教育委員会令和7年5月定例会会議録
- ID:15147
1.日時
令和7年5月21日(水曜日) 午後3時00分から午後4時7分
2.場所
市役所 会議室402
3.出席者
教育長 西村文則
委員 大下和徹
委員 生嶌 匠
欠席委員 京樂真帆子
欠席委員 盛永俊弘
4.出席説明員
教育部長、教育総務課長、教育総務課主幹、学校教育課長、学校教育課総括指導主事、学校教育課主幹、生涯学習課長、生涯学習課主幹、文化・スポーツ振興課長、文化・スポーツ振興課主幹、文化財保存活用課長、中央公民館長、図書館長、教育支援センター所長、北開田児童館長
事務局職員 教育総務課 総括主査
5.傍聴者
なし
6.開会
(教育長)
開会を宣言する。
承認・署名
8.教育長諸報告
(教育長)
まず、令和7年度日米交換留学制度におけるアーリントン訪問団の活動について報告する。
訪問団の生徒たちは、11月から事前研修として、英会話や長岡京市の紹介が出来るように歴史文化等を学ぶとともに、現地の皆さんに披露する歌や踊りの練習などに取り組んできた。4月22日(火曜日)の夜には、アーリントン訪問団の激励会を開催し、和やかな雰囲気の中、市長から激励をいただき、生徒たちは今回の抱負について語っていた。
そして、4月29日(火曜日)の朝、16名の生徒、3名の引率者からなるアーリントン訪問団が出発した。昨年度の両市の協議を踏まえ、今年度からアーリントン市の教育委員会が前面に立ってプログラムの企画・運営を行っていただいた。生徒たちは、行く先々で現地の人々に歓迎してもらい交流を楽しむとともに、充実したプログラムを体験する中で多くのことを学んだ。また、生徒たちは、事前研修で準備してきた歌や踊りの披露、長岡京市の紹介、折り紙などの指導もうまくでき自信を高めることができた。生徒たちは、現地で楽しみながら多くのことを吸収して10日後の5月9日(金曜日)の夜に帰国した。
次に日程順に行事等を報告する。
4月18日(金曜日)に開催された校長会議には、市長と教育委員の皆様にご参加いただき、冒頭にそれぞれからお話をしていただいた。22日(火曜日)には教頭会議を開催し今年度の課題等を共有した。なお、5月の校長会議は5月2日(金曜日)に、教頭会議は13日(火曜日)に開催し課題を共有している。
5月4日(日曜日)に開催された長岡京駅前広場コンサートには、市内4中学校の吹奏楽部も出演し見事なハーモニーを奏でた。8日(木曜日)には乙訓教育委員会連合会定期総会が開催された。10日(土曜日)には少年少女発明クラブの開講式が行われ25人の児童が今年度の活動をスタートした。
8.議案
・第5号議案 長岡京市教育振興基本計画審議会委員の委嘱について
・第6号議案 長岡京市社会教育委員の委嘱について
・第7号議案 長岡京市教育支援委員会委員の委嘱について
・第8号議案 教育支援センター不登校研究部門研究員の委嘱について
(教育長)
人事案件4件については、一括して提案の説明を求める。
(事務局)
・第5号議案 長岡京市教育振興基本計画審議会委員の委嘱について
長岡京市第2期教育振興基本計画の中間見直しを行うにあたって、長岡京市教育振興基本計画審議会の審議会委員を委嘱する必要があるため提案するもの。学識経験者、教育関係者、市民公募委員など11名の方々を委嘱する。任期は令和8年3月31日まで。
・第6号議案 長岡京市社会教育委員の委嘱について
長岡京市社会教育委員の任期満了に伴い、その後任を委嘱する必要があるため提案するもの。学識経験者、学校教育及び社会教育の関係者、家庭教育の向上に資する活動を行うもの、市民公募委員を合わせ、12名の方々を委嘱する。なお、12名のうち、今回新たに任命する方が6名、継続の方が6名であり、任期は議決日から2年間。
・第7号議案 長岡京市教育支援委員会委員の委嘱について
長岡京市教育支援委員会委員の任期満了に伴い、新たに委員を委嘱する必要があるため提案するもの。小中学校の校長、特別支援学級の担任、医師、児童福祉施設職員など計56名の方々を委嘱する。なお、56名のうち今回新たに任命する方が20名、継続の方が36名であり、任期は令和8年3月31日まで。
・第8号議案 教育支援センター不登校研究部門研究員の委嘱について
教育支援センター不登校研究部門の研究員の任期満了に伴い、新たに22名の方を委嘱する。任期は令和8年3月31日まで。
(教育長)
質問、意見等はないか。
(委員)
社会教育委員の名簿に記載されている自治会長会の方は学識経験者なのか。
(事務局)
社会教育より広い範囲で地域の役割を担っているという意味で学識経験者の項目に入れている。
(教育長)
採決する。
まず、「第5号議案 長岡京市教育振興基本計画審議会委員の委嘱について」、承認いただける委員の挙手を求める。
(全員賛成)
(教育長)
全員賛成。よって、第5号議案は可決された。
(教育長)
次に、「第6号議案 長岡京市社会教育委員の委嘱について」、承認いただける委員の挙手を求める。
(全員賛成)
(教育長)
全員賛成。よって、第6号議案は可決された。
(教育長)
次に、「第7号議案 長岡京市教育支援委員会委員の委嘱について」、承認いただける委員の挙手を求める。
(全員賛成)
(教育長)
全員賛成。よって、第7号議案は可決された。
(教育長)
最後に、「第8号議案 教育支援センター不登校研究部門研究員の委嘱について」、承認いただける委員の挙手を求める。
(全員賛成)
(教育長)
全員賛成。よって、第8号議案は可決された。次に第9号議案について提案説明を求める。
・第9号議案 長岡京市教育振興基本計画審議会に対する諮問について
(事務局)
長岡京市第2期教育振興基本計画の中間見直しを行うにあたり、今後の長岡京市の教育の目指すべき姿や、その実現に向けて取り組むべき施策について、教育振興基本計画審議会に対して、委員の皆様の専門的な知見に基づき、幅広い視点から意見を伺うため諮問を行う。
(教育長)
質問、意見等はあるか。
(意見なし)
(教育長)
第9号議案「長岡京市教育振興基本計画審議会に対する諮問について」賛成の委員の挙手を求める。
(全員挙手)
(教育長)
全員賛成。よって、第9号議案は可決された。
10.協議事項
・令和7年度6月教育費補正について
・財産の取得について
(教育長)
本案件は、本市情報公開条例第6条第5号の規定する意思形成過程にある情報で、市と協議中であり、公開することにより公正かつ適正な意思形成に著しい支障があると思慮される。
従って、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項、及び本市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、本案件を非公開とするよう発議する。また、同法第14条第8項及び同規則第15条第2項の規定により、この発議に対する討論を行わないで直ちに採決することとなっている。本案件を非公開とすることに同意する委員の挙手を求める。
(全員挙手)
(教育長)
全員賛成。よって本案件については非公開とする。
(非公開協議)
(教育長)
以上で非公開協議を終了する。
11.報告事項
・専決処分の報告について
(事務局)
本件は、電話料金の支払い漏れによって生じた延滞利息に係る損害賠償の額を決定し、令和7年4月23日に、専決処分を行ったもの。
令和7年2月支払い分の小学校の電話料金について、口座振替の際に残高不足によって未払が生じ、遅延日数に応じた利息を損害賠償額として84円の額を決定した。
本件については、6月市議会において専決処分の報告として上程予定。なお今後は、適切な会計管理、チェック体制の改善に努める。
(教育長)
了解いただいたということで、次に進める。
12.主な行事・会議結果報告
(事務局)
行事・会議結果(4月17日~5月21日)について報告。
12. 次回定例会までの主な行事・会議予定
(事務局)
行事・会議予定(5月21日~6月18日)について説明。
13.意見交換
(委員)
5月19日に長岡第二中学校に学校訪問した際、タブレットを活用する場面が増えてきた反面、鉛筆でノートをとること、教員が黒板に板書することが減っていると感じた。
デジタルとアナログのバランスが重要だと思っている。
また、教科書、ノートに加えてタブレットを置くとなると机のスペースや時間をどう使うか工夫が必要。個人的には書くことも大切だと考えている。
また、体育の授業を見学した際、タイムスケジュールがあり、効率的に動いていて、今は運動力をつける方向に改善されていると感じた。
別件で、長岡第三小学校グラウンドの発掘作業のスケジュールはどのようになっているか。運動場が使えない間の回避策はあるか。
(事務局)
作業場所がグラウンドの大半を占めているため、前半は北半分を発掘している。
授業のカリキュラムに合わせて、最大限子供たちがグラウンドを使用できるように工夫している。期間設定としては、教育総務課とも協議しながら、基本的にはタイトな工期の中で子供たちへの影響も最小限になるよう夏頃を目途に作業を行っている。
また、どのような工事をしているのか説明書きを貼ったり、子どもたちが現場作業員と会話をしたりし、興味を持ってもらえるようにしている。
(委員)
児童にとっても貴重な機会になる。授業との連携ができたらより良い。
(委員)
1点目は、学校ホームページの運用や管理はどうされているか。
(事務局)
ホームページの形式は京都府が一定決めている。内容については、「いじめ防止基本方針」や「熱中症予防ガイドライン」など市で統一して掲載を依頼しているものと、児童・生徒の様子など学校長判断で掲載しているものがある。管理については、各担当がホームページにアップする前に起案し、学校長がチェックしている。気になるところがあれば、学校教育課から連絡し、確認することもある。
(委員)
ホームページの給食や保健だよりが最新の情報でない学校が散見された。維持管理できない項目について削除した方が、信頼できるものになると思う。
(事務局)
データが更新されていないことで不信感を持たれることはありえると思う。早急に学校と連絡を取り改善を図る。
(委員)
4月号広報で、生涯学習センターが市民の交流、地域の生涯活動活性化を目的として、講演・講座やイベントワークショップの企画募集している。同じ4月号で公民館でも市民企画講座を募集している。表現は違うが、内容は同じではないか。同じテーマを違う組織で扱っていると感じたが、違いがあれば聞きたい。
(事務局)
教育は大きく3つ(学校教育、家庭教育、社会教育)に分けられ、それらすべてを包括したものが生涯学習と定義されている。
実際に生涯学習の活動拠点として中央生涯学習センター、社会教育の拠点として中央公民館を整備している。ご指摘の通り、内容が類似している部分について課題意識を持っている。もっと明確に本来の役割がわかるように整理する議論をすすめているところ。
(委員)
西山キャンプ場の利用状況や管理方法について教えていただきたい。
(事務局)
令和6年度の利用件数は10件。西山ファミリー探検隊や学校、個人、団体、森林整備の一環で利用されている。管理人は不在。汲み取り式トイレがあり、くみとりの年4回の予算は確保しているが、現状は年1~2回。職員が適宜見回り、清掃している。西山キャンプ場のあり方について、見直しを前提に庁内で協議している。
(委員)
熊が出るエリアなので、生ごみの処理はおろそかにできない。
(委員)
中央公民館で行っている行事の一つ、少年少女発明クラブは学校の先生が関わっているのか。
(事務局)
直接的には関わっていない。
(委員)
京都市教育委員会「京都まなびの街 生き方探求館」のサポートをしていたことがある。学校の授業として、ものづくり教室を利用されていた。長岡京市でもものづくりの授業はあるのか、少年少女発明クラブとの関係はあるのか聞きたい。また、少年少女発明クラブの位置付けや、授業との関連性があるのか。
(事務局)
長岡第六小学校の教室を間借りしているが、授業とは関係ない。六小以外の子や私立の子も含めて純粋にものづくりがしたい子が希望して集まっている。
(委員)
生き方探求館の授業では村田製作所のOBが講師となり電子工作や機械工作を行っていた。長岡京市には同様のものづくりに関する授業はあるか。
(事務局)
図画工作の授業を中心にものづくりを行っているが、少年少女発明クラブとは別のものになる。その他に、例えば村田製作所の「ムラタセイコちゃん」などのロボットを用いた出前授業など、ものづくりの楽しさを学ぶ機会もある。
少年少女発明クラブも人気の教室となっており、継続して通っている子どもも多い。学校の関わりとしては、場所の提供や備品の貸し出しなどを行っている状況である。
(委員)
長岡京市の教育58ページ。図書館のデータ、貸出者数は延べか、実件数か。人口8万人の自治体で年間15万人というのは他市と比べてどうなのか。利便性の向上について、貸し出し冊数を5冊から10冊に引き上げるなど行っているが、一人当たり3冊以下の計算になるためニーズが無いように感じる。他の施策は検討していないか。
(事務局)
来館される方の生活様式はさまざまであり、頻繁に来館できない方からは一度にたくさん借りたいというニーズがある。京都府内で長岡京市以外は貸し出し冊数が10冊になっており、特に絵本は5冊だとすぐ読み終わってしまうとの声もあったため、5冊から10冊にした経緯がある。
(教育長)
教育支援センターより前回定例会での回答について補足はあるか。
(事務局)
前回の定例会で質問があった「校内教育支援センター」を利用している児童生徒の人数・割合について回答する。
令和6年度の校内教育支援センター利用者(別室で支援を受けている児童生徒)の実人数は長岡京市全体で小学校37名、中学校62名、全児童数に占める割合は小学校0.8%、中学校3.0%。
校内教育支援センターで支援を受けている児童生徒の中で、年間30日以上欠席している不登校児童生徒の割合は小学校が37名中23名、中学校が62名中45名。
(委員)
校内教育支援センターに通っている児童生徒は不登校ではないのか。
(事務局)
文科省の基準では年間30日以上欠席した児童生徒を不登校としている。教室には入れないが校内教育支援センターには通っている児童生徒は、学校には登校しているため欠席扱いにならない。しかし、校内教育支援センターに通っている児童生徒の中にも年間30日以上欠席している児童生徒がいるため、その児童生徒は不登校という捉え方である。
中学校では校内教育支援センターで支援を受けている児童生徒のうち70%が不登校児童生徒である。このデータをどうみるかであるが、本来ならば家から出られなかった子が、校内教育支援センターがあることで登校できるようになっている、学校の居場所として機能している、と捉えることもできるのではないか。
もう一件、アゼリア広場入級のハードルが高いように感じるという指摘をいただき、ホームページを修正した。
14.閉会
(教育長)
午後4時7分に閉会を宣言する。