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教育委員会令和4年2月定例会会議録

  • ID:12390

教育委員会会議録

 

1.日時

令和4年2月16日(水)  午後3時から午後4時08分


2.場所

図書館 大会議室


3.出席者

教育長 西村文則

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員 大下和徹

委員 盛永俊弘


4.出席説明員

教育部長、教育総務課長、教育総務課担当主幹

次長兼学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹

生涯学習課長、文化財保存活用課長

事務局職員 教育総務課 課長補佐


5.傍聴者

なし


6.開会

(教育長) 

開会を宣言する。


7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

(教育長)

新型コロナウィルス感染症について。

1月の定例教育委員会において、感染急拡大の状況と学校における対応について報告したが、その後も拡大し続け、1月だけで児童生徒157人、教職員10人、合わせて167人の感染が確認された。2月に入っても拡大は止まらず、昨日2月15日までに、1月の合計を大きく上回る、児童生徒263人、教職員12人、合わせて275人の感染が確認され、1月以降児童生徒420人、教職員22人、合わせて442人とたいへん厳しい状況となっている。

児童生徒420人の内訳は、小学生347人に対して中学生73人と、小学生の割合が8割を超え、低い年齢層での感染が多くみられる。校内での感染拡大を防ぐため、1月以降、11校、計43学級で学級閉鎖を行い、1校を休校としている。やむを得ず、休校や学級閉鎖をする折には、教育活動保障の観点から、児童生徒にタブレットを持ちかえってもらい、オンライン授業や健康観察等を行っている。引き続き、可能な限り教育活動を維持しながら、感染拡大の防止に努めていきたい。

1月21日、長岡第四小学校4年生を対象に、バリアフリー教室が、近畿運輸局、社会福祉協議会等の御支援のもとで開催。その日の様子は新聞でも報道されたが、車いすでのバス乗車体験や、目隠しをして一人で歩く場合と補助者とともに歩く場合それぞれを体験し、補助の大切さを学んだりして、非常に有意義な教育活動になった。

1月23日、光明寺にて文化財消防訓練。先人が守ってこられた、人類の貴重な財産である文化財を後世に引き継いでいくためにも、日ごろから火災には十分留意する必要があり、万が一の場合には、被害を最小限に抑えるため、迅速な消防活動の必要性を改めて感じた。

2月1日、乙訓教育委員会連合会研修がオンラインで開催され、委員の皆様に御参加いただいた。CSマイスターの髙木先生のご講演で、本市において4月1日に14校一斉に設置する学校運営協議会の在り方について学ぶ、貴重な研修となった。

2月5日、山城人権フェスタが記念文化会館で開催。合わせて、中央公民館で人権問題研修市民集会を開催。今回は、密を避けるために展示会として行い、小中学生や市民から応募いただいたポスターや標語の中から、入選された作品を展示した。

2月14日、乙訓管内教育長会議。


9.行事・会議結果報告

(各所属長諸報告)

(行事・会議報告資料に基づき説明)

(質問・意見等)

 

(委員)

本市小中学校の感染や学級閉鎖等の状況報告があったが、厳しい状況が長く続き、緊張感の維持が大変であろうと思う。教職員、事務局の皆さんも苦労されていることと思うが、引き続き対応をよろしくお願いしたい。

学年閉鎖はなかったようだが、一番長く休ませざるを得なかったクラスというのは、何日間に及んだのか。現在3学期なので、授業の遅れが生じると挽回するのが難しいのではないかと思うが、オンライン授業の状況や、その中で出てきた課題等があれば教えてほしい。

また、教職員の感染も出ているが、職員室で席の近い場合は濃厚接触者として扱われたり、検査したりしているのか。また、欠席している教職員の授業の補充は、どのように行われているのか。

また、3回目のワクチン接種については、2回目の接種時期からすればそろそろ対象になると思う。優先的に接種できればと思うが、どのような状況か。

 

(事務局)

濃厚接触者の待機期間がだんだん短縮されたことに伴い、今は5日程度の休業となっている。土日を挟むことが多いため、実質2日から3日程度である。

 

(事務局)

最長で4日休業となったクラスがあった。

 

(事務局)

授業の回復及び学習保障については、オンライン授業と課題の提供を行っている。オンライン授業で45分というのは、集中がもたないことや、低学年では自分で接続することが難しいといった課題がある。ただ、慣れてくれば低学年でも自分で接続できている学校もあると聞いている。

 

(委員)

新聞報道にもあったが、親がサポートできる場合と、共働きで子どもだけになる場合とでは環境が大きく違い、難しいと思う。先生方も、オンライン授業の経験は浅く、これから改善していく必要がある。

 

(事務局)

教職員については、自身の家族が感染して濃厚接触者となるケースが多い。業務上ではオンラインを活用したり、職員室でなく各教室で分散して作業したり、換気を十分にしており、校内で濃厚接触と判断されている事例はあまりない。

ワクチンの3回目、接種については、京都府の接種会場でエッセンシャルワーカーとして接種できることになっているので、先日の校長会議で周知した。

 

(委員)

BCP(業務継続計画)、緊急事態に備え、損害を最小限に備えて事業を継続するプランのことであるが、策定しておく必要がある。私自身が20年ほど前に上海で勤務していたころ、SARSを経験した。顧客に迷惑をかけることのないよう、販売グループの勤務する事務所を分割し、そのうちの1グループが業務停止となってももう1グループが継続できるように対策した。職員室も、学校にスペースがあれば第2職員室のようなことができるとよいのでは、と思い発言した。

3回目のワクチンは、高齢者はそれでも感染するケースがあるようだが、若年層は感染しにくくなり、感染しても回復が早いとも言われているので、できるだけ受けてもらえればと思う。

 

(委員)

感染症への対応、苦労されていることと思う。大学でも感染者が増えてきており、入学試験を控えて緊迫しているし、身近でも陽性者や濃厚接触者が増えてきており、自身もいつ感染するかわからないと緊張している。そのような中でも、学びを止めないことは大事にしてほしい。

2月11日、ビブリオバトル全国大会の予選会がオンライン開催され、長岡京市からも出場されるとのことで視聴した。6人のバトラーの中にはユーチューバーもいたが、一番訥々と語った本市の代表がトップで本戦に進まれることになり、良かったと思うし、大会も面白かった。

ビブリオバトルは初めて見たのだが、学校教育の中でもよい取り組みになるのではないかと感じた。読書の指導としては読書感想文がよく取り組まれていると思うが、すでにビブリオバトルは取り入れられているのだろうか。ふと思い出したのが、約45年前に教育大附属中学校でビブリオバトルに似た取り組みがあったことである。投票はなかったが、本を言葉で紹介してアピールするというものであった。大会の中では、2007年に始まったと紹介があったが、古くから学校教育で取り組まれていたのではないか。

 

(事務局)

ビブリオバトルに取り組んでいる学校はある。

 

(委員)

私が教員を勤めていた頃、年に5回から10回程度、国語や総合的な学習の時間などで取り組んでいた。読書に対する意欲向上にも効果があるが、何よりどの生徒にも必ず出番があるこの取組により、生徒全員が生き生きとした表情を見せ、教室の雰囲気が和むことが良かったと思う。なぜなら、ビブリオバトルには正解がない。自分で自信を持って本の紹介をすることで、教室に安心感ある前向きの空気が醸成される二次的なメリットがあると感じていた。

 

(委員)

私自身は文章を書くことが得意だったので読書感想文が苦ではなかったが、そうではない人が話すことによってアピールできるのは、また違う良さがあり、読書につながると思うのでぜひ活用してほしい。自分自身も、ヘッセの「車輪の下」から萩尾望都の「トーマの心臓」を題材に話をし、普段学校でできない漫画の話ができたことが面白かった記憶がある。そんな体験してほしいし、それぞれが今までと違う読書の層を発掘できると思う。

文化財について。地域博物館における文化財活用の現状と課題についてのレポートが学会誌に掲載された。新庁舎に展示施設を作る予定の本市には、学ぶところが多いと思うので情報提供する。

 

(委員)

感染者が増加する中での対応、苦労されていることと思う。

校長会、教頭会は感染症対策としてオンラインで開催されているようだが、今後もオンライン開催を望む声はあるのか。

 

(事務局)

原則は対面開催で行いたいと考えており、校長たちも同意見である。校長会では、学校生活上の制限をどうするか検討することも多く、オンラインだとそれぞれがどのような感覚でいるのかわかりにくい、という声があがっている。

 

(委員)

中学3年生は高校受験の時期になっているが、感染症によって受験できない場合の対応について、教育委員会として把握している内容を教えてほしい。

 

(事務局)

2月10日から12日に多くの私立高校の入試が行われた。文科省からの通知もあり、陽性者は別日程、濃厚接触者は検査ができない場合でも無症状であれば別室受験が可能となっている。公立高校は本日が前期選抜の試験日。前期が陽性で受験できない場合、追検査や中期・後期選抜の受験、濃厚接触者は無症状なら別室受験で対応されている。

 

(委員)

私からは2点質問する。

1点目は「オンライン授業」に関しての質問である。先ほどコロナ第6波による学級閉鎖が広がる中での「オンライン授業の問題点」を報じた地元新聞記事が話題になったが、 先日来、全国紙等でも「結局PC使わず自宅でプリントだけの学習、オンライン授業に格差、保護者の不満」などと報じられている。この件に関連して、本市のオンラインやハイフレックス型授業(同じ授業を対面授業とオンライン授業の双方で受講できる方法)の実施状況、また、不登校児童生徒への活用状況などを教えてほしい。

 あと、オンラインでの授業時間は、通常の1単位時間(小学校45分、中学校50分)の規定にとらわれない柔軟な対応も必要かと思うが、いかがか。

 

(事務局)

オンライン授業は、全校で行っているわけではないが、状況に合わせて家庭と接続したり、別室登校をしている児童生徒に授業を配信したり、教育支援センターのアゼリア教室に配信するなど、学校の状況に合わせて、個別に対応している。時間についても、やはり集中力の問題があるため、必ずしも1単位時間ではなく、状況に合わせて効果がある形でよいと考えている。また、各校にはオンライン会議のライセンスがないため、もともと無料で使用できる範囲で終了している。

学校からは、学級閉鎖期間のオンライン授業では、家庭側の通信環境の問題で接続できなかったケースもあると聞いている。教員二人体制をとり、一人は教室で、一人は職員室から電話しながら接続のフォローを行うなど、できるだけ柔軟に対応できるようにしている。

 

(委員)

非常に柔軟で工夫された対応をなされていて有り難い。学校も大変であるが、引き続き、子どもたち・保護者の声をふまえた実践をお願いしたい。

2点目は「教員不足」に関しての質問である。

先月末、文部科学省が初めて教員不足の全国調査を実施し、その結果を発表した。長時間労働と教員のなり手不足という負の連鎖を背景に、授業が一時期、実施されないという深刻な状況である。この件に関して、まもなく新年度を迎えるが、本市の現状や対応策・解決策などで、何か考えておられることがあれば教えてほしい。

 

(事務局)

病気など、突発的な要因により欠員が生じるケースがある。講師の数も十分でないため、過去に退職された方で勤務可能な方がないか探すこともある。

 

(事務局)

非常勤講師2名で常勤1名分を補ったり、教務主任や教頭が授業を行ったりケースもある。

 

(教育長)

京都府内で、4月に定数通りに配置されないケースが毎年あると聞いている。いかに教員を確保するかは喫緊の課題である。教職課程に学生が集まらなかったり、教職課程の教員に向いていると思われる学生が民間企業に就職したりするケースが増えているようだ。

働き方改革の報道で、教員の大変さを一般の人にわかってもらうことも大切ではあるが、学生には困難があっても教員の仕事には魅力があるということをアピールすることが大切であろう。


10.議案

・第1号議案 長岡京市学校運営協議会規則の制定について

 

(教育長)

提案理由の説明を求める

 

(事務局)

令和4年度から、市内公立小中学校の全てに学校運営協議会を設置するにあたり、協議会規則を制定する必要があるため提案する。

本規則では、協議会の設置目的や協議すべき事項の他、委員の任期、会議の運営に関すること等について定めている。なお、委員報酬については、条例において規定する必要があるので、後の協議事項において説明する。

 

(委員)

第8条について。教育目標等については承認制とされているが、現状ではどのようになっているのか。

 

(事務局)

これまでは「承認」という形ではないが、学校評議員の意見はいただいている。

 

(委員)

今回新たに承認制となった、ということと思うが、校長はそれをどのようにとらえているか。

 

(委員)

承認を得られない場合にどう対応するのか。表現として厳しい言葉だと感じる。

 

(教育長)

「承認」は地方教育行政の組織及び運営に関する法律に規定されている文言であるが、承認を得られないというのはよほどのケースであろうと想定している。

質問や意見が尽きたようなので、議決に入る。第1号議案に承認いただける委員の挙手を求める。

 

(全員賛成)

 

(教育長)

全員賛成。よって、第1号議案は原案どおり可決された。

 

・第2号議案 令和4年度「学校教育の重点」及び「社会教育を推進するために」の策定について

 

(事務局)

「学校教育の重点」については、「目指す人間像」を長岡京市第二期教育振興基本計画に合わせて変更しているほか、できるだけコンパクトにまとめることを重視した。

 

(事務局)

「社会教育を推進するために」では、いつでも、どこでも、誰でも、何度でも学べる機会の充実をあげている。オンラインの浸透によってあらゆる方が生涯学習に触れてもらえる機会が作れるようになったと考えている。また、本市では以前から子どもを中心につながる地域の学びの場を作ってきており、引き続き推し進めていきたい。

 

(教育長)

質問、意見等はないか。

(意見なし)

承認いただける委員の挙手を求める。

(全員挙手)

全員賛成。したがって、第2号議案は原案どおり可決された。



11.協議事項

・長岡京市特別職非常勤職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について

 

(事務局)

第1号議案の学校運営協議会の設置に伴い、非常勤特別職である委員の報酬額を定めるため、条例の一部を改正するもの。報酬額は、年額3千円。

本条例案は、今月開会の令和4年第1回市議会定例会に上程する。

 

(教育長)

何かご意見はあるか。

(意見なし)

異議なしと認め、承認とする。

 

・令和3年度教育費3月補正について

(事務局)

令和4年度当初予算要求としていた長岡第九小給食室・放課後児童クラブ整備事業、長岡第四小際整備事業、長岡第四中貯水槽等改修工事について、国の補正予算に合わせて3月補正に前倒し計上し、繰越明許費の設定及び継続費を変更するものである。

 

(事務局)

換気を伴う空調設備の使用料増加及びガス原価の高騰により光熱水費の増額を行う。また、感染症予防のため、教育活動に必要な衛生用品・備品費を計上する。

 

(事務局)

放課後児童クラブについて、利用者数が少なくなる土曜日等について開所の要件を満たしていないため、交付金が過大に交付されているとの会計検査院からの指摘があり、返還するものである。

 

(教育長)

何かご意見はあるか。

(意見なし)

異議なしと認め、承認とする。

 

・長岡京市公立学校等施設整備計画(平成29年度から平成30年度)の事後評価について

・長岡京市公立学校等施設整備計画(平成30年度から令和元年度)の事後評価について

 

(事務局)

地方公共団体が文部科学省の補助金の交付を受けようとするときは、施設整備計画の作成が義務付けられており、事業完了後に「事後評価」を行うこととされている。

平成29年度から30年度分については、長岡第六小において保育所との複合施設建設に伴う屋外プールの改築、長岡第八小において共同調理場の設置、長岡第四中においてエレベータの設置及び単独調理場の設置を実施しており、一部事業で繰越が発生しているが、無事完了し、設定した目標を達成した。

平成30年度から令和元年度分については、長岡第六小におけるエレベータの設置及び共同調理場の設置など、長岡第八小、長岡中、長岡第三中におけるエレベータの設置、長岡第十小と各中学校におけるトイレ改修を実施。一部事業は補助金の交付が不採択となり市単費での実施、また一部事業は繰越が発生しているが、こちらも無事完了し、設定した目標を達成した。

 

(教育長)

 何かご意見はあるか。

(意見なし)

異議なしと認め、承認とする。


12.報告事項

・令和4年度教育費予算について

 

(事務局)

歳入は令和3年度予算と比較すると40%増。増の要因は、長岡第四小及び長岡第九小の放課後児童クラブに関する国庫負担金によるもの。減の要因は文化財保存活用地域計画にかかる費用の減。

歳出は前年度比33%増。全部署において前年度を上回っており、一般会計の約9.8%を占める。増の要因は、長岡第四小及び長岡第九小の整備工事によるもの。

 

(教育長)

何かご意見はあるか。

(意見なし)

了承をいただいたものとして、次に進める。


13.次回定例会までの行事・会議予定

(事務局)

行事会議予定について(2月17日から3月23日)資料に基づき説明。


14.その他

なし


15.閉会

(教育長)

午後4時8分に閉会を宣言する。

 

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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

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