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第4回地域公共交通協議会議事録

  • ID:14112

日時

令和6年3月1日(金曜日) 午後2時00分から午後3時30分

場所

長岡京市役所 会議室8

出席委員

計18名:小林会長、土井副会長、末永副会長、大庭委員、田中委員、依田委員(代理)、筒井委員、石川委員、阿瀬委員、中井委員、村上委員、忠津委員、畑委員、木原委員(代理)、田中委員、日高委員、東委員、澤田委員

欠席委員

計3名:野口委員、中田委員、石崎委員

幹事

計3名:澤田統括官、能㔟健康福祉部長、八木建設交通部長

事務局

坂出課長、藤田総括主査

傍聴

3名

議事

1.開会

2.市長挨拶

3.会長挨拶

4.報告

(1)「長岡京市地域公共交通計画(素案)」に対する意見公募の結果について

<事務局より説明>

【会長】

・ ただ今のご説明の内容について、ご意見やご質問等を伺ってまいりたい。

【副会長】

・ 12名の方から45件のご意見があった。このパブリックコメントの内容を拝見したが、人数は少なくても、内容を真面目に一生懸命に読んでおられるという印象が強い。こういう市民の方に味方になっていただいて、交通政策を応援してもらえるきっかけになれば、すごくいいと思う。市民の方の関心の高さを感じた。また、回答についても適切にお答えいただいていると思う。

【会長】

・  ほかにはいかがか。ないようなので、議案に移りたい。


5.議案

(1)「長岡京市地域公共交通計画」の策定について

<事務局より説明>

【会長】

・ 地域公共交通計画に関しては、今回が最後の協議会になるので、まとめたいと思う。皆様からご意見やご質問等を伺ってまいりたい。

【委員】

・ 私から2点コメントしたい。1点目、コラムのご紹介を差し込まれ、非常に有益で、好事例を市民の方々にご紹介するのは重要だと思うので、大賛成である。そのコラムの写真が表紙にもなっているが、個人的には可能であれば、いろんな世代の方々が公共交通を使いたくなるようなイメージが伝わる写真を選んだほうがいいのではないか。

・ もう1点は、危険なバス停というご指摘があった。それを計画に反映するのは重要だが、危険なバス停ということなので、今すぐにでも解消する必要があるのではないかと思う。もう少し危険なバス停について、ご説明いただきたい。

【事務局】

・ 1点目の表紙について、現在のビジョンのイメージに合わせて、直近のはっぴぃバスの写真を選んで載せたが、もう少しよさそうな写真があれば、考えてみたいと思う。委員の皆様のご意見は様々で、個人ごとに見解は異なることもあるかと思うので、最終的には事務局で調整させていただきたい。

・ 2点目の危険なバス停について、数年前の事故をきっかけに調査をして、改善の必要性から対応が始まっている。既に民間の事業者や、場所によっては道路管理者も含めて進めている。既に改善できるものは解消された所もいくつかある。ただ、現実的にランク付けがされ、危険と判定されたバス停については、道路環境的な問題もあるため、なかなか全体的には解消が進んでいないのが実情である。ご意見のとおり、直ちに改善すべきであるが、ただ、現実的にはハード的なことも含めて、対応がついてきていないこともあるので、事業者だけではなく、道路管理者や交通管理者も含めて、連携して対応していかないと解消していかない存在であるため、こちらに挙げて、引き続き取り組んでまいりたい。

【副会長】

・ 基本的に今回の計画内容に異論はなく、よくまとめられていると思う。人口が増えていることはすごい。住みよいまちであり、移動しやすいまちであることも人口増加に寄与していると思う。もし可能であれば、新しく流入してきた人たちからのまちや交通政策についての評価を確認していくと、計画を推し進めていく力になると思う。計画をつくった後の話になるが、ご検討いただけるとありがたい。

・ もう1つは、済生会病院とのコラボレーションについて。国土交通省がよく言う共創モデルの非常にいい事例だと思う。残念ながら、文字だけで書いてあると、インパクトが少なく、取組の成果が見えにくい。できたら、何年にはどうだったが、実際に2023年にはこれだけ増えたと表形式で入れていただくといいのではないか。

・ 済生会病院の件でもう一つ。実際にバス利用の増加だけではなくて、自動車の需要も減って、駐車場の空きが出ているという話も聞いている。周りの需要に比べて、自動車の需要の分担率がどれくらい減ったのか、行きはコミュニティバスを使って、帰りはタクシーを使っておられる方も結構いらっしゃると思う。病院を巡る公共交通利用を含め、全体の交通の使われ方を一緒に進めていくと望ましい形に近づけられたことを明らかにするためにも大事ではないか。車で来ていた人がバスで行こうと思っていただけたら、ありがたいので、次の計画を具現化していくための1つの材料にしていくよう、お願いしたい。

【会長】

・ そのほか、よろしいか。それでは、今回の計画について、原案どおり進めていくということでお諮りしたい。

【委員一同】

・ (拍手多数)

【会長】

・ ご異議がないようなので、本会議で了承されたものとする。冒頭に申し上げたように、計画策定にあたり、本日が最後の会議となる。委員の皆様には、これまで熱心にご討議いただき、感謝申し上げる。この計画の最終案をもって、市のほうで計画の策定や国への報告の手続きを行いたいと思う。

(2)はっぴぃバスの事業評価について

(3)東部バスの事業評価について

<事務局より説明>

【会長】

・ ただ今のご説明の内容について、ご意見やご質問等を伺ってまいりたい。

【委員】

・ 私から2点質問させていただく。1点目、今回の報告で東部バスについては、利用状況や収支率は目標を上回っているが、一方、はっぴぃバスについては目標値を下回っている。なぜ、そういう状況なのか、探る必要があるのではないか。今日、はっぴぃバスが京都銀行前を走っているのを見ても、たまたまかもしれないが、どなたも乗っておられない。時間帯、天候等、どういう状況でご利用があるのかないのか、もう少し調査されるといいのではないか。

・ もう1点は、資料3の24ページ、「お出かけ頻度遷移(全体東部バス)」とあるが、「全体」とは一体、何を表しているのか。

【事務局】

・ 1点目のはっぴぃバスのご利用状況について、目標値の設定自体が、この協議会の前身である地域公共交通会議の中で、資料2の2~4ページにあるように、現状のご利用実態の数から3ルート化によって増えたバス停の割合を出して、単純な理屈から、どれだけ増えるか、シンプルな計算をして数字を設定した経過がある。 実際にはコースやバス停によっては、ご利用のばらつきもあるが、詳細な設定をしていくことは現実的にも難しいということで、この数値で協議して同意していただいた上で、この目標値を設定している。今回の実績は、ご指摘のとおり、天気等の影響によっても、様々に変わってくる。現状、把握している傾向としては、午前中のはっぴぃバスの運行、特に早い時間帯については、満席で立ち乗りしていただいている状況になっている。おそらく、済生会病院との連携もあって、通院でのご利用が増えているのではないかと見ている。外来で行かれる場合、午前中が受付になるそうで、どのコースでもその傾向があると聞いている。ただ一方で、病院は外来が午前診療で、予約が午後診療からになる。そうすると、行かれる方の動きが変わってくるのと、午前と午後でルートが変わり、午前中は各地域を回って最後に病院に行って、駅に向かって1周するルートになっている。午後のコースは先に病院からの帰りをイメージして、駅に行って、病院に行ってから、各地域を回っていくルートにしている。したがって、帰宅する時間がダイヤに合わなければ、ご利用が少ない傾向にある。これは3ルート化する前から同様の傾向であり、時間帯によっては、混んでいるときや空いているときがあることは把握している。今後の課題としては、ご指摘のとおり、時間帯やルートによって傾向があると思うので、もう少し調査をしていきたい。

・ 続いて2点目が、ちょっとわかりづらくて申し訳ない。はっぴぃバスも東部バスもそうだが、全体の部分には、アンケートの聞き方として、「週に何回くらいお出かけされるか」をお聞きしている。「そのうち、はっぴぃバスや東部バスをご利用されて、何回くらいお出かけされるか」をご質問している。例えば、24ページの折れ線グラフでは、令和5年度で言うと、全体では4.1回外出していて、そのうち、東部バスは3.2回という回答になっている。

【委員】

・ わかりやすい説明に感謝する。そういう情報を共有して、利用促進に繋げたり、あるいは、乗られていない時間帯の需要を創造したり、いろんな取組の仕方があると思うので、お願いしたい。

【委員】

・ 計画からは外れるかもしれないが、はっぴぃバスに関連して、2点ほど発言したい。まず、はっぴぃバスの目標値は11.3人/便であるが、全体の利用者は6万人を超えて、増えている。人口がそんなに増えていない中で3ルート化されて、バスの便数も停留所も増えたので、目標の11.3人/便には届かないのかもしれない。たくさん利用してほしいということで呼びかけて、全体の利用者が増えたのは1つの実績ではないかと思う。目標値が高すぎて、初年度は厳しかったが、増えてくる可能性もある。

・ もう1点は、西ノ京について、はっぴぃバスのバス停の近くが分別ごみ置き場になっているため、非常に危険な状態になっていて、もう一方の停留所は私有地の中にあるため、安心して利用できない状況になっているので、早く移転するようにお願いしている。半年以上前から出ていると思うが、危険なバス停を早く解消してほしい。計画はいいものができたとしても、実効性の部分で時間がかかり過ぎていると思うので、早急にバス停の移設を進めていただきたい。今の進捗状況をお聞かせください。

【事務局】

・ 1点目、目標の設定については、おっしゃったとおり、3ルート化によって、単純に既存のルートを3つに分けた点もあるので、分ける前の予想として、ご利用そのものは変わらずに利用人数が3分化されるだけではないかという厳しい予想もあった。ただ、実際に3ルートで運行を開始したところ、これまでの1ルート分くらいご利用が増えたという状況にあるので、2ルートから3ルートに増えたけれども、1便あたりの利用状況がそんなに動いていないというのは、実質、全体のご利用が大きく増えたことになる。各地域で利用促進をしていただいた結果が出ていると考えているので、引き続き取り組んでまいりたい。

・ もう1点、西ノ京のバス停については、以前にも協議会で報告したとおり、自治会からご要望をいただき、市が中心となって、移設に向けていろいろと調整しながら進めている。現状としては、具体的に移設候補先の地権者と接触して、いろんなご相談をしているが、実情としては難航している状況にある。改めて地域の方々とご相談しないといけないが、当初のご要望をそのまま叶えることができるかどうか、今の時点では見通しが立っていない状況にある。まだ調整中なので、もう少し明らかになったら、こちらの協議会でご報告しながら、皆様にご協議いただきたいと思っている。

【委員】

・ 9ページのアンケート結果で上の段の「利用目的」について、「通勤・通学」が思ったより多く意外であった。はっぴぃバスはいろんな所に停まって、長距離のルートなので、通勤・通学の方はほとんど利用していないと思っていたが、これだけの需要があることに改めて驚いた。ということは、もう少し何か工夫すれば、もっと通勤・通学の利用者が増えるのではないか。具体的な提案はできないが、細かくバス停を配置すると、時間がかかること以上に利便性を高めているのではないかと思う。現在は済生会病院の利用を重点的に運行されているが、通勤・通学の方の利便性を見据えた運行を考えると、もっと利用が増えるのではないかとアンケートを見て、思った。

【事務局】

・ 本当にご指摘のとおりで、今回はコンサルタントの方にアンケートをしていただいたが、例年では、バスに乗り込んで調査を行っている。はっぴぃバスは、運行の開始時間も遅めで、ルートは非常に冗長で、バス停も住宅街を抜けていくような細かな回り方をしている。通勤・通学の需要があるのかというのは、おっしゃるとおりだが、実際にアンケートを取ると、今から仕事に行くとか、学校に行く方に遭遇している。われわれが把握しきれていない、ニッチな需要と言うか、あまり多くの方は利用しないけれども、特定のポイントで利用している需要があることを示している。実際にお話を聞いていても、北部地域に介護施設のような職場が何箇所かあって、そこに通勤するのにはっぴぃバスがちょうどいいということで、月曜日から金曜日まで使っている方もおられる。ただ、全体として、はっぴぃバスがどういう方向を目指して運行していくのかによって、動きが大きく変わってくると思う。もっと使いやすいようにということを考えると、今は1時間に1ルート回るような設計をしているが、もう少し時間を短くできないかというご意見はよく頂くが、一方ではもう少しバス停を増やしてほしいというご意見も頂いている。今日頂いたご意見も参考にしながら、今後、協議会の中ではっぴぃバスのあり方についても、ご協議いただければと思う。

【会長】

・ 通勤・通学の方向に発展していく可能性もある。大学にいくだけが通学ではないし、通勤の形もいろいろあって、今までどおりの移動形態ではない、別の形態が出てきている可能性も多分にあるので、追跡調査をしていかなければいけない。また、アンケートの方向を変えたほうがいいかもしれない。次の政策に繋がる可能性があるので、追跡していく必要があると感じた。こういう評価は非常に重要な役割を果たすもので、真っ先に新しい変化の傾向が出てくるので、追跡調査をしていくということでよろしいか。

【委員一同】

・ 異議なし

【会長】

・ ご異議がないようなので、本会議で了承されたものとする。

6.その他

(1)駐車場事業について

<事務局より説明>

【会長】

・ ご質問・ご意見等があれば、伺ってまいりたい。

【副会長】

・ 今のお話はすごく画期的だと思う。長岡京市は、移動については総合交通政策を考え、駐車場の利用者からお金を頂いて、駐車場事業余剰金についても、全体の移動がしやすい仕組みの政策に使っておられる。本来なら、駐車場の利用料は、駐車場を使った人たちに還元するのがごく普通にされているが、枠組みをもう少し広げて、政策的なお金として広く使わせていただく。結果として、利用者の方にもラッキーになるとは思う。全体の効果を説明しやすくした上で取組を進めていただければ、すごくいいと思う。

【委員】

・ おっしゃられたとおりだと思う。非常に画期的な取組で、おそらく全国を見ても、こういった取組をしている事例はないのではないか。ぜひこの取組を成功させていただきたいと思う。海外では、検討されている自治体はあるが、わが国で、特に市営駐車場は黒字化している自治体は多くないのではないか。そういった点からも貴重な事例である。

【委員】

・ 以前は割引制度があったので、バンビオの駐車場に車を停めて、阪急に乗って京都市内の高島屋・大丸等、あるいは、JRに乗って伊勢丹に行っていた。最近の利用状況はわからないので、もしわかるなら教えていただきたい。

【事務局】

・ 現在も行先の施設と連携した割引のようなことは行っている。サービスは継続しているが、4時間が2時間になったり、割引料金が少なくなったり、以前と比べると厳しくなっている。具体的な細かい数値は手元にないが、JRの伊勢丹利用に偏っているというのが現状である。あと、梅小路の京都水族館、鉄道博物館とも連携した割引も行っているが、新しく始めたこともあってか、今のところ、思ったほどご利用が増えていない状況にある。新型コロナの影響もあって、全体のご利用としては、駐車場自体も増えてきている状況なので、今後の動向は注視していきたい。

【委員】

・ 最近、あまり聞かないと言うか、言葉にもされていない。長岡京市には、映画館がないので、JRの桂川駅まで行って映画を見て、半券を見せたら200円割引になるといったメリットがもっと市民に広がれば、不便だと思う気持ちが少なくなって、もっと住みやすいまちになるのではないかと思う。

【会長】

・ これも高度な政策判断の問題なので、市民の皆様の支持があってこそ、成立するものである。ほかにないようであれば、これで終わりにしたい。

7.閉会

【会長】

・ 本日が、任期の最後の協議会である。委員の皆様には、2年間、いろいろと熱心にご議論いただき、感謝申し上げる。今後とも地域の公共交通のためにご協力をお願いしたい。4月1日で2024年問題が目の前に迫ってきた。トラック運転手の働き方改革、待遇改善、所得の増加、言い換えれば、運賃の増加になり、いろんな所に影響が出てきている。

私が住んでいる地域のスーパーが3月末日で閉店になる。徒歩での買い物が不可能になるので、

これから買い物をどうしようかと困っている。公共交通の需要が戻ってくるのか、自動車で行こうか、駐車場をどうしようとか、いろんな問題が出てくる。これらは、次期の協議会でご議論いただくことになると思う。

来年は、在宅医療の改革がある。通院の交通パターンは大きく変わってこざるを得ない。そういう事態が起こるのは、もう目に見えてきているので、次期の協議会でも、しっかりとアンテナを張って、新しい動きがあれば、早急に察知しながら対策を考えていっていただきたい。今後とも委員の皆様方には、公共交通の移動について、引き続き、ご協力・ご支援のほど、よろしくお願いしたい。それでは、司会を事務局にお返しする。

【事務局】

・ 委員の皆様には、2年間、たいへんお世話になり、改めて御礼を申し上げたい。それでは、以上をもって、第4回長岡京市地域公共交通協議会を終了させていただく。

お問い合わせ

長岡京市建設交通部交通政策課交通政策担当

電話: 075-955-3160

ファクス: 075-951-5410

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