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市長と語る“対話のわ” 平成30年8月30日(木曜日)

  • ID:8210

平成30年8月30日 長岡第三小学校

日時

平成30年8月30日(木曜日)午後7時から

場所

長岡第三小学校 会議室

テーマ

これからの長岡京市について

参加者

28名

対話録(要旨)

<長岡第三小学校区地域コミュニティ協議会会長>

 みなさんこんばんは。本日は市長と語る「対話のわ」です。短い時間ですが、中身の濃い充実した市長との対話が出来ることを願っています。貴重な時間、市長には忙しい中お越しいただき、厚くお礼を申し上げまして、挨拶とさせていただきます。


<市長>

 みなさんこんばんは。今日は夜分の忙しい時間にお集まりいただき、ありがとうございます。本日は「対話のわ」ということですが、私も市長就任から3年半あまりが過ぎ、その中で、日々様々な長岡京市の取り組みを進めてきた。この長岡第三小学校区地域コミュニティ協議会では、2年ほど前に様々な提案をさせていただいた。今、長岡京市で庁舎の建て替えなど大きなプロジェクトが進んできているので、情報を共有し、色々な意見をいただきながら進めていきたいと思っている。


 長岡京市では80,000人都市と言われてきたが、昨年11月頃で人口が81,000人を超え、まだ少し増えている。しかし、長期的に見ると人口は減少していく。その中で今の総合計画では、15年後にも80,000人規模の長岡京市を維持していくことを大きな目標としている。その為にも3つの戦略目標を柱として色々な施策を行っている。


 1つ目は定住促進。今は若い世代の転入も保ちながら80,000人を維持している。その為には、安心安全、子育てをしっかりと進めていく。2つ目は、人口が増えてきているとはいうものの、将来的には減っていき、何より高齢化が進んでいく。高齢化が進むと経済活動などが落ちていく。その中で、住んでいる人が暮らしやすいのは当然だが、長岡京市の元気、人口を維持していこうと思うと、長岡京市の外から人に来ていただき、長岡京市で活動している人を増やす必要もある。その為には、長岡京市の様々な産業や、雇用の場があり多くの人に来ていただく。また、観光として多くの方に訪れてもらう。といった交流が必要である。そして、3つ目として、まちの新陳代謝。長岡京市は昨年で市制45周年を迎え、もうすぐ50年となる。多くの施設が老朽化してくる。それ以外にも水道管などのインフラも老朽化していく、子どもや孫の世代まで長岡京をしっかりと引き継いでいくためには、まちの新陳代謝を図っていかなくてはならない。この3つを戦略目標と掲げながらそれぞれの個別の施策に取り組んできた。


 1つ目の定住促進を進めるにおいて、長岡京市の強みは比較的若い30代、40代の子育て世代が戻ってきたり、新たに長岡京市に住む状況が続いている。この世代は子どものいる世帯も多く、子育て支援は大きなキーワードとなると思う。子育て支援は教育など多くの支援があるが、その中でも中学校給食導入を大きな柱としてきた。そして、8月28日から長二中にて長岡京市で初めての中学校給食が始まった。今後長四中、長三中、長中と順次スタートしていく予定である。中学校給食は食育の観点からも大切であり、また地元農家の方から地産地消で供給頂いている。さらに、各小学校の給食室も古くなってきているので、一緒に行えたのは効率的な投資が出来たと思う。これからは学校の校舎の老朽化にどう対応していくのか課題となっている。長法寺小学校は一定の整備が終わり、神足小学校も一部新しくできた。順番でいうと次は長岡第三小学校となる。しかし、長岡第三小学校は乙訓寺の敷地があるので、地面を掘ると何か出てくることも予想される。そうなると上に構造物を建てることができない可能性もあり、調査を進めながら考えていかないといけない。もう1つの子育て支援として待機児童の問題がある。長岡京市も今年4月1日で72名の待機児童が出ている。この10年で定員の数も入所数も右肩上がりで増えている。定員の確保のためにも公立保育所では、神足保育所の増改築、来年は新田保育所の移転改築を予定している。今年は29年度と比べて230人程度定数を増やしているが、需要の伸びが大きく足りていない。こどもの数はあまり変わっておらず、1学年あたり700~800人程度いる。しかし、昔は専業主婦が多く、幼稚園を活用されていたが、保育所に入る方が増えてきている。公立の保育所以外でも、小規模民間の園など、民間の保育園の開設も複数予定されている。一方で、子どものことももちろんだが、まちの安心・安全では、高齢者への対応も重要である。長岡京市では昨年、健康長寿プラン2025を作成した。団塊の世代が75歳の後期高齢者になるのが2025年頃と言われており、2025年から2030年にかけて後期高齢者の人数がピークを迎えると予想される。高齢者の人口が増えてくると介護の認定を受ける方も増えてくる。そうすると介護保険料も高くなる。また、介護サービスの水準を確保すると、介護保険料に反映されてくる。今回のプランの大きな目的の1つは、介護にかからなくても良い、元気に歳をとれる環境をつくっていくこと。その為には、行政だけでなく、民間の活動や地域コミュニティ協議会などでの活動を増やすことが元気に繋がると思う。特に男性は、仕事をやめて社会との接点が減ることで、人との付き合いが減る。男性だけではないが、活動の機会を地域やNPOや趣味、スポーツへみんなで誘い合うような社会を目指していきたい。


 また、医療の面も考えなければいけない。医療も働く世代が多かった時代と今のように高齢者が増えてきた時代では、提供する医療のサービスが変わっていかなくてはならない。昔の若い人が多かったときは、入院してから社会復帰が早かったが、高齢者の方が入院すると体力が落ちるため、社会復帰までにリハビリなどが必要となってくる。地域医療ビジョンで長岡京市の医療提供体制がこれからどのようにあるべきか、医師会とこの2年間検討してきた。今後、高齢化によって医療と介護の両方が必要となっている。これまでの急性期医療から回復期に対しての医療も長岡京市、乙訓地域で準備していかなくてはいけないと提言があった。これまで済生会病院は急性期がメインとしてきていたが、回復期へもシフトしていかなければならない。また建物も老朽化してきていることもあり、最新の機器に対応できる設備への移転建替えと合わせた機能転換をしていこうと議論を重ねてきた。そして、済生会病院が西山天王山駅の近くのスーパー万代の向かい側に移転をする話となっている。


 さらに世代を超えた安心・安全という面では防災も定住に当たって非常に重要になってくる。昨年は長岡第三小学校がメイン会場となっていたが、台風が来て残念ながら中止となってしまった。これまでは10小学校区で持ち回り行っていたが、これだけ災害が多発している中、地域の皆さんの意識が高まってきて来ているので、各小学校区で1年に1回防災訓練を行い地域の防災力を高めていこうと提案し、昨年から長岡京市では10月の最終日曜日を防災の日と定めた。雨の場合は、山側と川側との被害となるが、先日起こったような地震が起こると、被害は市内一斉に発生する。一斉に起こると行政も分散され、なかなか現地対応が出来ない。その時に地域の方たちの力が必要となる。このような場合を想定して、市内一斉に行う。


 もう1つ長岡京市を中心に、この乙訓地域でコミュニティFMの新たな開局の動きがある。アンテナは記念文化会館に立ち、メインのスタジオはバンビオの1階に置かれる。避難所では情報が無いのが一番不安となる。台風など災害の情報はNHKなどで見ることが出来るが、特に長岡京の中での細かいピンポイントの情報はわからない。しかし、コミュニティFMでは細かい情報まで発信できる。


 安心・安全では地域の見守りネットワークを作っていこうということで、来年に向けて防犯カメラを導入する。今までも駅などには設置されていたが、今回は、通学路を中心に設置する。カメラが多く監視社会になる懸念もあるが、カメラがあることが一定犯罪の抑止にもなる。また、ビーコン受信機も合わせて設置しているので、子どものいる場所の把握や、認知症の方の徘徊時にも位置を把握できる。市内200ヶ所、各小学校区20ヶ所程度設置をする予定。実際には、来年の夏ほどに設置が完了する予定。カメラの映像は警察の捜査の依頼があって初めて見ることができるので、通常は見ることが出来ない。


 他にも、障がい者の基本条例を施行した。障がい者の方へのコミュニケーションの配慮も進めていく必要がある。福祉全体のニーズを満たすために共生型の福祉施設の構想を掲げている。向日が丘支援学校も昨年50周年を迎え、建物が古くなっている。また、敷地面積が広いので、障がい者の方のニーズを満たすことの出来る施設を建てることがないか、議論を進めている。現在、新陳代謝が必要となりお金は必要ではあるが、今の時代、これからの時代に必要な機能に転換したり、より便利な場所に移動できるチャンスだとも考えている。


 交流の拡大では、雇用の拡大や観光、地域経済の活性化などの課題がある。長岡京の大きな1つの玄関口である阪急の長岡天神駅のまちづくりの今の検討状況に関して話をさせていただく。長岡天神駅周辺は、踏切による交通渋滞、道路が狭い、バスの乗り入れ場所が無いなど課題がある。まずは地元の方にこれから、どのようなまちづくりをするのか検討するために、まちづくり協議会を立ち上げ、審議して基本構想を取りまとめていただいた。また、長岡京市全体、阪急、京都府も関わるので基本計画の策定員会を行政主体で作り、技術的なことも含めて検討してきている。検討内容として1つは、阪急の線路の高架化をするのかどうか。元々は、道路が鉄道を越えるという計画。ただし、道路が上にいくのは物理的に難しいので、線路を上げるか下げるかの立体交差を検討している。もう1つの論点は駅前広場をどのあたりに作るのか。バスや車の流れなどを議論している。また、駅前広場を作るにあたって道路をどこに、どのように作るかも議論している。今年度中に市の方向性をまとめていきたいと考えている。7月にはシンポジウムをさせていただき、今後意見交換会もさせていただく予定である。


○質疑

<参加者>

 神足六地蔵線ということで長岡京から六地蔵に向かって広い道を作るという話がある。今、阪急の高架化の話があったが、JRの下も通して長岡天満宮前から六地蔵に向かって道を繋げることが出来ればいいと思うが、計画はないか。


<市長>

 阪急の東西の話を先程したが、JRをどのように超えるのかも課題として認識している。昔、JRの長岡京駅の下を抜ける案を検討した時は、JRを越えた先に小畑川があるので難しいという検討になったと話を聞いたことがある。しかし、今実際に事業化できるだけの検討はできていない。JR側も大切だが、現在は阪急側を先にしないといけないと思っている。


○市長の話の続き

 最後に市役所庁舎の建替えの状況。京都信用金庫が向かい側に移転され、土地の交換がされた。旧京都信用金庫の跡地と駐車場の一部を使い、1期目の建物を建てる。その後に今の庁舎の南棟、東棟の一部を取り壊し、2期目の庁舎を建てる。この2期に分けるメリットは、仮設庁舎を建てる必要が無く、10億から15億のコストダウンが出来る。この2期に分けるデメリットは、工事期間が長くなり、2期目が終わるのが、37年頃となる。1期目の庁舎は4~5階建て、2期目の庁舎は7~8階建てを想定していて、分庁舎も集約できる。また、2期庁舎の低層部分に産業文化会館と保健センターの機能を入れようと考えている。市役所は長岡京市で1番の中心街となるので、駅周辺のにぎわいを作る上で、市役所は大きな役割を果たすと考えている。今回のように庁舎に機能を集約し、また市民広場を設けることでにぎわいの創出に繋がると考えている。


【質疑応答・意見交換】


<参加者>

 小田市長の時に市役所裏の犬川の水位が道路から5㎝付近まで上がった。これから集中豪雨があれば市役所に水が流れ込む可能性がある。


<市長>

 犬川は最近では溢れそうになっていない。しかし、最近は一時にまとまって降る雨が多くなってきた。今回の庁舎建て替えでは、地下の構造も考えながら進めていく。


<参加者>

 保健センターが市役所に移転するということだが、今の乙訓休日応急診療所は済生会へ行くということか。


<市長>

 保健センター内の乙訓休日応急診療所が2市1町で運営をしている。また、乙訓医師会に輪番制で医師を派遣してもらっている。どのようにするか結論は出ていない。できれば、保健センターは市役所、乙訓休日応急診療所を済生会と想定している。しかし、運営は医師会なので、医師会と意見交換をしている。1次救急と2次救急があるが、必ずしも全て済生会で受けてはいない。1次救急で受けた後の2次救急で色々な病院へ送っている。その為、その機能を済生会に入れていいのかという問題がある。また、2市1町で運営しているので向日市と大山崎町と議論しなくてはいけない。


<参加者>

 子どもが長岡第三小学校に通っているが、毎年気温が高くなり体育館が暑いと多くの子どもから話を聞く。これから冷房が設置される予定はあるか。また、災害時に小学校が避難場所となった時にどのように暑さ対策をしているのか。


<市長>

 今年はかなり暑くなった。特に体育館の中は暑く、学校も授業の配慮をしてくれている状況であると思う。また、避難所においても台風20号の時は夜中でも30度を超えて快適な状況ではなく、特別な対応もできていない。一方で、普通教室へは全て冷房が入っており、これは他の地域と比べて早い。しかし、現在、普通教室に入っている冷房のメンテナンスを大規模にしなければいけない。また、特別教室などに冷房は入っておらず、特別教室の方が優先順位は高いと思っているので、現在、体育館へ冷房を入れる具体的な計画はない。


<参加者>

 私は市の行財政健全化推進委員会に出ている。行財政の見直しの検討がされているが、市の公共施設の使用料の問題が大きなテーマとなっている。使用料の見直しが数年されていなく、運営費も賄えていないところもある。これは管理する部門が複数あり、横一線の協議が難しかったり、近隣の市とのバランスもあり難しくなっている。しかし、施設を利用していない人の税金からも補填されていることとなり、不合理である。難しいことは思うが、不公平感を無くす為にどこかのタイミングで行わなければいけないと思うので、お願いしたい。


<市長>

 おっしゃるとおりである。行財政の審議会で公共施設の使用料の消費税をきっちりと添加しなければいけないという強い指摘をいただていて、全ての施設で洗い出しをしている。消費税が予定通りであれば来年の秋に8%から10%に上がる。1つのタイミングはここであると思う。長岡京市では今まで、公共施設の料金に消費税の考えは入れていない。公共施設の料金に消費税がかかってくるわけではないが、電気代や工事費などには消費税がかかってくる。来年の秋に向けて全施設の料金算定をしている。しかし、料金が上がる施設と上がらない施設で差が大きくなるので、段階的に料金を上げるなど整理をしながら進めていく。利用料を上げることは、利用される方にとっては不満が残る部分があると思う。今回、西山体育館で料金の見直しを行った。空調が今まで無かった部屋を含めての全てやり直しを行ったということで、10%強の改定をした。できれば、このように何かしらのサービスを強化することと併せて料金改定をしていく必要のある部分もある。今回の消費税10%分というのは重い課題として導入に向けて進めていきたいと思う。


<参加者>

 済生会病院の移転した跡地はどのように考えているか。


<市長>

 公共施設再編整備構想の中の1つの肝は跡地の利用をどうするかである。まだ、全部は決まっていない。済生会は民間の病院だが、土地は市の持ち物である。当時、京都市内にあった済生会病院を誘致する際に、今里の財産区の土地であった池などを提供いただき、市が買った土地である。この場所を無償で済生会病院に貸し出すことを条件に誘致した。これまでは、無償で土地を貸すことで支援をしていた。今回は済生会が自ら新たな土地を購入するので、土地を無償で貸すことによる支援はできない。よって、資金支援や建設のイニシャルコストの支援などを考えていく必要がある。そのことから当然、市からお金が出ていくので、済生会の跡地は一定売却を考えていかなければいけない。売却もどこでも良いわけでないが、基本的な方向性としては民間への売却となってくると思う。また、産業文化会館も駐車場以外は市の土地であり、市役所の中に移転をするので、土地が空く。最終的には、先ほど話をしていた、阪急長岡天神駅周辺での事業化や、道路の幅を広げるための用地買収の代替地として活用を考えている。保健センターについては、まだ決まっていない。


<参加者>

 済生会の跡地に市民プール等は考えられないか。向日市や亀岡市では市民プールがあるが、長岡京市にあったプールは無くなった。じゃぶじゃぶ池だけでは少ないのでは。また、西山公園体育館も電動自転車や車でないと高齢者は行けない。トレーニング室も一番奥にあるが、武道場のある景色の良い場所をガラス張りにして、運動出来るようにしてもらえれば、もっと有効利用できると思う。


<市長>

 西山公園体育館の稼働率は高いが、スポーツセンターも古くなっているので合わせて考えていきたいと思う。

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長岡京市対話推進部秘書課秘書係

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