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現在位置

第31回生活環境審議会会議録

  • ID:14758

日時

令和6年10月3日(木曜日)午後2時30分から午後4時30分まで

場所

長岡京市役所新庁舎(1期)4階 会議室402

委員の出欠

的場 信敬(龍谷大学政策学部教授)

清水 万由子(龍谷大学政策学部准教授)

谷村 眞見(長岡京市商工会)

植田 利江子(長岡京市自治会長会)

瀧川 正子(長岡京市女性の会)

髙坂 洋子(フードバンク長岡京)

徳地 直子(西山森林整備推進協議会)

木原 浩貴(京都府地球温暖化防止活動推進センター)

髙橋 治男(市民公募)

飯田 貴久(京都府乙訓保健所技術次長兼環境衛生課長)

<欠席>

小坂田 淳(長岡京市経済協議会)

宇治 大輔(連合京都乙訓地域協議会)

湯川 智子(長岡京市環境の都づくり会議)

堤 洋子(市民公募)

項目

開会

議事1 会議及び記録の公開について

会長:本日もよろしくお願いいたします。それでは早速議事に入っていきたいと思います。円滑に進められますように皆様のご協力をお願いします。それでは、議事の1番目「会議及び記録の公開について」事務局から説明をお願いします。

事務局:長岡京市では、審議会等の会議の公開に関する指針におきまして「審議会等は原則公開」としており、「審議会等の会議の公開又は非公開の決定は、審議会等の長が、当該審議会等に諮って行うものとする」と規定しております。会議及び記録の公開につきまして、よろしくご審議願います。

会長:本審議会の公開又は非公開について、委員の皆様にお諮りします。本審議会についても、指針に基づき会議及び記録については、「公開」ということでよろしいでしょうか。

一同:異議なし。

会長:異議なしとのことですので、公開とさせていただきます。それでは、本日傍聴者がおられますので、ご入場していただきます。

(傍聴者入場)

議事2 第三期環境基本計画実施計画令和5年度実績評価について

会長:ご入場されましたので、早速、議事2「第三期環境基本計画実施計画令和5年度実績評価について」です。事務局より説明をお願いします。

事務局:1年ぶりの審議会となりますので、まずはじめに、基本的な事柄を確認させていただきます。長岡京市第三期環境基本計画は、本市の環境施策の基本的方針を定めたもので、2022年度(令和4年度)から2030年度(令和12年度)までの9年間の計画となっています。その間、施策を着実に進捗させるため、より具体的な取り組みを定めた環境基本計画実施計画を、3年ごとに策定することとしています。今回の議事2では、令和4年度から令和6年度までの3年間の実施計画のうち、令和5年度(前年度)の進捗評価について、ご意見をいただくものです。そして、議事3では、令和7年度から令和9年度までの新たな3年間の実施計画の策定についてご意見をいただくという流れとなります。
それでは、議事2の、令和5年度(前年度)の進捗報告書について、説明をさせていただきます。△の箇所、政策的な面から紹介したい点、その他補足しておきたい点について、20~30分ほど、少し速足でのまとまった時間の説明となりますが、お付き合い願います。
まず、3ページ、市域における温室効果ガス排出量です。目標29%に対し、実績26.9%となっています。ただし、この算定結果について、いつも補足事項として申し上げているのは、こちらは府単位の統計数値の按分により算定しているところが多いため、長岡京市固有の事情は反映されにくいです。基準年度と比べると大幅に削減されているように見えますが、電気の排出係数に大きく左右されるという特徴もあります。ですので、あくまで参考値として捉え、取り組みを着実に積み上げていくことが重要と考えております。
続いて4ページ、 戸建住宅に占める太陽光発電設備導入率です。こちらグラフの通り右肩上がりとなっている状況です。
続いて、4ページの一番下の部分の下段、京都府の事業で、初期投資ゼロによる太陽光パネル導入と、太陽光パネルの共同購入の事業がありました。特に太陽光パネルの共同購入は、一定のスケールメリットがないとパネルの価格が安くなりませんので、市町村単独では実現が難しい事業です。こうした市町村単独では事業化が難しい都道府県レベルの事業も、広報啓発の部分で協力することは非常に意義深いと考えていますので、市民に広く広報啓発を行いました。
続いて、5ページ 公共施設における再生可能エネルギーの電気の調達というところです。表の右下の箇所ですが、新たに、長岡第四小学校に19.2kWの太陽光パネルを、JR長岡京駅東口駅前広場に隣接する駐輪場屋根に57kWのパネルを新設しております。JR長岡京駅東口駅前広場については、説明文の最初の段落に記載しておりますが、広場に面する村田製作所様の協力のもと、駅前広場の電力を、先ほど申し上げた57kWのパネルで全て賄い、広場をゼロカーボンにするという取り組みです。今後も施設の新築時はもちろんですが、既存建築物へのパネル設置も検討していく予定です。
続いて6ページをお願いします。 新電力と自治体との関わり方の調査研究というところです。令和5年度は、新電力会社等との協定に基づく事業の実施、ということですが、括弧書きで最終年度としております。そもそもこの事業は、市民の方が設置した太陽光パネルのCO2排出削減効果を、クレジットという制度を使って価値化し、それを地元ごみ収集事業者に購入してもらうことで、理屈上CO2ゼロでごみ収集を行おうというものでした。この取り組みの要となるクレジット制度の改定により、事業の継続が困難となりましたので、最終年度と記載しているところです。短い期間の取り組みではありましたが、令和5年度のごみ収集に係るCO2排出の一部を、市民の方の太陽光パネルのCO2排出削減効果により、打ち消すことができました。その点については、34ページにも詳細がございますので、またご覧ください。
8ページ上段 省エネを楽しく学べる機会の創出です。審議会出席団体でもある環境の都づくり会議様による1日省エネ相談について、コロナ禍後且つ新庁舎での初開催となります。ここで少し訂正がありまして、本文上から2行目の「令和元年度から令和4年度まで開催見送り」とありますが、正しくは「令和2年度から令和4年度まで」の誤りでした。申し訳ありませんでした。
続いて、8ページ下半分のところの老人福祉センター竹寿苑の老朽化に伴う~というところで挿絵の写真が入っているところです。こちらは、紹介になりますが、長岡京市公共施設で初となるZEB Readyを達成した建築物を建設します。供用開始は本年度の予定でありまして、環境以外の部署においても、環境の考え方が浸透してきた表れであると思っております。
続いて、10ページ上段 はっぴぃバスと書いてあるところで、9ページから10ページにまたがるところです。9ページの方でバス1便あたり目標13人に対して実績11人ということで、やや未達になりますが、その要因として便数を増やしたということもございます。数値目標ですので、数値に対する評価では◎でなく○かもしれませんが、便数が増えて、利便性が向上するということは、公共交通利用の促進にもつながっていると考えます。
続いて11ページをお願いします。11ページの△箇所「自転車走行空間の整備」というところで、結論的には工事関係の遅れにより△ということになっています。工事の完了は遅れておりますが、自転車走行空間の整備のための進捗はしております。7割未満ということで△評価となっています。
続いて12ページの△の箇所「鳥獣による農作物被害の軽減策の実施」ということですが、目標数値は未達となっております。ただ取り組みとして捕獲檻を増やすなど体制強化を図ったことで昨年度の被害面積よりは縮小しました。令和6年度は西山一帯に張り巡らせている柵の修繕や、電気柵や畑の囲いに対して補助を行い、被害面積の拡大防止を図っていくものです。
続いて、14ページの△の箇所「雨水浸水対策事業の実施」ですが、こちらも結論的には工事関係の進捗の遅れによる△です。工事の完了は遅れておりますが、こちらも着実に事業を進めています。
次に資源循環の分野に入りまして15ページをお願いします。こちらは、主要指標とサブ指標ともに目標を達成している状況です。令和3年2月の指定ごみ袋制度導入以降、減少傾向が続いています。
続いて、17ページ下段については、保育所及び小中学校給食から排出される生ごみを、こちらも改めての施策紹介になりますが、生ごみの再資源化を促進するため、全ての公立保育所・小中学校で給食調理くずなどの食品残渣の再資源化を行っています。
次に、18ページ上段、地域の集団回収を活用した取り組みというところです。こちらは、古紙等の資源ごみについて、子ども会等が集団回収をしており、市もその支援を行っています。この回収拠点を、地域のご理解をいただいた上で活用して、先ほど申し上げた子ども会の例で言うと、子ども会非加入者も排出できるようにしている施策でございます。
続いて、19ページ中段、受益者負担による粗大ごみの適正処理のところです。こちらも改めての施策紹介ですが、現在、粗大ごみの収集申し込みが市公式LINEからできるようになっています。申し込みの利便性を高めることで適正排出につながっているものと思います。
次に、環境共生の分野に入りまして、21ページをお願いします。こちらは主要指標ですが、森林整備を着実に積み上げ、目標を達成しております。
21ページの同じページ最下段に市広報紙の表紙が写真に載っているところですが、広報紙で5ページにわたる大型特集記事の掲載を行いました。西山を守ろう、という意識につなげるためには、まずは知ってもらうということで、身近だけれどもあまり知らない西山について、そこに関わる人達への取材記事などを通して啓発を行いました。
続いて、24ページ、学術機関・事業者等と連携した実用化の検討へ進みます。本日ご出席のD委員が関わっておられる取り組みです。竹の資源活用手法の調査研究を継続的にしていただいております。
次に、26ページ最上段、△箇所ということで「農地パトロールの実施及び農地銀行制度の運営」というところです。令和4年度に、遊休農地かどうかの判定を厳格化したことから、令和4年度、令和5年度と若干数値がまとまって積み上がりまして、目標未達となりました。そのような特別な要因があるとはいえ、担い手の高齢化などから、歯止めをかけるのは容易ではありません。目標水準を適正に見直した上で、引き続き、個々の事情に応じ、担い手の集積等につながる取り組みを丁寧に進めていくものです。
続いて、26ページ最下段、ゲンジボタルを育てる会と連携した、というところです。ご紹介になりますが、コロナ禍後、ホタル観賞の夕べ(いわゆるホタル祭り)を復活することができました。市民にとっては初夏のイベントというイメージかと思います。
続いて、都市環境の分野に入ります。こちら主要指標「住民1人あたり公園面積」ということで、評価としては、やや未達成の○となっておりますが、本市は人口が増加する中で、同程度を維持していると見ることもできると思います。
続いて、28ページ最上段の△箇所「緑の講習会・グリーンカーテンコンテスト等の実施」のところですが、グリーンカーテンコンテストが一定の啓発効果を経て、応募者が常連化してきたという課題がございましたので、コンテストとしては実施しない運びとなりました。その結果、足し込む人数が減って△となったものですが、グリーンカーテンの啓発自体は今後も継続していくものです。
続いて、30ページ最上段の△箇所「歩行者道の整備」のところです。こちらも結論的には工事関係の進捗の遅れによる△です。材料の調達・製造に時間がかかったり、関係機関との調整に時間がかかったりということがよくあるということで、遅れはありますが、今後も順次整備を進めていくものです。
続いて、31ページ中段 「まちなか博物館ネットワーク」の整備ということで、長岡京市の環境基本計画では歴史や文化の息づく地域環境整備ということも、本市の環境の範囲であると計画に定義しておりますので、こうした取り組みも掲げております。令和5年度は、市の歴史文化の特徴を学べる歴史文化ドリルを作成いたしました。
続いて、分野横断的施策の範囲に入りまして、34ページ上段 「排出量取引を活用した事業の実施」のところですが、前半部分の「CO2ゼロで行うごみ収集事業」については、6ページのところで説明したとおりです。
後半の段落に記載しておりますのは、事業者との新たな協定事業についてということでご紹介申し上げます。こちらは、㈱ピエクレックスという服飾分野の会社がございまして、資源循環型社会形成の推進及び温暖化対策に関する協定を令和5年度に締結しました。これは、このピエクレックスという会社が開発した「たい肥化可能な生地」を媒体として、資源循環とPET繊維焼却由来のCO2排出削減に寄与する取り組みを、今後協定事業者と連携して進めていこうというものです。現在は、この取り組みに共感した地元企業様からご寄附いただいた「たい肥化可能な生地」で作れられたタオルを、長岡京市に婚姻届けを提出された方にお配りし、結婚後の新たな生活を、環境にやさしい暮らしを意識してほしいという意図で贈らせていただいております。
続いて、35ページ上段、環境に配慮した事業運営・消費行動の啓発というところです。こちらは、シェアサイクル事業の紹介ということです。観光分野における環境に優しい消費行動とも言える取り組みです。稼働状況についてです。この取り組みは、市が場所を活用してもらっている立場であることから、顧客情報というところで、どんな人がというところを掴むのは難しい事情がありますが、サイクルスポットの場所や季節によってばらつきはあるものの、サイクルスポット一つで月数十件程度の利用があります。特に春や秋の利用が伸びる傾向にあるようで、観光場所に行くにあたり、一部の方は、自転車という環境に優しい交通手段を選んでいただいているということかと思います。
続いて、36ページ中段 西山公園(第3期)の整備というところです。現在、西山公園グリーンハウスのあるところ、西山の山際ということになりますが、そこに多様な方が憩い楽しめるインクルーシブ公園を整備予定です。インクルーシブというのは、「全てを含む」といった意味合いですが、多様な方に楽しんでいただける公園にということで整備を進めています。立地的に西山のふもと(山際)にあたりますので、そういった環境とも調和した公園整備を目指しています。
37ページ中段の△箇所「グリーンインフラを活用した防災施工の検討」ということで、こちらも事業の進捗の関係で△です。現在JR長岡京駅東口駅前広場を再整備している中で、「にぎわい空間」と位置付けているエリアがございます。そこでの実現可能性を検討していくというものです。
38ページ下段、家庭用品活用コーナーを利用した~というところですが、以前から、長岡京市では、家庭用品活用コーナーということで、譲りたい人と、もらいたい人をつなげる取り組みをして、リユースを推進してきました。現在は、そういった「シェア」という考え方について、新しい生活スタイルとしても広まってきたように思います。そこで、不要品の譲り先を見つけるインターネットサービス「おいくら」「ジモティー」というサイトを運営する会社と協定を結び、市民に啓発してリユースをより一層推進しています。
39・40ページでは、各種環境学習につながる取り組みを紹介しています。
最後に、41ページ 地域の中で環境を考える学び合いの機運の醸成のところです。第三期環境基本計画では、「行政から市民へ」の啓発だけでなく、「市民から市民へ」の啓発の重要性をポイントの一つとして掲げています。環境フェアなどのイベントも、「事業者や団体など、広い意味で市民と捉え、市民から市民への啓発」になるかと思います。この「市民から市民へ」の考え方は、啓発をする上での重要な工夫の仕方だと捉えておりますし、第三期環境基本計画でもポイントとしているところです。今後もこの視点を取り入れた施策を進めてまいります。議事2の説明は以上です。

会長:それでは、今ご説明いただいたところ、それ以外でももちろん結構ですが、委員の皆様の方からご質問、ご意見等いかがでしょうか。

A委員:4ページの再生可能エネルギーの「省エネ普及啓発事業の実施」の5年度の結果として再エネ工作教室等の実施、と記載していただいているのですが、実際にどれ位の回数、あるいは箇所数か分かりましたらお教えいただきたい。

事務局:こちらは6月が環境月間となっておりまして、環境月間に合わせての企画ですので、年1回の取り組みになります。今手元に数字を持っておりませんが、6世帯程度の募集で定員いっぱいに応募いただきました。こちら参加者数が限られるということが課題でしたので、取り組みの様子をホームページに掲載するなどの啓発も行いました。今後は、小規模な事業も大事かと思いますが、不特定多数の方が集まるような、環境のことを意識して来場したわけではない方にも、そこで環境のことを学んでもらうといった取り組みも大事ではないかなと、今後の展望として考えております。

A委員:ぜひ、積極的に幅を広げた中で実施していただければいいかなと思います。以上です。ありがとうございます。

会長:それでは他いかがでしょうか。B委員お願いします。

B委員:38ページの家庭用品活用コーナーを利用した家庭用品の再利用推進というところです。この間、長岡天満宮さんで長岡京市商工会女性部が夏市、秋市と2回開催させていただきました。そこでは、家庭用品の不要になった物を物々交換します。「ジモティー」さんであるとか「おいくら」とかいうサイトですと、お金が発生したり、発生しなかったりという部分があると思いますが、天満宮での企画では、自分のところではもういらないけれども、人のおうちではもしかしたらすごい活躍するかもしれないという物を一つ持ってきたら、集まった物から一つ持って帰れるという形の物々交換会というのをさせてもらいました。夏のときは、夏休み期間中ということもあって、お子さんの小さいおもちゃであったりとか、車のベビーチェアみたいな、使う期間が短いもの、そういった物を、お孫さんがちょうどできたところやからと、持ってきた花瓶と交換してという感じで、お金が発生せずに、物々交換という企画をさせてもらいました。そしてその横で苔玉づくりを、その中の器を使って、さらに洋服の古着が元になった土、最後は土に還らず燃えるごみにはなるのですが、その土を使って苔玉づくりをしました。いらない物を使って、新しく作品を作るという、お金をかけずに、そしてちょっと生活に寄り添うみたいな、環境に配慮した物々交換であったり、寄せ植え教室というのをしました。今度のガラシャ祭とか、そういう地元の人のお祭りにおいて、そういう物々交換会っていうのを、地域の方が自発的にするのが一番いいのでしょうが、市で家庭用品活用コーナーということもされているのであれば、年1回ぐらい市の方でも考えていただけたらなと思いました。

会長:今のご意見についていかがですか。

事務局:シェアということでいろんな手法があるかと思います。今のようにですね、市民の方というか民間でもそういった取り組みをされているということで非常にすばらしいと思いました。リユースの取り組みを推進している環境業務課とも情報共有させていただいて、アイデアの一つとして共有しておきたいと思います。

会長:今回報告書に書いてあるのは市の方でされているようなことだと思いますが、今のような民間でやってらっしゃるところも、何かもう少し情報が入って、こういうところに出てくるということでもいいのかもしれません。そうするともっと地域の方々の目にも止まるかもしれません。市が主催していないと書いてはいけないということは多分ないと思いますので、その辺りもまたご検討いただければと思います。ありがとうございます。他に何かございませんか。

C委員:今のところに関連して、38ページのリユースのところについてです。私はたまたま環境業務課が事務局を務めるリユースショップ実行委員会に入っておりまして、10月号の広報紙で、余っている品物を皆さん提供してくださいというのがありました。10月1日から確か10日くらいまでですね、募集していらっしゃいます。この企画では、ただ売るだけじゃなくて、例えばその商品を捨ててしまったら、どれだけのごみになって、どれだけのCO2が出るかっていうのを計算して、これを燃やさなければ、みんなに買って持って帰ってもらったら、それが出ない、そのようなやり方でリユースショップというのを、市と協力してやっています。物々交換ではないですが、環境によいことをみんなでやっていければと思います。それとちょっと質問ですが、品物を土日に持って行っても大丈夫ですか。

事務局:申し訳ございません。土日の受け付けはできない状態になっています。職員がおらず、物を確認させていただく必要がありますので。中には受け取れないような物がある場合もありますので。

会長:面白いですね。CO2を計算することで地域の方々に知っていただくことができますし、物々交換もそれによってCO2が出てこないということも言えますね。そのような様々な広がりがあるということ自体をもっと知ってもらってもよいのではないかと思いました。ありがとうございます。他ございませんか。

D委員:36ページの西山公園の整備のところで、私、西山の森林整備推進協議会にいますがあまり知らなくて申し訳ありません。西山の麓にあって西山の真ん中にあるというかですね、そういう公園なので、こちらに書いていただいてるように、西山の麓にふさわしい環境と調和した公園ということで、お書きいただいています。この公園は森林整備のところからは離れていますが、西山の方は整備してもなかなか皆さん、足繁く行ってくださらないようなところがありますので、この整備がですね、インクルーシブな形で西山にふさわしいということですので、西山の方への導入をやっぱり工夫していただいて、公園だけで閉じたような利用をするのではなく、市民の方が西山全体を利用できるような何か工夫をしていただけるとより嬉しいなと思いました。できる範囲で結構ですので、またご検討いただけましたらと思います。

会長:すごくいいご意見だと思います。いかがでしょうか。

事務局:工事の進捗については詳しく存じておらず、その辺りのことがお答えできず申し訳ありません。いただいたご意見は共有をさせていただきます。西山の麓に調和した公園ということで、西山に生える樹種であるとか、その辺りを考慮しているということはお聞きしております。

会長:他いかがですか。

E委員:27ページから28ページのところなのですが、まちなかのみどりの創出というところです。今、市内のあちらこちらで工事をしていると思います。市としては、みどりの面積を増やすというところにちょっと重点があるのかなという見え方をしてしまうのですが、増やす取り組みは十分よく分かるのですが、これをどう維持管理するかということです。一つ上の項目にみどりのサポーターさんの高齢化のことが書いてあり、次のページの公園緑地の整備・維持管理のところにも、「市民等との協働により適切な維持管理に取り組んでいきます」と書いていますが、少しこの辺り、まちなかのみどりにつきまして、どのように今後維持管理をしていくのか、課題など含めお聞きしたいと思います。

事務局:課題の方ですね。今、みどりのサポーターということで、公園の中の植栽であるとか、一部道路上の植栽の手入れを市民協働でやっています。市民の力を借りてということで、非常に望ましい姿だと思います。そういった形でのみどりのサポーター制度ですが、一方でやはり高齢化で続けていくのが大変だということですね。そういった声は聞いているということで伺っています。なかなかそういったことはすぐにこうすれば解決するというところではないという認識ですが、今のご意見はお伝えするとともに、課題として最後の巻末のところに申し送りたいと思います。

会長:他いかがでしょうか。

F委員:令和5年度の目標に対する評価結果について、多くが達成ということで、非常に全体的に努力されていると思います。結果がよかったということはもちろんですが、この報告書の目的ですね。取り組みの成果の見える化ということで、やはり市民の方々に知ってもらうというのが大事だと思います。出前講座みたいなところなどでも積極的にお話をされているでしょうし、これからもしていただきたいと思います。この中で例えば、ごみ関係の減量が進んでいることが書いてありましたが、これは市だけの努力と違って、やはり市民の方々が、皆さん一生懸命協力して、意識を変えてなされた部分だと思いますので、やはり市民の皆さんにも、努力が重なって成果になっている、皆さんの頑張りがこのように繋がっているということを、出前講座みたいなところなどで広めていかれたらいいなと思いました。
それからこの結果の紹介の仕方ですが、例えばごみのページであれば、令和5年度の目標八千いくらに対して、結果七千いくらという、よい結果が出ているように見えますので、やはり経年変化みたいなものがあった方が分かりやすいような項目もあると思います。長い目で見て結果が出ているんだなという評価もあるでしょうし、この評価書とは別で市民に啓発される時でもいいと思いますので、そのようなまとめ方をされてもよいのかなと感じました。

会長:ご提案かなと思いますが、いかがでしょうか。

事務局:見える化の方はですね。おっしゃる通り、市のホームページで最終的に報告書は載せておりますが、それだけではなく、様々な小規模イベント等もありますので、そういった場面でももちろんPRしています。また、報告書の中身全てということではありませんが、例えば先ほどのZEB Readyを達成した建築物ができますとかですね、大きな取り組みもございますので、そういったことは、場面場面でお知らせしておりますし、今後もしてまいりたいと思います。
報告書の作り方でグラフを取り入れては、というところは、例えばごみの方なんかはですね、指定ごみ袋制度を入れたことで、減少傾向が続いていると、そのように例えば本文の中で傾向に言及しているようなところは、確かにグラフが添えてあるとより一層分かりやすいかもしれません。今一度内容を確認しまして、書き方については、会議が今回限りですので、会長、副会長、事務局に一任いただくことになりますが、検討して整えてまいりたいと思います。

会長:そうですね。経年変化のグラフというのは、すごく見やすいので、うまくいっているとかいっていないとかですね、それが目で見えるということで、とてもいいアイデアをいただいたと思います。ありがとうございます。その他いかがですか。

G委員:先ほどの公園の話の関連なのですが、私はみどりのサポーターをやっているのですが、公園の掃除とかをしておりますと、人知れず自分の家の植木鉢の土を捨てに来たり、自分のところで育てられなくなった木を持って来て植えたりというような事がありました。しばらく前に市役所にお願いして切ってもらったのですが、大木に成長していました。やはり木を処分するのはかわいそうだから、公園なら大きく育ってくれるだろうと考える気持ちはよく分かりますが、木というのはやはりそれを綺麗に保ちながら、大きくするのは大変だし、その後のこともとても大変です。やはり市役所から時々でいいので、公園に私的な木を持ってきて植えるのはいけませんとか、植木鉢の土を公園に捨てるのはやめてくださいとか、年に1回でいいので、市民新聞の片隅に載せていただくような事ができたら、結構みんな見てくれるのでいいのかなと思いました。
それとごみの関係なのですが、私のところは小畑川沿いにあるのですが、小畑川のガードレールの外側、川側と言うのでしょうか、土手にごみ、レジ袋に入ったような物が捨ててあることがあります。取ろうと思っても取りに行けないような危険なところにあって、でもしばらくして風化したらマイクロプラスチックなるのではないかと心配します。これは市役所にお願いするのがいいのでしょうか。それとも小畑川は府が管理していると思いますので、府の方に行くのがいいのでしょうか。それか放っておくしかないのか、その辺りを教えていただけたらと思います。

事務局:そうですね。市の方に連絡いただいたら、状況の方は確認させていただくことになりますので、その場ですぐ対応できるようなものであれば、対応させていただくことになります。なかなか人の手で取れないようなものであったり、量が多かったりする場合は、その都度、検討しながらですね。場所によっては京都府さんの管理である場合もありますので、道路沿いであれば道路・河川課の方にですね、ご一報いただけたらと思います。道路と河川についてが道路・河川課ということになりますので、環境の方でもよいのですが、結局は道路・河川課へ繋ぐ形にはなりますね。先ほどの公園での樹木、土なんかを捨てられる件については、公園緑地課の管理になりますので、そういった現状を知らないということはないと思いますが、ご相談いただいたら、ケースバイケースで対応することになると思います。ひょっとすると全体的に広報に流すとなると、そうやって捨てる方法があるのかと逆に捨てる人が多くなってしまってもいけないので、まずは個別に担当の方に相談していただけたらと思います。

会長:他いかがでしょうか。

B委員:勉強不足で申し訳ないのですが、植木鉢の土というのは、分別の表、ごみの捨て方なんかに載っているのでしょうか。

事務局:ちょっと硬い話になってしまうのですが、土は法律上はごみではないということになります。環境業務課にお問い合わせが来た場合にお答えしている内容としては、できるだけ再利用してくださいということです。身近なところで、必要とされる方がおられたらお分けいただくとか、何回も使えますので。それでどうしてもということであれば、このくらいの範囲でいくらというようなことで、業務課の方で受けています。埋め立て処分になりますが、埋め立て地の延命化ということもありますので、分別の表には載ってはいませんが、そういう形でお願いをしています。

B委員:割れた植木鉢とかは、リサイクルのところのカゴの中に入れたりしますし、お店をしているので、お祝いでもらったお花に付いてきた花器は、店の並びにお花屋さんがあるので、そこで無料で引き取ってくださいます。土は昔、私が子どもの頃は、ご年輩のお家などでは、家の前で土を干してたりして再利用されていました。私自身もお店のものは再利用していますが、結構皆さん知らないのでしょうか。砂場に植木の土が捨てられているのは見たことないですが、植え込みにぽこっと土が捨てられていて、石が上に乗っているのは見掛けるので、もし広報が可能ならば、分別のところに、土は有料で引き取りますみたいなことが一文あればと思います。たいてい皆さん分別のところは見られると思いますので。特に引っ越して来られた方は、地域によって分別の仕方が違ってくるので、住民票を移された時に分別の案内で載せていただいたら一番知れるのではないかと思います。

事務局:一応、しおりの可燃ごみの出し方のところに、土、ブロックは燃えるごみには出さないでくださいねとしています。市に問い合わせをしていただいたら、有料での引き取りはさせていただきますので、できるだけ再利用の方にはしていきたいなと。どうしても処分にお困りの場合は、有料で引き取りをさせていただきます。最終的に埋め立ての方に行ってしまいますので、余り推奨するようなことはしたくないという事情があります。

会長:一応確認ができたということで、他いかがですか。

H委員:まず、毎回申し上げていることの繰り返しになりますが、これだけの進捗管理をきっちりされていることに心からの敬意を表したいと思います。他の自治体の審議会の委員などもさせていただいておりますが、これだけされているところは他に例がありません。他もこれを当たり前にしてもらわないといけないと思っておりまして、本当にやるべきことをちゃんと進捗管理されてるということ、本当に心から敬意を表したいと思います。ぜひ、会長をはじめ皆様、長岡京市はこんなにもされているよということをPRしていただけるとありがたいなと思います。これが1点目です。
また、2点目も敬意を表したいというところです。5ページに関して、電力消費量、再エネ電力の割合というのが全体の5%にも満たないという課題を、現実の数字で書き込んでいただいているというところについて、前回発言をさせていただきましたが、入れていただいているということに感謝申し上げます。この後は1点の質問と2点のご提案というところでございます。
まず質問です。長岡第四小学校において19.2kWの太陽光パネルの設置とありますが、これは、余剰電力についてFITを使われているのか、あるいはRPRというような逆潮防止なのか、それとも非FITで何らかの逆潮の仕組みをとっておられるのか、多分三つぐらい選択肢があるかと思いますが、どれなのでしょうか、もし知っておられたら教えていただけますでしょうか。

事務局:すいません。そちらについては把握しておりません。この場ではお答えできないのですが、確認しておきたいと思います。

H委員:構いません。ありがとうございます。特に何か後で回答をくださいということではなくて、また別の機会でも議論させていただければと思いますが、なぜこのような質問をしたか、その質問の背景ですが、長岡第四小学校の規模で、19.2kWは小さ過ぎます。明らかに。明確に小さ過ぎる。もちろん屋根の形状からして、これぐらいの範囲しかないんですという話も、もちろん航空写真を見ればあるんですが、むしろ最大限の太陽光発電を入れるにはどうするかという発想で、そもそも設計があってもよかったんじゃないかっていうのが、すごく感じるところです。今建て替えで19.2kWは、もう少し何とかなっただろうと思います。ただ、もし制約条件があるとすれば、夏休みとかも含めてあまり逆潮しないようにと、全体のバランスを見ながら19.2kWに数字を抑えたのであれば、それはかなりもったいない話かなと思います。だからその辺りの経緯が分かればと思ったものです。

事務局:存じている範囲で言いますと、今の形状の建物で言えば、面積的には条件範囲の最大を置いたということを確認しています。と言いますのが、当然屋根や日照の条件、また、室外機などの機械関係を他に置いてしまうと、グラウンドの面積が減ってしまうなどの考えもある中で、室外機などを屋上に置いて、残った屋根の置けるだけ置いたということはお聞きしています。

H委員:私も航空写真を見ていたのですが、周りの傾斜屋根とかありますが、そういったところには付けられていないようです。確かに陸屋根部分には目いっぱい付けられているなというのは分かるのですが、それ以外のところがどうなっていたのか。むしろ屋根形状まで含めて、太陽光発電に適した屋根形状にするぐらいのことをやっていかないと、脱炭素の地域づくりには間に合わないんじゃないかっていうのが強く思うところです。これは意見です。何かお答えをして欲しいというものではなくて、ただ今後として、その最大限脱炭素に資する学校、特に学校は重要だと思うので、そこがむしろ建物自体を、やっぱりZEBに近い形にしていくためには、屋根形状を含めての設計ができるといいな。それがどれぐらい可能であったかはともかくとして、次回以降も、ぜひお願いできればありがたいなと思います。続いてもう一つよろしいですか。

会長:はいどうぞ。

H委員:6ページの先進事例等の調査研究というところで、新電力会社との協定に基づく事業については、大変すばらしいことかなと思います。今、多分その新電力との関わりというところで課題になっているのが、非FIT再生可能エネルギーの電力をどう扱うのかっていうところです。多分地域の課題になるだろうと思ってるのですが、その辺りの検討というのはされていますでしょうか。

事務局:非FITを増やしていくという、そういう方向性についてという意味合いでよろしいでしょうか。

H委員:失礼しました。言葉が足りませんでした。例えば今回京都府さんが、国の重点対策加速化事業の交付金を受けられまして、市町村とタイアップする形で補助金を出すということを京都府として計画され、もう既に発表されています。これに乗るのかどうかは分かりませんけれども、今後そういった形で、FITに対応しない、FITを使えない形での太陽光発電の設置を求められていったときに、今、府内のいくつもの自治体の方が困っておられるのが、余剰電力をRPRを付けて止めてしまうか、もしくは余剰を売りたいけれども余剰の引き取り先がほとんどないということになっていて、それが課題になっています。新電力の活用という文脈でいくと、今それが目下の話題になっているかなという感じがするところなのですが、いかがでしょうか。

事務局:そちらの府の施策に関しては、長岡京市もそれに賛同してですね、具体的には補助金の上乗せという形になるのですが、非FITに関しては補助金を上乗せすることで、非FITの方に政策誘導するということをですね、こちらは現在準備を進めています。準備が整い次第スタートする予定で、関連する予算も、先月議会でご承認をいただいたところです。それ以外の非FITの個別の推進に関して、たとえば売り先がないとかそういったところに関しては、現在、京都府さんに対応いただいているというのが実情でございます。

H委員:承知いたしました。以降は意見ですけれども、今、非FITの余剰の引き取りは和歌山電力さんが0円で引き取っているとかですね、最近になって大阪の能勢豊能さんが値段を付けて受け入れられていますが、それもいつまで続くか分からないです。いずれにしても、長岡京市さんが上乗せ補助をされて、市民さんが付けられた太陽光の電気、つまり税金を通して作られた昼間の電気というのが、例えば無料で和歌山に引き取られるとかっていうのは、ちょっと何か悔しいなという気がやっぱりしたりします。これは京都府との連携というところがあるかもしれませんが、例えばそういった電気を地域の学校に届けるなどの仕組みができるといいなとやはり感じるところです。お答えの必要はございませんが、そういう意見があったということを留めておいていただければと思います。

会長:今のご意見について、何かありますか。

事務局:H委員は電力の会社もされていますので、個別にいろいろと教えていただければと思います。

H委員:そうですね。北部の方でそういう自治体支援の仕事を電力会社を使ってやっておりまして、もうすぐ南丹市さんもですね、その非FIT余剰の小学校での活用というのを開始され、ホームページにも載っています。そういったことが広がっていくのかなと思います。

会長:D委員が手を挙げていただいていますか。お願いします。

D委員:今、H委員のお話の経年変化とか、長い目で見てというお話を聞いて思ったことです。この評価表にもし入れば分かりやすいかなと思っただけのことなのですが、結局、2030年までに何とかしましょうとか2050年までに何とかしましょうというのがいろいろ出てくるのですが、それが一体長岡京市ではどういう状況にあるのかというところが分かればなと思いました。目指しているところはここですと、その中で長岡京市はこういう位置付けにあるとか、2030年までのお約束が守れそうであるとか、そういうことです。何かそういう説明があれば、自分達の中で、よくなってきている、あるいはもっと加速しなきゃいけない、その感触みたいなものが分かれば、市民の方にとって、この先の目標に向かって取り組みやすいのかなと思った次第です。またご検討いただければと思います。

会長:大変貴重なご意見だと思います。事務局いかがでしょうか。

事務局:成果をどう見せるか。進捗具合をどう見せるかというところで、例えば3ページのところの、温室効果ガス排出量が、本来であれば最も成果指標たるものかとは思いますが、ただこれが先にも述べたように、ほとんど都道府県の統計数値の按分でありますので、長岡京市がこう頑張ったからこうなったというのが数字に出てこないという課題があります。どういったものを進捗の資料というか、励みとすればいいのか。またむしろですね、ちょっとアイデアなんかがあればいただければありがたいなと思います。
一方ですね、まとめと言いますか、総まとめをしているページはありまして、42ページですね、CO2排出量の方はなかなか参考値でしかないということになりますが、その他の成果指標については、2030年の目標を掲げて、そこに対する進捗ということで示しております。市民に対する説明ということでは、こういったものを出していくということになるのかなと思います。

会長:この辺りも、何かぱっと目で見て分かるようにグラフ化なんかするといいのかもしれないですね。さて、そろそろ1時間を少し超えています。いかがですか。よろしいですか。I委員お願いします。

I委員:時間が限られてる中すいません。いくつかお尋ねします。まず10ページの、電気自動車の充電器の利用促進のところです。無料で市営駐車場で充電できるところがあるということで、利用が急増しているということですが、今後有料化とか、何か対応される予定なのでしょうか。もう普及のために無料でというフェーズは過ぎているという認識でよいのか、そこをお聞きしたいです。

事務局:まず現状についてなのですが、電気自動車が普及してきた結果、これだけ利用台数が増えてきていると分析しています。今後、有料化するかどうかについては、現時点で確定的なことは申し上げられませんが、やはり市営駐車場の中にある充電器ですので、ちょっと今のままの利用の仕方では良くないんじゃないかということで、利用方法見直しの検討は始まっているということです。その中の選択肢になるのかどうか、確定的なことは申し上げられませんが、利用方法については見直す方向だということで聞いています。

I委員:分かりました。引き続き普及というところは、ガソリン車からの転換というところが大事なのかなと思いますので、単に有料化というよりは、何かこう、普及に繋がるような使い方ができるといいのかなと思いました。
もう1点です。11ページの自転車走行空間の整備の話で、工事が、おそらく物価高騰など様々なことで遅れるというのは、それは仕方がない面もあるかと思います。この目標としている170mの自転車道というのは、具体的に言うと、どういうエリアなのでしょうか。と言いますのは、自動車、マイカーからの利用転換みたいなことが期待できるようなルートなのかどうかということが気になりました。そこを教えてください。

事務局:現状課題としてお聞きしておりますのが、歩く方と、自転車と、車というところで、危ないということが指摘されている箇所についての工事になりますので、結果的にそれを解消することで、自転車利用にとってもよくなると、そのような場所、工事です。

I委員:安全面での対策という意味ですかね。

事務局:そうですね。この場所に関してはそういう課題があるとお聞きしています。

I委員:分かりました。将来的にはやっぱりマイカーからの転換ですね。パークアンドライドじゃないですけど、そういう公共交通の一つと言いますか、地域の交通体系の一つとして位置付けるみたいなことができたらいいのかなと思いました。

事務局:その点について、1点だけ補足です。次の議事3にも関連しますが、そもそもここの目標数値の立て方がどうだったかというような課題がありました。今、長岡京市の方では「自転車活用推進計画」という計画がございます。そこではですね、例えば自転車が走りやすいように「矢ばね」、自転車を誘導する弓矢の矢の印を入れたりとか、そういったことを計画的にやっていこうという計画があります。次の令和7、8、9の計画では、「自転車活用推進計画」に則った整備メートルをですね、目標に掲げていくという予定をしています。ですので、安全というのはもちろんありますが、自転車活用を推進する計画に基づいた進捗管理をしていく予定です。

I委員:分かりました。ありがとうございます。続けて17ページです。保育所、小中学校の給食の生ごみを再資源化するということで、全ての保育所・小中学校で実施されたということで、素晴らしいなと思います。ちなみに、その飼料として生まれ変わったものは、どこへ行くかみたいなことは、分かっているのでしょうか。また、そのことを生徒さんたちに伝えて、「飼料だから畜産物とか牛乳とかになるんだよ」みたいな、そういう循環について生徒さんたちに伝えておられるのかという2点なんですけれども、いかがでしょうか。

事務局:まず物は、市内にあります民間の食品リサイクル工場の方で処理をしていただいて、行き先についてはたしか南丹の方だったと記憶しています。実際にそれが現実に子ども達の元へ戻ってくるということではないんですが、例えば豚の餌になり食物になったりしているということを、環境業務課が行う出前授業の中で話しています。小学校4年生の子ども達に、毎年パッカー車を持ち込んで、そういったごみのリサイクルのお話をさせていただく場面でですね、小学生と、保育所の子ども達に、発達段階に応じた食ということで、リサイクルの説明を若干させていただいているところです。

I委員:そういう情報をちゃんと伝えていくということは大事なことだと思いますし、されているということで素晴らしいなと思いました。
最後にもう一つ、19ページのごみの収集のところです。家庭系ごみ収集の件で、目標よりも大分少なかったということなんですが、これは指定ごみ袋制度を導入したことにより、と書かれているのですが、これは有料化したという理解でいいのか。それから、100gまでいかないけど70gくらいですかね、減ったというのは、有料化の効果だと考えていいのかどうなんでしょうかという質問です。

事務局:本市の場合はですね、京都市さんがやっておられる、いわゆる処理料を乗っけている有料化ということではなくて、あくまでもごみの袋をですね、指定させていただくものです。例えばこれまででしたら、青い袋や黒い袋を使っておられたのですが、そういった品物と同額程度の流通をしていただくということで、規格だけを決めさせていただいたものになります。導入前はどんな袋でもよかったので、主に中身が見えないような袋を使われているケースが多かったのを、有料化ではない指定袋制度を導入したことによって、若干、半透明の見えるようにしましたので、適切でないものは入らない、リサイクルするものはリサイクルの方へ適正に回る、というような効果が現れたものと感じております。

I委員:では、ごみ袋の売り上げみたいなものを、ごみを削減する施策に使うとかそういうことではないわけですね。

事務局:はい。売り上げについては、そういう民間の袋の会社ですね。今までの流通とは変わらない形です。市の方には一切その費用は入ってきません。

I委員:分かりました。以上です。ありがとうございました。

会長:私の方から少しだけ追加です。まず先ほどH委員からもありましたが、本当にこの報告書はすごくしっかりとされています。外から来ている人間だとよく分かるのですが、すごくしっかりとされています。私も他のところでいろいろ審議会をやらせていただいていますが、長岡京市をよい事例として宣伝をしています。そのぐらいすばらしいということがまず一つです。
その前提で二つ三つ言っておくとすると、一つはですね、先ほどのI委員の意見の評価指標に繋がる話なのですが、9ページのはっぴぃバスの利用のところです。こちら、評価が一つ丸になっていて、1便あたりの利用者数が未達ということなのですが、この未達の理由が、ご説明にもありましたが、便数が増えたからなんですね。便数が増えるということは、地域の方々への利便性は上がっているわけです。上がっているにもかかわらず、それで評価が悪くなるという指標になってしまっているので、これは多分何とかした方がいいんじゃないかなと思います。途中で変えるのは難しいとか事情があるかもしれませんが、実態が正しく見えませんので。特に右側のグラフでは右肩上がりに利用者が増えていて、そこはむしろしっかり誇っていいところなので、何とかしたいなと思ってるところです。
あともう一つは、例えば28ページなのですが、E委員がおっしゃっていただいたところとすごく関係があるところです。書きぶりのところですね。いくつかありますが、28ページで言えば、緑のサポーター制度の普及みたいなところで、一番最後にですね。「解散する団体が増えてくることから、若い世代の加入を促していきます。」という書き方がされているのですが、重要なのはそれにどう対応していくかみたいなところをやっぱり書いていく必要があるだろうと思います。その先にこういうような形でやっていきますみたいなことが少しでもあるといいなと思います。その辺りの検討をお願いします。
最後一つはすごくシンプルなことです。年号の書き方なのですが、今は全部元号だけで書かれていると思います。これ特に若い子はすぐに分からないことが多いです。二千何年と書いてくれないとわざわざ計算しなきゃいけないということになります。そこは少なくとも併記をするとか、別のところでも完全に西暦だけにしているところが増えてきたりしていますので、最低限併記ぐらいはした方がいいのではないかと思いますので、ご検討いただければと思います。はい。ということで、時間が結構押してしまいましたが、進捗報告書の方は以上で終わりたいと思いますけどよろしいでしょうか。はい。ではご議論を受けての修正については、わたくし会長と副会長と、あと事務局にご一任いただくということでお願いしたいと思います。

議事3 第三期環境基本計画実施計画令和7~9年度計画の策定について

会長:それでは議事の3の方ですね。第三期環境基本計画実施計画 令和7年度から9年度の計画の策定についてです。事務局より説明お願いします。

事務局:それでは議事3ですが、今回、実施内容の見直しを行った箇所については、各項目の左にですね、「見直し」という記載をしております。そうした箇所を中心に、ほか補足しておきたい点含めて、10分から15分ぐらい、少し速足で説明させていただきます。まず1ページ、主要指標ですね。令和12年度に46%以上削減になるように逆算して設定しております。繰り返しになりますがこの数字自体はあくまでも按分によるところが多いので、参考値ということでご了承願います。
同じく1ページのですね、②公共空間における再生可能エネルギーの導入というところです。こちら以前は、公共施設における再エネ電気の調達でした。今回この、既存公共施設への太陽光パネルの設置検討に変えているというところです。先ほどの前年度実績報告のところでも少し触れた部分ですが、自治体は模範を示す意味でも、再エネを買うよりもまずは生み出すということを積極的に、というご意見を以前いただきました。取り合う立場に回って行く前にまずは生み出しましょうということですね。先日、電力会社さんと意見交換をしておりましても、再エネは、今の時点で取り合っているところまではいっていないが、いずれはそういう状況が生まれるだろうということをおっしゃっておられました。ですので、施設の新築時はもちろん、再エネの積極導入を基本的に考えていくということですが、既存公共施設での追加設置についてもですね、改めて検討するということを、今回改めて文書化して目標設定に至ったということで、新しい施設を中心に抽出を始めています。
続いて2ページですね。自立・分散型エネルギーの地域づくりということで、こちら見直しマークがあるところです。以前は新電力と自治体との関わり方の調査研究という目標でしたが、薪ストーブの設置、太陽光発電設備と蓄電設備の同時設置、コージェネレーションシステムの設置補助ということに変えています。こちらは「CO2ゼロで行うごみ収集事業」が先ほど申し上げましたように外的要因により終了になったということなのですが、電力絡みの事業自体はですね、制度改変の激しい分野でして、できることも日々変わってきます。そこで何らかの関わりを持ってですね、自治体として再エネの普及につなげられないだろうかという視点については、あえて目標に掲げていかなくても、引き続きアンテナの張るべきことかと思いますので、引き続き委員の方々にも専門家の方々にも教えていただきたいなと思います。一方、自律・分散型エネルギーの地域づくりに直結する、本市で言うと薪ストーブ、太陽光、コージェネの補助については、着実に積み上げていく必要があることから、目標として掲げることとしたものです。
続いて、3ページの①エネルギー効率が高く環境に配慮した公共建築物等の整備のところです。こちらはお知らせということになるかもしれませんが、見直しとありますが、追加ですね、取り組みを一つ追加しています。「省エネ、再エネ、木材活用に配慮した学校施設の整備」ということで、先ほどH委員からも学校は特に重要ですとご指摘をいただいたところだと思いますが、本市公共施設のZEB建築物の2件目ということです。予定ではありますが、長岡第三小学校、こちらの建て替えを予定していますので、基本的にZEBというものを視野に、今後、必要な検討を行っていくということです。こうして目標に掲げることができましたのは、ZEBに関して、施設の特性を踏まえてということになりますけども、計画段階から、実現可能性を検討して事業を進めるという点を、組織横断的に、今や共有をしておりますので、目標として出てくることができたということになります。
続いて4ページ、②次世代自動車等の普及促進のところです。こちら以前は、「公用車への次世代自動車等の導入」ということでしたが、今回少し変更しまして、「公用電気自動車(PHV含む)の導入に向けた環境整備」ということで、電気自動車に割と的を絞った目標に変えています。新庁舎の全体完成を見据えてですね、公用車の駐車場も新たに整備される段階が近づいて参りましたので、公用車の更新計画にですね、現状は触れていない電気自動車ということに具体的に言及して、そして計画的に電気自動車を入れていこうじゃないかということで、所管課と合意形成の上、目標設定に至ったものであります。
続いて5ページの「③移り変わる自然生態系の…」というところで、ここはR5評価が三角でしたので新目標を作るにあたってどうしていくのかという説明になります。既に今年度ですね、前倒しによる取り組みということになりますが、西山一帯を街側と山側で柵を張り巡らしていますが、その策の修繕補強、また、各畑等の電気柵、囲み柵への補助を行い、農業団体さんと連携を図って、被害を防いでいこうということをした上での目標設定となっています。
続いて6ページ、④災害に強く新しい気象環境に適応したまちと森づくりのところです。ここは報告ですが、この自主防災組織…の前に、自治会活動支援というのがありました。それももちろん必要なことですが、同じ趣旨の取り組みとして「自主防災組織・地域コミュニティ協議会が実施する防災活動支援」がありますので、適応に関する目標管理としては、よりシンボリックな自主防災組織の方を残しました。自治会の方まで入れますと、さすがにあれもこれもとなってしまいますので、ここは見直しの中で一つ削除させていただいたところです。
続いて同じ6ページです。「自立電源、断熱性能の高い住宅等、気候変動に強いライフスタイル及びその必要性の普及啓発」というところは、啓発していくこと自体に変わりはないのですが、防災行事と連動した啓発を行っていってはどうかということを今、庁内関係課と話しております。防災の取り組みの中でですね、気候変動に触れ、そして対策として自立電源や断熱の啓発も行うということです。啓発の仕方も工夫していくということです。
続いて資源循環の分野に入りまして、「実施内容」のところで見直した項目はありませんが、引き続き課題となるテーマについてしっかり取り組みを継続していく内容となっています。例えば、7ページ、①食品ロス・プラごみの削減のところでは、今日ご出席のE委員の所属団体になりますが、長岡京市で熱心に活動いただいているフードドライブ団体、フードバンク長岡京さんがございますので、引き続きサポートすることを掲げています。
続いて9ページ、③再資源化領域の拡大のところです。こちらもですね、先ほどの前年度実績報告の話と重複しますが、保育所、小中学校での再資源化を引き続き継続していきます。
また、一つ下の地域の集団回収のところ、こちら、先ほど子ども会の例が出ましたけども、子ども会の人も、そうでない人も、古紙をリサイクルしようと思った時にできる仕組みを引き続き継続していきます。
続いて環境共生の分野に入りまして、こちらも「実施内容」のところで見直しをした項目はありませんが、森林整備などを着実に積み上げていく内容となっています。12ページですと、③西山の有効活用、その下の④森林組合の育成では、環境学習や担い手育成に係る内容を継続して参ります。
13ページのところでは、農業関係です。農業振興を進めていきつつ、環境にも配慮した、というところですね。特に③の地産地消推進は、フードマイレージCO2の削減、温暖化対策の観点からも重要ですので、引き続き推進して参りたいと思います。
14ページの④農地の保全についてです。こちらも令和5年度評価が三角だったということで、新計画を設定するにあたってはというところの説明です。やはり非常に難しい取り組みなんですけども、やはり遊休農地を増やさないためには、担い手集積か新規就農かこれらに繋がる取り組みを丁寧に継続していくと、その上での目標ラインの見直しということをさせていただいております。
続いて都市環境の分野に入りまして、15ページの①まちなかのみどりの創出のところです。見直しマークがあるところですね。こちら以前は「緑の講習会・グリーンカーテンコンテスト等の実施」でしたけれども、今回、「緑の講習会の実施」のみとしています。こちら先ほども申し上げましたように、応募者が常連化してきたということで、コンテストを終了することとなったものです。コンテストがないという条件での数値目標でありますので、数字だけを見ますと下方修正のように見えますが、グリーンカーテン自体の啓発は継続していくというものです。
16ページはですね、環境に配慮した都市空間整備ということで、透水性舗装ですとか、歩きやすい道路空間整備など、機能面や生活のしやすさの観点からのハード整備を掲げています。
17ページ、④グリーンインフラの活用ですね、小規模な植栽など取り組みやすいものは実施していますが、広く活用していくには課題もあるという認識です。とは言え、この視点は忘れずに持っておく必要がありますので、引き続き項目として掲げております。
続いて分野横断的施策の範囲に入っていきます。20ページです。見直しのあるところですと、最初の①環境に配慮した事業活動の推進…のところです。以前は、「排出量取引を活用した事業の調査研究」でしたが、新たに「服飾分野におけるCO2削減と資源循環の取り組み」としています。先ほど前年度実績で申し上げました、ピエクレックスという会社との協定事業に基づく、たい肥化ルート構築、この検討を目標に掲げてですね、事業者の考え、市の考えがあるとは思いますが、擦り合わせながら、CO2削減と資源循環に繋がる事業モデルを模索して参りたいと思います。
次に21ページの真ん中、①COOL CHOICEの推進です。補助金の累積を目標とするものです。文面には出てきておりませんが、制度の中身にも若干の変更があります。先ほどH委員のご意見の中にも出てきました、京都府さんが国の交付金を活用して、市町村を窓口に交付する補助金ですね。市の財源を上乗せした上で、市民の方に交付する太陽光パネルの補助金、蓄電池とセットに限りますが、そういった補助金があります。こちら国の固定価格買取制度「FIT制度」を活用しない「非FIT」に補助を増額します。売ることを念頭におくのではなく、できるだけ自家消費してもらって、自立分散型エネルギー社会を作っていこうという観点ですので、本市もそれを推し進めて参ります。
同じく21ページ、②ごみの出ない暮らし方の推進のところです。マイプラレディ運動の拡大というところで、既にご存じの方には繰り返しになりますが、マイプラレディ運動は長岡京市発信の標語です。マイは「私の」という意味ですね。プラは「プラスチック類」ということ、レディは「準備」を意味するレディで、「私のプラスチック類は自分で準備しましょう。」というような意味合いで、マイプラレディ運動という言葉を作っています。職員向けなんかには既に定着していますが、マイボトルやマイバッグを促す標語を作っております。これをちょっと外向けに発信して、プラスチック削減の取り組みに繋げたいと思っています。
一つ下の見直しのところはですね、「おいくら」「ジモティー」という言葉が加わったという変更でございます。
最後に22ページです。地域の中で環境を考える学び合いの機運の醸成のところの見直しマークのあるところです。(仮称)子ども環境審議会の開催ということで、これも一つの目玉事業として考えている事業でございます。子ども環境審議会というのは仮称、仮の名前ですので、いわゆる若者ぐらいまでの範囲で現在考えております。趣旨としてはですね、気候変動で最もその影響を長く受けることになる若い世代、その当事者からの情報発信による啓発、また環境教育、そして当事者となる方々の意見の反映、そういった趣旨で、何に重きを置くかというところで方向性を議論しているところです。令和8年度からの実施を目指して庁内で検討を進めています。議事3の説明は以上です。

会長:それでは委員の皆様からのご質問、ご意見等をお願いいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。E委員お願いします。

E委員:21ページの、「コンパクトなまちづくりの推進」のところです。コンパクトシティということを、長岡京市は、何年か前から掲げていて、その計画とかイメージに基づいてまちづくりをされてきていると思います。ここでは「見直し」というマークは出てきていませんが、このコンパクトシティの姿について、現段階で見直し、あるいは変更、あるいはここは違ったみたいな、そういうことがないのかどうか、お聞きしたいと思います。

事務局:一定計画的に進めているということは聞いております。もし中身が見えにくいということであれば、この環境基本計画上はあくまでこのような書き方にはなるのですが、一方でまちづくりの部署では、事業の進捗を分かりやすく啓発しているかと思います。何かまちづくりの方と共有すべき意見があれば共有したいと思いますので、おっしゃっていただければと思います。

会長:いかがですか。

E委員:例えば景観についてです。長岡京市はやっぱりタケノコだけでなく、歴史とか景観とか含めて売りというかイメージにしていると思います。マンションなどの宣伝物を見ても、そういう言葉がけっこう出ています。でも例えば、聞いた話ではありますが、長岡天満宮の方から町の方を見たときに、前はもっと見通しがちゃんと出来ていたけれども、今は何かそれが随分変わってしまったと。それこそインスタ映えもしないような景色になってしまっているというのを聞いたりします。やはりその、この町が景観を大事にしていく、あるいは西山をみんなで大事にしていくというようなこととですね、中心部の、ここにも都心ゾーンと書いてありますが、都心ゾーンの推進がどこか何となくこう、見た目の感じからすると、こんなふうになっていくのっていうところのリアリティがここのところ、どんどん建物は壊されてきていますので、自分の実感としてもすごく大きくなっているなと思いまして、もう計画通りですよということであれば、そうなのかと思いますが、もう少しこの辺り、市民に提示していただけるものがあって、市民もそれを理解する、あるいは協力するとか、何かそのようなところですね、市民も理解したまちづくりという方向にいってくれるといいなと思います。

事務局:それぞれ個別に、都市計画には都市計画の方の計画というのがございまして、これはあくまでも環境基本計画に載せて整合を図っているものです。それぞれコンパクトシティの推進など、長岡京市の総合計画の実施計画にも位置付けておりまして、そちらの方で議論等もされているところでございます。これはあくまでも環境基本計画というところでお示ししています。

会長:他いかがでしょうか。議事3は今後の計画ということで、大きく変わっていなければ議論もしにくいところかなとは思いますが、F委員お願いします。

F委員:少し確認させてください。9ページの「週2回の収集を実施し、適正に処分する」のところです。この中で令和5年度ごみ排出量が365gとありまして、その後の7年度からの数字が増えていっているのですが、どういう根拠、理由で増えている計画になっているの確認したいです。
それと、同じく9ページの粗大ごみの収集のところです。これについて、令和5年度実績報告書の19ページのところにありますが、粗大ごみとなったら不法投棄に繋がりやすいことがあるので引き続き適正な排出を呼びかけますというところですね。粗大ごみも計画的にしっかり排出していかないと、今話題の災害ごみの場合、いらないものをため込んでおくと、災害が起きた時にそれが泥を被ったり潰れたりして、一度にごみとして出てしまうという問題がよく言われます。その辺りについて、市民の方々にごみを出したらあかん、粗大ごみは減らすことが一番よいというように、あまり極端に誤解されないように注意していただきたいなと思います。先程から話に出ているリユースのように、みんなで使い回すとか、みんなで協力して使える部分はみんな有効に交換して使っていく、そういう機会を増やして欲しいというのは、全くその通りだと思います。やっぱり使えるものは、使える人、役に立つ人に使ってもらうというのが、普段の心掛けとして大事ですが、やはり使い道もない、貰い手もないというような物があまりに溜まり込んでしまうと、災害が万が一発生したとき、その処理に困ることになり得るので、ごみとして出すのが罪だとか、あまり極端に受け取られないよう、上手に啓発しながら進めていただきたいなと思います。

会長:いかがでしょうか。

事務局:まず目標数値に関してです。9ページの「住民1人1日あたりの家庭系可燃ごみ排出量」のところだけではないのですが、令和5年度の数字に対して、令和7年度はむしろ上がっているじゃないかという個所ですね、他にもございます。そういった個所は、他計画との整合ということで、既にある計画との整合を図るということでこのようになっています。この環境基本計画用にまた別の数字を作るとなると、結果的に整合していないことにもなってしまいますので、令和5年度既に目標を達成しているけれども、他に計画があるものについては、基本的にそれと整合を図るという考えに基づいて、数字は設定しています。
続いて粗大ごみの排出についてです。まずはやはりリユースということかと思いますので、単純に、できるだけいらない物は捨てましょうではなく、まずはリユースを推進していくというところです。その上で、それでもいらない物を貯め込むかどうかについては、そこに市町村としてどう市民と関わるかは、この場では答えが出ませんが、そういった視点もあるということで、廃棄物の所管課とも情報共有を図りたいと思います。

会長:では次にH委員お願いします。

H委員:確認なのですが、この目標値というのはまだ変更可能なものなのでしたか。指標、項目に関してはもう固まってるという理解でしょうか。その辺り教えていただけますでしょうか。

事務局:見出し以外の部分については今回ご意見をいただいた上で、もちろん所管課とも再度意見交換をして、他計画と整合を取っているところなど難しいところもありますが、変えられるものについては変えることになります。また今回変えることが難しいことについては、この令和7年度から9年度の計画書には申し送るページがないのですが、例えば令和5年度実績報告書の巻末に、次期実施計画の議論ということで、課題となるようなものがあれば申し送るということもございます。

H委員:承知いたしました。タイミングとしては何とかなるかもしれないということですね。

事務局:はい。内容によってはということですね。

H委員:分かりました。もちろん大きく変えるというつもりは全くございませんので、いくつか申し上げますが、取り入れられるものは取り入れていただいて、そうでないものは、また次回でも構いませんが、ひとまず申し上げたいと思います。まず1ページの気候変動対策のところです。再生可能エネルギーの普及「家庭、事業者等への再生可能エネルギーの導入」というところで、「初期投資ゼロモデルなど、多様な導入支援策を、関連する主体と連携し検討します。」とあります。ここは結構重要だと思うので、地域の事業者さんが集まるような場、不特定多数と言っていいかどうか分かりませんが、そういう地域の事業者さんなどに、0円ソーラーなどを積極的にPRしていくような場を設定いただければありがたいなと。指標に入れるかどうかは置いておいてください。
続いて②の「公共空間における再生可能エネルギーの導入」のところで、各施設への設置検討というのがR7.8.9と三つ並んでいまして、ちょっと弱いかなという気がしています。ここでお聞きしたいのですが、例えば令和7年度に、長岡京市さんの全公共施設のパネル設置可能性調査、あるいは今後の屋根の防水工事を踏まえた順次の増設計画みたいなものを作るというのは難しいでしょうか。

事務局:二つ目の質問についてですが、基本的に、再エネの導入可能性調査というのは、委託をしたりとかそういった形での調査というのは考えておりません。理由としては、前回の会議でも若干触れさせていただいたのが、基本的に長岡京市の公共施設は、一覧で見るとよく分かるのですが、築35年を超えているような建物がほとんどです。あと地図上の日照の状況なんかを見ても、明らかに除外できる施設なんかもありますので、そう考えると、必然的に、素人目で見ても、可能性としてあるのはこれとこれとこれだとというように、いくつか施設が限られますので、それについて個別にアプローチを行っていくという方法を考えています。

H委員:承知しました。古いものをどうするのだという話はありますが、今後長く使うような、長寿命化するようなところに絞ってでも進捗の管理ができればいいです。ありがとうございます。今回の計画を変えてくれというものではありませんが、ただそれにしてもスピードを何とかしないといけない、間に合わないなということです。あるいは既に設置されているところ、10kWとか乗ってるところで大規模な屋根の所に、増設すること含めてご検討お願いします。何か計画を変えてくれということではなく、意見として取り入れていただければと思います。
最後もう一つなのですが、⑶エコ建築の普及のところ、3ページの部分です。これを民間戸建住宅にどう波及させていくかというのが結構重要なところかと思います。あと学校の断熱をどうするかというのも重要です。ここで質問ですが、指標に関連して、ペアガラス、あるいは二重ガラスになっている家の率とかって、アンケート調査のようなもので把握していませんか。

事務局:そういったものは持ってないですね。

H委員:これも今後の検討でお願いできればと思うのですが、例えばペアガラス又は二重窓、今、国はものすごく二重窓の補助を手厚くやっています。そういう国の制度も利用しながらペアガラス又は二重窓の家の割合がこれぐらいに増えていますというのを、何か管理していけると、一つの指標になるかなと思っています。その調査をどうするのかですが、例えばインターネット調査でゼロ予算でできるようなものもおそらく可能かなと思いますので、工夫できればいいなと。これはまた相談させてください。何が言いたいかと言うと、可能であれば、民間戸建住宅の分かりやすい、エコ建築の普及状況が分かるような指標というのを、何らかの形でデータを取りながら進捗管理して、それを見ながら進めていくというのができるといいなという提案です。これは回答はいりませんが、ご検討いただければと思います。
最後に小中学校に関して、新築というところでいろいろ計画いただいて、既にZEB Readyを目指すということで、素敵な取り組みだと思います。あとは既存の学校ところについては、例えば最上階の屋根の裏に断熱材を敷き込むとか、窓を二重にするとかっていうことは、改修でZEBまでいかないのであれば、割と簡便にできる可能性があります。ですので、学校の断熱改修ですね。さらにそれを地域住民の力をお借りして学校断熱ワークショップという形で住民参加で行っていくという方法もあります。その辺りもご検討いただけるとありがたいなと思います。これは指標に入れるという話より、まずはどこかで試しにやってみて、事業化できそうだったら次の時に入れていくぐらいでもよいと思います。

会長:最後のところはですね、ご検討いただければということかと思いますので、よろしくお願いします。他いかがでしょうか。I委員お願いします。

I委員:まず廃棄物の件です。先ほど他の委員からもご指摘があったようなことで、7ページの主要指標です。1人1日あたりの収集ごみ量が、既に相当低くなっているのですが、今後の目標値がそれより多くてもよいようになっているということで、他の計画との整合というのはあると思いますが、このままだと実質的には何も目標を立てていないに等しいということになるので、本当にそれでいいものかと思いました。主要指標自体が変えられないとしても、何かもう少し実質的な目標になり得るようなことができないものかと思いました。
それから8ページの再生利用量の目標のところです。これは先ほどの前年度実績報告のところでもありましたが、そもそもごみの発生自体が減っている可能性もあるということで、実際リサイクル量よりもそもそも資源ごみとして出てくるものが減るのであればその方が望ましいというのはそのとおりだとは思いますが、これもこの目標の立て方が少々実態と合っていない状況になっているように思います。他の自治体でも同じようなことがあって、目標としてはリサイクル量を増やしていくという目標を立てているけれども、実際はそうなっていないということが話題になっていますので、環境負荷を下げているのか、実質的な指標、目標値、次期でのことかもしれませんが、検討が必要かなと思いました。
次に9ページです。先ほどの前年度実績のところでも質問しました、給食調理くずのところです。もう既に全ての公立の保育所・小中学校で実施されているということで、令和9年度までそれを継続するだけでもそれなりの努力が必要なことだというのは承知しています。その上で、民間の保育所などが結構あるのか分かりませんが、民間の保育所等にも広げていく可能性はないのか、目標にするかどうかは別として、前進の余地がないのかという趣旨で思ったところです。
それから最後にもう一つ、少々関連する話になりますが、13ページの「環境にやさしい農業の推進」のところです。長岡京市では結構、都市近郊農業というのがあると思います。有機農業についても挙げておられますが、最近給食に、オーガニックの産物を使うという動きが結構広がってきていて、13ページの一番下③地産地消の推進ということで、学校給食に地産地消の、地元の農産物を入れるみたいな話なのかな。そういったことが入っていると思うので、またここを少し連結させて、有機農業の推進ということと、それをまた学校給食に使うというような形で、進められたらいいのではないかなと思いました。目標値をどうこうという話よりは、今後そういったことの導入の可能性を探っていただいて、次の目標設定に活かすとかいうこともあるのかなと思ったという意見です。

会長:いかがでしょうか。

事務局:ごみの方の目標値のところですね。リサイクル量の話にも関連しますが、先程説明のありましたように、令和4年度から新たな計画としてやっています個別の一般廃棄物処理基本計画というのがありまして、そちらの審議会の方でもですね、やはり同じようなことがありました。5年ごとに見直しをかけるということに一般廃棄物処理基本計画はなっていますので、次の見直しのときには、より高い目標、より減量していただくことが必要ではないかと、ご審議いただいていますので、こちらの計画との合わせ方についてはどうさせていただいたらいいのか、また会長と相談させていただきたいと思います。

会長:おそらく同じことが複数の項目にあると思います。確かに今おっしゃっていただいたみたいに個別の計画というのがあるとは思いますが、一般の市民の方が見たときに、また増やしてもいいのかみたいなことになりかねないので、そうならないようにするのが一番重要だと思います。具体的な数字としてこのように書かざるを得ない場合でも、やはりそれに対する何かしらの説明は必要だと思います。せっかく令和5年度の段階に市民の皆さんの協力のおかげでこれだけ達成しているにもかかわらず、それがまた戻ってしまうような形の数字に見えるというのはやはりよくないと思います。一番いいのは目標値を変えていくことだとは思いますが、個別の計画があって難しいということであれば、次の策としてはそれについてしっかりと説明があって、分かるような形で書いていくということが、まず工夫としてしないといけないことかと思います。ご検討いただければと思います。

事務局:民間保育所の給食調理くずのところについては、検討課題という形で認識はしています。現状は実現していませんが、皆さんご存じのようにリサイクルするのにはやはりお金がそれなりに必要になってきますので、もう少しその辺りしっかりと啓発の方も、担当課の方で進めるよう検討させていただきます。

事務局:少々補足で説明させていただきます。I委員からご提案があった、環境負荷に配慮した農業の推進のところで、有機農業の推進を言っていただいたのですが、本市は特に有機農業を進めていくというものではありません。地産地消の推進ということで、地元農家さんに野菜を供給いただいていますが、やはり農家さんが取り入れられている農法というのがございますので、特にうちの方で、有機農業を進めていくということではありません。

会長:補足の説明ということでした。I委員よろしいでしょうか。はい、ありがとうございます。時間が過ぎてしまいましたが、何か特にこれだけはという方いらっしゃいませんか。よろしいでしょうか。はい。皆様の熱心なご意見をいただきまして、聞いていると時間がなくなってしまいました。それではですね、これまでということにさせていただきたいと思います。本日議論いただきました件、微調整もあるかなと思いますので、そちらについては会長、副会長と事務局にご一任いただくということでお願いできればと思いますので、よろしくお願いします。それでは本日の議事はこれにて終了となりますので、最後にその他ということで事務局から連絡があればお願いしたいと思います。

その他

事務局:環境フェアの案内をさせていただきます。毎年秋に開催しております、長岡京市環境フェアですが、今年度も農業祭との合同開催を予定しています。本日ご出席の委員の所属団体様のいくつかにもご出展いただいております。改めてお礼申し上げます。日程は11月24日、日曜日です。広報紙や市ホームページ等でお知らせして参りますので、ぜひご来場くださいますようお願い申し上げます。

会長:市からのご連絡でした。それでは以上をもちまして、本日の審議会を終了したいと思います。司会を事務局へお返しします。

事務局:会長、議事進行ありがとうございました。以上をもちまして第31回長岡市生活環境審議会を終了します。本日はありがとうございました。

※委員名のA、B、C等は発言順に付番しているもので、他の会議録の委員と一致するものではありません。

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