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市長と語る“対話のわ” 平成30年8月24日(金曜日)

  • ID:8074

平成30年8月24日 長法寺小学校

日時

平成30年8月24日(金曜日)午後7時から

場所

長法寺小学校  コミュニティセンター

テーマ

これからの長岡京市について

参加者

17名

対話録(要旨)

<長法寺小学校区地域コミュニティ協議会会長>

 みなさんこんばんは。平素から地域コミュニティ協議会に協力いただき、感謝している。みなさんの力で運営できていると感じているので、これからもよろしくお願いしたい。


<市長>

 今日は平日夜分の多忙な時間にお集まりいただき、感謝したい。昨日は台風のため、長法寺小学校にも避難所を開設した。昨今、地震、長雨などさまざまな災害があったが、行政として様々な課題を感じている。災害の際の住民の皆さんの意識も大きな課題。市長就任から3年半が経過したが、本日は市が進めている事業の動きについてお話しする。皆さんと共有し、やり取りをしながら進めていきたい。

 長岡京市の人口は81,000人を超え、微増しているが、いずれ減少していくと言われている。出生数を増やす、転入者を増やすなど、15年後にも8万人規模の長岡京市をどのように維持していくかが大きなテーマになっており、その中で、3つの戦略目標を掲げている。1つ目は「定住促進」。2つ目は「交流拡大」。全体のパイは縮小し、高齢化も進む中で、住んでいる人間だけでなく、外からどれだけたくさんの人が来てもらえるかが大事。その中で雇用、観光などを進めていかないと魅力的な長岡京市を維持していくのは難しい。

 そして、3つ目は「新陳代謝」。昨年、市制45周年を迎え、もうすぐ50年となる。50年となるとまちも年をとってくる。さまざまな公共施設も老朽化するし、下水道管等の都市インフラも老朽化している。そのために新陳代謝を計っていかなくてはならない。この3つを戦略目標と掲げながら、さまざまな施策を展開している。

 1つ目の定住促進という意味では、子育ての環境を作っていかなければならない。長岡京市は子どもの数は一定で一学年700~800人で推移している。長岡京市の強みは新しい世代が転入していること。子どもを育てやすい環境を作ることが重要である。子育て世代に選んでもらえる取り組みの一つとして中学校給食を行っている。今年の2学期からは長二中で、3学期から長四中で、来年春からは長三中、3学期からは長岡中学校で中学校給食の見通しが立っている。小学校の給食棟を新しくし、小学校で作った給食を中学校に運ぶ親子方式での事業展開。

 一方で待機児童の問題がある。長岡京市では今年4月1日で72名の待機児童が出ている。市も手をこまねいているのではなく、今年の春は230人定員を増やした。子どもの数が増えている訳ではないのだが、保育所のニーズが高く、なかなか追いついていないのが現状。長岡京市は幼稚園を選ぶ方が多かったが、今は保育園を選ぶ方が増えている。今年度4月からは神足保育所の増設、来年度には新田保育所の移設。民間の保育園も多く参入している。西山井ノ内保育園、ひまわり保育園、来年度には新たな民間保育園開設が予定されている。

 高齢者の対策。2025年には団塊の世代の方たちが75歳を超え、後期高齢者になる。そして、要介護認定の方も増えてくる。2025年問題に対応していくために、介護に頼らずに最期を迎えることができる環境づくりをしていかなければならない。昨年、市の健幸長寿プランを作った。楽しく幸せに最期を迎えるためには、活動や交流ができる環境づくり、介護予防の健康づくりをしていかないと、急増する高齢者に対応していく必要がある。

 医療の問題も考えなければならない。長岡京市では地域の医療の在り方について「地域医療ビジョン」を考えてきた。医療のニーズも変わってきており、急性期中心の医療の提供体制から、リハビリ等の回復期を充実させるような医療を提供する体制を作っていく必要がある。

 急性期、救急の中核病院として役割を担ってきた済生会病院は築35年を過ぎ、現代に必要な医療を提供できなくなっている。済生会病院の立て替えの議論と同時に、新たに市が求める医療機能が提供できるように転換してもらおうと京都府と済生会病院で議論されているところである。西山天王山駅の近くに移転することで議論が進んでいる。順調に行って、平成34年度開業予定。

 また、今年度は災害が多くおこっているが、避難所を運営していく中で、行政だけでは対応しきれない課題が出てきているのも事実。そのような中で、地域の防災力を高めるために、毎年10月の最終日曜日を「防災の日」と定めている。各校区で防災訓練を同時開催し、避難所の設置、マンホールトイレの設置を地域住民で出来るようにする。

 もう一つ、防災の面でいうと乙訓地域でコミュニティFMを立ち上げる動きがあり、今年の秋頃の開局を目指して進んでいる。避難所で1番ストレスとなるのは、情報が無いこと。情報が無いというのは、今どのような状況になっているのかがわからず、大きなストレスとなっていく。乙訓地域限定のラジオ放送なので濃密な情報を発信することができ、防災時に大きな力を発揮できる。

 防犯について言えば、防犯カメラの設置。全国でも子どもたちを取り巻く様々な事件が起こっているが、犯罪からどうやって子どもたちを守っていくのかが問題となっている。そこで、通学路を中心に市内200か所、各校区20か所程度の防犯カメラを設置する予定。設置場所については、地域住民と調整し決めた。カメラだけではなくビーコン受信機もつけることで、子どもの居場所を把握することができる。

 障がい者の基本条例も4月から施行され、障がいをお持ちの方々の情報保障等、府内初の条例を作ることができた。

 共生型福祉施設構想も進めている。障がい者、高齢者等の皆様の様々なニーズを満たす施設を計画している。設立50年を迎えた向日が丘支援学校の建替えについて京都府と協議する中で、障がい者の方の就労施設、高齢者施設等も提供できる施設を検討している。竹寿苑の建替えも構想に含めていきたい。

 交流の拡大という点では、長岡京市の残された宿題は阪急長岡天神駅周辺。事業を行う中で地元の地権者の方々が事業の理解を示してくださらなければ進まない。27年度にまちづくり協議会を設立していただき、2年かけて議論を重ね、今年3月に基本構想をまとめていただいた。一方、長岡天神駅は地元の方だけのものではなく、長岡京市民全体にとってのインフラである。まちづくり協議会の議論と並行して、市が中心となり鉄道事業者である阪急電鉄、京都府、自治会長会の代表などさまざまな方に入っていただき、基本計画策定委員会を構成し、平行しながら議論を進めている。今年度中に市としての一定の基本計画をとりまとめていきたい。主な論点は、阪急の立体交差。現在の都市計画決定は道路が鉄道を越えるという計画。ただし、道路が上にいくのは物理的に難しい。線路を上げるか下げるかして立体交差をしてほしいというのが地元の意見。2つめが駅前広場をどの位置に作るか。3つめが駅前広場のアクセス道路をどのあたりにつくるか。このあたりの考え方を議論している最中。鉄道を地下を通すか高架にするかは議論の最中。費用面や安全面から高架を選択する方向で考えている。

 最後に市役所庁舎の建替え。現在の庁舎は築50年と古い、耐震ができていない、狭い、庁舎が分散化し手続きが煩雑、バリアフリーが出来ていないなど課題が多い。今から庁舎建替えの現状を説明したい。まず京信の跡地と駐車場の一部を使い、1期目の建物を建てる。その後に今の庁舎の南棟、東棟の一部を取り壊し、2期目の庁舎を建てる。その後、北棟を取り壊していく。仮設庁舎を作らずに移転ができることは大きなメリット。10億から15億のコストダウン。ただし、工期は長くなる。1期目の庁舎は4~5階建て、2期目の庁舎は7~8階建て。1期目の庁舎には手続きの窓口をワンストップで入れていこうと考えている。また2期目の庁舎の低層部分に、老朽化している産業文化会館と保健センターの機能を移転していこうと考えている。スケジュールとしては32年度から1期目の着工。34年度完成。その後取り壊しをした上で、2期目の庁舎建設。全てが完了するのが平成37年度の予定。

 いろいろな話をしてきたが、ここからは皆さんのご質問や、ご意見を承りたいと思う。


【質疑応答・意見交換】


<参加者>

 消防団の加入者が減っている。従来の選出方法では対応できなくなっている。40歳で分団を出られる方が多かったが、今は加入がないため50代の方も続けられている状況。昔は農業に携わる人、役所に関連している人が加入していた。団員を確保することにつき考えてほしい。


<市長>

 長岡京市の消防団の定員はなんとか確保できている状況。お勤めの方が増えている中、全国的にみると女性団員を確保したり、大学の単位がもらえる取り組みをし、大学生の加入を促す等、あの手この手で団員数を維持している。消防団の方とも話し合いながら検討していきたいと思っている。


<参加者>

 孫が重たいリュックを背負って通学している。測ってみたら10㎏を超えていた。子どもの腰痛も増えていると聞く。教科書を薄くする、学校に置いてもよいものを増やすなどし、子どもの体の負担を減らしてほしい。


<市長>

 教育委員会に意見を聴いてみる。また、調査等があればご協力お願いしたい。


<参加者>

 竹寿苑の利用について。今年5月に突然飲酒禁止となった。今までお酒を飲み懇親を深めていたので、なんとかならないか。また、大きな変更があるときは、前もって予告期間を設ける等の対応をしていただきたい。


<市長>

 以前、竹寿苑でトラブルがあり、警察へ被害届を出されたことから刑事事件となった。そのため、事前の説明もなく、暫定的に飲酒を禁止することとなったことをご了承頂きたい。


<参加者>

 済生会病院の跡地はどのように利用するのか。


<市長>

 済生会病院の土地は長岡京市が無償提供している土地。その土地の利用については現在検討中。移転先の土地は済生会病院が購入予定。済生会病院に対し、土地以外の支援として大きな費用がかかってくるため、売却し、その資金を済生会支援に使いたいと考えている。


<参加者>

 済生会病院の土地は、もともと今里地区の財産区。売却した利益は今里に返すべき。


<市長>

 今里地区の財産区を市が買い取り、済生会病院を建設した。今里地区の方には、済生会病院の移転や跡地の利用についても相談していく。


<参加者>

 済生会病院の建替え時に産業廃棄物が出ると思うが、残土を持ち出すルートは限られている。残土搬送の際、住民の方々に考慮しながら行っていただきたい。


<市長>

  残土の搬送ルートについては非常に大きな課題。地域の方々にご苦労頂いていることは十分承知している。今後しっかり対応していきたい。


<参加者>

 災害時、避難所での滞在期間を短くする取組みをしてほしい。


<市長>

 被害の大きさで滞在期間は変わっていくため、臨機応変に対応していく必要がある。行政のみで対応するのは大変難しい。避難所運運営訓練をすることでさまざまな課題が見えてくる。その中で細かい点に気づき、改善を繰り返していくことが、実際に災害がおこったときに、よりスムースで的確な運営に繋がると考える。

ご意見・ご質問への回答

 「対話のわ」でいただいたご意見のうち、当日市長がお答えしているものは、議事録に掲載していますが、当日お答えできなかったものや後日調査したものについて、調査の結果や進捗状況をお知らせします。

ご意見・ご質問への回答
意見・質問 回答 
 小学生の通学の荷物が重すぎる。何か工夫して子どもの身体の負担を減らしてほしい。

 担当課に確認しましたところ、今年度の本市校長会でも、このことは話題になっており、情報交換を行っているところであるということです。

 9月に文部科学省より通知もありましたが、家庭学習に必要のない教材は学校に置くことや、絵の具や習字セットなどの重い道具は分散して持ち帰るなど、各学校で工夫して配慮するよう要請していきます。いわゆる「置き勉」についても、学校と十分に情報共有し、適切な対処法を検討していきたいと思います。 

お問い合わせ

長岡京市対話推進部秘書課秘書係

電話: 075-955-9500

ファクス: 075-951-5410

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