平成30年度第2回社会教育委員会議会議録
- ID:8618

開催日時
平成30月11月30日(金曜日)午後1時30分から午後3時35分まで

開催場所
長岡京市立図書館3階 大会議室

出席者

社会教育委員
加藤委員長、田中副委員長、中西委員、藤山委員、山口委員、尾瀬委員、吉田委員、湯川委員、山本委員、八木委員、田井委員、中村委員

行政側
教育長、教育部長、教育部次長兼学校教育課長、文化・スポーツ振興室長、教育総務課長、中央公民館長、図書館長、北開田児童館長、青少年育成担当主幹、生涯学習課長、生涯学習課主幹、社会教育指導員、事務局

会議公開の可否
公開

傍聴者
なし

会議次第
開 会
あいさつ
協議案件
平成31年度 社会教育関係団体の補助金について
報 告
1 平成30年度 社会教育関係団体の活動状況について
2 平成29年度 社会教育関係各課の事業報告について
3 平成30年度 近畿地区社会教育研究大会(和歌山大会)について
4 生涯学習推進委員制度と今後の生涯学習推進について
その他
1 平成31年度社会教育の重点について
2 連絡事項等
閉 会
閉会後、生涯学習団体交流室(中央生涯学習センター内)を視察

開会

委員長あいさつ
・委員への謝辞
・「いのちのつながり」について
先週、小樽で鮭に関する講演を行った。鮭をアイヌ語ではチュップカムイ(神様の乗り物)といい、戻ってきた鮭を頂いて、ひとは神さまの乗り物と讃え、感謝していたのだそうだ。「ひとと、つながり、つなぐ社会教育」がスローガンの社会教育だが、神と人間と鮭、いのちのつながりをアイヌの人達は意識していたのだと思う。
京都新聞に、醍醐寺で蓮華のつぼみに入った小さな阿弥陀如来像が発見されたという記事があった。私は、このお像こそ、未敷蓮華つまり極楽から帰ってくる帰還カプセルで、極楽にいる仏さまを蓮華のつぼみに閉じ込めて、この世に送り返し、今度は母の胎内を借りて、またこの世に戻ってくる。その形を「見える化」したのがこのお像だと考えている。
佛教大学の八木透先生の著書『図解民俗学』に、長岡京市では、後産で出てきた胎盤「ゆな」を塚におさめて、大切に祀ったと書かれていた。長岡京市でも、つい先頃まで、新しいいのちを包んでいた胎盤を大切にしていたのだということを知った。

教育長あいさつ
・委員への謝辞
・教育施設の災害による被害・復旧状況
・ライン社とのプログラミング教育に関する協定締結
・デジタルの技術に進歩し機械が判断する場面も増えてきた。イエスかノーで判断する機械的な考え方もあるが、人間が自分自身で考えて判断することも大事。人間としてどういう風に考えるか、そういうことを培わなければいけない。この部分に一番注目しているのが社会教育であり生涯学習である。
・AIを含め、いいものは使ったらよい。未来を描いた鉄腕アトムやターミネーターといった作品があるが、よりよい将来にするために、一人一人の人権を大事にするような社会にするため、アナログではあるが、顔を突き合わせ議論したい。少しでもより良い社会教育にするため、皆様のお知恵をお借りしたい。

会議の成立条件について
半数以上の出席により本日の会議は成立(欠席なし)

協議案件

1.平成31年度 社会教育関係団体の補助金について
各担当課長より概要説明
以下、質疑応答の概要
(委員)
少年少女発明クラブについて、希望者が多いのであれば、定員を25名以上にするなどは考えていないのか。
(中央公民館長)
入会の受付を開始し、初日または翌日に定員の25名に達する。もう1クラスできればよいが、ボランティアで教えている方の年齢や体力、また活動場所を考えると、定員を増やすのは難しいというのが実情。
(委員)
新たなボランティアを育てる中で若い指導者が入れば、そして、子供の居場所づくりの一つとして、活動回数や取り組みが増えていったらいいなと思う。
(委員)
2点質問がある。総合型地域スポーツクラブに対する補助金と学校開放協議会に対する補助金を平成21年度から統合したとあるが、「対象者・団体」の欄には、総合型地域スポーツクラブと学校開放運営協議会とそれぞれ記載がある。統合の意味を教えてほしい。また、若葉カップ全国小学生バトミントン大会支援について、平成31年の予算(案)が増えているのはなぜか。
(文化・スポーツ振興室長)
総合型地域スポーツクラブは7団体できており、まだできていないところは、学校開放運営協議会が中心になって活動されている。そのため、併記して記載している。若葉カップ全国小学生バトミントン大会支援については、平成31年度が35回目の記念大会になり、有名な選手に来ていただき、模範競技などをプログラムに組み込めたらと考え、予算(案)を増額して、財政部局と折衝している。
(委員)
総合型地域スポーツクラブと学校開放運営協議会があるところについては、総合型地域スポーツクラブだけに補助を行っているのか、そのあたりを教えてほしい。
(文化・スポーツ振興室長)
別々に出している。
(委員)
総合型地域スポーツクラブと学校開放運営協議会、事業はそれぞれで実施されているというのは分かるが、総合型地域スポーツクラブができているところについては1本化する方が良いように個人的には思う。また検討いただきたい。
(委員)
総合型地域スポーツクラブについて、年度により補助金の額がかなり上下している。その理由を教えてほしい。
(文化・スポーツ振興室長)
平成30年度は長三小で総合型地域スポーツクラブが立ち上げられた。本来であれば150万円の補助金額を組めるが、長三小の総合型地域スポーツクラブと相談し、運営上必要ないとのことで、見送っていただいた。来年度については組み込んでいる。また、長八小でも来年度にクラブを立ち上げられるので、長八小についても、創設1年目なので150万円を予算要求している。
(委員)
女性の会・生活学校について、事業費の総額が縮小しているが、補助金については、同額を出しているという理解でよいか。
(生涯学習課長)
事業の財源内訳として、団体の会費、市、府の補助金がある。長岡京市は同じ額を補助しているが、府の補助金額が減っているため、総事業費が減ってきている。
(委員)
少年少女発明クラブ補助金についてだが、執行がなかった予算は、ほかの社会教育団体の補助金として使われているのか。
(中央公民館長)
事業別予算となっているので、基本的に別の事業に使うことができない。予算で計上したが、執行停止して、執行額ゼロとして議会に報告している。
(委員)
子供会育成連絡協議会補助金についてだが、校区で活動している団体が3団体とおっしゃったが、どこの校区にあるのか。
(青少年育成担当主幹)
長法寺、長四小、長十小校区にある。子供会育成連絡協議会が平成28年5月で解散したこともあり、子供会活動が停滞しているところもある。子供会指導者連絡協議会(通称:どんぐり会)と話をし、子供会に対して新たなアプローチで支援ができないか考えている。
(委員)
最終ページは、今日議論する補助金の総額として考えてよいか。
(生涯学習課主幹)
そのとおりで、各年度の予算額の総額になる。

報告

1.平成30年度 社会教育関係団体の活動状況について
社会教育関係団体代表者・関係各課長より説明
以下、意見・質疑応答の概要
(委員)
子供会と子供会育成連絡協議会との関わりはどのようなものか。また、長岡京市には、ガールスカウトはないのか。
(青少年育成担当主幹)
子供会は、それぞれの各自治会にある。子供会指導者連絡協議は子供会を支援するための団体で、子供会を運営するためのリーダーを育てる等の活動を行っている。ボーイスカウトは補助金申請されたところのみ把握しており、ガールスカウトは、人数が少なく京都府の団体となっている。長岡京市の団体ではないため、補助金交付団体とはなっていない。
(委員)
女性の会ではいろいろな取り組みをされているが、ピンクリボンのような取り組みはされているのか。
(委員)
女性の会では人権啓発推進協議会からの依頼で、パープルリボン運動に協力している。来年度からはパープルリボン運動に加え、オレンジリボン運動の協力依頼が来ている。
(委員)
乳がん撲滅への取り組みが様々なところで行われている。女性特有の病気なので、女性の会でも取り組んでいただければと思い質問した。

2.平成29年度 社会教育関係各課の事業報告について
紙上報告
以下、質疑応答の概要
(委員)
平成29年度の事業報告「埋蔵文化財調査センター及びふるさと資料館の検討」、「図書サービスの推進・充実」の次年度以降の対応に記載している内容ついて質問したい。現在、それぞれ取り組みが進んでいるのか。
(生涯学習課長)
「埋蔵文化財調査センター及びふるさと資料館の検討」についてだが、平成26年3月にふるさと資料館の基本構想がとりまとめされた。ふるさと資料館構想については、埋蔵文化財調査センターの老朽化とあわせて検討している。公共施設の再編を進めている中で、あらたな施設の建設は難しいとの議論となっており、ふるさと資料館単体での整備は財政的にも難しい。文化財保護審議会でも議論をしており、新庁舎に展示スペースや収蔵スペースを確保できないか検討を進めている。
(図書館長)
「図書サービスの推進・充実」のこれからの取り組みとしては、12月15日号の広報でワーキンググループに関する記事の掲載を予定している。来年1月に2回、20~30名の人に集まっていただき、会議を開催したいと考えている。

3.平成30年度 近畿地区社会教育研究大会(和歌山大会)について
田中副委員長他 参加者より報告

4.生涯学習推進委員制度と今後の生涯学習推進について
生涯学習課主幹より説明
以下、質疑応答の概要
(委員)
現在、社会教育指導員が実際に地域を訪問し、生涯学習活動の啓発活動を行っていると思うが、次年度以降はどうなるのか。
(生涯学習課主幹)
地域を回り、現場の声を聞くということは大事なことと認識している。次年度以降も続けていきたいと考えており、できれば社会教育指導員だけでなく、生涯学習相談員も現場を見ながら、今後の生涯学習推進体制の強化に努めていきたいと考えている。
(委員長)
この案件につきましては、第3回の社会教育委員会議でも引き続き協議していきたいと思う。

その他

1.平成31年度 社会教育の重点について
社会教育指導員より説明
質疑応答なし

2.連絡事項等
・委員謝礼について

閉会

副委員長あいさつ
・長時間にわたっての論議への謝辞
・補助金が有効活用されて、社会教育活動が進んでいけばと思う。
・京都府社会教育研究大会の講師の先生から、「やっぱり社会教育は、大人の成長があってだよね。」という話があり、妙に納得した。成長の結果として、子供の成長や地域の活性化の手助けができたりする。幅広い年齢層が成長することが大事だと思う。
・社会教育、社会教育委員が言葉としてあまり知られていない。ある市・町では社会教育委員便りを出している。今後も市の社会教育委員として、いろんな情報交換をしながら進めていきたいと思う。