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教育委員会平成30年11月定例会会議録

  • ID:8413

教育委員会会議録

1.日時

平成30年11月21日(水曜日)午後3時03分から午後4時06分

2.場所

市役所 大会議室A

3.出席者

山本教育長、藤原委員、福澤委員、京樂委員、大下委員

4.出席説明員

教育部長、文化・スポ-ツ振興室長、同室担当主幹

教育総務課長、教育部次長兼学校教育課長、生涯学習課長                                   

同課主幹、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長                 

北開田児童館長、教育総務課課長補佐

5.傍聴者

なし

6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。

7.前回の会議録の承認

承認・署名

8.教育長諸報告

(教育長)

天候を心配していたが、秋の行事は順調に終わりつつある。北海道の札幌では11月20日にやっと初雪が観測され、128年ぶりの遅い記録だという。日が短くなり、ようやく冬の足音を感じるようになってきた。

「秋の日はつるべ落とし」という表現がある。つるべとは何ですか、と若い人たちに尋ねてみても殆どの人が知らない。井戸もつるべも身近に無いので知らないことは仕方がない。秋の情景を表す表現として「錦秋」がある。綾錦は形容で、錦とは彩の美しいこと、綾とは模様の美しいことをいう。こうした日本語の持つ語感の美しさ、情景を思い浮かべるような表現がどんどん失われていくことを懸念している。時代小説などに出てくる表現も、将来は失われていくのだろうと思うことばかりである。

読書を通じ、また、世代の違う人と話すことを通じ、日本語の大切さを感じる場面があろうと思う。日本文化の中で培ってきた歴史にまつわる表現、その物を見なくても色や香りを感じられるような表現を大切にしたい。もうすぐ冬至を迎える。一年で一番、日が短い冬至が過ぎると、畳の目ごとに日差しが長くなる、と祖母から教えられた。現代では畳のない家もあり、体験することがないと理解しにくいだろう。昔の有様を、親が説明したり伝承したりすることは大切だと思う。

10月27日、文化賞・スポーツ賞表彰式。子どもたちをはじめ、スポーツで活躍された皆さん方が表彰された。

11月2日、京都府内市町(組合)教育委員会研修会。本市の教育支援センター所長から、不登校に関するプレゼンがあった。

11月11日、ガラシャ祭行列巡行。主催者発表では6万人の人出。市民と市を訪れる皆さんと共に、歴史とみどりあふれるまちを全国に発信する市民祭。天候に恵まれた。

11月16日、長三小、長七小、長十小で授業の研究発表。私は七小に出席、テーマは食育推進。6年生の道徳授業を参観した。食べるために元気な牛を殺すことと、口蹄疫に罹った牛を殺すこととは、意味は違うのか、という内容で、難しい問題であった。どちらにしても人間のために牛の命を奪うわけだが、考えさせられた。大人も子どもも、人間は生きるために他の生命をいただいて生きている。植物であっても同じ。我々が毎日を生きていることの有難さや感謝の気持ちに触れる食育の基本になる授業で、児童たちもいろいろと考えていた様子であった。

11月17日、子ども環境フェスティバル。今年は3つの小学校から3人の児童が、夏休みに行った環境に関する調査についてプレゼンした。そのうちの一つが、カワセミを追うものであった。親からカワセミを大事にするためにごみを拾う、と言われたことをきっかけに関係を調べてみると、自然環境を大切にすることで、カワセミの餌になるものが保全される、身の回りのごみを拾うことが自然を大事にすることに繋がることが分かった、というものであった。聴いていてとても勉強になった。

昨今の社会事象では、風疹が流行っている。若い人たちを中心に5年ぶりに流行しており、今年の感染者は2千人を超えたとのこと。風疹は症状が出ない人もいるが、妊娠中に風疹にかかると胎児に影響することがあるので注意が必要だ。

世界に目を向けると、11月上旬にアメリカ合衆国で中間選挙が行われた。議会の勢力が上院と下院でねじれた状況になった。世界経済に影響を与えるアメリカの動きが懸念される。また、日産自動車の会長が逮捕されるというセンセーショナルなニュースもあった。こうした事件が唐突に起こると、株価等、社会全体に動きが出てくる。日常生活には影響が少ないよう思うが、成り行きを見守りたい。間もなく年末を迎え、今年も1か月余り。来年も年明けから何かと忙しいと思うが、各位は健康に十分に気をつけて、第四半期も無事に乗り切ってほしい。

9.行事・会議結果報告

(各課長諸報告)

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等)

(委員)

季節の変わり目になった。自然な季節感が感じられるようになり、光明寺の紅葉も染まってきた。子どもたちはインフルエンザに気をつけて乗り切ってほしい。

11月の中学生の職場体験が新聞記事に載っており、保育所での体験が載っていた。また、別の日にも神足小学校での赤ちゃんとの交流の記事があった。少子化で中学生が赤ちゃんを抱くことが減っているので、こわごわ抱っこしている様子が目に浮かぶ。中学生は自分で大きくなったかのように思っているところがあるが、中学生なりに命の大切さや、自分も赤ちゃんだったのが人の力を借りてやっと大きくなったことを感じたのではないかと思う。

インターネットを活用した研修環境の整備について。京都府教委から、教員の能力向上に向けた案が出ていた。若い教員が増えている中、ベテラン教師の授業を見ることができ、2019年度から順次実施するという。世代によっては機械ものが苦手な先生も多い。ICTを負担に感じる人もいれば、得意な人もいると思うが、便利なところを生かし、教員の負担が減ればよいと思う。

学校の敷地内禁煙について。放課後、休憩時間だとは思うが、敷地外とはいえ、学校近辺で喫煙している教職員を見かける。校長会議等で、何か意見は出ているか。

(事務局)

学校敷地内禁煙に関する苦情はあった。敷地外ではあるが、学校に近い場所でいかがなものか、というもの。一番多いのは運動会で、保護者が学校敷地外で喫煙することについて近所からの苦情がある。教職員に関する苦情や、吸い殻に関することは特に苦情はなかった。

(委員)

運動会では、子どもががんばっている間は我慢してほしいと思うが、なかなか難しい。喫煙者に吸うなとは言えないが、校門付近の喫煙は控えてほしいと思う。

(委員)

11月2日の京都府内の教育委員会研修会では、意見交換会があった。事前アンケートで、「委員として役割を果たすためにはどのような要素が大切と考えるか」という設問があったが、学校現場をよく知ること、という声が多く上がっていた。自身も、やはり現場を訪問し、よく知りたいと思う。

新聞記事で、向日市で中学生の英語スピーチ大会があったと見た。以前、本市の英語暗唱大会に出席した。暗唱は流暢にできており、もちろん素晴らしかったが、自分の考えを英語で述べるスピーチは、よりレベルの高い内容が必要とされる。例えば2年生は暗唱、3年生はスピーチ、ということはどうか。自分の考えを英語で話すことは、暗唱とはまた違うものなので、検討していただければと思う。

(事務局)

これまでにもそういう議論はある。母国語になるが、自分の考えを述べる場として、「私の主張発表大会」がある。

英語でスピーチをするには事前指導や準備もかなり多くなる。英語暗唱大会の企画運営を担当する英語科教員の意見を参考にしていきたい。暗唱も教育的な意義はとてもあるので、そこを大事にしたい。

(委員)

長岡京跡右京第1177次調査で大型掘立柱建物等が確認された。喜ばしいことである。離宮で間違いないのではないか。追加調査によって大型建物一棟の大きさが確定した。発掘調査ならではの成果である。出土遺物の整理をすることで、その遺跡の性格が明らかになる。今後、済生会病院の移転先でも発掘調査がされると思うので、その成果も期待している。

前回指摘のあった、ごみ屋敷発言は大変遺憾であった。今回の調査でも保管すべき遺物は増える。発掘遺物をどのように保管し、研究に役立てるか。市に突きつけられている課題である。

そもそも歴史学は、ごみをごみのままにしない学問である。木簡は、古代に生きた人にとってはごみであるが、それが当時を知る貴重な資料となる。資料を読み込んでいくことが必要で、ごみに戻すことはあってはならない。歴史学の特徴を考えてほしい。

また、歴史学にとって、資料の活用・再検証は未来にわたって続く。文字を読み取ることができなかった木簡も、技術の発展によって読み取ることができるようになり、再検証された例もある。今は価値がないように見えても、技術の発展によって価値が出ることもある。

今回、瓦がたくさん出土しており、勅旨を表す「旨」字の刻印が確認されている。鋳型が違う物も磨滅することで形が変わるが、それも遺物があればこそわかることである。ごみに見えてもごみではなく、将来に向かって保存すべきものである。

人間は長生きでも100年で、それより長い期間、遺物を残さねばならない。第4次総合計画の68ページにも生涯学習等に関する実施計画事業が挙がっており、歴史資料活用・保存事業には歴史資料の収集・調査、保存・活用に取り組むと記載されている通り、真摯に遂行してほしい。

(事務局)

心に刻み、努力していきたい。ふるさと資料館基本構想や埋蔵文化財センターの今後について、市長部局とも協議をしている。新庁舎への展示・収蔵スペースの確保についても調整している。

(委員)

勝竜寺城公園の展示スペースを変更すると聞いているので、生涯学習課と埋蔵文化財センターが関与してほしいと思う。展示業者に丸投げしてしまうことを危惧している。市には専門職がいるので、研究成果がきちんと反映されるようにしてほしい。専門家の意見を取り入れるよう、公園担当課にも申し入れてほしい。

(事務局)

大河ドラマに関しては、プロジェクトチームが作られており、メンバーには生涯学習課も入っている。勝竜寺城公園は、まちなか博物館ネットワークにおいても東エリアの拠点になると認識している。情報を共有しながら、文化財活用の学びの施設として、またすそ野を広げる楽しむ施設として、幅広く検討をしているところである。

(委員)

文化賞・スポーツ賞表彰式では、たくさんの方が京都府、近畿、全国、世界で活躍されていることに驚いた。功績に対し、市を挙げて祝うのは良いことだし、モチベーションも上がると思う。今後も継続してほしい。

京都府(市町)組合教育委員会研修会では、先ほども話題となった通り、現場をみることが重要だという意見が出ていた。私も積極的に参加したいと思う。研究でも、現場の実証が重要なので必ず現場は見ておきたい。

教育支援センターの新入児審議について。大変丁寧に対応されていると思うが、70名という人数は例年に比べてどうなのか。

(事務局)

去年は39名だったので、倍近い人数である。多くなっている理由は、保護者の意識によるものが大きいと思う。特別支援に対する現場の理解は、保健師との連携ができているかどうかが大きい。保健師と保護者、幼稚園等の就学前機関がうまく連携できれば資料にあがってくる。

今年から、資料の様式を変更した。判定を出すことではなく、対象となる児童をどう支援するか、ということを重視している。

10.協議事項

・平成30年度12月教育費補正について

(教育長)

本市情報公開条例第6条第5号の規定する意思形成過程にある情報で、市と協議中であり、公開することにより公正かつ適正な意思形成に著しい支障があると思慮される。よって、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項及び本市教育委員会会議規則第15条の規定により議決を願う。規定によりこの議決に関する討論はなしとする。

非公開とすることに同意いただける方の挙手を求める。

(全員賛成)

(教育長)

この案件については非公開とする。

(非公開協議)

(教育長)

以上で平成30年度教育費12月補正予算についての協議を終了する。従って、非公開の協議については終了とする。

・平成31年度始業式等の日程(案)について

(事務局)

来年は、5月1日の祝日化による大型連休も見込まれており、授業日数が減ると予測している。台風等による休校も想定すると、このままでは授業数が確保できない恐れがあるため、校長会で議論し、今年度の終業式は12月21日だが、次年度に限り12月24日とする案としている。

(教育長)

特に意見がないようであれば、この案で進める。

・公の施設の指定管理者の指定について(長岡京市立中山修一記念館)

(事務局)

来年度から5年間の中山修一記念館の指定管理者を、長岡京市ふるさとガイドの会とすることについて、議会の議決を求めるもの。

応募者は1件で、候補者評価委員会による書類審査、面接審査で評価した。評価結果は100点満点に換算すると71.7点であり、適正と認められる。

11.次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事会議予定について(11月21日から12月19日まで)資料に基づき説明。

12.その他

 なし

13.閉会

(教育長)

午後4時06分に閉会を宣言する。

お問い合わせ

長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

電話: 075-955-9532

ファクス: 075-951-8400

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