教育委員会令和4年10月定例会会議録
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教育委員会会議録
1.日時
令和4年10月19日(水) 午後3時から午後3時48分
2.場所
市役所 第1委員会室
3.出席者
教育長 西村文則
委員 福澤秀夫
委員 京樂真帆子
委員 大下和徹
委員 盛永俊弘
4.出席説明員
教育部長、教育総務課長、教育総務課担当主幹、次長兼学校教育課長、学校教育課総括指導主事、生涯学習課長、
生涯学習課担当主幹、文化・スポーツ振興課長、文化・スポ-ツ振興課主幹、文化財保存活用課長、中央公民館長、図書館長
事務局職員 教育総務課課長補佐、教育総務課主査
5.傍聴者
なし
6.開会
(教育長)
開会を宣言する。
7.前回の会議録の承認
承認・署名
8.教育長諸報告
(教育長)
児童生徒の新型コロナウィルス感染症の新規感染は、8月は408名、9月は263名、10月は38名と減少。そうした中、市内小中学校では、体育大会や文化祭などの学校行事が、感染防止対策を行いながら開催されている。体育大会は、10月13日の長岡中学校、長岡第二中学校を皮切りに、11月2日の長岡第四中学校までの間に、各校が順次開催。コロナ禍で学年別に開催してきたため、全学年そろっての体育大会は3年ぶりという学校もあった。15日には小学校8校で開催され、委員の皆様にも見学いただいた。また、中学校の文化祭は12日の長岡第三中学校を皮切りに、11月1日から2日の長岡中学校までの間に、各校が順次開催している。
10月1日、市制施行50周年記念式典が盛大に開催。教育委員会関係では、多年にわたって、生涯学習環境の充実や、文化・芸術活動の振興、スポーツの振興に貢献されてきた個人、団体が表彰された。中学校4校それぞれの吹奏楽部も表彰を受けた。
10月2日、一部地域は10日に、市民大運動会が3年ぶりに開催。多くの方のご参加のもと盛大に行われた。どの会場も、感染防止対策を行いながら、工夫を凝らした競技種目などで大いに盛り上がり、身近に運動を楽しむ場だけでなく、地域の人々が集い、つながる場としてたいへん有意義な取組であることを改めて感じた。
10月7日、今年度1回目となる、スポーツ推進審議会が開催され、本市のスポーツ施設の今後の在り方等について議論がなされた。
また、7日、18日に、オータムレビューが行われ、市長、副市長等と教育に係る課題を共有した。
10月13日、令和4年度近畿都市教育長協議会・研究協議会が奈良市で開催。『「生きる力」を育み、未来を拓く豊かな学びの創造』をテーマに講演及び情報交換会が行われた。
10月18日、創立50周年を迎えている長岡第二中の野球部、ラグビー部、吹奏楽部の激励に市長、議長、教育部長とともに学校を訪問。野球部は軟式野球大会で京都府1位となって11月26日開催の近畿大会、3月21日開催の全国大会に出場が決定。ラグビー部はラグビー総合体育大会で京都府2位となって10月30日開催の近畿大会に出場が決定。吹奏楽部は日本管楽合奏コンテストで入賞し、京都府の代表として10月29日開催の全国大会に出場する。野球部、吹奏楽部は学校創立以来、初めての全国大会、ラグビー部は昭和60年以来の近畿大会出場と、学校創立50周年に花を添えるすばらしい快挙である。仲間とともに努力をして素晴らしい成果を収めてきた生徒たちの、近畿、全国大会での一層の活躍に期待している。
9.行事・会議結果報告
(各所属長諸報告)
(行事・会議報告資料に基づき説明)
(質問・意見等)
(委員)
小学校の体育大会を久しぶりに観覧することができた。子どもたちがのびのびと演技をしたり、徒競走をしたりする姿を見て、午前の短い時間ではあったが、やはり体育大会はいろいろな面で良いものだと感じた。準備、当日の運営、団体演技の指導等に携わっていただいた教員の方々に感謝する。
一人一台端末について。タブレットが配備されて1年半経った。先日、眼科医と話をする機会があり、視力の悪い子どもが急激に増えている、と聞いた。感染症の影響により、家庭で過ごす時間が増えたこともあるだろうし、端末配備だけが原因ではないと思うが、学校の健診で、眼鏡を必要としたり、視力が落ちたりしている児童生徒が増えたというデータはあるのか。
(事務局)
今はデータを把握していないが、タブレットを使用するときには、姿勢を良くする、時間を決めるといった指導は行っている。
(委員)
一度、端末配備前と後で比較してほしい。
日本眼科医会の動画投稿サイトに、「進む近視をなんとかしよう大作戦」という4分弱の動画がある。また、チラシも30分以上画面を見たら20秒以上休憩することなど、子ども向けにわかりやすく作られているものがあるので、学校でもこういうものも利用して啓発できるとよいのではないか。
私自身も小学4年生から眼鏡をしていたが、かけ方や扱いが悪く近視が進行し、運動するのも不自由であった。最近では、強度近視が緑内障の発症につながるリスクも指摘されているようだし、日常的にデジタル端末を使う生活の中、何とか対策をしていけるとよいと思う。
(事務局)
資料を参考にさせていただく。子どもが自分の健康を守る意識は必要であると思う。
(委員)
小学校の体育大会では、児童たちが元気に走って演技をする様子に感動したし、それを保護者が見ている風景も、とてもいいものだと思った。準備いただいた教職員の皆さんに感謝を申し上げたい。次年度は、できるだけかつての形態に戻れるよう、また工夫をお願いしたい。
先日の新聞で、京都の中学校で、体育授業の男女「共習」が進んでいるという記事があったが、本市ではどのような状況か。
(事務局)
何年か前から共習について府教委の方針があり、本市でも数年前からバレーボールなど、できる活動から行っている学校もある。新聞記事では、柔道の授業が取り上げられていたが、本市では柔道は男女別になっている。
(委員)
「沈黙する『体育嫌い』の声を聴く ジェンダー視点を中心に」というパンフレットがある。京都教育大学の研究者が中心となって研究されているもの。
学校体育がきっかけで生涯スポーツが阻害されてしまうことがあるようだ。いろんな理由があるだろうが、性差の問題があるとすれば、残念なことである。共習ももちろんよいことだが、性差に関わることがないように、ということをお願いしたい。
例えば、男子生徒が当たり前にできるからと女子生徒にも強制したりすることがないように、ということや、月経時はいつもとは違い、自分が女性であることを突き付けられる時期でもあるので、ぜひそういうことにも配慮をいただきたい。
私もいまテニスをやっているが、男女関係なく楽しむことができ、そういうことが理想だと思う。生涯スポーツを楽しめるよう、スポーツ嫌いをなくしてほしいと思っている。
(委員)
英語教育について。大学のセンター試験が共通試験に変わり、リーディングとリスニングの比率が変わった。以前は4対1だったが1対1と、リスニングの比率が上がっている。
いま、小中学校の授業ではリスニング、スピーキングはどれくらいの比率で行われているのか。
(事務局)
聞く、話すことについて、実社会での必要性もあり、重要視されて昔より比率は上がっている。しかし、ライティングも必要な能力であり、偏りすぎず指導していく必要があると考えている。
(委員)
中学生の職場体験について。コロナ禍でしばらく実施できなかったと思うが、今はどんな状況か。
(事務局)
やはり、受け入れてくれる事業所が少なくなっており、今年度もアンケートをとったが、可能な事業所が3割にも満たない状況のため、やむなく今年度も中止とした。しかし、教育長からも、職場体験は職業観を身に着ける大切な機会であると指示を受けており、来年6月の再開に向け準備をしている。以前は、3日間同じ事業所で体験をしていたが、ご協力いただける事業所に4日間に伸ばしていただき、前半・後半で別の生徒を受け入れていただくような形で検討している。
(委員)
私からは3点。
1点目は、先ほどから話題となっている運動会のこと。私も先週末、市内小学校の運動会を参観させていただいた。コロナ禍で中止や縮小が続いていたが、秋晴れのもと、競技や演技に全力で取り組む子どもたちのステキな表情に感激した。また、参観しながら、あらためて子どもたちを大きく成長させる学校行事・特別活動の意味を再確認することができた。関係の皆様に深く感謝したい。
2点目は、先日の京都新聞でも取り上げられた村田製作所との包括連携協定による「二酸化炭素濃度や暑さ指数」がリアルタイムで分かるシステムの学校導入のこと。これは感染予防の換気対策などを含めて大変意義のあるシステム。市内の児童生徒がこれを契機に、理科教育、通信技術やデータサイエンスに関心を高め、その重要性を積極的に学ぶ機会にしてほしい。
3点目は、校則(学校のきまり)に関する資料のお礼である。前回の定例会で市内14校の校則の紹介をお願いしたら、早速、私たち委員に資料を取りまとめて提供いただいたことに心から感謝申し上げる。校則問題は昨今のホットな話題で、学校では真剣な議論が交わされていると思うが、今後さらに検討を加えていただけたらと考える。
なお、ざっくりとした感想で恐縮であるが、数点気づいたことを述べたい。
先ず、ルール(きまり)とマナー(礼儀等)が少し混在している部分があるので整理が必要ではないか。
次に、文科省の校則に関する事務連絡(昨年6月)以降、「見直しの視点」が共有化されつつある。例えば、目的が明確か、合理的な理由があるか、小学生らしい・中学生らしいなどの曖昧な言葉を使用していないかなど。ぜひ、そうした視点も参考に、校則(学校のきまり)が極力、最小限でシンプルな内容になることを願っている。
最後に、各校の校則は「どのような手続きで改正できるのか」ということが明記されていないということ。現在、OECDの「Education2030プロジェクト」で注目され、次の学習指導要領のキーコンセプトになると想定されている「エージェンシー概念」と重ねると、今後、児童生徒の主体性・当事者性を尊重した校則改正・見直し方法の明記が必要になると考える。校則は最終的には学校の判断であるが、引き続き、校長会等と連携をとりながら、さらによりよい校則へと見直しが進むことを期待している。
10.報告事項
・長岡京市立の小学校及び中学校に勤務する府費負担教職員の服務に関する規程の一部改正について
(事務局)
配偶者の出産に伴い、出産予定日の8週間前から産後8週間の間に5日以内の特別休暇を取得することができるが、府の改正に合わせ、産後8週を産後1年に対象期間を変更するものである。
・令和5年度始業式等の日程(案)について
(事務局)
本市の長岡京市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則に基づき、別紙のとおり日程案を作成した。入学式、卒業式についても例年の日程に沿ったものである。
11.次回定例会までの行事・会議予定
(事務局)
行事会議予定について(9月29日から10月19日)資料に基づき説明。
12.その他
なし
13.閉会
(教育長)
午後3時48分に閉会を宣言する。