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教育委員会令和2年9月定例会会議録

  • ID:10599

教育委員会会議録


1.日時

令和2年9月23日(水)  午後4時から午後4時46分


2.場所

市役所 会議室7


3.出席者

教育長 山本和紀

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員 大下和徹

委員 盛永俊弘


4.出席説明員

教育部長、文化・スポーツ振興室長、文化・スポ-ツ振興室担当主幹、 

参事兼教育総務課長、教育総務課主幹、次長兼学校教育課長、 

学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹 、生涯学習課長  、             

中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長、北開田児童館長、              

事務局職員 教育総務課課長補佐


5.傍聴者

なし


6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。


7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

(教育長)

9月は市議会の開会期で、教育委員会として大きな行事は無かった。今議会でも一般質問の後、各委員会で審議があった。また、決算特別委員会で令和元年度決算について審議があった。決算の総括質疑を経て本日最終日を迎え、全議案が原案通り可決され本日、閉会した。今議会の教育関係では、ICT関係について多くの質問質疑があった。その他、新型コロナウイルス感染症対策、熱中症に関することもあった。タブレット端末機の整備にかかる期待はとても大きい。議会では市教委として「一人一台の端末機配備で世界がすべて変わるわけではない。端末機はノートと鉛筆に替わる道具である。」と答弁している。

私がこどもの頃は、洗濯機、冷蔵庫などは「あれば便利」な贅沢機器だったが現代では無い生活は考えられない。携帯電話も当然に無かったが、今は公的手続をはじめ、社会活動や娯楽のためのスマートフォンは不可欠の道具として、あらゆる情報の収集と発信ができる便利なものだ。現代の子どもたちは誕生時からそれらに囲まれ、あるのが当たり前になっているが、機械はあくまでも道具である。道具を使ってどうするのか、目指すものを見失わないようにしなければならない。「使いこなす」というのは難しいことだ。最近、携帯電話会社の送金・決済サービスを悪用した犯罪が報道されたが、セキュリティの甘さにより問題が生じている。

性善説で考えられているシステムを、良からぬことに利用する人間が現れ社会が混乱する。それが是正されて一歩、世界が先に進むという、イタチごっこのようなことが起こっている。例えとして不適切かもしれないが、止揚・アウフヘーベンのようなものか。テーゼにアンチテーゼが合わされジンテーゼが生まれ、一つの考え方として定着する。またその反論が生まれ次の段階に……と物事が進んでいく。スマートフォン全盛の時代になっても、人間のやることはこれが要諦かも。大人もそうだが、機械に使われるのでなく、どのように使うか。利用方法自体は革新的に進歩している。

9月11日、スポーツ推進審議会。スポーツ賞受賞の基準について現状でよいのか、を検討してもらったが結論は先送りに。本市に所縁のある方の活躍について、今の基準では受賞者が急増してきて重みが無いのでは、という意見を受けての検討。特定の競技のために他市町から市内私立学校に進学している生徒は「本市」の意識が薄いという意見、市内所在の学校に在籍しておれば全て表彰対象とすべきだ、という意見があった。

今回は従来通りの基準で選出し、今後また議論しなおそうということで先送りとなった。来年度に再び議論することとする。文化賞については、今年は活動を自粛されており対象者は少なかった。

社会状況で印象的なことは、今年の65歳以上人口が3617万人、高齢化率28.7%となったことである。今後、第二次ベビーブームで生まれた世代が高齢者になる2040年には高齢化率は35.3%になる。子どもの数はさらに減少、少子高齢社会は深刻だ。社会での影響は、医療費や年金という社会保障制度を支える若者の減少だ。子どもたちが社会を支える人として強く生き抜いてけるよう示唆することが重要だ。

先日の京都新聞に万葉集の歌が掲載されていた。「物皆は 新しき良し ただしくも 人は古り行く 宜しかるべし」。物はみんな新しい方がよいが、人は年齢を重ねた方がよい、という歌。人間は年と共に円熟味を増し、一定年齢にならないと判らないこともある。「亀の甲より年の功」というが、亀の甲はICTで年の功とは経験。新しい政権の閣僚年齢は高いが高いなりの意義があるはずだ。一方、未来をこれからつくる若い人のエネルギーは凄まじいものがある。「古り行く」人が考えられない新しい社会を作ってくれることであろう。そのサポートをするのが我々の仕事だと思う。

9月17日、京丹後市の上野遺跡で後期旧石器時代前半の石器群が出土し、この遺跡が府内最古と分かったと報道された。これまで最古とされてきたのは本市の硲遺跡だが、それを約9千年さかのぼる約3万6千年前のもので、国内でも最古級だという。本市の遺跡の記録が破られたのは残念であるが、生きるために命がけだった石器時代の人たちが、どんな風に生きていたのか思いを馳せたい。過去を未来に生かし、今を生きていくことが大事だと思う。日々の皆さんの活動を通じ、教育委員会が一丸となってより良い生涯学習社会を目指していきたいものだ。


9.行事・会議結果報告

(各課長諸報告)

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等)

 

(委員)

教職員を含め、学校でのコロナ感染者が増えているという報道がされている。これから寒くなると感染の機会が増えると思う。非常に難しい状況ではあるが、今一度対策の徹底をお願いしたい。人の動きが活発になると、感染者が出るのはやむを得ない面もある。対策の徹底と合わせ、発生した場合に学校や地域でのいじめや誹謗中傷がないよう、家庭や学校での指導で防いでいくようお願いしたい。

英検は10月の予定だったと思うが、今年はコロナも影響で受験者数は少なくなっているのか、数字が出ていたら教えてほしい。

また、働き方改革についてはコロナ対応で難しいとは思うが、勤務時間データの集計や前年度との比較等が進んでいるようであれば、できた時点で状況を教えてほしい。

 

(事務局)

英検については、昨年度から校内ではなく本会場で受検している。校内実施するには人員確保等に課題があった。今年は、協会がコロナ対策で急に日程を繰り上げるなどして現場は混乱した。受検人数は改めて報告するが、コロナウイルス感染症の影響により参加状況は例年より少ない状況と聞いている。

働き方改革については、去年と今年では状況が明らかに違うので、比較が難しい。消毒等の作業が増えている一方、学校行事はほとんどなくなっている。どのように比較すべきか悩んでいるところなので、今後精査したい。

感染症については、本市でもきょうだいがPCR検査を受けることになったので結果が出るまでは欠席する、というケースもある。市教委から学校を通じ、結果が出るまでは欠席するよう伝えており、保護者もそれに従ってもらっている。いつ起こるかわからないという気持ちで臨んでいきたい。

 

(委員)

タブレット端末について。予算が確保されたのは、嬉しくありがたいことであるが、他県のある会議では、全員配布を目指しているものの、台数が不足しており全員配布まではかなり時間がかかると報告されていた。同じ会議で工業会の代表から、24時間体制で工場を稼働しているが、人手不足で納品が追い付かないという話があった。全国から端末機器の希望があるため、予算の確保だけでなく、実際に現物が確保されるよう尽力してほしい。

 

(事務局)

今年度中の納品ができるように進めていく。

 

(委員)

文化財について。コロナ禍における発掘調査は大変であるが、きちんと調査が続いているのは良いことである。見学会の実施はできないと思うが、発掘調査の成果をどのように公表するかについて、見通しを教えてほしい。

 

(事務局)

調査成果の報告は、これまで開発事業者のご理解ご協力を得られた現場について現地説明会を開催してきたが、今は開催が厳しい。以前、概要や資料をホームページ上で公開したケースもある。埋蔵文化財センターと協議しながら、成果の発信をしていきたい。

 

(委員)

ぜひ遺構があったということを明示し、目に見える形になるよう検討してほしい。

広報紙に光-meterのAnother Storyとして「細川家の玉ちゃん」の連載が始まった。QRコードで第1期、第2期の光-meterが見られるようになっているのはとてもよい工夫だと思う。月に一回なのは寂しいが、引き続き頑張ってほしい。

 

(委員)

新型コロナウイルス感染症が確認されてから、半年以上経ち、ウィズコロナ、ポストコロナという言葉を聞くようになった。

ICTについて。学校の児童に感染の疑いがある場合に、休校の判断が必要になることもある。すぐには難しいが、今後のオンライン授業についてはどのような展望か。各家庭のWi-Fi環境も非常に重要なので、すぐには難しいと思うが、現状の認識について教えてほしい。

 

(事務局)

4、5月の長期休校中はオンライン授業の希望も多かった。本市は通信環境や機材の関係でオンライン授業は厳しく、学習アプリを導入した。現在では、大規模な休校ではなく、濃厚接触者以外は通常授業という流れになってきている。大学では対面授業が行われないことによる問題点も指摘されており、オンライン授業を中心とするより対面授業を中心とした上で、休校への備えもしていく方向を模索している。先日、各家庭へWi-Fi状況の調査をした。長四小は校舎建て替えを控えているため、Wi-Fi工事ではなくモバイルルータを利用するため、それを貸し出しすることが可能だと考えている。今後、教育支援センターに来ていただいている大学教員の方と打ち合わせを行い、方向を詰めていきたい。

 

(委員)

インフラは揃いつつあると認識した。休校後の授業の遅れについてはどういう状況か。

 

(事務局)

3月を含めると約3か月の休校であったが、学校行事が少なくなっていることもあり、内容を精査することで今年度中には終われるという見通しを持っている。

 

(委員)

今後、例年のように台風による休校も予想されるが、同様に配慮をお願いしたい。

 

(委員)

私からも、オンラインによる授業や会議に関して1点質問がある。
いま、各地でコロナ禍によるストレスと不安感で、子どもたちにさまざまな不定愁訴やストレス反応、鬱的症状などが見られることや、「教育格差の拡大」に関する実態が、相次いで報告され始めている。また教職員についても、圧縮されたタイトな日程、ゴールが見えない日々の中で、心身ともに疲れがピークに達してきている先生方も多くなってきている、と聞いている。
そんな中で、本市の学校現場の先生方から、最近、京都府の教育情報ネットワークシステム(京都みらいネット)との関係で、いまだに、「授業での活用が難しい」「Web会議システム(ZOOMなど)を利用した学校間や各種会議などでオンライン会議が実施できていない」と聞き、驚いている。
この問題は、今後の授業のあり方、例えば、ICT活用による授業、不登校傾向の児童生徒や特別支援教育での活用、また、インフルエンザによる学級閉鎖や新型コロナウイルス感染症による休校時の対応などを考える上で、さらには、教職員の働き方改革を進める上でも、非常に重要な点かと思う。今後の見通しを聞かせてほしい。

 

(事務局)

京都みらいネットは、校務支援システムの導入後、負荷がかかっており動作が十分でない状況である。費用は低廉であるが、回線を改善する目途が立たないため、本市独自で民間会社と契約し、回線を準備する予定である。


10.次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事会議予定について(9月24日から10月21日)資料に基づき説明。


11.その他

なし


12.閉会

(教育長)

午後4時46分に閉会を宣言する。

              

 

              

 

              

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