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教育委員会令和6年2月定例会会議録

  • ID:14152
教育委員会会議録


1.日時

令和6年2月21日(水曜日) 午後3時から午後4時20分


2.場所

市役所 会議室402


3.出席者

教育長 西村文則

委員 福澤秀夫

委員 京樂真帆子

委員  大下和徹

委員 盛永俊弘


4.出席説明員

教育部長、教育総務課長、教育総務課主幹、学校教育課総括指導主事、生涯学習課長、生涯学習課主幹、文化・スポーツ振興課長、文化・スポーツ振興課主幹、文化財保存活用課長、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長、北開田児童館長

事務局職員 教育総務課 総括主査

5.傍聴者

なし


6.開会

(教育長)

開会を宣言する。



7.前回の会議録の承認

承認・署名


8.教育長諸報告

1月19日には京都府都市教育長協議会が、2月7日には乙訓管内教育長会議が開催され、課題を共有するとともに、意見交換・交流を行った。19日には乙訓教育委員会連合会・教育委員研修会が幼児教育、幼小連携をテーマに開催された。

また、2月7日の校長会議、16日の教頭会議では今後の課題を共有し、15日の社会教育委員会議では「令和6年度 社会教育を推進するために」の策定や、来年度の協議テーマなどについて協議がされた。

次に、この間の行事等について日程順に報告する。

1月28日には文化財防火運動の取り組みとして、乙訓寺のご協力のもと、特別消防特別消防訓練が行われた。

2月10日には第39回長岡京市人権問題市民集会が開催された。今回は新たな取組みとして、従来の人権啓発作品の展示に加えて、ボッチャ体験会、モノづくりワークショップ、クイズラリー、ビデオシアターなど参加・体験型の取組を行った。小さなお子さんからお年寄りまで、世代を超えた参加者が一緒に取り組めたこと、楽しみながら人権尊重について考える機会になったことは良かったと思う。

17日には少年少女発明クラブの閉講式が、17日・18日には長岡京市小中学校美術展が開催された。

なお、本日、市議会3月定例会が開会し、3月22日まで令和6年度当初予算案を含め様々なことが議論されていく。


9.議案

・第1号議案 長岡京市教育委員会公告式規則の一部改正について

(事務局)

規則等の公布の手続を見直すことにより、事務の効率化を図るため、規則の一部を改正する必要があるので提案する。

改正内容は、現行では規則等を交付するときは、「教育委員会教育長の印を押さなければならない。」とされているが、改正後は、教育長の押印を廃止するものである。なお施行日は、令和6年4月1日とする。


(教育長)

 質問、意見等はあるか。


(質問なし)


(教育長)

 第1号議案「長岡京市教育委員会公告式規則の一部改正について」賛成の委員の挙手を求める。


(全員挙手)


(教育長)

全員賛成。第1号議案は可決された。


・第2号議案 令和6年度「学校教育の重点」及び「社会教育を推進するために」の

策定について

(事務局)

「学校教育の重点」については、令和6年度から一部変更を行っている。変更点は、新旧対照表のとおり。


(事務局)

「社会教育を推進するために」については、長岡京市第2期教育振興基本計画の策定時と同様の体系となっており、令和6年度は、新旧対照表のとおり一部文言の修正を行っている。


(教育長)

ただいまの説明について、何か質問はあるか。


(質問なし)


(教育長)

第2号議案「令和6年度『学校教育の重点』及び『社会教育を推進するために』の

策定について」賛成の委員の挙手を求める。


(全員挙手)


(教育長)

 全員賛成。よって第2号議案は可決された。


10.協議事項

(教育長)

協議事項「令和5年度3月教育費補正について」は、本市情報公開条例第6条第5号の規定する意思形成過程にある情報で、市と協議中であり、公開することにより公正かつ適正な意思形成に著しい支障があると思慮される。

従って、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項、及び本市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、本案件を非公開とするよう発議する。また、同法第14条第8項及び同規則第15条第2項の規定により、この発議に対する討論を行わないで直ちに採決することとなっている。本案件を非公開とすることに同意する委員の挙手を求める。


(全員挙手)


(教育長)

全員賛成。よって本案件については非公開とする。


(非公開協議)


(教育長)

以上で非公開協議を終了する。


11.報告事項

・令和6年度教育費予算について

(事務局)

令和6年度の歳入予算額は、5億6600万6000円。前年度から2138万1000円の減、率にして3.6%の減となっている。その主な要因としては、

教育総務課では、小中学校の体育館武道場への空調設備の設置に係る補助金が増額になったこと、

学校教育課では、公会計として中学校給食費の値上げによる保護者負担が増額になったこと、

生涯学習課では、長岡第四小学校放課後児童クラブ施設建設の完了に伴い補助金が減額になったこと、

文化・スポーツ振興課では、西山公園体育館のLED化照明工事の完了により減額になったこと、

文化財保存活用課では、井ノ内稲荷塚古墳の一部購入に国の補助金が付いたことで増額になったものである。

令和6年度の歳出予算額は、37億1169万3000円。昨年度から14億5305万9000円の減、率にして28.1%の減となっている。その主な要因としては、長岡第四小学校の新校舎が完成し、令和6年度は旧校舎解体と体育館の建設等の工事のため、約14億円の差が出ている。

各課の増減については、ほとんどが減額となっている。一方で、文化財保存活用課では、井ノ内稲荷塚古墳の一部購入のため増額となっている。また、教育支援センターでは、バンビオ5階のキッズスクウェアの跡地を活用した不登校対策等の充実のために、約1000万円の増額となっている。


(教育長)

今の説明に対し、質問等はあるか。


(質問なし)


(教育長)

了解いただき、次に進める。


・「新庁舎歴史資料展示室基本計画(案)」に係るパブリックコメントの実施について

(事務局)

基本計画案のパブリックコメントの実施期間は、令和6年3月1日から4月1日までの1ヶ月間で実施する。パブコメ終了後に、市民の皆様からの意見集約を反映させ文化財保護審議会でご審議いただき、計画の確定を予定している。また、計画確定後は補正予算で予算計上を予定している。

なお、この3つの資料(パブリックコメントの実施について、基本計画の概要版、本体の基本計画)は、令和6年第1回議会定例会の文教厚生常任委員会資料として、議会へ提出している。


(事務局)

<新庁舎歴史資料展示室基本計画(案)の概要を説明>


(教育長)

 何か意見等はあるか。


(委員)

資料展示室の整備については、今後、委託会社に依頼して具体的に進めていくと思うが、会社を選定する際には、必ず専門家の意見を入れていただきたい。

また、7階の収蔵庫が十分な耐震対策がされているということ、そのことを市民に分かりやすく説明してほしい。

それと、これまで補完できなかった部分を新しい人材(まちなか資料館の方など)を活用して補完できるよう、今後の人員配置を考えてほしい。


(教育長)

今後は、パブコメで市民の皆様の意見を聞きながら、方向性を決めていくことになる。

それでは、了解いただいたということで、次に進める。



12.主な行事・会議結果報告

(事務局)

行事・会議結果(1月18日~2月21日)について報告。



13. 次回定例会までの主な行事・会議予定

(事務局)

行事・会議予定(2月22日~3月27日)について説明。



14.意見交換

(委員)

1人1台端末(タブレット)について、2点お聞きしたい。

まず、端末機については、画面の破損やキーボードの反応が悪いなどトラブルが結構多く、先生方が対応に苦慮されている、という記事を以前読んだ。そこで、トラブルの状況について本市の状況を教えてほしい。

2つ目は、来年頃が端末の更新時期だと思うが、更新時における機種選定の手順やスケジュールなどをお聞きしたい。


(事務局)

更新の具体的なスケジュールは、確認して後日お伝えする。

端末機のトラブルについては、本市でも報告が多くあり、主にディスプレイの画面割れ、キーボードの反応が悪い、充電がすぐになくなるなど。本市では、ICTサポーター(委託業者)に巡回してもらい、トラブルへの対応やサポートをしていただいている。しかし、実際には、担当の先生や教務主任が対応する場合も多く、先生方への負担はあると思う。


(教育長)

少し補足させていただく。

今回の機器の更新については、国が費用を負担してくれることになった。3分の2は国の交付金で京都府が基金を作り、それを使い、残り3分の1は国の交付税措置の予定である。まだ、国の方針は示されていないが、転校した場合にも使い慣れた機種を使えるようにと、機種選定に関しては共同調達という形を取るなど、検討されている。


(委員)

私からは、体育の授業と文化財について。

1点目は体育の授業について。京都教育大学の井谷惠子先生が「LGBTQの支援~支援の専門家が語る学校体育の現状と未来~」というパンフレットを公開された。この中では、体育の授業などで多様な性を持った子どもたちにどう対応すべきか、専門家の意見をもとに改善方法が提示されている。ぜひ、長岡京市内の学校でもこのパンフレットを情報共有し、学んでいただきたい。

2点目は文化財の活用について。

まず、長岡京市においては、今後も引き続き文化財の保護を脅かす活用は行わないようお願いしたい。なぜこのようなお願いをするかというと、

京都府木津川市の河川に保管されている「残念石」(大坂城再建のための石垣)を、2025年大阪・関西万博会場のトイレの建物の柱に使う計画がある。このことについては、専門家からも「文化財保護の観点から不適切」と批判の声が上がっており、SNSや新聞各紙でも取り上げられている。

論点は多岐に渡るが、この石造物は文化財指定をされてないが、それを自由に活用して良いのか疑問であること、また、運搬途中で破損する危険性もあること。「残念石」という愛称で呼ばれているが全く残念な石ではなく、江戸時代には番号も振られ、使うために保管された重要な石である。

例えば今回のプロジェクトでも、残された石を3Dの模型などを使って活用するなら良いと思うが、モノを動かすということはとても考えられないことである。

ぜひ、長岡京市においても、未指定文化財も文化財であるいうことを市民の皆さまに理解していただき、未指定文化財の保護についても議論を進めてほしい。


(委員)

私からは2点お聞きしたい。

まず、小中学校の入学説明会について。重要な説明会だと思うのだが、出席率や欠席された方へのアフターフォローをどうされているのか、教えてほしい。


(事務局)

出席率は把握できていないが、平日午後に開催する学校が多いので、欠席される方もいらっしゃる。欠席された方に対しては、後日教育委員会から連絡し、資料の説明やご自宅の場所の確認を行うなど、丁寧にフォローをさせていただいている。


(委員)

今後欠席される方が増えると学校の負担も大きくなると思うが、丁寧に対応していただいているということで安心した。

2点目は、インフルエンザ、コロナウイルスの蔓延状況について教えてほしい。


(事務局)

現在は、インフルエンザの感染者が増えており、学級閉鎖の報告も多い。学校でもより一層健康指導を行っていきたい。


(委員)

私からは質問が2点。1点目は、PTA組織のこと。

全国的には様々な動きがあるが、本市の各学校のPTA加入率に変化が見られるか。

また、保護者に任意加入の説明や加入意思の確認はなされているか。あと、長岡京市PTA連絡協議会で、何か見直し等の論議は進んでいるのか。


(事務局)

加入率は、数字的に大きく減少しているわけではないが、加入したくないという方が少しずつ出てきている状況である。また、任意加入の説明をどの程度行っているかは、調査できていない。

長岡京市PTA連絡協議会でも、この問題に対して公式な見解を示してほしいという意見も上がっているが、統一見解を出すことは難しい状況である。PTA役員になることが嫌で加入しないケースも多いため、学校によってはイベント協力募集や、他の自治体では外部委託をしていると聞いている。


(委員)

2点目は、「子どもの貧困」のこと。

質問のきっかけは、最近のニュースで、神奈川県の中学2年生「10人に1人が貧困家庭」と報じられたことや、私事だが、他府県の教員向けの講演で「経済格差と学力格差」のデータなどを示すと、「初めて知った」という反応があり、こうしたテーマを現場の教員がきちんと理解できていないのではないかと考えたからである。

この問題にしっかり向き合うことは、学級経営や子どもたちへの学習指導や生徒指導の前提となる。また、かつては年度当初の家庭訪問の実施で、子どもたちの生活実態や教育環境の理解が深まった側面があったが、今は家庭訪問をなくした学校が多いと聞く。

 なお、補足すると、厚生労働省の『国民生活基礎調査』の最新データ(2023.7.4)では、子どもの貧困率は11.5%と公表されている。また、京都府は、「第2次京都府子どもの貧困対策推進計画」(2020)で詳細な現状と課題の分析や重点施策を紹介している。

そこで具体的な質問だが、本市にこの問題に関するデータはあるのか。また、教職員は勤務校、学級のリアルな現実を把握し理解しているのか。


(事務局)※健康福祉部との連携

子育て支援課の所管になるが、本市では、「子ども・子育て支援法」に基づき、「第2期子ども・子育て支援事業計画」を策定し、子どもの貧困の解消に向けて様々な取組みを行っている。

また、来年度策定予定の次期計画には、初めて「子どもの貧困対策」も記載することを現在検討中である。


(事務局)

教職員へは、子どもたちの家庭環境や家庭の学習状況を把握していくように、管理職から声掛けをしている。また、地域連携室とも連携しながら、要保護児童や家庭的に支援の必要な子どもの把握に努めている。このような実際の事例を踏まえながら、教職員への理解定着へつなげている。


(委員)

引き続き、可能な範囲で家庭の状況も把握しながら、理解へつなげてほしい。


(教育長)

京都府が策定している「京都府子どもの貧困対策推進計画」の中には、子どもの貧困の実態等、基本的な内容が掲載されている。冊子も各校へ配布されていると思うので、今後はこのような計画を活用して、研修や指導を行ってほしい。


(委員)

「京都府子どもの貧困対策推進計画」はホームページにも掲載されている。京都府は都道府県の中でも非常に詳しいデータ分析を示しているので、それを活用して学校現場でも情報共有をお願いしたい。


(委員)

子どもの貧困に関することだが。令和6年度は、家庭訪問は親が希望した場合のみ行うということを聞いた。私の意見としては、親が希望した家庭に行くだけではなく、可能であれば、全ての家庭に家庭訪問を行ってほしい。


15.閉会

(教育長)

午後4時20分に閉会を宣言する。

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長岡京市教育部教育総務課総務・施設整備担当

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