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市長と語る“対話のわ” 平成30年8月22日(水曜日)

  • ID:8209

平成30年8月22日 長岡第四小学校

日時

平成30年8月22日(水曜日)午後7時から

場所

長岡第四小学校 開放センター

テーマ

これからの長岡京市について

参加者

30名

対話録(要旨)

<長岡第四小学校区地域コミュニティ協議会会長>

 みなさんこんばんは。久しぶりの「対話のわ」ということで、普段皆さんが考えておられることなど、直接市長との対話で聞いていただきたい。防災や安心・安全を含めた考えや、地域の人間としてどのように行政にいかして頂けるかを含めて、忌憚のない意見を頂きたい。本日はどうぞよろしくお願いします。


<市長>

 みなさんこんばんは。今日は夜分の忙しい時間にお集まりいただき、ありがとうございます。会長からも話があったが、市長就任から3年半あまりが過ぎ、様々な提案をさせていただき進めてきた。今、長岡京市で庁舎の建て替えなど大きなプロジェクトが進んできており、情報を共有し、そのことについて色々な意見を頂きながら進めていきたいと思っている。その都度その都度でざっくばらんに意見、質問を頂ければその場で答えさせていただきたいと思う。


 人口減少と言われている時代の中で、長岡京市では人口が81,000人を超え、人口を保っているというのは、皆さんがまちづくりに励んでいただいた成果だと思う。特にこの四小地域では西山天王山駅もでき、開発の面もこれからも動きがありそうである。しかし、いずれどこかで減り始めていく。今の総合計画の目標としては15年後にも8万人規模の長岡京市を維持していくことを大きな目標としている。その為にも3つの戦略目標があり、1つ目は定住促進、住んでいただく方を増やしていく。これは一定成果が出ていると思う。その為には、安心安全、子育て、高齢者の安心をしっかりと作っていかないといけない。一方で、同じ人口がいても高齢者の割合は高くなり、子どもは少なくなっていくはずである。その中で長岡京市の地域を元気にしていこうと思うと、住んでいただくのは大前提としながら、仕事や観光で長岡京市に来られる方など、住んでいる地域を越えて長岡京市で活動する人を増やすことが、長岡京市にもメリットがあり、ここが無いと活力をふやしていくのは難しい。地域外の人にも来て頂くのが、2つ目の目標。


 そして、3つ目は昨年、市制45周年を迎え、もうすぐ50年となる。色々な施設も古くなってくる。それ以外にも水道管や道路、橋も古くなってきて、まちの新陳代謝を図っていかなくてはならない。そして、子どもや孫の世代まで長岡京をしっかりと引き継いでいこうという、この3つを戦略目標と掲げながらそれぞれの個別の施策に取り組んできた。


 1つ目の定住促進において、なぜ人口を保っているかというと30代、40代の子育て世代で転入超過となっている。このことから考えると30代、40代の若い世代に選んでいただける長岡京市でなければならない。その中で子育て支援は非常に重要になると思う。しかし、これはどこの市町村でも競争が激しい。その中で中学校給食など、共働き世帯が増えている中でそのような環境を整える必要がある。今年の2学期からは長二中で、3学期から長四中で、来年4月からは長三中、順次長岡中学校と市内の4つの中学校での給食がスタートを切っていく見通しが立っている。これは新陳代謝とも関係している。今回中学校給食を始めるに当たり、本当は各中学校で給食室を建てれば良いが、中学校は敷地が狭い。また、各小学校の給食室も古くなってきており、いずれ更新をしないといけないので、今回更新すると同時に大きくすることとした。


 待機児童の問題では、今年は29年度と比べて230人定数を増やした。しかし、今年4月1日で72名の待機児童が出ている。こどもの数はあまり変わっておらず、1学年あたり700~800人程度いる。昔は専業主婦が多く、幼稚園を活用されていたが、保育所に入る方が増えてきている。神足保育所の増改築、この春は調子に新たな園を誘致、昨年春には井ノ内で民間の保育園の開所、来年は六小に新田保育所の移転改築、またJR東側に120名規模の保育園を開設する。しかし、定員を増やせば増やすほど、ニーズが高まり、なかなか追いついていないのが現状。一方で、高齢化も考えなければいけない。75歳以上の人口の推移では、団塊の世代が後期高齢者になる2025年にかけて増えると予想される。75歳以上の人口が増えてくると介護の認定を受ける方も増えてくる。そうすると介護保険料も高くなる。介護のサービスの水準を下げるのではなく、介護にかからなくても良い、元気に歳をとれる方を増やすために、活動できる場所を増やしていく必要が有る。総合型スポーツや地域コミュニティ、自治会などに色々な方の参画を増やしていく。特に男性は、仕事をやめて社会との接点が減ることで、人との付き合いが減り、外に出ることが少なくなると体力が無くなる状況が多い。活動の交流の場をしっかりと増やしていく必要があり、2025年に向けて市も全庁を挙げた取り組みをしていきたいと考えている。


 また、介護だけでなく、医療も考えなければいけない。医療も働く世代が多かった時代と今のように高齢者が増えてきた時代では、提供する医療のサービスが変わっていかなくてはならない。昔の若い人が多かったときは、入院してから社会復帰が早かったが、高齢者の方が入院すると身体機能が落ちるため、社会復帰までにリハビリなどが必要となってくる。長岡京市は全国の中でも医療の資源に非常に恵まれた地域。京都市内、大阪含めて大きな病院にかかりやすい。しかし、乙訓地域だけで見ると回復期の機能が足りていななど、そういう部分を充実させようと、この2年間地域の医療関係者の皆さんとこれからどのような医療が乙訓地域に必要かということを検討して医療ビジョンを作ってきた。長岡京市は公立の医療機関が無いので、準公的な病院として乙訓地域の中核病院である済生会病院にはしっかりと機能をはたしてもらわないといけない。また、新陳代謝の話だが、済生会病院も古く築36年目を迎えた。病院の対応年数は30年と言われ、最新医療にハード面から対応できない部分が出来てくる。以前から済生会病院の建替えが課題となってくる中で、今進めているプロジェクトの1つがこの移転となっている。五小校区にあるスーパー万代の向かい側で、下海印寺の地権者方々が取り組んでおられる土地区画整理事業の一角を活用して、済生会病を移転しようと交渉している。


 さらに世代を超えた安心・安全という面では防災の面の安心・安全も定住に当たって非常に重要になってくる。昨年から長岡京市では10月の最終日曜日を防災の日と定め、この日をめがけて各小学校区防災訓練に向けて取り組んでいこうとしている。この同時というのが1つの肝となっている。雨の心配は四小地域では少なく、台風や大雨で避難所を開設することはあまりないが、地震は、全域で一度に起こる。東日本の時も熊本の時もそうだが、行政はすぐには現場にいけない。その中で避難所を運営していくには、地域住民の皆さんの防災力を高めて頂く必要がある。もう1つこの乙訓地域でコミュニティFMを立ち上げようという動きがある。今年の秋に開局を目指して進められている。日本での災害の中で非常に機能を発揮しているのが、このコミュニティFM。避難所では情報が入ってきにくい。特に長岡京の中での細かい情報が得られない。その時にこのコミュニティFMはエリアが限定されているので細かい情報を発信でき、防災時に大きな力を発揮できる。さらに、安心・安全では新たに防犯カメラを導入する。今までも駅などには設置されていたが、今回は通学路を中心に市内200ヶ所、各小学校区20ヶ所程度設置をする予定。ビーコン受信機も合わせて設置しているので、子どもの場所の把握や、認知症の方の徘徊時にも位置を把握できる。来年の夏ほどには設置が完了する予定。ただし、カメラの映像は警察の捜査の依頼があって初めて見ることができるので、通常は見ることが出来ない。


 障がい者の基本条例も4月1日から施行した。また、共生型福祉施設として向日が丘支援学校の建替えも京都府にお願いしている。


 阪急の長岡天神駅周辺は予てからの課題となっている。1番大きな課題は阪急の線路の高架化をするのかどうか。27年度から2年間まちづくり協議会で議論し、基本構想をこの3月にとりまとめていただいた。また、今度は市としてまちづくりをどうするのかを並行して議論してきて、今年度中に市としての考え方を一定まとめていきたいと考えている。元々は、道路が鉄道を越えるという計画。ただし、道路が上にいくのは物理的に難しいので、線路を上げるか下げるかの立体交差を検討している。現在は費用や安全面から高架をする方向で検討している。もう1つの論点は駅前広場をどのあたりに作るのか。バスや車の流れなどを議論している。また、駅前広場を作るにあたって道路をどのように作るかも議論している。今年度中に市の考え方をまとめていきたいと考えている。7月15日にバンビオでシンポジウムをさせていただき、その後意見交換会もさせていただければと思っている。


 最後に市役所庁舎の建替え。まず、旧京都信用金庫の跡地と駐車場の一部を使い、1期目の建物を建てる。その後に今の庁舎の南棟、東棟の一部を取り壊し、2期目の庁舎を建てる。この2期に分ける方法だと、少し時間がかかるが仮設庁舎を建てる必要が無く、10億から15億のコストダウンが出来る。1期目の庁舎は4~5階建て、2期目の庁舎は7~8階建て。にぎわいに繋がるように、2期庁舎の低層部分に産業文化会館と保健センターの機能を入れようと考えている。審議会では市民広場を大きくとってほしいという意見が一番多かった。1期目の庁舎34年度完成。その後37年度完成予定。


 


【質疑応答・意見交換】


<参加者>

 長岡天神駅前の再開発の話があったが、四小校区としては、西山天王山駅が近くにある。東西の連絡通路が閉じたままであり、まだ周りがさみしい状況である。そして立命館高等学校、中学校ができて朝晩の交通量が増えている。その為、その時間だけの渋滞が起きているがその辺りの対策はどうか。


<市長>

 西山天王山駅ができておよそ5年がたつが、まだ店舗などにぎわいが少ないことは残念に思う。長岡天神駅付近に商業施設が多く、西山天王山駅付近は住居系が多い。また、空いている土地もマンション建設の話をきく。しかし、その中で出来る限り飲食店などの店が入って頂けるように、都市計画の見直しの中で、1階に商業の店舗を入れると高さの規制緩和をすることにしたので、今後増えることを期待している。連絡通路に関しては、警察の許可が出ず難しい。渋滞に関しては、立命館の生徒が多く渡るので東西南北合わせて混んでいる。特に朝の時間は混んでいる。しかし、現在は渋滞を解消する決定的な方法はない。警察に信号の時間を調整して頂き、少しは渋滞が緩和されたが、阪急の駅から東に向けては交通量も多く渋滞の解消は難しい。現在、出来る方法としては、歩道の幅を広くして、一度にわたることのできる人数を増やすことが考えられる。


<参加者>

 スクランブル交差点にするのはどうか。


<市長>

 警察とも話をしたが、スクランブル交差点にすると、車を止める時間が長くなるので、あまり良い結果がでないと予測される。歩道の幅を広くして一度にわたってもらった方が良いと思う。


<参加者>

 今のスクランブル交差点の話で、渋滞の解消にはならないとの話だが、安全面で考えると、スクランブル交差点の方が良いと思う。また、スクランブル交差点の方が、歩行者で止まる時間もなく渋滞が大きくなることはないと思う。


<市長>

 スクランブル交差点になると一度に渡れるので利便性は上がると思う。しかし、安全性の確保のためにスクランブル交差点にするというのは難しいと思う。しかし、今話をされた通り歩行者目線で考えるのは大切だと思う。今後その点も含めて考えていきたいと思う。


<参加者>

 街をきれいにしたいと思うが、たばこやごみのポイ捨てがあり、何か対策が出来ないか。また、中野家住宅は市として今後どのように活用されるのか。


<市長>

 長岡京市も街をきれいにする条例が10年程前にでき、色々な美化活動を行ってきた。この10年間できれいにはなってきたが、0にはなっていない。0にするのは難しいが、ごみの美化活動に参加してもらう人を増やすことがごみを減らすことにつながると思う。美化活動をした方はポイ捨てするのに抵抗が生まれる。中野家住宅に関しては、今事業が進んでおり11月には飲食店としてオープンする予定。今、建設工事をされている。


<参加者>

 障がい者の方が雇用されるのか。


<市長>

 障がい者の方も雇用され、一般の方も雇用される。事業をしながら、中野さんの功績も展示していく。西山天王山駅に観光案内所があるが、一番多い相談は食事をする場所。


<参加者>

 観光案内所を活用するのはどうか。


<市長>

 観光案内所の活用も考えているが、観光案内所の場所だけでは狭い。上の駐輪場と一体で活用する話も頂くが、駐輪場も埋まっている。何かできないか検討はしているが、決まってはいない。


<参加者>

 道の駅構想はどのようになっているのか。


<市長>

 現在、議論の最中である。観光を考えていく中で毎年120万人の方が訪れているが、一人当たり400円ほどしかお金を使って頂けておらず、地域に還元されていない。地域の中で消費を生み出せるように考える必要がある。場所の選定も行っている途中である。今現在は北部の辺りを考えている。道の駅も赤字を出している所もある。道の駅そのものに価値を出していかないと、交通量も多くはないので厳しい。また、地域の農業の振興に繋がるような施設に出来るように考えていきたい。


<参加者>

 長岡京の特産では難しい。


<市長>

 特産だけでは難しい。長岡京市だけの農産物だけでは足りないので、周囲からも供給しないと難しい。


<参加者>

 長岡京市に火葬場は作らないか。


<市長>

 現在、予定はない。作る場所が難しい。作るとしても近隣の住民の皆さんの意見などもある。


<参加者>

 先程、防災関係で地震が来たときには長岡京市全体で被害がでる。その時、長岡京市の備蓄物資はどのくらいでなくなるのか。また、スーパーの商品は個人で買い占めるとすぐになくなってしまう。各小学校区人口比などで分けてスーパーなどから優先的に回してもらえるよう提携するのはどうか。


<市長>

 備蓄は、被災者の想定している人数の1食分確保している。今、2食分は確保しようと準備している。しかし、これでは足りず、スーパーなどの流通備蓄は大切である。現在、いくつかスーパーと市で協定を結んでいる。また、拡大していきたいと思っている。


<参加者>

 人口比で合わした形で話をされたようにスーパー等と協定をすれば、多く買えた人と買えなかった人との差が無くなると思う。


<市長>

 あとは、各家庭でもいくつかの非常食を備蓄していて頂きたい。スーパーなどの物資はどうしてもタイムラグがあるので、市の備蓄と各家庭の備蓄の両方が必要になると思う。


<参加者>

 今、富田林で警察から逃げてつかまっていない事件があるがそのような時に力を発揮するのが、防犯カメラだと思う。先ほどの説明で200台設置されるとのことであったが、200台というのは長岡京の大きさからみると他の都市と比べてどうなのか。もっと多く設置することは無いか。


<市長>

 伊丹市が既に防犯カメラを設置されていますが、人口一人当たりでは同じ程度の数となる。長岡京市は狭いので密に設置できていると思う。コストは200台導入するのに約1億円となる。これは全てをネットワークでつないでいるので、この構築費が高い。また、維持費もかかる。しかし、一度ネットワークを構築すると、1台20~30万円で設置できる。200台の設置場所も警察と危険な場所を協議して、その上で地域コミュニティ協議会、自治会長などご意見を聞きながら場所を選定してきたので、効果は発揮できると思う。


<参加者>

 かしこ暮らしっくについてよく分らない。


<市長>

 長岡京市を外に向けて、イメージしてもらうためにキャッチフレーズを考えてきた。かしこくというのは、長岡京市の特徴として交通の利便性も高く、かしこい暮らしというのと、歴史資源や文化資源や自然も多い中で、クラシックというのは古いというイメージもあるが、もともと他よりも優れたという意味もあり、その造語である。長岡京市は京都府の中ではいいところだねと言ってもらえるが、外に出ると名前しか知らないという人も多く、暮らしやすさをどのように伝えていくかという中でこのようなキャッチフレーズを考えた。


<参加者>

 防犯カメラの件で、個人の家に付けさせてもらえれば、自分の場所の防犯にもなるし、前の道路である公共の場所の防犯にも合わせて見ることができるので、良いのではないか。


<市長>

 増やしていく上では費用をどのようにしようかということになるが、防犯カメラを増やしても、監視社会のようになるのも困る。一方で防犯カメラの効果があるのもわかっているので、難しい問題である。今後さらに検討していきたい。


<参加者>

 年間1,000万円程度の維持費がかかるということであれば、消防などと共有して、費用の負担も分けるなどできないか。


<市長>

 消防との連携などは考えていきたい。また、ビーコンもついていて拡張性が高く他の使用等も考えていきたいと思う。

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長岡京市対話推進部秘書課秘書係

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