対応が多く大変だと思うが、けがのないよう対応をお願いしたい。
(委員)
猛暑で心配していたが、中学校では無事に運動会が開催できてほっとした。とても迫力があり、生徒も教員、保護者も大いに盛り上がっていた。熱中症対策で小さいテントを準備している学校もあった。生徒の中には熱中症や紫外線を過度に心配しているという声も聞くし、体力差もあるので、状況に応じて大きなテント設営も必要かと思った。
英語の授業について。英語活動指導員が各学校に配置され、小学1年生から英語活動に親しみを持つ機会がある。学習指導要領の改訂で3、4年生から始まっていくが、本市では以前から取り組んでいる。2年間の移行期間を経て、2020年には高学年で教科化が全面実施される。3月までは指導員が中心であったのが、この4月からは担任が主となって授業が進められていると聞くが、全学年がそうなっているのか。担任が主となったことで課題は何かあるのか、現在の状況を聞かせてほしい。また、指導員は2年間の移行後も配置される予定か、方向性があれば聞かせてほしい。
(事務局)
小学校には以前から日本語AETを配置しており、今年度は英語を高学年50時間、中学年15時間設けているが、その全時間に配置している。また、1年生にも入っている。今年度から担任が主とはなるが、急な変更はできないので状況をみて調整をしながら進めている。本実施以降も英語ができる人が必要だと思うが、検討していきたい。
(委員)
一緒に授業をするにはAETと担任の打ち合わせが大事だが、その時間を確保するのもなかなか難しいと思う。子どもたちにとってよい環境で指導してほしい。
(委員)
働き方改革について。1学期の出退勤データが集まったと思うが、勤務状況はどのような状況か。
(事務局)
新しくとりはじめたデータなので以前との比較はできないが、勤務実績は次のとおりである。
7月の小学校教員の平均残業時間(休日出勤含む)は、46時間19分。中学校教員は75時間53分。小学校と中学校の決定的な差は、休日出勤である。小学校教員の休日出勤は1時間51分、中学校教員は29時間8分。休日の部活動の差が明確に出ている。職種では、教頭の勤務時間が一番長く、中学校では100時間を超えている。
ただし、この時間は職員室のパソコンにICカードをかざした時間によるものであり、勤務開始が8時30分のところ、それより前に打刻しているものはすべて早朝出勤として残業時間に計上したデータなので、精度は落ちる。
(委員)
出張で直行直帰した場合はどうするのか。
(事務局)
後日、自己申告する。
(委員)
以前との比較はまだできないが、教員が前より早く帰っているか、残業が減っているか、ということはわかるのか。
(事務局)
勤務時間数の統計的な説明はできないが、学校の最終退勤者が防犯設備をセットする時間については以前から記録がある。その変遷をみると、最終退勤は確実に早くなっており、深夜まで働いている人は減っている。
(委員)
土日の部活動が負担。前回、部活動の指針が出た。学校訪問、地震でできなかった。ぜひ2学期に。
(委員)
中学校の体育大会に出席した。雨天の後だったのでグラウンドの水をスポンジで吸うのかと思っていたが、水はけがよくきれいな状態で驚いた。100メートル走は学年があがるごとに走り方がきれいであった。また、生徒による実況中継がとてもおもしろく、保護者や地域の方々が見守る中、生徒代表のあいさつや準備体操など、中学生がとてもしっかりしていると改めて感じた。
文化財について。9月4の台風21号は50年に一度の強さだったということだったが、本市の被害状況はどうだったか。
(事務局)
恵解山古墳公園で大木が倒れ、看板やフェンスの破損があった。今は緊急修繕が終わっている。
寺社仏閣は、楊谷寺の本堂瓦や壁の破損、乙訓寺の本堂等の瓦飛散、長岡天満宮の屋根のはがれ、倒木による破損、角宮神社の倒木による樋の破損、国登録有形文化財・石田家住宅の土塀破損などがあった。
京都府の文化財保護部局に毀損の届けを行い、補助金関係事務も進めているところである。
(委員)
災害に備えるのは難しいが、保全をすすめてほしい。台風の被害も想定しながら、文化財保護を考えてほしい。
10.議案
・第20号議案 長岡京市就学援助規則の一部改正について
(教育長)
第20号議案「長岡京市就学援助規則の一部改正について」提案理由の説明を願う。
(事務局)
就学援助について、新入学児童生徒学用品費を入学前に支給するため、改正を行うものである。
(教育長)
賛成委員の挙手を求める。
(全員賛成)
(教育長)
全員賛成。第20号議案は可決された。
11.次回定例会までの行事・会議予定
(事務局)
行事会議予定について(9月20日から10月17日まで)資料に基づき説明。
12.その他
なし
13.閉会
(教育長)
午後3時45分に閉会を宣言する。