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教育委員会令和2年12月定例会会議録

  • ID:10952

教育委員会会議録

1.日時

令和2年12月16日(水)  午後3時から午後4時


2.場所

市役所 大会議室A


3出席者

教育長 山本和紀

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員 大下和徹

委員 盛永俊弘


4.出席説明員

教育部長、文化・スポーツ振興室長、参事兼教育総務課長、教育総務課主幹、

次長兼学校教育課長、学校教育課主幹、生涯学習課長、中央公民館長、

図書館長、教育支援センター所長、 北開田児童館長

事務局職員 教育総務課課長補佐


5.傍聴者

なし


6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。


7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

(教育長)

コロナ禍一色である。感染者数が増加して蔓延の第三波に入っており、日本中が対応に追われている。本日も感染者が発生した長五小を休校としたが、朝から消毒等の対応をしていただいた職員に感謝する。今後もどう展開するのか不安だ。感染症はいつ誰が感染するのか分からないが、クラスター発生は防ぐことが必要である。マスク着用、手洗い励行、三密を避けることは各所管でくれぐれも徹底をお願いしたい。

先日の新聞に、今年の漢字として「密」が選ばれた記事があった。人の寄るところには病あり。世界の歴史では人の動きで様々な病気が蔓延し、多くの命を奪ってきた。幕末のコレラ、中世のペストなど、病気との戦いという歴史が繰り返される。コロナウイルスも、地球規模でみると大自然の動きの一つかと思う。侮ることなく対応していきたい。行政職員とは、市民が幸せで健康な生活を送れるよう、下支えする仕事である。特に教育委は教育に関連する人々、そして子どもたちの健康と命を守ることが大切な仕事である。状況に合わせた適切な対応を重ねてお願いする。

11月26日、部落解放同盟山城地区協議会との意見交換会。毎年恒例の会合で、教育行政について解放同盟からいろんな要望があった。今年度はコロナ対策により出席人数に制限をかけ例年とは異なる状況で開催された。

12月3日、市議会が開会、明後日が最終日である。補正予算案、条例改正案は委員会で全件可決。最終日は本会議での採決等がある。

同日12月3日、図書館協議会出席。本の文化は大切にしたい。ならば図書館活動とは何をすべきか、改めて読書文化について考える一助となった。今の時代はICTや情報の渦の中にあり、利便性が著しく高まってきた反面、若者が本や新聞、雑誌も読まなくなる社会になっていくことは由々しきことである。子どもたちの読書活動を通じ、活字文化を大事に守っていく教育を進めていきたいものだ。

12月5日、人権・男女共同参画フォーラム・障がい児者の人権を考える市民のひろば。久々の市主催の行事であった。講演会は人数制限するなど、いつもと違う状況ではあったが、改めて考える機会となった。参加された皆さんも、それぞれの思いにつながるものがあったのではないだろうか。


9.行事・会議結果報告

(各課長諸報告)

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等)

 

(委員)

事務局の皆さんは日々難しい対応を迫られている。対応に感謝する。年末年始はさらに注意が必要だと思うが、よろしくお願いする。

小学校の教科担任制について。高学年を対象に2022年度から導入予定という報道があったが、本市ではすでに議論はされているのか。今は1年ごとにクラス替えがあるが、私自身が子どもの頃は3年間クラス替えがなく担任も同じだったため、担任と合わない場合には辛い思いをすることもあった。教科担任になれば、児童にとってはいろんな先生と接することができるというメリットがあるし、教員にとっては授業準備が減るため長時間労働の解消にもつながる。一方で、デメリットもあるだろうし、時間割編成や教員のスケジュール調整の難しさもあろうと思う。今までの議論や、今後の予定等について教えてほしい。

 

(事務局)

文部科学省から教科担任制について出ている資料によると、専科教育を増やしていこうという発想が強いように感じている。現在、英語で3名の専科教員がおり、6年生の英語は専科教員が担当しているが、その経験上、人材確保の面でハードルが高いと考えている。また、時間割についても小学校では時間数が細かく、物理的にどう組み合わせていくのかも難しい。

一方、その学年の国語や算数を全部担当する、となれば、教材研究にかける時間を減らすことができるので意味はあるが、クラスに合わせた指導は必要になる。

小学校では、教員が担任としてクラスを見ていきたいという意識も強く、以前本市でも、高学年で試行した小学校もあったが立ち消えになったこともある。まだ具体的なイメージがつかめないのが現状なので、研究していかねばならないと思う。

 

(委員)

まだ具体的な議論はされていないということか。クラス担任として接する時間が短くなることで、その子の発するメッセージを敏感に感じられなくなるといったデメリットもあるだろう。メリットとデメリットをいろいろ議論して進めてもらえればと思う。

専科教育は、音楽や図工等についても実施されていないのか。

 

(事務局)

今のところ実施していない。小中連携のかたちで、小学校の英語、体育、音楽を担当している例はある。

 

(委員)

コロナ禍の対応に感謝する。大学でも暖房と換気の両立は難しい。その中で、学生の服装をみていて気になることがあった。制服のことである。女子用・男子用の制服について性の多様性から議論があるが、女子生徒が防寒対策としてズボンを選べるようにすることは必要だと思う。また、性差をなくすという意味でも必要性がある。スカートというものが女性の表象にならなくなれば、男性が女性の表象をしたい場合にスカートでなくてもよいことになる。次年度も引き続きコロナ対策は必要だと思うので、女子生徒用の制服については検討してほしい。

 

(事務局)

女子生徒もスラックスを穿けることとなっており、現に着用している生徒もいる。また、コロナ対策として、夏頃から洗濯をしやすいジャージ着用も可としている。11月に中学校に行ったときはほぼ全員ジャージであった。防寒は適宜対応している。

 

(委員)

実質を取ればいいと思うので、今の対応ならよいと思う。

文化財について。「長岡京まちなか博」は新聞報道もあり人気があるようだが、12月の状況を教えてほしい。

 

(事務局)

10月31日から開催している「長岡京まちなか博」は、多くのご参加をいただいており、スタンプラリーへの参加者は現在2000人を超えている。そのうち900名くらいがスタンプを完成させておられる。コロナ禍で心配していたが、今のところ特に問題なく進んでいる。

 

(委員)

大河ドラマをきっかけに、他の時代も勉強できる機会になるといいと思うし、そういう工夫を続けてほしい。今は戦国期の情報発信がメインになっていると思うが、細川藤孝文書はあちこちの展覧会で展示されている。全国で展示されているものを、意外に地元の人が見ていない、ということはよくある。長岡京市の文化財が出張していることを発信していくと、地元の再発見につながるのではないか。大河ドラマ特別展の図録にも掲載されていたので、文化財の働きぶりをアピールしてほしい。

 

(事務局)

大阪歴史博物館でのNHK大河ドラマ特別展は残念ながら新型コロナウイルス感染症の影響により中止となったが、岐阜市歴史博物館での展示では、細川藤孝文書をかなり良い場所に展示してもらうことができ、図録にも掲載された。展示会への出展情報などについて、ホームページ等でもっとアピールすることはできたと思うので、今後検討していきたい。

 

(委員)

「鬼滅の刃」に日本中の子どもたちが熱狂している。百聞は一見に如かず、ということで漫画とアニメを見てみた。残酷なシーンもあるが、家族愛など、生きていくのに必要なセリフも多く、大人にはメッセージ性があると感じたが、子どもたちはどのように感じているのだろうか。コロナ禍の中、このような楽しみがあるのは良いことだと思うが、子どもにプラスの影響を与えるものであってほしい。

各小中学校でも、アルコール消毒等、感染症対策をしていると思うが、例えば執務室の間仕切り設置がこうするとうまくいくなど、学校ごとの工夫を共有できるような交流はあるのか。

 

(事務局)

臨時休校になった頃は情報交換を行っていたが、学校再開後は学校によって課題が違うため、そうした目的での交流はあまりできていない。マスク着用、手洗い励行、消毒、換気には注意しており、職員室が密にならないよう各教室で作業するなどしている。

 

(委員)

教員の皆さんも忙しいとは思うが、学校間の共有をして効率的に進めてもらえればと思う。

 

(委員)

先ほど制服に関して意見があったが、全国的にはスカートを廃止した学校もあるという。本市では選択できるようになっているが、ズボン着用を積極的に奨励してもいいのではないかと思う。

私からは、本市の「不登校の現状と対応」について質問する。というのは、今月初めに国立成育医療研究センターの「コロナ×こどもアンケート」の第3回調査の結果が報告された。そこには、「新型コロナウイルスの感染が広まる中、学校に行きたくないことがある小・中学生や高校生が3割を占める。何らかのストレス反応を示す児童・生徒は7割を超え、調査を始めた4月以降、高止まりが続いている。」とのこと。

また、日本健康相談活動学会で「第2回新型コロナウイルス感染症に伴う養護教諭の実践に関する緊急アンケート」結果が先月報告されているが、「約4割の養護教諭が、コロナ禍発生前と比べ、保健室登校や登校渋り、不登校が増加したと考えている、ネグレクトを含む児童虐待に関して、家庭内の混乱が多発し、児童虐待リスクが高まっているが対応が追い付かない」といった実態が報告されている。

ご承知のとおり、虐待が不登校の促進誘因になっている現実があり、先月発表された子どもの虐待の児童相談所の対応件数が19万3780件と、統計を取り始めた平成2年度以降増え続けていて、昨年度は前の年度より3万3942件、率にして21.2%増えて、過去最多を更新していると報じられた。

さらに、学校現場の知見によれば、不登校の出現時期はグラフにすると、5・6月、10・11月、1・2月と3つの山を描き、最近は1・2月の出現数が大きくなっているとの研究データもあり、年明けの3学期が懸念されるところだからである。

こうした全国的な状況をふまえながら、本市の現状をどうとらえ、予防的・未然防止的視点からも、今後どう対応しようとしているのか教えていただきたい。

 

(事務局)

11月末時点の仮データであるが、去年の同時期と比べると小学校、中学校とも増加傾向である。今年度は臨時休校があり、出席対象日が少ない中で増加しているので危機感を持っている。

いじめなどの児童・生徒間のトラブルよりも、生活リズムの崩れによるものが一番多い。また、家庭に起因する部分も大きくなってきている。そのほか、起立性障がいのように朝起きられない病気だと診断される児童生徒も増えており、医療連携をしながら対応するケースが増えている。一律に良い対応というものはないので、ケース会議等で定期的に共有しながらどう関わっていくのが良いか検討し、スクールカウンセラーにつなぐなど個別対応を行っている。冬休みは生活リズムを崩しやすいので心配している。校長からも子どもたちが不安やストレスを抱えていると感じる、と聞いている。


10.協議事項

・令和3年度教育費予算について

(教育長)

本市情報公開条例第6条第5号の規定する意思形成過程にある情報で、市と協議中であり、公開することにより公正かつ適正な意思形成に著しい支障があると思慮される。よって、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項及び本市教育委員会会議規則第15条の規定により議決を願う。規定によりこの議決に関する討論はなしとする。非公開とすることに同意いただける方の挙手を求める。

 

(全員賛成)

 

(教育長)

この案件については非公開とする。

 

(非公開協議)

 

(教育長)

以上で非公開協議を終了する。


11.報告事項

・「長岡京市第2期教育振興基本計画(案)」に関する意見募集について

(事務局)

これまで教育振興基本計画審議会等で議論を重ね、計画案がまとまったため約1か月の意見公募を行う。本日から1月15日まで。


12.次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事会議予定について(12月17日から1月20日)資料に基づき説明。


13.その他

なし


14.閉会

(教育長)

午後4時に閉会を宣言する。

お問い合わせ

長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

電話: 075-955-9532

ファクス: 075-951-8400

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