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令和元年度 第2回児童対策審議会会議録

  • ID:9298

日時

令和元年9月30日(月曜日)午後2時から4時まで

場所

長岡京市役所 南棟3階 第一委員会室

出席者

15名

安藤委員、板垣委員、乾谷委員、井上委員、上原委員、大久保委員、金子委員、神田委員、

兒玉委員、小山委員、鷹野委員、竹中委員、三浦委員、矢野委員、山本委員(五十音順)

欠席者

3名

加藤委員、鳥山委員、藤原委員(五十音順)


行政・事務局


能㔟健康福祉部長、名和子育て支援課長、新開文化・スポーツ振興室青少年育成担当主幹、中島子育て支援課主幹兼子育て支援係長、川端子育て支援課長補佐兼保育係長、片桐子育て支援課長補佐兼保育連携員、日置子育て支援課保育係総括主査、谷川子育て支援課保育係栄養士長、中田子育て支援課子育て支援係保健師長、岡本子育て支援課子育て支援係主事

(支援事業者)株式会社名豊 糸魚川部長


傍聴者

なし

会議次第

開会(子育て支援課長あいさつ)

案件

(1)第2期長岡京市子ども・子育て支援事業計画(素案)について

(2)長岡京市保育施設利用調整基準表等の改定について

(3)幼児教育・保育の無償化について

(4)その他 神足保育所民間事業者管理運営仕様書(案)について

閉会(健康福祉部長あいさつ)


 

開会

【開会あいさつ】名和子育て支援課長

本日はお忙しい中、第2回児童対策審議会にご参集いただき、ありがとうございます。平素は、本市教育・保育行政に多大なるご理解、ご協力をいただき、重ねて御礼申し上げます。本日は9月最終日です。ようやく涼しくなってきたと思えば、本日は気温30度位になるようで健康管理が難しいことから皆さまくれぐれもご自愛願いたい。

さて、子どもを取り巻く環境については、日々の報道においても児童虐待、子どもの貧困など取り上げられる機会が多い。加えて、子どもに関わる事故についても頻繁に報道される中、幼稚園や保育園の子どもたちの散歩コースなど、園においても十分に気を付けておられる。また、行政でも危険個所の確認・点検・対策を実施している。

本市においては、平成28年度から、15年間を計画期間とする第4次総合計画において、未来を担う子どもを中心に各施策を進めており、道半ばという中ではあるが、明日から教育・保育の無償化がスタートする。先週土曜日の京都新聞の記事に、無償化準備にあたり、普段の5倍くらいの時間外勤務が発生し職員が疲弊していると出ていた。本件については全国的に同様の状況だと思うが、実際には施設の方々のご協力や保護者の方々のご理解をいただきながら進めていく大きな事業である。本日は時間が許せば、制度の概要をご説明させていただく予定であるため、趣旨をご理解いただき、ご質問があればお受けしたい。

本日に案件の柱であるが、まず「第2期子ども・子育て支援事業計画素案」について。次に「保育施設利用調整基準表等の改定」について。続いて「幼児教育・保育の無償化」「神足保育所の民営化仕様書案」について、などを予定している。委員の皆さま方の貴重なご意見をお聞かせ願いたいので、よろしくお願いいたします。

案件1 第2期子ども・子育て支援事業計画(素案)について

事務局より資料に基づき説明

<質疑・意見>

(委 員)放課後児童クラブについて。「量の見込み」と「現状」とのかい離が大きい。そのギャップを埋めるための確保の施策がよく分からない。計画案では「施設の拡充」という記載もあるが、保育所のようにあちらこちらに建てられるものではないと思う。見込み量を確保するため、どのような方向性をもっているのか。また、ソフト面において、放課後児童クラブの指導員についてどのような方策を取っていくのか。

(事務局)素案の見込み量はアンケート結果により算出しているものである。今後、入会児童数は増加すると見込んでいるが、これまでの経験上、実際にはアンケートでの利用意向ほどの入会申込みには至らないのではないか、とも考えている。アンケート結果から、就学後の放課後の過ごしとして、放課後児童クラブを希望すると回答された方が5年前と比較して20%ほど増えている。保護者の就業率の増加は大きな要因と考えられるが、「子どもを安心して遊ばせる場所が少ない」と感じている保護者が多いのではないか。とは言え、児童数の増加が見込まれるため施設の拡充を図っていく。老朽化、狭隘化している施設から順次、受け入れ児童数増加に対応する改修や更新を行っている。本市においては「安全・安心」を重視しているため、放課後児童クラブ施設は必ず小学校敷地内に設置している。故に、施設の設置については制約を受ける面もある。現状では長四小が狭くなっているため、本年度は校舎の建て替えと併せて、放課後児童クラブの建て替え後の設置場所を検討している。また、長九小校区内に大型マンションの建設計画があることから、同校放課後児童クラブについても建て替えの計画がある。本市では「待機児童を出さない」という方針のもと、必要な施設整備を進めているところである。ソフト面での対応については、本年度からベテラン指導員を「巡回指導員」として配置しており、各クラブ指導員へのアドバイスや保護者との連携などにあたっている。

(委 員)長四小、長九小といった老朽化している、また、狭隘化が予想される施設の建て替えを検討されているということだが、それらの建て替えによって見込み量が確保できると考えているのか。ソフト面に関して、児童数の増加に伴って指導員も増やしていかなければならないのでは。

(事務局)建て替え計画のある施設は先ほど申し上げたとおりだが、敷地の制限がある中、増築等が難しい施設もある。そのようなところについては、夏休み期間など長期休業中に学校の協力を得て、学校のお部屋をお借りして対応する等の対応を取っている。指導員の配置についてだが、民間委託を進めていく中で、委託となった直営施設に勤務していた指導員を、児童数の多い施設へ増員するなどの対応を行っている。

 

(委 員)利用者支援事業について、見込みの量の単位が「実施箇所数」となっているが、「延べ利用者数」の方がよいのではないか。

(事務局)国が示す見込量の単位が、実施箇所数となっており、現行計画同様に箇所数で量の見込みを出している。

    

(委 員)「親子の健やかな成長を支える母子保健・医療体制づくり」の施策の中で、「妊娠・出産から切れ目のない支援」として、子育てコンシェルジュを反映した内容となっている。現行計画では妊娠の前の段階である不妊治療のための支援も含まれていたが、削られているように思える。次期計画ではどのように整理しているのか。

(事務局)不妊治療への支援は継続する予定。素案の段階では個別の事業までは記載していないが、計画最終案では不妊治療の支援など個別事業も盛り込んでいく。

     

(会 長)先ほど放課後児童クラブの話が出たが、長岡京市では小学校敷地内に設置されているということでよいか。子どもが放課後を過ごす場所として、保育の必要性のある子どもは放課後児童クラブへ行くことができるが、一般の子どもはどうすればよいのか、という問題がある。そこで保育の必要性を問わない放課後児童教室の存在がある。国は放課後児童クラブと放課後児童教室を一体型で実施することを推奨しているが、長岡京市では実施可能と思われる。将来的な見込みはどうか。

(事務局)本市では放課後子ども教室を「すくすく教室」という愛称をつけて実施している。実施場所は放課後児童クラブのクラブハウスではなく、学校の空き教室を使用している。利用児童数は年間延べ約33,000人と多くの児童の利用があり、以前から全国的にも先進的に取り組んでいる。既に放課後児童クラブと一体型で実施しており、放課後児童クラブ在籍児童もすくすく教室に参加している。

案件2 長岡京市保育施設利用調整基準表等の改定について

事務局より資料に基づき説明

<質疑・意見>

(委 員)とても公平な選考方法に整えていただいているので、この通りであれば問題ないと思うのだが。申請の段階では最高点が付くような条件での就労証明を出されていても、実際の入園後には週3回の就労や午前9時から午後4時の就労となっている方も見受けられる。「入ったもの勝ち」という状況でよいのだろうか。保育園への入所を希望される方が皆入所できる状況であれば問題ないと思うが、実際には入所出来ずに待っていらっしゃる方がいる。100%とまではいかずとも、入所後の状況調査をする方法がないのだろうか。

(事務局)就労証明書と実際の働き方に相違がある方がいる可能性は否定できない。園のスタッフの方にもご協力いただきながら調査をすることについても考えていきたい。

 

(会 長)同一点数の場合、「祖父母や親戚が同居していない」方が優位となっているが、実際の選考で本事例はどの位あるのか。

(事務局)実際には、それまでの段階で決まっているため実事例は把握できていない。

(会 長)本件は問題となっている。なぜなら「祖父母が親戚が同居していたら、保育は必要ない」というように見えるからである。極端に言うと、保育士は祖父母の代わりなのか、とも言える。保育士は専門性を追求しているのに、祖父母が同居していたら保育所に行けないということになれば、保育所の制度自体を歪めることになるのではないか。この要件を消している自治体もある。今後、検討願いたい。

 

(委 員)調整指数表において、保育施設で勤務する場合に加点される、とあるが、保育施設のみなのか。福祉施設で保育士として勤務する場合は該当しないのか。

(事務局)元々の趣旨が、待機児童の解消であるため、保育施設のみである。国の通知においても同様である。

案件3 幼児教育・保育の無償化について

事務局より資料に基づき説明

<質疑・意見>

(委 員) 自身の子どもは私立幼稚園に通う新1号認定である。自分では気づかなかったが、申請書において通常は父、母の順番で記入欄が設けられていると思うが、申請者の連絡先の欄が、母、父の順となっていたようである。周りの母親たちから「母親が子育てするのは当たり前、という感じを受ける」という意見があった。

(事務局)申請書の内容について確認し、必要に応じて修正する。

 

(委 員)保育園通園児は3歳の誕生日を迎えた後の4月から無償化の対象となり、幼稚園通園児は3歳の誕生日から保育料は無償化となるが、預かり保育料については3歳の誕生日を迎えた後の4月からという理解でよいか。

(事務局)おっしゃるとおり。幼稚園においては通常の保育と預かり保育で認定のタイミングが異なる。幼稚園は満3歳の誕生日から入園できる、と法律に定められているため、保育料自体は3歳の誕生日から無償化の対象となる。預かり保育については、非課税世帯を除いて誕生日の後の4月以降無償化となる。

その他 神足保育所民間事業者管理運里仕様書(案)について

事務局より資料に基づき説明

<質疑・意見>

(委 員)民間への移管ということだが、募集対象は社会福祉法人と規定しているか。本仕様書案では分からないが、募集要項で担保されているのか。

(事務局)募集要項において、対象は社会福祉法人である旨規定していく。

 

(会 長)長岡京市であれば、株式会社でなくともエントリーはあると思う。一点気になったのが、「0~2歳児クラス」、「3歳児クラス」という表現。保育所に「クラス」はあるのか。実態的にはクラス制かもしれないが、公的にはクラス制は取っていないと思うが。「クラス」という文言を削っても意味は通じると思う。

(事務局)公立保育所の中では「クラス」という表現をしているが、民間全てが「クラス」という表現を使用していないかもしれない。確認して必要であれば文言の修正を行う。

(会 長)色々な案件についてご審議いただき、ありがとうございます。 これにて審議を閉じさせていただく。

閉会

【閉会あいさつ】能㔟健康福祉部長

 本日は、次期子ども・子育て支援事業計画策定に向けて、本市の統計データやアンケート調査結果から現状や課題をふまえて、子どもと子育て家庭に関わる施策の方向性について委員の皆さま方からご意見をいただき、誠にありがとうございました。

 本市においては民間保育施設が増えてきているが、待機児童の解消にまでは至っていない状況である。出生数は減少傾向にある中、やはり保護者の就労状況の変化が大きく影響を及ぼしているものと思われる。また、明日から始まる「幼児教育・保育の無償化」によってどのような影響があるのか見定めが難しい。次期計画においては、待機児童の解消を目指しているが、引き続き保育の必要量の見込みや確保の方策を見定めて施策の展開を図っていきたい。今後、計画の策定についてはパブリックコメントの実施も予定している。また、計画の策定までに、本年度内に審議会を2回開催する予定である。委員の皆さまには引き続き忌憚のないご意見を頂戴したいと思うので、どうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

以 上