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第3回 対話ウィーク

  • ID:11690

テーマ 高齢期を健康で楽しく暮らせるまちの実現に向けて必要だと思うこと

長岡京市でも高齢化が進展し、今後も高齢者の増加が見込まれています。そこで、元気に齢を重ねることができるまちの実現のため、皆さまが必要だと思うことはありますか?

9月1日(水曜日)から9月7日(火曜日)までの間、電話、ファクス、メール等で皆さまからのご意見やご質問を募集させていただきました。ご意見いただいた皆様、ありがとうございました。

いただいたご質問やご意見に、市長がお答えします。

※多くのご意見を頂戴しましたため、内容の重複しているものについては、一部統合させていただいております。


対話内容

多世代交流ふれあいセンター「長岡京こらさ」について

― 新型コロナウイルス感染拡大が終息したのち、1階交流室でのカラオケ等使用可能にしてほしいです。

中小路市長の写真

中小路市長 
 多世代交流ふれあいセンター「長岡京こらさ」につきましては、防音設備が整備されていないこと、また、地域住民等のご意見を踏まえ、カラオケでの利用は認めておりません。ご不便をお掛けしますが、今後も世代を超えた市民の幅広い交流の場となるよう運営していきますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。


―  会合・活動拠点として「こらさ」を利用していますが、年を重ね、坂道を登り、利用することが困難になっています。交通の便が良いところに高齢者の活動拠点を設置する構想はありますか?

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中小路市長
 新たな拠点の設置よりも、今ある公共施設をより使いやすいものにすることに重きを置いております。
 「こらさ」の他に、きりしま苑や竹寿苑といった公共施設が高齢者の活動拠点となっており、駅から遠い竹寿苑には巡回バスを用意しております。巡回バスのコースや巡回時間を調整するなどし、よりお使いいただける活動拠点となるよう整備をすすめてまいります。

阪急バスについて


―市内の各地から「こらさ」へアクセスできる交通手段を再考してください。
そのほかにも、団塊の世代向けの開発ブームで出来た地域等で、高齢化が進み、移動手段をバスに頼る人が多くなっています。長岡京市は、新庁舎建設・済生会病院の移転などもあり大きく都市機能の変化が起きると思いますが、交通手段の再編成等について、市としての考え方を伺いたいです。特に、阪急バスの路線・回数の見直しが必要だと思います。


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中小路市長 
 長岡京市内を走る阪急バスについては、新型コロナウイルスの感染拡大以前から、利用者数が減少し、大きな赤字を抱えています。令和2年10月には阪急バスから減便計画が提示され、現在減便への対応について阪急バスや行政等を含む会議の中で協議を行っております。
 市としては全体のサービスレベルを考慮しながら、路線を見直していきたいと考えております。


運賃補助・公共交通機関の活用PRなど、阪急バスの利用促進に向けた取り組みは行っているのですか?


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中小路市長 
 令和3年度時点では、運転免許証を自主返納した65歳以上の高齢者に対して、約1万円相当の特典を支給する事業を行っており、阪急バスでご利用いただけるICカードもその特典の一つにございます。
 また、広報紙の記事でも、阪急バスのお得な乗車方法等の紹介を行っております。

市のマイクロバスについて


―高齢者の運転免許証返納が薦められている中、老人会で行事などに参加する際、高齢者が何台かに乗り合わせ、命がけで出かけております。市のマイクロバスを利用できればありがたいです。現在の運用ルールはどうなっていますか?どのような方々が利用されているのでしょうか?


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中小路市長 
 市有バス使用規程第3条に基づき使用しています。
 具体的には、
 (1)市が主催する行事(総合政策部長が必要と認めるものに限る。)に使用するとき
 (2)議会が委員会等で公務(調査、研修又は視察)等に使用するとき
 (3)市行政上、各委員会等が公務(調査、研修又は視察)等に使用するとき
 (4)他市町村の行政機関が行政視察等のため来庁した場合に使用するとき
 (5)その他特に総合政策部長が行政上必要と認めたとき
 と定めており、主に、市職員、市主催行事の関係者・参加者及び市議会が利用しています。


―竹寿苑バスなども含め、我々まで利用できるような制度改正を検討してほしいです。

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中小路市長 
 竹寿苑のマイクロバスについては市内全域から竹寿苑に行くことができるように毎週月曜日から木曜日まで巡回しています。利用時間の半日制限にあたって運行ルートを調整したところであり、残念ながら現状他の公共施設を巡回するだけの時間的余裕も距離的余裕もないのが現状です。
 また、民間への貸し出しは公務の一環に該当しないため、損害保険上の観点から実現は難しいです。
 ご希望に添えず申し訳ありません。ぜひ、はっぴぃバスや路線バスをご利用いただきますようお願いいたします。

はっぴぃバスについて


自然豊かで庭のある家、高齢期になれば花いじりや散歩を楽しもうと夢見て転居したのは40歳。今まで車は生活に欠かせないものになっていました。いつまでも車生活が存続すると思っていました。しかし、高齢期に達した今、運転免許証の返納という問題が現実にあります。行動的で色々楽しもうと思っていても、家から出ることができなければ何もできません。阪急バス停までは急な坂道や石段があり、また、本数も少ないです。せめて町内を通るはっぴぃバスが頼りです。はっぴぃバスの充実が必要です(土日の運行や時間の延長など)。

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中小路市長 
 はっぴぃバスの土日の運行や運行時間の延長については、現状では利用の実態と収支のバランス、また運転士不足等の課題があります。
現在、令和4年6月に済生会京都府病院が西山天王山駅周辺に移転することに合わせ、はっぴぃバスのルートの見直しを行っております。
 見直し後は現行の2ルートから3ルートに増やして運行する予定をしております。

高齢者の生きがいづくりについて


―将来を含め、高齢者が、生き生きと活躍する場(社会貢献・ボランティア・憩の場・老人会活動)を設け「閉じこもり老人を減らす」を方策は講じておられますか?

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中小路市長 
 本市では「健幸長寿プラン」を策定しており、全庁的に目指す方向性を共有しながら、元気に齢を重ねられる環境づくりを目指しています。
 少子高齢化・核家族化が進む中で、子ども達との触れ合いを通して、高齢者がこれまで培われた知識や経験を継承していただく事業や、公園等の緑化及び美化活動(みどりのサポーター)、中学校の授業や部活動の支援を行うボランティアなど、高齢者の皆様のお力を活かしていただける取り組みが多数ございます。
 また、閉じこもってしまう人を減らすために、行政だけの取組ではなく、他機関を巻き込んだものも実施しています。地域の自治会と連携して健康フェスタを実施したり、介護予防サロンの開設を後押ししたりしています。また、シルバー人材センターや社会福祉協議会と協働し、高齢者が自らの力を発揮できる場を確保しています。
 現在はコロナ禍のため、活動が難しくなっている取組もあり、感染予防との兼ね合いが問題となっていますが、引き続き高齢者が生き生きと活躍する場の確保を進めていきます。


―長年働いて定年退職したとき、今まで仕事仲間以外とのお付き合いがほとんどできていないことに気付きました。コロナ禍の今は無理ですが、初めてでも気軽に参加して楽しめる機会をたくさん作って欲しいです。人との繋がりが高齢になればより必要で大切だと思います。

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中小路市長 
 ご意見いただいたとおり、人との繋がりは地域で生活していく上でとても大切なものです。
 本市で策定しております「健幸長寿プラン」の中で、「公共施設の運営を通じての活動・交流の場づくり」を掲げております。
 バンビオにあります中央生涯学習センターでは、様々な学習機会や学びに関する情報を提供しています。公民館では多くの団体・サークルが登録されており、ご興味のある活動を見つけて参加いただくのもよいかと思います。活動の様子は発表会やパネル展示、広報紙などでもお伝えしていますのでぜひご覧ください。
 また、公民館の市民講座では様々な学習ニーズに対応した講座が開かれているほか、市民自らが講師となり共に解決していく「市民企画講座」もございます。講師としてのご参加もお待ちしております。
 ほかにも、地域自主組織が介護予防サロンを通じて推進する高齢者の介護予防等活動の支援を目的として、助成金を交付しています。また、あったかふれあいセンターや認知症カフェなど誰でも参加できる事業も実施しておりますので、お住いの地域の情報について、高齢介護課または地域包括支援センターまでお気軽にお問い合わせください。


―私の所属する団体では、「シニア大学」という取り組みを行っています。
 現状では高齢者に必要な基礎知識(介護保険や各種制度等)を総合的に身につける機会が少ないことが課題だと感じています。
 また、今後特に必要になるであろうボランティアに関する関心を高め、団体活動加入への必要性を感じてもらいたいと思っています。行政と協調して進めていければと思います。

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中小路市長 
 コロナ禍の中で「シニア大学」という催しの運営にはこちらの想像以上のご苦労があるかと思います。
 コロナ禍でも運営していけるような、あるいはコロナ禍が一定解消した際には、引き続きご協力させていただきますのでよろしくお願いいたします。


―各種施設の利用度をあげる為、「仮称(西)山辺の道 健康つくりと文化施設を結び付けるウォーキング」を構想しています。
ルートは、西代里山公園⇔埋蔵文化財センター⇔寂照院⇔こらさ⇔西山体育館⇔新池⇔長法寺⇔じゃぶじゃぶ池公園⇔子守勝手神社⇔光明寺裏山道⇔光明寺
アップダウンの少ないウォーキングコースを選定し、丹波街道より一段高い場所にある施設を結び市民、特に高齢者の施設利用度を高めることを目的としています。四季折々の花や景観が素晴らしく、見晴らしも抜群。知的好奇心を刺激する埋蔵文化センター、体力を維持する体育館など変化に富んでいます。このコースの他に丹波街道・古墳コースなども考えられます。

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中小路市長 
 ウォーキングは取り組みやすい運動の1つであり、長岡京市内の様々な観光名所を歩くことで運動への飽きを防止できるかもしれませんね。

地域活動について


―地域コミュニティ協議会では、成熟地域では地域コーディネーターを廃止したのちに、活動の核となる人材が高齢化で不足し、運営に支障をきたす場面が散見されるが、今後の考え方についてお伺いします。

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中小路市長 
 地域コーディネーターは市の嘱託職員が担っており、地域で運営ができるようになるまでを支援するために、地域コミュニティ協議会の立ち上げ当初に配置しています。地域コーディネーターを引き上げた地域についても、地域で人材育成されるにあたり、市も支援していきたいと考えています。


―老人クラブや高齢者活動を活発化をするためには、高齢者活動指導員制が必要だと感じています。
各種団体の内容を見ますと、活動不振になりつつある団体のほとんどが活動の中心人物がいない、後継者がいないことを嘆いてばかりいます。「必要と思いながら世話役にはなりたくない」との声が多く聞かれます。「指導員による活動」によって行われるものであれば、一般の高齢者の心身の負担が不要になるのでないか?と考えました。
 ただ、指導員の選出には困難が伴うことも予見されます。

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中小路市長 
 全国的に老人クラブ数や会員数が減少傾向にある中で、団体の支援をしていくことは重要であり、実施する価値はあると思います。しかしながらご指摘のとおり指導員をどう選出するか、さらに育成するかが一番の課題となると思います。一度指導員となった人に対しても継続的に研修を行うなどの取組も必要となると思います。


―老人クラブの諸活動に対して、一定のルールの基づいた補助制度があるが、一律支給の感がある。活発に活動したり、成果が出た団体にはそれなりの見返りを出し、それを他が真似て更なる成果を出す様な、皆がプラス思考となるシステムの構築の考え方はないのでしょうか?

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中小路市長 
 単位老人クラブへの助成金は、各クラブに対して一律の部分とクラブごとの加入者数に応じて変動する部分があります。加入者が多いほど助成額を多く支給しておりますので、多くの加入者を獲得するため、他のクラブの活動を参考にするなどしていただければと思います。


―長岡京市市民活動応援補助金制度についてお聞きします。
現在この制度は3年を区切りとしていますが、取組テーマにより3年では短いと思います。
是非、テーマにより延長もしくは拡大の支援をお願いします。

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中小路市長 
 市民活動応援補助金は地域課題解決のために市民活動団体が行っている事業の自立及び活性化などを目的に補助金を交付しています。自立化が目的であることや、さまざまな事業を支援するためにも1事業につき3年間と設定しております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

その他市政について


―長岡京市には古い公共施設が多く、なかには会議室・ホール等の空調設備の改修がなされている建物もありますが、この改修工事はあくまで「冷暖」のみであって、換気・湿度等を組み込んだ「空気調和設備」ではありません。換気が重要視されているコロナ禍のいま、高齢期を迎えるものが健康で楽しく使用できる施設づくりを実現してください。

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中小路市長 
 各公共施設において、大規模改修又は建て替えを行う際に、外気を取り入れる空調設備の導入を検討いたします。


―広報長岡京2020年9月号のなかで「地域づくり」についての記載が有り、3カ年計画が提示されていますが、その進捗状況はどのようになっていますか?

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中小路市長 
 「(仮称)自治振興条例」策定にかかる一連の状況について、広報紙での進捗状況ご報告が遅れており申し訳ございません。
 第1段階である市民ワークショップ「自分ごと化会議」について、複数人が一堂に会する事業のため、緊急事態宣言などで延期が続いている状況です。こちらで出た意見をまとめた「意見提案書」をもとに、検討委員会で条例の内容について意見交換いたします。


―長岡京市でも高齢者の割合が25%を超えており、少子高齢化が進んでいます。今後高齢化がさらに進み医療費等の支出がますます増大する一方、働き世代やこどもの数が減少し、住民税等の歳入が減っていくと推測します。歳入増につながる施策はありますか?

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中小路市長 
 全国的な少子高齢化が進む中、本市では子どもを産み育てたいと思えるまちづくりやシティプロモーションの取組により、子育て世代に選ばれるまちを目指しています。
 保育所の施設整備等を行い、定員を増やすといった待機児童問題解消に向けた取り組みから、乳幼児期に保健師や助産師などが妊娠・子育てをサポートする「長岡京子育てコンシェルジュ」など、孤立させない子育て支援事業にも力を入れています。
 近年は本市に移住された方の中心が20代後半から40代前半の子育て世帯となっていることなどから、一連の施策について、一定の評価をいただいていると感じています。
 次世代にも持続的に住んでいただくことが、歳入増につながるひとつの要因になりうると考えています。今後も幅広い世代がいきいきと暮らせるまちづくりに尽力してまいります。



多くのご意見をお寄せいただきありがとうございました。

次回の対話ウィークは、12月の実施を予定しております。

広報紙でお知らせする予定をしていますので、よろしくお願いいたします。