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教育委員会令和2年1月定例会会議録

  • ID:9601

1.日時

令和2年1月15日(水)  午後3時から午後3時56分

2.場所

市役所 大会議室A

3.出席者

教育長  山本和紀

委員  福澤秀夫

委員  京樂真帆子

委員  大下和徹

委員 盛永俊弘

4.出席説明員

教育部長、文化・スポ-ツ振興室担当主幹、参事兼教育総務課長

学校教育課総括指導主事、同課主幹、同課主幹

生涯学習課長、生涯学習課主幹、中央公民館長、図書館長

教育支援センター所長、北開田児童館長

事務局職員 教育総務課課長補佐

5.傍聴者

なし

6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。

7.前回の会議録の承認

承認・署名

8.教育長諸報告

(教育長)

今回の年末年始は9日間の休暇となった。新年を迎え、職員の皆さんも心機一転、勤務精励お願いしたい。教育委員の皆さんもそれぞれご活躍の立場で年末年始を過ごされたことと思う。今年も本市教育について共に考えてまいりたい。

12月26日、聖火リレー実行委員会。聖火リレーは12月14日に府内のルートが公表され、本市のルートも確定した。将来に思い出が残るリレーになることを願う。

1月6日、仕事始め。市長年頭訓示、乙訓公所年賀交歓会、市年賀交歓会があった。

1月7日から1月9日、本市各小中学校の次年度人事配置の参考にするため、各校長から教職員の個別事情や学校運営上の方向性等をヒヤリング。

1月12日、消防署消防団出初式。雨天の予想だったが無事に実施できた。

1月13日、成人式。今年度は802名が成人に。式典には対象者の7割以上が出席し、保護者の出席も多く、スムーズで穏やかな成人式であった。明日を担う若者として、代表者が二十歳の決意を新たにされた。将来に向かう皆さんにエールを送りたい。全国的には、災害があった地域などの成人式では其々に思いがあるだろう。ただ未来を担う若者の数が少なくなっているのが残念。我が国の2019年出生数は86万4千人で統計開始以来、最少となった。2021年には90万人を割ると予想されていたが、2年早く達した。死亡数は戦後最大の137万6千人、自然減としてはその差51万人である。つまり人口が毎年約50万人ずつ減少し、2065年には8千万人台になると推計されている。下げ止まりになればいいが、少子問題と高齢社会はリンクし、我が国の社会保障政策の課題である。年末に国の次年度予算案が公表されたが一般会計で102兆6580億円、うち社会保障費は35兆8608億円と5%増である。我が国社会の将来には不安があり、国民として考えていかねばならない重要な課題である。

年末には、あのカルロス・ゴーン被告が保釈中に非合法に国外へ逃亡する事件があった。我が国の司法制度を揺るがす事件。国の威信をかけて解決してほしい。また、アメリカ合衆国とイラクが一触即発の危険な状態にある。今は小康状態のようだが心配だ。世界を見ると各地で紛争があるが、一刻も早い平和確立を望む。全ての人々が幸せに年を重ね、穏やかな人生を送れることが一番の願いである。いかにすれば市民国民が幸福を追求していけるのか、しっかり考えながら今年も一年頑張りたい。

9.行事・会議結果報告

(各課長諸報告)

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等)

(委員)

成人式について。新成人からのメッセージは二名の発表があり、夢や希望について語る様子は大変素晴らしかった。特に一人は、英語の教員になって海外との交流を図っていきたいとのことで、嬉しく感じた。夢と希望を持って取り組んでいってほしい。教育長からも読書を勧める話があったが、読書に限らず、若い頃は感動の度合いが違う。感受性が高い間に素晴らしい本に出合い、感動を重ねてほしい。

昨年10月に中学2年生対象の京都府学力診断テストが実施され、その結果が公表された。4月に実施される全国学力・学習状況調査でもそうだが、学力テスト対策を熱心に行う学校があるという。自治体によってはテスト前に過去問題に取り組むところもあるらしい。本市では、そういった「対策」に関し、何か指示するようなことはあるのか。

(事務局)

本市では事前トレーニングは何も行っていない。年度末に補習的な学習を行う場合はあるかもしれないが、学力テストにおいては正しく状況を把握することが必要だと思っている。

(委員)

テストの結果が教員の評価につながる、ということになると、対策を行っていく場合もあると思う。本市では、引き続きありのままの状況を把握できるようお願いしたい。

(委員)

1月8日の新聞記事で新庁舎の建設予算が当初より膨らむとあり、心配している。文化財の展示スペースの予算が減らないように留意してほしい。

12月21日から22日、横浜で「お城Expo2019」が開催された。大河ドラマ「麒麟がくる」推進協議会として、御城印の販売と「京都・長岡京おもてなし武将隊つつじ」の出演があった。次回はぜひ本市としてブースを出してほしい。参加した人によると、観光担当課と文化財担当課がタッグを組んでいるブースには沢山の人が集まり、宣伝につながっているという。「城」をきっかけとした本市のアピールにつながっていくと思う。観光担当課だけが取り組むのではなく、文化財担当課から歴史的な事実を踏まえたうえでのアイディアを出し、グッズ等も考えてもらえるとよい。勝龍寺城の御城印は即座に完売したそうだし、こういうものは注目される。全て配布されてしまったので仕方がないが、以前作成された光秀の手紙もあったらよかったと思う。宣伝も含めて、観光と文化財がタッグを組んでいってほしい。

12月26日の新聞記事で、井ノ内の浄光寺の半鐘のことが出ていた。その鐘がどういうものであるか、生涯学習課の文化財技師が調査して明らかにした。これからは年末に地域の住民がついて親しむという。地域の文化遺産について情報を提供すること、活用の道筋を提供するのは意義深いことである。今後もこういう活動をしていってほしい。

(事務局)

庁舎について。単独の建物による展示スペースになると多額の経費となる。今回は庁舎内に設置するということである程度費用が抑えられるということで財政担当と共通理解はできていると考えている。

お城Expoについては、今回は観光担当課がメインとなり、推進協議会として出展した。ブース出展では広くPRできる一方で費用も発生する。秋に、別のイベントには市独自の出展をしたこともある。今後、文化財に関する地域計画や観光とリンクした取り組みを強化する中で実現していきたい。

半鐘については、急遽文化財技師が調査にあたったが、こういう地域の宝が見つかり、地域で大事にしてもらえることはありがたく、意義深いことだと思う。今後、計画を作る中で、こういった取り組みも大切にしていきたい。

(委員)

地域の宝を生涯学習課に持ち込むような状態を作るには、信頼の積み重ねが大事だと思う。こうした事例を続けていってほしい。

教職員間での事件を受け、神戸市が行った教職員間ハラスメント調査に関する新聞記事によると、驚くような数のハラスメント申告があったという。これは問題が起こってから調査が行われたが、本市でも問題が起こる前に調査を実施してはどうか。ハラスメントは軽微な段階で対応することが望ましい。顕在化する前に、芽を摘むために提案したい。

(事務局)

神戸の事件は教職員にとってもショックな出来事だった。校長たちとも、学校の中で見過ごしているものがないか、あらためて見直す機会だと話し合っている。現状は問題があれば学校と市教委が相談しながら対応している。調査実施について即答することはできないが、対応のあり方について協議しながら進めていきたい。

(委員)

成人式について。成人年齢が18歳になってからの成人式については、先ほど説明のあったとおり、関係府省庁が集まる「成人式の時期や在り方等に関する分科会」で議論されており、その結果を参考とするということで承知した。

インフルエンザについて。流行してきていると思うが、現在の小中学校のインフルエンザの状況は。

(事務局)

2校で学級閉鎖がある。朝の健康観察の後、府のサーベイランスシステムに入力して情報共有している。担任から手洗いうがいの励行を声がけしているほか、休憩時間の換気も心掛けている。また、保健だよりによる啓発もしている。

(委員)

「若い人に贈る読書のすすめ」のリーフレットを見たが、私も読んでみたい本があった。ベストセラーは貸し出し中でなかなか借りられない、といったことがあるのか、また電子書籍で閲覧できたりするのか。

(事務局)

ベストセラーはほとんど貸し出されていて、図書館に現物がないことも多い。そういう場合は予約していただき、順次貸し出している。電子書籍は、今はそれを読むネットワーク環境が整っていない。また、書籍そのものがまだ大変高価であることと、漫画本は多くの作品が電子書籍になっているが、小説はライトノベル以外のジャンルはまだまだ少ないことが導入の足かせになっている。

(委員)

一つの本が多くの方々に読んでもらえるのは決して悪いことではない。沢山の方が本に親しんでもらえればと思う。

(委員)

学校ICT環境に関連し、文部科学省の「GIGAスクール構想」について。構想の概要は「児童生徒1人1台端末、および高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させる構想」とされ、年末には文部科学大臣を本部長とする「GIGAスクール実現推進本部」が設置された。また、補正の予算規模は2318億円と報じられた。

この学校ICT環境については、本市の11月20日開催の総合教育会議でも重要な議題として取り上げられた。また、この構想は、先月公表された「PISA2018」で指摘された「デジタル時代の読解力(読解力と情報活用能力のハイブリッド型)など」にも関係する。

そこで質問が2つある。1つ目は、ハード面について、今後この「GIGAスクール構想」をどのように推進していくのか。2つ目はソフト面について、ICT機器や教材を使いこなす教職員の指導力をどのように向上させるのか、この構想の目的である「公正に個別最適化された学び」をどのように具体化するのかを紹介してほしい。

なお、個別最適化に関連しての補足だが、今、全国から注目されている東京の麹町中学校では、例えば数学では、個々の学習者の進捗や習熟度にあわせて、学習内容やレベルを調整しながら、AIが個々にあった適切な問題を提供する学習法(アダプティブラーニング)などで高い効果を上げていると聞いている。

(事務局)

ハード面について。国が大きい金額の補正予算を計上している。校内の高速通信ネットワークから進めるように指示があったので、担当課としてはこの流れに添う方向で整備できればと考えている。端末についても、国の動向を見ながら検討していきたい。

(事務局)

ソフト面について。今ご指摘のあったAIが個々にあった適切な問題を提供する学習法については、ここが解らないならこれを勉強すればよい、ということがAIの中でデータの蓄積により確立しつつあり、効果が見込まれる。義務教育で必ず学んでほしい内容と、発展的な内容と、それぞれ学習を進めることができる。

難点は、教員が使いこなすことができるかどうか。これまで一斉型の授業が中心で、全部を教員自身が見ていきたいという思いがあるので、教員がどこを担うかを明確にしていかないと進めていくことは難しく、大きな検討課題である。先駆的な取り組みをしている自治体を注視しながら、教員の研究会等も踏まえ、実効性のあるものを作るには時間をかけていく必要があると思う。

10.議案

第1号議案 令和2年度小・中学校において使用する教科用図書(学校教育法附則第9条に規定する教科用図書)の採択変更について

(教育長)

第1号議案「令和2年度小・中学校において使用する教科用図書(学校教育法附則第9条に規定する教科用図書)の採択変更について」提案理由の説明を求める。

(事務局)

令和元年8月定例教育委員会において、第12号議案「令和2年度小・中学校において使用する教科用図書(学校教育法附則第9条に規定する教科用図書)の採択について」で、特別支援学級で使用する図書についての議決をいただいた。しかし、その一部について、図書の発行者から絶版、在庫不足等の理由により供給ができないとの申し出があった旨、京都府教育委員会を通じ、文部科学省から通知があった。

ついては、供給不可となった図書を削除し、当該図書に代わる図書について新たに追加する採択変更について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第21条第6項の規定により教育委員会の議決を求めるものである。

(委員)

削除された絶版図書の内容に対し、追加図書は国から推薦されたものか。

(事務局)

文科省の図書一覧の中から選ばれている。

(委員)

図書冊数は増えている。当初の図書のフォローができる内容だという理解でよいか

(事務局)

その通りである。

(教育長)

第1号議案について、原案通り可決することに賛成の委員の挙手を求める。

(全員賛成)

(教育長)

全員賛成。よって第1号議案は原案通り可決された。

第2号議案 長岡京市図書館設置条例施行規則の一部改正について

(教育長)

第2号議案「長岡京市図書館設置条例施行規則の一部改正について」提案理由の説明を願う。

(事務局)

今回の改正は、様式に関する3点である。

まず、現在の多様な性のあり方への配慮と個人情報保護の観点から、長岡京市図書館貸出申込書(別記様式第1号)の性別欄を本人が記入するように変更し、複写申込書(別記様式第5号)へ記入する個人情報が必要最低限になるよう記入欄を変更するもの。また、貸出券(別記様式第2号および別記様式第4号)の記載内容を更新するものである。

(委員)

性別欄そのものをなくすことはできないのか。

(事務局)

国が統計をとっているため、残すこととしている。

(教育長)

第2号議案について、原案通り可決することに賛成の委員の挙手を求める。

(全員賛成)

(教育長)

全員賛成。よって第2号議案は原案通り可決された。

11.報告事項

長岡京市文化芸術推進ビジョンの策定に係るパブリックコメントの実施について

(事務局)

令和2年度から5年間の文化芸術施策の方向性を定める「長岡京市文化芸術推進ビジョン」について、1月9日からパブリックコメントの実施を始めている。2月7日まで。

12.次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事会議予定について(1月16日から2月19日)資料に基づき説明。

13.その他

なし

14.閉会

(教育長)

午後3時56分に閉会を宣言する。

お問い合わせ

長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

電話: 075-955-9532

ファクス: 075-951-8400

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