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市長と語る“対話のわ” 平成30年11月28日(水曜日)

  • ID:8378

平成30年11月28日 長岡第七小学校

日時

平成30年11月28日(水曜日)午後7時30分から

場所

長岡第七小学校 会議室

テーマ

これからの長岡京市について

参加者

39名

対話録(要旨)

<長岡第七小校区ふるさとコミュニティ協議会 多田会長>

 みなさんこんばんは。日頃、皆様には、地域の活性化に御尽力いただきありがとうございます。地域コミュニティ協議会は、来年10年を迎える。これまで、土台作りをしてきたが、これから次の10年に向かって色々考えていかなければいけないと思っている。コミュニティ協議会は知られていないところもあったが、皆さんの協力のもと、これからも長七小校区がより良い地域になっていくように皆さんと一緒に頑張っていきたいと思う。本日は宜しくお願いしたい。


<市長>

 みなさんこんばんは。「対話のわ」は、夏ごろから順次、10小学校区まわらせていただいている。市長に就任してもうすぐ4年が経つ。この間、様々な政策や事業を進めてきている。まだまだ、課題も多く有るが、本日は市が進めてきた事業の動きについて皆さんにお伝えしていきたい。その後は、皆さんから意見を頂ければと思う。


◆3つの戦略目標

 1.定住促進

 2.交流拡大

 3.新陳代謝


1.定住促進

○子育て支援

・中学校給食

 新陳代謝の一環で、長二中については、長十小で古くなった給食棟を増改築して、長二中に運ぶ親子方式を導入した。3学期から長四中で、来年春からは長三中、3学期からは長岡中学校で中学校給食の見通しが立っている。若干、台風の影響により遅れが出てきているが、できるだけ計画通り進めることが出来るようにしたい。

・待機児童

 毎年定員を増やしており、29年から今年にかけて230人定員を増やした。しかし、今年4月1日で72名の待機児童が出ている。保育所に対するニーズが高く、これまで幼稚園を選ぶ方が多かったが、今は保育所を選ぶ方が増えていて、なかなか追いついていないのが現状。

 昨年の秋には、井ノ内に西山井ノ内保育園ができ、今年の4月には、西山天王山駅近くにひまわり保育園もできた。来年に向けては、新田保育所を複合施設として六小へ移転を行う。また、新たに民間の保育園が入ってきている。


○高齢化対策

・高齢化問題

 75歳以上の長岡京市の人口は、2025年が一つのメルクマールとなっていて、団塊の世代の方たちが75歳を超える。ここで75歳を基準としているのは、最近の65歳の人たちは元気であるが、75歳を超えてくると医療、介護の問題が発生してくるからである。高齢者が増えると、要介護者の人数も増え、介護保険も増えていく。これからさらに高齢者の割合が多くなっていく中で、介護や医療にかかわらず元気に歳をとれるというのが一番幸せな姿であり、そのための環境を市役所全体で、そして長岡京市全体で作っていかなくてはいけない。健幸長寿プランとして2025年に向けて進めている。

・医療について

 長岡京市の医療は全国で見ても高い水準である。しかし、足りない部分もある。乙訓地域にある唯一の公的医療機関である済生会病院についても、新たな医療機能の強化を図る必要があり、機能について議論している。済生会病院も築35年を過ぎ、古くなってきた。古くなってくると新しい機械などを入れることが出来なくなる。そこで、下海印寺に移転し建て替えることで進めている。平成34年度に開業の予定。


○安心、安全

・防災訓練

 今年度も防災の日に各校区での防災訓練を行っていただいた。毎年10小学校区同時で行おうとしており、今年は全体で2,300人の参加があった。2,300人が訓練に参加するというのは、とても大きな規模である。このことが、いざという時の地域の防災力に繋がると思う。

・コミュニティラジオ 

 新たに乙訓地域のコミュニティラジオとして、FMおとくにが12月2日にスタートし、周波数86.2MHzで聞くことができる。長岡京市の行政情報や地域の身近な情報を発信していく。メインはバンビオの1階にスタジオがある。ラジオはいざという時に情報発信のツールとして非常に役に立つ。災害の起きた時に、NHKなどは長岡京市全体としての情報しか出てこないが、コミュニティFMでは、もう少し細かい情報を伝えることができる。

・防犯カメラ

 市内約200か所、防犯カメラの設置予定。カメラだけではなくビーコン受信機もついている。小学校で子どもが出た時のお知らせや、高齢者の徘徊者にblue toothのタグをつけていると、ビーコンが拾い居場所を把握することもできる。


2.交流拡大

・阪急長岡天神駅周辺のまちづくり

 課題として、交通渋滞がある。朝のピーク時には1時間に35分遮断機が下りている。また、道が狭く危険など、様々な問題がある。現在の状況としては、27年度にまちづくり協議会を設立していただき、今年3月に基本構想をまとめていただいた。一方、長岡天神駅は地元の方だけのものかというと決してそうではない。長岡京市民全体にとってニーズのあるものであり、市が中心となり鉄道事業者である阪急電鉄、京都府、国、学識経験者、市内の商工団体、障がい者団体などさまざまな方に入っていただき、30年度に基本計画を作ろうと議論している。主な論点の1つは、阪急の立体交差。もともとは道路が阪急を越えるという計画。ただし、道路を上げるのは難しい。鉄道を上げるか下げるかして立体交差をしてほしいというのが地元の意見。2つめは、駅前広場をどの位置につくるか。駅前にロータリーが無く、車やバスが入れない問題がある。3つめは、駅前広場のアクセス道路をどのあたりにつくるか。最後に、全体の土地利用をどうするか。現在は、駅周辺に商業、外側に住宅と考えている。このあたりを議論している。


3.新陳代謝

・市役所庁舎の建替え

 市役所も築50年を超えてきて、耐震や、バリアフリーが出来ていない、庁舎が分散化しているなど課題が多い。建替えの現状と予定は、まず京信が建っていた所と駐車場の一部を使い、1期目の建物を建てる。その後に今の庁舎の一部を取り壊し、2期目の庁舎を建てる。1期目と2期目の庁舎の間は市民広場とする。駐車場は、今の考え方では、地下と今の第2駐車場との併用、そして現在の北棟近辺となる。1期目の庁舎が5階建て、2期目の庁舎は8階建てくらいとなる予定。これで、分庁舎も含めて収容できる。また、老朽化している産業文化会館と保健センターの機能を移転して庁舎に取り込んでいこうと考えている。今回の2期に分ける方法では、仮設庁舎を建てずに移転ができる。仮設庁舎を建てるとそれだけで10~15億かかるので、仮設庁舎を建てないのは、大きなメリット。しかし、2期に分けると期間が長くかかる全て終わるのが、平成37年程になる。1階の低層階には、窓口の機能を入れていく。2期目の庁舎の1、2階に産業文化会館、3階に保健センターそしてその上層階を我々の仕事スペースにすることを考えている。


【質疑応答・意見交換】

<参加者>

 先程、話の中で建物も50年程たつと老朽化して、建て直しが必要だと話があった。野添地域も宅地造成されて50年近くたつ。特に側溝において、長岡京方式で下水道工事と同時に工事すると聞いているが、野添では下水道工事は終わったが、側溝の工事は終わっていない。今現在50%ほどの進捗であるので、もう少し早くできないか。

<市長>

 遅れている原因は予算の関係である。国全体で公共事業にかかるお金が落ちてきている中、国の予算を取りながら整備を進めていこうとしている。早く進めたい気持ちはあるが、しっかりと予算をとって進めていきたい。


<参加者>

 子育て世代で子どもの安全が気になる。先ほど防犯カメラの話を聞いて安心要素が増すと感じている。少し話が変わるが、京都市でホームレスの方の緊急支援施設のようなものが羽束師に移転されると新聞報道で拝見した。その移転の経緯を見ると、収容人数が増えてきたことと、周囲とのトラブルなどもあってと記載されていた。羽束師というと長岡京市から大きく離れておらず、親としては、具体的には無いが不安を覚えなくはない。長岡京市で近隣の自治体との連携や、京都市と話をするなど何かしていることはあるか。

<市長>

 京都市の鳥羽にある施設が、老朽化もあり羽束師に移転する。羽束師と言っても向日市の上植野の近くとなっている。市として何か具体的に働きかけているかというと、場所が京都市となっているので、長岡京市として何も出来る権限がない。非常に難しい問題で、施設は生活に非常に困っていて、長期の住まいが確保できなかったり、刑務所から出所して、社会復帰までに定住する場が無い人のための場所である。市民の方の不安になる部分もあると思うが、社会全体でみると必要な施設であり、行政として必要だという認識をしなければいけない。しかし、そのような施設が建つとなった時に近隣の方が、心配をされるのもわかる。現在は、情報収集しかできなく、行政から反対するようなことは無い。


<参加者>

 地域コミュニティは10校区全て設立したか。

<市長>

 まだ全ての校区で設立していない。現在7校区で、神足、六小、十小は設立していない。


<参加者>

 地域コミュニティの意義を、市長はどのようにお考えか。

<市長>

 基本的な自治活動の原則は自治会の活動にあると思う。しかし、どうしても自治会の活動では取り組めないようなもう少し広い目で考えなければいけない課題があり、それを取り組んでいくのが地域コミュニティであり、主に2つあると思う。1つは、防災。実際の避難所として運営していくのは、校区単位の体育館が基本的な場所となってくる。防災に対する常日頃の役割を担うのは、自治会は自治会の地域で大切だが、コミュニティという単位でしかできないこともあると思う。もう1つは、高齢化。認知症の方が増えてくる中で、地域の中で徘徊など増えてきている。見守りも自治会でも必要だが、もう少し広い範囲でしていかなくてはいけない。しかし、長岡京市全体として行うには、訓練1つにしても統制が難しい。小学校区では市民運動会などを通じて顔も見えやすく、その中でしてもらうのが良いと思う。


<参加者>

 各地域で何かを実行して進めていく上でコーディネーターの役割は大きいと思う。また、私たちもコーディネーターに対してついていこうと思い、スムーズに進んでいると思う。今後も、この体制は続けていってもらえるか。

<市長>

 この間、地域コミュニティにおいてコーディネーターは、非常に大きな役割をはたして頂いている。このようなコーディネーターの機能を今は、市役所に置かせていただいているが、将来の方向性としては、皆さん自身で企画や運営をしていけるように、地域の皆さん自身がコーディネーターの役割を果たせることを目標としている。市としてはそのようにシフトしていきたいと考えている。


<参加者>

 防災会議などで市役所に行くことがある。その時、まず第一声が「私たちも被害者です」と言われる。市役所が中心となってこのような防災の組織を立ち上げるのに、それを言われると何も言えない。今年は、台風や地震などが多かったが、震度5弱となるとガスが自動的に止まり、ガスを開栓しなければいけない。その時にガス管が安全だというのは、誰が確認するのか。例えば、市役所の広報車が来てガスは大丈夫だという確認があれば、自信をもって開栓の指導ができる。そのような安全の確認や広報活動を市役所はしないのか。

<市長>

 ガスの開栓に関しては、基本的には安全かどうかは大阪ガスを通じてでないとわからないので、個別の案件については大阪ガスにしてもらうのが原則になると思う。電力に関しても同じである。しかし、どのような状況になっているかについて、市として把握しておくことは大切だと思っている。「わたしたちも被害者」というのは、反省するところ。しかし、市に勤めている私たちも被災者であり、被災時に公共交通機関が止まるなどして出勤できない場合もある。行政の職員が必ずしも集まれないという認識も持っておく必要が有ると思う。また、職員が災害時に先頭に立つために自分の体を守った上で出勤できる様に準備し、意識を持たなければいけない。私たちも被災者なので何もできないということでは無い。

<参加者>

 それであれば、「わたしたちも被害者」という言葉を使用しない方がよい。消防の人もそのような言葉を使うことがある。では、誰が来るのかと思う。

<市長>

  おっしゃることも、もちろんである。実際にこれまで行政の職員が来るということを前提に色々な地域の防災計画を作られてきた。しかし、東日本大震災や熊本の震災など、様々な教訓から行政の職員はすぐに来ることができないことを前提とした、地域の防災計画を作らなければいけないと思う。まず発災時に一時避難をしてこれるような場所を地域の人で運営できるような力をつけておくための訓練を防災の日にしておかなければいけないという思いもある。もちろん行政が何もしないわけでなく、行政がしなければいけないことも沢山ある。そして、地域の皆さんにもして頂かなくてはいけないこともある。この役割分担をしっかりとしていきたいと思う。

 

<参加者>

 待ちに待った大河の順番が回ってきました。大河ドラマに対するこれからの準備はしているのか。また、勝龍寺や恵解山古墳などを含めてPRしていくと思うが、幸いなことにたくさんの観光客が観光バスできた時に、駐車場などは、どのような計画であるか。

<市長>

 かねてから、大河ドラマ誘致を行ってきた。取っ掛りは長岡京市が発案し、その後に亀岡や福知山など含め京都府一帯で誘致をしてきて、2020年に「麒麟がくる」の大河が決まった。明智光秀が主人公なので、ガラシャのことから考えるとぎりぎりストライクである。これからPRや観光に繋げていかなくてはいけないと思っている。ドラマの最後の辺りには忠興と玉の結婚式のシーンが出てこればよいなと思っている。大河がくると観光資源の場所に多くの人が来られる可能性がある。勝竜寺城公園では、施設整備を含めてどのようなことができるか検討している。バスに関しては、勝竜寺に停めることはできない。一旦、お客さんを降ろしてもらったバスに別の場所で待機してもらう体制をとらざるを得ないと思っている。この間、バスの待機所を下海印寺の第二外環の高架下を利用して十数台分のバス待機所を整備した。次は、調子にバスの待機所の整備を進めている。多くの人に来て頂ければありがたい。

 また、現在一人あたりの観光消費額が450円程となっている。宿泊が伴うか伴わないかで、観光消費額が変わってくるので、ホテルの誘致を進めている。阪急長岡天神駅の西口に20室ほどのホテルが開業しようと動いている。


<参加者>

 観光のことで気になったことがある。長岡天神駅の前にホテルが建っているのは知っていたが、京都が観光都市となり、世界各国から来られて京都市内では外国人の方が多い。街中を歩いていても、道を聞かれたり、券売機の使い方を聞かれる。仕事でも外国語で話をされる。そんな中、長岡天神は特急も止まり、京都と大阪の間で便利なので、ホテルをたくさん建てると外国人旅行者が多く流れてくるかもしれない。今後長岡京で民泊が増えすぎたりしないか、何か対策をされているのか。

 <市長>

 観光で人が来るということは、裏表があり、私たちの顔見知りで無い方も来られ、京都市では様々な課題も出てきている。1つは、長岡京市は基本的には観光都市ではなく、私たちが暮らすというのが大前提になってくるので、民泊を誘致するという考え方はない。京都府が条例制定しているが、そこに対しても民泊を進めるつもりはないと言っている。しかし、旅館業法に基づいているホテルに関しては、観光の状況や将来の交流人口を増やして地域の経済に繋げていくには必要だと思っている。今回のホテルに関して、ターゲットは海外のインバウンド。また、単価が少し高めにしてあるということである。この間、長岡京市の事業所数が減ってきている。商売をする方も減っている中で、活力があり、環境を整えようと思うと、外から人にも来てもらわないといけなくなっていると思う。しかし、ご指摘して頂いた課題はしっかりと認識しておかないといけないと思う。


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長岡京市対話推進部秘書課秘書係

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