市長と語る“対話のわ” 平成28年10月12日(水曜日)
- ID:6297
平成28年10月12日(水曜日) 長岡中学校
日時
平成28年10月12日(水曜日)午後7時~
場所
長岡中学校 1階 会議室
テーマ
「子どもたちと住みたいまちづくり」
参加者
22名
議事(要旨)
○長岡中学校PTA会長あいさつ
皆さんこんばんは。お忙しい中お集まりをありがとうございます。市長と直接お話しする機会はなかなかないので、今日は活発な意見交換をお願いします。どうぞよろしくお願いします。
○市長あいさつ
長岡京市では、平成28年度から第4次総合計画がスタートしています。「住みたい住みつづけたい悠久の都長岡京」と題しまして、これから15年間の長岡京市の目指すべき姿を掲げています。これからの15年は今までの15年とは社会環境が大きく変わってきています。人口の減り始めや、IT関係の進歩等、その状況に対応するにはどうすればいいのかですが、今回の総合計画の6つの大きな柱でまちづくりを進めていこうということで、子どもや暮らし、輝き、経営等、安心・安全という事を定め、税金を使わせていただいた成果として、いろんな部分の結果・成果が見えてくることを明らかにしていこうということで、空き家の率やゴミの減量等、さらに評価していく指標として、ベンチマークを掲げています。皆さんも関心のある、子ども達の学力も長岡京市の子ども達は府下の中でもトップクラスです。全国でも良い方です。その他にもいろんな課題があります。その中でも、これからの15年間で、私自身は3つの戦略目標「定住促進」で子育て世代に選んでもらえるようにと「交流の拡大」で外からのお金や人に入ってもらう仕組み「まちの新陳代謝」では公共施設の老朽化の更新を掲げています。今、長岡京市の人口は8万人です。急激に人口が増えた時期がありましたが、その時代から半世紀が過ぎました。なんとか今の8万人の人口を維持していくというのが、総合計画の大きな目標です。また、高齢者の割合はこれから増えていきます。働く世代は減っていき、出生率も減っていきます。これから15年間の中で迎えていく現実です。そこで特に子育て世代の定住に力を入れていこうということです。何故、そういうことをしなければいけないのかといいますと、今、長岡京市の財政は比較的、健全です。何故、健全かというと大きな企業もありますが、市民の皆様の市民税と固定資産税が多数を占めており、分厚く支えてもらっております。しかし、これから人口が減り、働く世代が減るということは、市民税等も減り、維持できなくなってくる。今の行政水準を維持していくためにも、若い子育て世代に定住してもらい、高齢者を支えていくためにも、子育て世代を確保していくことが大事になってくることをご理解下さい。どの自治体も同じように思っていますし、子育て施策としていろんな努力をしてそれぞれ競争させていただくこととして、子どもの医療費の拡充や、今回、中学校給食の導入という大きなテーマで動いておりますが、今現在決まっている方法としては親子方式と食缶方式です。元々各中学校は給食をしない前提でしたので、給食室を造ることが極めて困難であり、また小学校の施設も古くて衛生上もよくない状態ですので一気に改善しようと思い、小中学校分の給食を作れるよう小学校の施設をリニューアルし、中学校に届けようと取り組んでいます。給食を配るのに時間がかかったりと、出来る限り昼休みの時間を確保したいということで、当初は弁当箱型方式でしたが、時間的なことや、衛生面等、先進自治体に学び、食缶方式でと結論が出ました。暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たく、また子どもの成長に合った給食の量等に柔軟に対応し、おいしい給食を出せるよう進めています。各校に給食施設が作れればいいのですが、長二中は十小との親子で計画しています。目の前に三小がありますけれども、三小に建て替えの敷地の余裕がありません。既存の給食室が校舎の中に入っていて、その部分だけの拡張というのは難しいということと、十小は北側の敷地にスペースが確保できるということで、十小にということになりました。三中は八小、四中は、親子で検討していましたが、「親校」となり得る小学校がなく、また四中だけは敷地内に給食施設を造れる敷地がありましたので自校でとなりました。実施時期は2018年に二中、次に四中、三中、長中が少し遅くなります。できれば、一斉にスタートするのが公平ですが、工事等の関係で少しタイムラグが生じます。また、六小ですが、六小では保育所と小学校プールの複合化施設が建設されるとともに、新しい給食室を建設する場所がないため、現給食室を壊した後に同じ場所で建て替えなくてはならないので、その間の給食は、四中から六小に給食を運ぶということを考えています。もう一つは法律の制限で、自分の学校のための給食施設は学校の敷地内に給食室を建てるのは可能ですけれども、作った給食をよそに運ぶことは、都市計画法の法律の中ではそれは工場という扱いになるので、工場を住居地域等の用途地域では、造るハードルが非常に高いので、京都府の建築審査会の確認や許可がないと出来ないのと時間がかかりますので、十小は市街化調整区域ですが、この法律の対象に入りません。なので、一番早く給食が開始できる条件がそろっているのが十小ということです。出来る限り早く、最善の策で考えてはおりますので、御理解いただきたいと思います。こうした子どもの環境を少しでも良くしていき「定住促進」ということで、長岡京市を選んでいただきたく思いますし、待機児童の問題等様々な施策に取り組んでいかなくてはなりません。また観光等のことや公共施設の老朽化等、日々、皆さんが感じておられる課題等をお聞かせ願えればと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
参加者
給食についてはすごくありがたいです。学力のことですが、遅れている子や発達障害の子、不登校の子等に対してはどのようなものがあるのですか。
市長
子どもが置かれている状況は複雑なものがあると思います。割合的には高くないと思いますが、そのような原因になるのは千差万別です。不登校の子はサポーターにお願いしている部分もありますし、発達障害の子も支援員の配置をして、見ていただいてサポートしていただいているので、先生や生徒たちにも授業等集中して出来るので、学力の全体的な底上げが出来ているのかなと思います。虐待の事件があり、それ以降件数が増加してきていますが、私は課題のある子に捕捉は可能だと思います。きめ細かな対策が出来ると思いますし、ケース事にきっちり把握していく事が大事かなと思います。出来る子だけが伸びるのが良いのでなく、全ての子ども達がきっちり育ちあげる事が非常に大事だと思っています。
参加者
六小に新田保育所が移転、給食室の改修と、園児の送り迎え時に事故等が起こらないか心配です。給食の配送時にも考えられることです。新田保育所の跡地はどうなるのですか。給食センターを建てる事はできないのか。また、六小の校舎が劣化していますので、改修をお願いしたいです。多目的ホール等がないので考えて欲しいです。
市長
新田保育所の跡地はまだ何も決まっておりません。31年の春から移転という計画になっています。2年後に壊してそれから給食センターを建ててというとスケジュール的に時間がかかり遅れるということと、給食センターを学校の敷地以外で造るのは完全に工場扱いになってきます。今の建築形態でいうとあの場所には建てられません。工場を建てようとすると171号線より向こう側になりますので、その中で建てる事も検討したのですが、適切な場所がなかったということです。あの場所を給食センターに使う事は難しいですね。小学校の耐震は平成27年度に全て終わりましたが、どこの学校も古くなってきています。トイレ等も改修をしなければと思っていますが、給食等含めての投資は30億~40億円くらいだと思っています。正式な数字でなく、私の中の概算ですが。学校等の建て替えは順番に検討していかなくてはと思います。現時点では、出来る限りの補修等はしていきたいと思っていますが、御理解願います。
参加者
長中の給食が遅れるというのが気にかかります。1年以上の差というか、遅いというのは、再度、違う学校とかで検討出来ないのかなと思いますが。その遅れている間は、お弁当を販売してもらうとか、何か工夫して欲しいのですが。
市長
先ほど1年程のタイムラグが出来るのかをご説明させていただきましたが、いろいろと案を出し検討をし、難しいと至りました。しかし、その間のお弁当の宅配とかは検討の余地があると思います。いろんなところから声を出し、PTAでも議論していただいて要望等出していただければと思います。
参加者
長中へ給食を運ぶ搬入経路はどうなるのですか。各クラスへ配るのはどうのように。
市長
エレベータはつけることになると思います。どの場所にできるのかは今設計中です。それに合わせての搬入経路になると思います。
参加者
給食費の設定は、いくらくらいになりますか。
市長
まだ、はっきり決まっていません。原則小学校と同じように考えています。先ほどの校舎の中側の話ですが、他市での例ですが、給食をワゴンで運び各クラス事に鍵をかけてシルバーの方に教室の前まで運んでもらい、授業が終わったら、鍵を開けて運んで持っていってもらい、食べるというのが、休み時間を短縮せずにできる方法じゃないかということらしいです。人件費とかランニングコストはかかりますが、給食の量は小学校より多いので、金額は高くなると思います。それは他市もそうです。
参加者
休み時間は伸びるのですか?延びた場合は終了時間も延びるのですか?
市長
5分~10分くらいは伸びる可能性があるかなという検討です。給食費の徴収方法等はこれから話を詰めていかないとと思っています。
参加者
六小の木の剪定ですが、業者でなくシルバーの人がしているので、業者にして欲しいのですが。
市長
規模にもよりますが、危険な大木等の処理は業者にお願いしていると思いますが。老木等は手入れしていかなければと思っています。
参加者
生まれも育ちも長岡京市の者です。西山探検隊という行事に子どもと毎回参加させてもらっています。子育て世代の促進ということで、学童保育の充実が重要だと思いますので、よろしくお願いします。
市長
学童に対するニーズが非常に強いなと感じています。学校の中で運営し、待機を出さずにやってきていますが、敷地の問題や指導員のこと等ありますが、出来る限りの努力はしていきたいと思っています。保育所は待機児童が出ていますが、女性に働いてもらわなければ、経済も社会も回らなくなる状況というのは、すぐそこまで来ているのが今の日本だと思います。だから学童、保育所、給食等、子育て関係の整備を整えて女性が働ける社会環境づくりは大切だと思います。
参加者
私の住んでいる地域は高齢者が多く、空き家も多いです。市営住宅が近くにあるのですが、住んでいる人がいるのかいないのかわからない状態と、桜の木が近くにあるのですが、集中豪雨の時に木が倒れたりしていますので、住環境が心配です。
市長
高齢者数から見ても、空き家の率は増えていくと思われます。市営住宅はこれから先、建て替えするか、違うことになるのか、これから検討していくことになります。空き家は全国平均で14%です。長岡京市9.8%です。実際の空き家を調査したら1、000戸くらい、3%~4%くらいと思っています。空き家の問題として敷地の木ですが、勝手に切れません。それが今一番大きな問題なのです。本質的に空き家にならないように対策していくよう考えていかなくては、また考えていくような仕組みを作っていかなくてはと思っています。
市長
私から皆さんにお聞きしてよろしいですか?そろそろ市役所建替えをした方が良いと思う人(挙手多数)。市役所は約50年以上も前の建物です。出来た当時はハイカラな建物だったそうです。それと耐震が出来ていません。長中も市役所と同じくらいの年代だそうです。市役所はバリアフリーも出来ていませんし、手狭で、利便性が悪い状態です。ワンストップで行えない状態で、市民サービスの面からしても御不便をおかけしている状況です。今年から市役所建替えの基本構想を検討しています。駅からも近い一等地の場所なので、民間の商業施設等を活用していければなと考えています。それと、もう一つお聞きしたいのですが、長岡天神駅周辺整備の事です。踏切を高架にした方が良いと思われる方(挙手多数)。この問題は地域によって違います。阪急より西側は多いですが、東側は少ないような感じですね。
参加者
阪急長岡天神駅周辺整備の事をお聞きしたいなと思っていました。親が安定した気持ちで生活しないと子ども達にそれが伝わってしまいますので、毎日、踏切を通って子どもが通学しているので、かなりストレスになっています。実際危険です。いつか事故がおこるのではと思っています。
市長
ここは、昔から変わっていないところですね。JR駅前再開発事業や二外、阪急西山天王山と大きな事業が今まであって、残された課題になっています。去年から地元地権者を中心にまちづくり協議会が設立され、議論がスタートされました。朝の踏切が閉まっている時間、35分閉まっているそうです。事故等の関係で踏切を降ろす時間は電車が駅に入る前から降りますので時間が長くなったということらしいです。踏切の解消と、車の乗り入れ等ロータリーがない、阪急の特急が止まる駅なので、駅前の使い方を効率良く使いたいと思っています。以上のようなことを考えていかなくてはと思っています。高架化にすれば概算で250億円程、時間が事業着手してから15年~20年、計画をつくるのに10年、今すぐといっても30年程はかかります。やり方等は、今はいろんな簡潔な方法等があると思うのですが、そういう状況でどうするのかという判断をしなくてはと思います。また、20年~30年後に人口が減っている中、財政負担や、そもそもの通行量が減っていくような中でそれだけの莫大な費用をかけて高架化する事業かどうかの論点にもなりうる可能性があるかも知れません。20年、30年先の事ですので、リアルに考えられないですが、昔に比べたら少し広くはなっています。また、南側(イズミヤ側)の整備等を短いスパンで整備していきたいなと考えています。
参加者
先ほど、市役所建替えのお話がありましたが、私は今、子育て中なので、働いていませんが、ハローワークが乙訓地域にないので、新しい市役所にハローワークのスペースが入るとかいうことはないのですか?
市長
結論からいうとハローワーク誘致等今現在はありません。なかなか難しいと思います。今インターネットがこれだけ普及していますので、本当に手続にあそこまで行かなければいけないのかどうかと思います。これは私の個人的な意見ですが、職業紹介は法律の規定で昔はハローワークしか出来ませんでしたが、今、京都府がジョブパークという、職業紹介や職業訓練が出来るようになって、一つの規制緩和の中で京都が一番はじめに始めて、全国的に展開しています。仕事を探しておられる方がどれだけ情報をとれるかというと、ポリテクセンターの中に、パソコンで検索出来る仕組みになっていますので、そういう所等を活用していただけたらと思います。
司会
本日はお時間になりましたので、これにて終了させていただきます。長時間ありがとうございました。
市長
ありがとうございました!