市長と語る“対話のわ” 平成30年10月24日(水曜日)
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平成30年10月24日 長岡第六小学校
日時
平成30年10月24日(水曜日)午後7時から
場所
長岡第六小学校
テーマ
これからの長岡京市について
参加者
22名
対話録(要旨)
<市長>
お忙しいところお集まりいただき感謝申し上げる。
市長就任から3年半が経過したが、本日は市が進めているまちづくりの具体的な取り組みを話したうえで、皆さんのご意見を頂戴していきたいと思っている。
◆3つの戦略目標 8万市民が豊かに暮らしていけるように…
1.「定住促進」
2.「交流拡大」
3.「新陳代謝」
1.「定住促進」の取り組みについて
●子育て支援
中学校給食:今年度の2学期からは長二中、3学期から長四中、来年度春から長三中、3学期から長岡中学校で開始予定であるが、災害の影響で全体的に工事が遅れている。なんとか来年度3学期には長中の給食開始したい。
待機児童対策:保育所の定員を増やしてはいるものの、ニーズが定員を上回っている。新田保育所の移転工事も遅れており、来年5月か6月開所を目指している。来年10月の幼児教育・保育の無償化に伴って保育所ニーズがどう変化するか注視したい。
●高齢化対策
「健幸長寿プラン」:2025年に団塊の世代が75歳以上になる。介護に頼らず元気に歳を重ねられる環境づくりをし、急増する高齢者に対応していくことを目的に策定。
「地域医療ビジョン」:長岡京市の地域医療提供体制の充実を図ることを目的に策定。
済生会病院の移転:築35年を過ぎ、現代に必要な医療を提供できなくなっているため、新たに市が求める医療機能が提供できる施設への転換を目指している。西山天王山駅の近くに移転することで議論が進んでいる。
●安心安全
「防災の日」:毎年10月の最終日曜日を「防災の日」に設定。各校区で防災訓練を同時開催し、地域の防災力を高めるねらい。今年は長三小をメイン会場に9小学校区で同時開催予定。
コミュニティFM:年内開局予定。86.2MHz。避難所で1番ストレスとなるのは、情報が無いこと。乙訓地域限定のラジオ放送なので濃密できめ細かい情報を発信することができ、災害時に大きな力を発揮できる。
防犯カメラ:通学路を中心に市内200か所に設置する予定。カメラだけではなくビーコン受信機もつけることで、徘徊する高齢者や子どもの居場所を把握することができる。来年度稼働予定。
障がい者基本条例:4月から施行され、障がいをお持ちの方々の情報保障等、府内初の条例を作ることができた。
向日が丘支援学校の建替え:障がい者の方の就労施設、高齢者施設等も提供できる共生型福祉施設を検討している。
2.「交流拡大」の取り組みについて
阪急長岡天神駅の整備:27年度に地権者の方々で設立されたまちづくり協議会で議論。今年3月に基本構想を策定。また市、阪急電鉄、京都府、自治会長会の代表などで構成された基本計画策定委員会でも平行しながら議論を進めている。今年度中に市としての一定の基本計画をとりまとめていきたい。主な論点は、1.立体交差 2.駅前広場の配置 3.駅前広場のアクセス道路の位置 4.土地利用の考え方。
3.「新陳代謝」の取り組みについて
市役所庁舎の建替え:工事は、まず1期目の庁舎建設。その後、新庁舎に引っ越し後、現庁舎の南棟、東棟の一部を解体。2期目の庁舎建設。仮設庁舎を作らずに移転ができることは大きなメリット。10億円以上のコストダウン。ただし、工期は長くなる。
スケジュールは32年度から1期目の着工。34年度完成。その後、2期目の庁舎建設。全て完了するのが平成37年度予定。
アゼリア通り沿いに市民広場をつくり、にぎわいづくりをしていく。また2期目の庁舎に、老朽化している産業文化会館と保健センターの機能を入れていく予定。
【質疑応答・意見交換】
<参加者>
開田保育所の跡地はどうするのか。
<市長>
未定。工事中は駐車場になるかと想定している。その後は、民間に貸すなどして稼ぐ力のひとつとして使う可能性もあるが、未定。
<参加者>
1期目の庁舎に南棟、東棟の部署がすべて入るのか。
<市長>
具体的にはこれからだが、1期目の低層階には窓口機能を入れたいと考えている。場合によっては、そこに分庁舎3の部署が入る可能性もある。
<参加者>
学校を減らさないでほしい。校区編成も基本的には今のままでお願いしたい。校区編成の変更によって、親の代は六小、子の代は長法寺小となってしまった家庭では、長法寺小に通う子の親が六小の役をしていたりする。防災含めてこれから校区が結束していくべきときに校区は変えないでほしい。
六小は、災害の被害が少ない地域。防災に対してなかなか足並みがそろわない。今年は大阪北部地震があり、ようやく防災の意識が高まってきた。有事の際、消防OBを活用する方法はないかと思案している。
<市長>
今の市の状況をみる限りでは、10~15年先までは学校の統廃合はしないというのが基本スタンスである。校区編成の変更についても、今具体的に話にあがっているものはない。もしも児童数の急激な変動があれば、検討する必要が出てくるかもしれないが、今のところはない。消防OBについては、しっかりご意見活用していきたい。
<参加者>
長六小前からアゼリア通りに向かう道路の工事について、ころころ計画が変わって一向に進んでいない。通学路でもあり、新田保育所も移転してくるので、早期に工事してもらいたい。工事完了はいつになるか。
<市長>
ご指摘のとおりであることは承知しており、お詫びする。電柱の部分等まだ解決できていない問題はあるが、できるところだけでも今年度中に工事する予定。最終的な工事完了時期は明言できる状況ではない。未解決の部分についても努力しているのでご理解いただけるとありがたい。
<参加者>
今言われた道路に加えて、セブン通りの現状も含めて一帯の道路問題を早期に解決してほしい。
<市長>
注意喚起等しているが抜本的な解決には至っていない。セブン通りの暫定的な対策を、新田保育所の活用も含めてせざるをえないと考えている。住民側、事業を営む側、それぞれの意見があり、市としても結論を出しあぐねている。よいアイデアがあればぜひご提案いただきたい。
<参加者>
長岡天神駅西口を出たところで猫の餌付けをしている人がいる。阪急も張り紙をしてくれているが、状況は変わらない。不衛生であるし、電車にひかれたりして猫にとってもよい環境ではないと思う。市としても張り紙をする等なんらかの対応をお願いしたい。
<市長>
担当課に伝えたいと思う。
<参加者>
その西口前の空き家も猫の棲家になってしまっている。老朽化しており危ない。
<市長>
空き家に関しては、9月議会でようやく空き家対策条例ができた。これまではいくら危険な家であっても私有財産であるため行政が手を出せなかった。今回の条例で、緊急性のあるものに対しては行政が代執行できる法的な根拠ができた。
<参加者>
うちの近所にも空き家があり、先日の台風後に近所から苦情があり自治会長が所有者に会いに行った。しかし、京都市にいる所有者は対応するつもりがない。
<市長>
今回の条例ができたことによって、倒れそうな塀を撤去する等は行政でもできるようになった。国は空き家対策特別措置法を制定しており、家が倒壊しそうな場合には、相当のやりとりの後にはなるが、解体までいけるプロセスもできた。こういったツールができたことは大きい。空き家対策条例の施行は12月であるが、空き家対策は進んできている。
<参加者>
学童(放課後児童クラブ)を6年生まで受け入れてほしい。
<市長>
何年生まで受け入れるかは市の判断であり、6年生までの市もある。長岡京市の放課後児童クラブは、すべて小学校の敷地内にあり、待機者なく受け入れてきたというのは守るべき伝統。しかし、もう定数はいっぱいで、6年生まで受け入れると手狭な環境は改善されない。6年生まで受け入れるのは厳しいというのが現状。今後状況を見ながら6年生まで受け入れるに越したことはないのかもしれないが。保護者のニーズ調査したところ、6年生まで受け入れることよりも、夏休みの預かり時間延長のニーズの方が多かったため今年から対応させていただいたところ。
<参加者>
先日の台風で停電した際、関電にまったく連絡がつかなかった。インフラ関係のワンストップ窓口を行政で作ってほしい。
<市長>
お話しされたとおり、あの日は関電に繋がらなかった。市にも関電から一切情報が入らなかったため、職員が巡回して停電状況把握していた。市から関電に停電状況は伝え、復旧の要請はしていが、復旧の目途についての情報は入らなかった。関電へのホットラインのようなものはあるが、運用ができない状況であった。今後、同じような状況になれば防災安全推進室に伝えていただけばよい。
余談にはなるが、そのような状況の際に、今後はもっとSNSも活用できないかと考えている。
<参加者>
SNSも使えるが、災害時にはラジオが一番重要ではないかと思った。
<市長>
その通り。まずはラジオを聞くという習慣をつけてもらうことが大事だと思っている。
ご意見・ご質問への回答
「対話のわ」でいただいたご意見のうち、当日市長がお答えしているものは、議事録に掲載していますが、当日お答えできなかったものや後日調査したものについて、調査の結果や進捗状況をお知らせします。
意見・質問 | 回答 |
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長岡天神駅西口を出たところで猫の餌付けをしている人に対して、対応をお願いしたい。 | ただちに担当課が現場確認し、現地に張り紙をしました。同時に、近隣の方にも張り紙をお渡しし、店舗前等に掲示をお願いしました。また、シルバー人材センターによるパトロールの際に、餌付けしている方を見かけたら注意するよう依頼しています。 |