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市長と語る“対話のわ” 平成29年10月11日(水曜日)

  • ID:7210

平成29年10月11日水曜日 図書館

日時

平成29年10月11日(水曜日) 午前10時~11時30分

場所

図書館 3階 大会議室

テーマ

これからの長岡京市

参加者

19名

対話録(要旨)

 

市長

 朝早くから多くの皆様にお集まりいただきまして感謝申し上げます。今日は、図書館で文庫連絡協議会などでご活躍していただいている方を中心にお集まりいただきました。「対話のわ」というのは、皆様方から市政に関するご意見をお伺いし、市の施策の基本的な考え方を市民の方にご理解いただき、市民の方と双方向で意見のキャッチボールをしながら市政を前に進めていきたい思いで取り組んでいます。

 

 今日は、図書館や本、読書に関心のある方がいらっしゃると思いますが、私も本が好きで、小説から市政に関する本など、年間100冊ほど読んでいます。子どもの頃は、推理小説や伝記など人並みに読んでいましたが、中高はクラブや趣味であまり読まなくなりました。もともと母の影響で家に本がたくさんあり、大学に入ってから、その中のある小説を読んだところ、大変面白く、それから読書にのめり込みました。小説や時事問題など読みあさるようになりました。そこでの本との出会いがなかったら、今日の自分はなかったと思います。本を読むことは、人生を色々な意味で豊かにすると思うので、図書館の役割は非常に大切になってくると思います。

図書館のあり方については後ほどご質問いただけるのかなと思いますが、まず、市政の状況をご説明します。これからの長岡京市のまちづくりを考えたときに、市の今の状況とこれからどうなっていくのかというベースを、市民の皆様と認識を共有しておくことが基本的に必要だと思っております。

 

今起こっている色々な課題というのは実は長岡京市の人口の推移に集約できるものだと思っております。現在人口8万人の町になりましたけれども、右肩上がりに増えて、かなり発展しています。1960年当時1万5千人、1970年には5万人、そこから10年後1980年で7万人を突破します。現在、人口が急増して半世紀50年が経とうとしていますが、これからどういう状況になっていって、これから何が起こっていくのかを考えますと、高齢化と言われる65歳以上の人口は明らかに増えて、生産年齢人口と言われる15歳~64歳、この層は徐々に縮小して、さらに子どもの数は少子化と言われているように徐々に減ってきています。

 

特に、65歳以上が高齢者という括りになるんですが、元気な方が多いです。本当に介護が必要になってくる要介護になる長岡京市民の平均が79歳くらいなのですが、すごいピッチで増えてきています。団塊の世代と言われる皆さん方が75歳に入っていくのが2025年くらい、最近では2025年問題と言われています。更に言うと、働く世代が減っているというのも結構大きな問題で、現在人口8万人で、平成7年~27年の20年間で、働く方がすでに1万人減少しています。長岡京市の人口8万人の内訳ですが、平成12年から17年の5年間でどの世代をとってもマイナスがずっと続いていますが、平成17年くらいから30代、40代が増えてきて、転入いただける方が増える傾向があります。子育て世代の方、比較的若い世代が増えているというのは全国の自治体から見ても結構珍しいです。若い、特に子育て世代が増えているというのが長岡京市の強みですので、この強みの部分をどれだけ活かしていくまちづくりをしていけるのかというのが非常に大きなテーマになってくるのではないかと思っております。

 

そういう状況の中で、1つのキーワードは子育て世代、もう1つは、女性の活躍ということが大事になってくると思います。女性が産みやすい、働きやすい環境づくり、また転入者に居住してもらえるように、15年後にも今の8万人口規模をキープできるような暮らしやすい市民サービスの量や公共施設の形など、まちづくりをすすめていこうと思っています。

 

そのために3つの戦略「定住促進」「交流拡大」「新陳代謝」を目標に掲げています。まず、8万人に住み続けていただくこと、新たに住んでいただくことを促していくことが一番大事だと思います。次に、高齢化がすすむと地域の活力が弱くなるので、他の地域から人に来ていただき長岡京市で活躍する人を増やしていく、他の地域の方と交流していくということです。最後に、学校など公共施設の老朽化に伴う再編、民間の病院などの整備、高齢化に伴う空き家問題の対策などです。医療、生活保護、高齢者問題など、安心安全な生活を支えていくためにはどうするかが大事なポイントです。

 

また、2025年に向けた、元気な高齢者づくりを考える必要があります。1人にしない交流の場が大事であると考えます。それには、活動交流の場、環境づくり、介護予防の健康づくりを行い、また、ケアのしくみづくりとして、共助、公助、地域包括ケア、医療ビジョンとの連携などが大事になると思います。

福祉の場、高齢の場だでけはなく、皆様がされている活動の場で、される側、参加される側の両方で高齢者の方が出て来やすい環境づくりをめざす必要があります。

新陳代謝という点で新庁舎の建て替えを検討していますが、図書館は築30年で、少し前に外壁改修も済ませて、もうしばらく使っていけたらなと思います。基本的には3つの戦略に繋がっていくような施策展開を行って、公共施設の再編など色々な課題に取り組んでいけたらと思います。

 

司会 

ありがとうございます。それではここからは対話のわということで皆さんからご意見、ご質問を頂きたいと思います。今話した内容でも結構ですし、皆さんが普段活動されている内容でも結構ですので、どうぞ、皆さんご意見をお願いいたします。

 

参加者 

私は結婚して長岡京市に住むようになり約20年で、今子どもが中1になります。子どもが小さいときは、図書館へは歩いて30分くらいかかるのでベビーカーを押して連れてくることができず、毎日公園とスーパーに行く日々でした。0~2歳の未就園児を持つお母さんたちの中には私みたいに遠くに出られない人がいると思います。そういう人のために、私は地域で文庫を開いて今1年半です。月に1回やっていて、対象は未就園児ではなく、就園している子と小学生の子に来てもらっていますが、将来的には未就園児にも来てもらいたいと思っています。未就園児をうちに呼ぶには環境を整えておくのが難しくて踏み出せないのですが、この間、私の所属している長岡京おはなしの会ささぶえの勉強会で埼玉県浦和市から来てくださった方から、活動の一つとして、公園に紙芝居を読みに行く活動を15年くらいされているという話を聞いて、来てもらうのではなくて、自分が乳幼児の親子がいる公園にお話を持って行けば、図書館に来れない小さい子たちにも本と触れ合う場が作れるのではないかと思いました。そういった活動を始めたいなと思っていて、浦和の人に聞いたら公園に使用許可などの申請をとって、開催内容の看板を掛けておいて、やっていると仰っていました。そういった活動を行う際、公園は貸していただけるのでしょうか。

 

市長 

ありがとうございます。公園を貸すということはできると思いますので、ご相談いただけたらと思います。ただ、仰っていただいたみたいに、今子育てをしておられる世代、特にまだ幼稚園や保育所に行かれる前の子どもをお持ちの方と色々な話をしたときに、長岡京市に転入してお子さんをお産みになられ、近くに友達もいなくて、今はネットとかもあって情報を取りやすいのですが、生身の情報を取りにくいというご意見も頂いてきました。ここ10年で、地域子育て支援センターのような相談窓口の数が増えてきていると思いますが、知りたい情報がなかなか手に入らないということで、今長岡京市も子育て支援アプリを作って、いろんな情報提供をさせて頂くサービスを始めたところです。皆さんがやっておられるような文庫活動の情報も子育てをしておられる方にまだまだ届ききっていないような気がします。ここの情報を繋いでいくというのは私たちの大事な役割なのかなと思いました。例えば、どうしても今子育て支援アプリの情報は行政も縦割りっぽくなって、保育所とか幼稚園とかそういう施設の情報がたくさん出ていて、それはそれで便利なんですが、紙芝居や読み聞かせなど、そういう情報をもう少し総合的に充実して出すようにしていく必要があると思います。

公園の件は、具体的にどの公園でやりたいかご相談いただければ、対応させていただきたいと思います。

 

参加者 

私は図書活動とは別に子育て支援をしていますが、子育て支援や図書の活動をしていて思うことは、福祉課さん、健康推進課さん、学校教育課さん、みんなそれぞれ窓口はありますが、点のつながりとなってしまっていることを日々感じます。やはり多様化した社会ですし、家庭環境も多様化しているので、総合的、複合的なつながりが必要になってくるのではないかなと今とても感じています。私も引っ越してきて10年くらいになりますが、長岡京市のすごいところは市民活動が活発なところです。ただ、点の繋がりとなっているので、子どもに関しては、学校、福祉、市民活動すべてがつながると理想的ではないかと思います。市民活動と行政が話し合える場を作っていただきたいし、アイデアを持っておられる方も多いと思いますがそれをどう生かすか迷っておられる方もあります。行政さんの力を持ってうまく活用してほしいと思います。そういった意味で、市長さんは、市民活動に対しどのように期待されていますか。また、図書館はあかちゃんからお年寄りまでいられる異例の場所だと思いますが、図書館に期待することをお伺いしたいと思います。

 

市長 

縦割りということに関してですが、永遠の課題であると思います。ここ10年部署の連携は進んでいますがまだまだであると思います。市民活動への期待ですが、人口減少という課題がありますが、行政がすべてをやるというのは難しい状況で、以前は市民から要望をお聞きして行政が答えるスタイルでしたが、これは人口や税金などが右肩上がりの時代でしかできません。現在税収は増えないし負担費用も増える中で、サービスを提供するのではなく、今度は負担をどう分けるかという話になったときに、課題を行政で解決するのは難しいと思います。「対話のわ」をさせていただいているように、市民と行政が強みと弱みを持っていると思うので、一緒になって課題を解決していく運営方法に変えていかなければなりません。たとえば、皆様がしていただいている紙芝居を読むという内容を自ら企画をしていただく場合は良いのですが、行政でするとなると予算で優先順位づけをしていかなければなりません。なぜ紙芝居なのかといった非常に堅苦しい話をすることになるので、そこにスピード感がなくなってきます。市民の皆様の比較的自由にできる活動があって、例えばさきほどの話にでていた公園は市の公有財産で使用許可できるのは我々行政で、同じ課題をうまく解決できれば一番良い解決策になるので、市民の方の自由な発想で行政ではなかなかできない部分、目の届かない部分と、行政がもっている力とをうまく合わせながらすすめていくまちでありたいと思います。そういった意味で市民活動やNPOに対し期待を強く持っています。

 

 図書館の役割についてですが、図書館に関する本をもってきました。なかなか面白い本で、海外の方が書かれた本ですが、世界的な図書館の潮流などが具体的な事例と共に書かれています。図書館が果たすべき役割というのはこれまでのように単に本を蔵書しておいて貸出をするというだけではこれからの図書館はなかなか難しいのではないかと思います。何故かというと、20年前、30年前と今を比べて図書館にとって一番大きな変化はインターネットだと思います。昔は図書館に行って調べ物をしたり、本があって、過去の新聞を見たり、いろんな資料を漁ってみたりということがあったかもしれませんが、今、資料検索などはほぼすべて、インターネットでできる時代になってきました。インターネットができたときに図書館という機能は変わってきたし、本ひとつとっても、大手通販サイトでワンクリックをすれば本が届きます。経済的なことはあるかもしれませんが、ワンクリックでその日の内に本が届く世の中になったという現実を受け入れたときに、図書館というのはどうなるのかということを考えないといけない時代になりました。実は私はまだどうなるべきかという答えを明確に持っているわけではありませんが、ただ、今までどおりの図書館ではなかなか厳しいのではないかという危機感を持たなければならないと私自身は感じています。来年度予算に向けて審議をやっている中で、図書館のサービスなどについて議論をしていたのですが、その中でも極端な話、図書館は何故いるのかということです。例えば、災害が起こらないように川の管理をするとか、命にかかわるようなものというのは、行政と近いところにあって、図書館の優先順位を考えたときに、図書館というのは、あってもなくても命にかかわるわけではないと思います。我々の日々の暮らしにかかわるわけではないという議論はあるわけです。そういう話もありながら、私は図書館というのは町にとっては絶対に必要な共有財産というのは崩すことはないと思いますが、この問題の中でも世界的には図書館サービスを閉鎖する自治体も出てきています。

しかし、先にあげた本は、大事なことは図書館というものがきっちり機能していて、生まれ変わっている図書館の紹介をしています。単に本を置いておいて貸すということだけではなくて、町全体の知の拠点のようなサービスであったり、子育てなどの子どもたちの拠点という機能であったり、高齢者の居場所という機能であったり、今までの図書館の本を貸すという機能プラスアルファ何かその図書館のコンセプトをきっちりつくって、整備しておられるところというのは、人が集まり賑わいもあって、そういうところには施設整備もできて良くなっていきます。長岡京市立図書館はこの先どういう姿を目指していかなければならないのかということを考える時期に来ていることは間違いありません。

そしてもう一つこの本に書かれているのは、正解はないということです。正解はなく、図書館に携わる人、図書館を応援する人たちが自分たちでどういう図書館をしていくのかという考え方やコンセプトを市民参加で作り上げた図書館が世界的にも成功している例の中に入っています。これからどういう図書館を目指していくのかということをぜひ皆様で議論をいただきながら、その正解はないのですが、方向性を作り出すという作業がどこかで必要になってくるのではないかと思います。そして例えば、私はこんな図書館が欲しいのでこんな図書館にしますと市長が思って言うのではなくて、皆さんがどういう図書館を求めていて、どういうものが必要なのかというところからこの議論をスタートさせないといけないのではないかと思っています。今日は特にそういうことに関心をお持ちの皆様で議論をやっていただけたらありがたいと思います。

 

参加者 

私も結婚して長岡京市に住み、子どもが1980年代に生まれて、そのときに図書館に大人のための子どもの本を読む会という会があり、そこで友達もできましたし、本とも出会い、文庫というのも知りました。だから、私は図書館というのは地方から結婚と同時に来た者にとって、とても大切な場所だと思うんです。インターネットを利用しても友達はなかなか作れませんが、本を読みながらとか、顔を合わしてとかそういう場で私は図書館というものはやはり大切なものだと思っています。東京で民営化運動が盛んになった時に、長岡京市にいらっしゃった方が東京に行かれて、図書館が民営化になったら大変だとおっしゃっていました。良い面は転勤族の方が簡単に司書になれるということなんですけれども、他に委託されると委託業者によっては、きっちりした図書館が滅茶苦茶になって何年か後には市民が損をする形になるので、図書館について勉強しなさいという風に言われました。長岡京市の図書館は民営化にならないという思いで私は読書活動をやってきました。

 

文庫の歴史を言いますと、1958年に石井桃子さんがかつら文庫をオープンされ、1965年に『子どもの図書館』というものを発行されました。これを読んだ全国のお母さん、専業主婦の方が地域の子どもたちのために文庫をしましょうと、とても文庫が発達します。1970年に親子読書地域文庫全国連絡会(親地連)が発足して全国的に広がるんですが、長岡京市では、西ノ京文庫を現在児童文学作家の今関信子さん(現在滋賀県在住)が作られます。1985年では文庫が14あり、多い時は16団体ありました。それが6文庫になり、2004年に図書館と文庫が共催で、読書ボランティア講座を開講します。ここで人が集まり、現在は10文庫あります。長岡京市文庫連絡会を作り、研修会や講習会などを開いています。

以前は5万円の市の補助金があり、図書館と共催で東京から講師を呼ぶこともできました。現在は2万7千円で、図書館にも講師謝礼の予算が少ないため講師を呼ぶことができません。個人的に東京など勉強に行くこともありますが、行けない方もおられますので、長岡京市に作家を呼んで講演会をしたい思いがあります。講師謝礼は、旅費を入れて7万~10万円かかります。その予算が現在はありません。私は一番文化が大事だと思います。川の土手も大事ですが、それは人が育って初めて成り立つものです。30年文庫活動で子どもに携わって、いかに子どもの教育が大事かがわかりました。本を読む子は失敗した時の立ち直りが違うと感じます。物語や昔話を知っている子は、色々な生き方があることを本で知っているので機転がききます。子どもには自殺してほしくないと思います。中学生になるとあまり本は読まない傾向にありますが、10歳までにおはなしの世界を知っている子、本に親しむ習慣がある子は、大学生になればまた本に戻ってきます。

そういった意味で文庫の役割は大事であると感じます。文庫のもとになっているのは図書館です。その図書館が民営化になってほしくないと思います。以前民営化は考えていないとおっしゃっていましが、屋台骨が不安定だと私たちは不安で活動ができません。図書館は直営でしていただきたいと思います。他の図書館も見学に行きますが、この図書館は昔から職員さんだけでなくボランティアと一緒におはなし会等されていて、市民と公が一緒にやるという考え方です。他の自治体では閉鎖されているところもあるので、ここは市民にオープンになっている図書館だと思います。予算を削減される場合もあると思いますが、図書館に予算を残してほしいと思います。

 

市長 

図書館の民間委託化に関して、全国的には大手チェーン書店がやり始めて結構クローズアップされ、その後運営が問題となり色々課題もあり、最近は下火となっています。図書館がなくていいと思わないしその機能が不要であるとも思いません。長岡京市を暮らしやすいまちにしていきたいといった根本があり、最低限、安心安全が守られなければならないと思います。次に利便性、快適性が求められ、その上に賑わい、活力、その先に魅力や誇りがある、そのワンセットで、この先長岡京市は暮らしやすいまちをめざさなければならないと思います。これからの時代は図書館はどうあるべきかが求められる時代で、委託や民営化はあくまで手段です。今の図書館がこれから魅力的で地域の中の求心力のある図書館であるためにどういった図書館をめざすのかというのをつくるべきだと思っています。 市の職員さんもよくやっていただいているのは評価するところです。ただ、どうしても今の税を全体として増えることのない中で優先順位づけを求められるので、我々がいかに有効的、合理的、効果的にそのお金を使うか、選択の中できっちり考えていかないといけない問題です。図書館のめざしていくべき姿を作り上げていかないと次の展開にはいかないと思います。貸出冊数はほとんど一元化されていますが、図書館の登録率が3割を切りました。市民の皆様に使っていただいての図書館ですので、利用を伸ばすために何が必要かを考えていかなければなりません。税金を使ってしている事業なので何かで評価をしないといけないと思います。民間ですと売上となるのですが、図書館ですので売上利益で判断できません。どういう状態であれば、健全に図書館が運営されているのか、どういう指標設定するのか、貸出冊数をあげるか、登録率をあげるかによって次にするべきことが違います。あるべき図書館像があって、その指標設定ができると思います。その上で、私は民間委託をしようと決めているわけではないし、そういったことを100%否定するわけではありませんが、ゴールが決まらなければなかなか手段も選べないと思います。皆様方と納得していただけるようなゴールをつみあげていきたいなと思います。

 

参加者 

文庫活動も13年していますが、現在、図書館の協議会委員もさせてもらっています。図書館の細かい資料も拝見して、貸出冊数や利用者数も増えています。その中で驚いたのは、予算ですが、市民一人あたりの図書購入費が、200円を切って106.4円です。協議会の中でも、全国的に見て他市と比べても少ないと意見が出ていました。他部署との調整もあるので増額は難しいかもわかりませんが、利用者数は増えていますので、毎年予算を削減されることなく市民に還元していただきたいと思います。

日々の文庫活動は、自宅や集会室などで開いていますが、図書館行事の大多数を文庫が担って参加していることに驚きました。また、図書館は図書館以外でもバンビオにも出張で読み聞かせをされています。色々な場所で活動されていて、駅に行事の案内をされたり、市民の方に図書館を利用していただけるように努力されていると思います。他市も知っていますが、この図書館は市民とのかかわりもたくさんあり、活発に活動されていると思います。

 

市長 

正直財政が厳しいので予算を増やすことは難しいですが、削減ありきとしては考えていません。税が伸びないので、財源の確保をすべての部署で言っています。たとえば、学校の図書館の本をふるさと納税を活用して購入しましょうとスタートしました。昨年だけでも、200万円寄付していただきました。寄付と言いましても税が免除されますので、寄付された方に持ち出しは無いわけです。東京で活躍されている方の税金がこういった形になるわけです。図書館でも、本の購入費の財源確保の考え方としてあると思います。寄付を呼び掛けてもらうためには、皆様方にも親類縁者に頼っていただいて、営業活動のような努力をしていただけると財源確保できる枠組みができるかもしれません。ある税を配分するのは当たり前で、職員側も事業をするために予算の配分を待つだけではなくて自分たちで獲得していく発想も必要なのではないかと思います。必ずしも予算を減らそうということではありません。

 

参加者 

ボランティアはお金以上のものが何かあると思って皆やっています。お金がない中でマンパワーみたいなものが個人的には必要になってくると思います。機会があればやってみたいと思う人を掘り起こして、その方が集まれば力になると思います。お金がないとできないというのは、先細りになると思いますので、行政の方には、お金と共にマンパワーを集めてほしいと思います。

また、インターネットで情報を検索することも便利でいい面もあると思いますが、意外と町の案内板や、回覧板など、誰でも町中を歩いていて目にするアナログな情報収集の環境づくりも大切だと思います。どの世代も活き活きと過ごせる長岡京市の実現を図書館を通して実現できたらいいと思います。

 

市長 

長岡京市は分野を問わず、市民活動の意識が高いと思います。府議会議員をしていた当時、ひいき目もあったかもわかりませんが、府下の自治体の視察に行った中でも、市民活動が盛んであると感じました。行政の情報提供の伝え方が大きなテーマであると思います。内閣府の調査で、日本人の90%が人のために役に立ちたいと思っているけれども、その中で何をしたらいいのかわからないという方が大半でした。皆様方のように文庫に出会われて、苦労はあるものの生きがいを感じておられます。何か目の前にメニューがあればこれがしたいと思う方はおられるはずなので、我々はそういった人に対してしっかり提示をしていくことが大切なことだと思っています。今、サポートセンターでもそういった機能をはたしていただきたいと思います。マンパワーを発揮していただきたいし、ぜひ情報提供をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

参加者 

今の話の続きで、やりがいの搾取にだけはなっていただきたくないと思います。みんなやりがいをもってやっていますので、できれば行政の方と並行しながら一緒にやっているという意識で市民活動をさせていただきたいなと思っています。対話があるような立場や、アイデアを持って行けるような場所を作っていただいたり、また管理職の意識などもあると思いますが、やりがいの搾取だけはならないように併走していい活動をしていって長岡京市を魅力あるまちに一緒にしていけたらいいなと思いますので、よろしくお願いします。

 

市長 

今のご意見がすべてのまとめだと思います。ありがとうございました。

 

司会 

本日は熱心で有意義なご意見をいただきましてありがとうございました。

 

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長岡京市対話推進部秘書課秘書係

電話: 075-955-9500

ファクス: 075-951-5410

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