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第20回地域公共交通会議議事録

  • ID:10453

資料

日時

令和2年10月21日(水曜日) 午後2時15分から午後4時00分

場所

長岡京市役所 大会議室A

出席委員

計16名:小林会長、土井副会長、佐々谷副会長、田中委員、筒井委員、上杉委員、津田委員、内藤委員、忠津委員、畑委員、森田委員、曾川委員(代理)、日田委員、佐野委員、森本委員、澤田委員

欠席委員

計2名:依田委員、藤城委員

幹事

計5名:喜多対話推進部長、滝川総合政策部長、井ノ上環境経済部長、能㔟健康福祉部長、末永建設交通部長

事務局

計3名:志水参事、柳沢主幹、田中主事

傍聴

3名

議事

1. 開会

2. 市長挨拶

3.委員の紹介

4.会長、副会長及び部会長選出

5.会長挨拶

6.議事

案件:はっぴぃバスのルート変更案について

<事務局より資料説明>
【委員】
・三台活用案2の備考欄にJR長岡京駅から新済生会病院までの所要時間が約9.9分とあるが、この交通手段は何か。
【事務局】
・交通手段はジャンボタクシーである。P16にある緑色で結んだ線が、ジャンボタクシーのルート案であり、このルートで運行するとJR長岡京駅から新済生会病院までの所要時間が約9.9分になる。
【委員】
・新済生会病院予定地の直近の道路には、現在路線バスは運行されていないのか。
既に路線バスが運行しているルートに、新たにコミュニティバスを運行させるということか。
既存の交通機関に影響を与えるようであれば、大いに議論の必要がある。いきなり走らせるという案か。
【事務局】
・新病院のルート上には路線バスが走っている。
現在の済生会病院は路線バスのバス停を利用し、コミュニティバスが走っている。コミュニティバスの導入の目的は済生会病院や阪急長岡天神駅まで人を運ぶことで、主に高齢者の方々を利用の想定としている。これについてはルート変更後も現在の運用と特に変わるものではない。
【委員】
・その当時の会議に地元のタクシー会社は入っていなかった。当時の会議では先のような意見は出ていなかった。
地域公共交通のことを考えるならば、既存の交通機関にどれくらい影響があるのかという視点を加味していただかないと、交通機関はなくなってしまう。この新型コロナウイルスの影響も大きく、乗らないと本当になくなってしまう。ましてや既存の路線があるにもかかわらずバスを走らせ、乗客を取り合うようであれば、もう交通機関はもたなくなってしまう。このことを警告として申し上げておきたい。
その慎重な議論ができていなければ、今この案でいきますという話ではいかないと思う。
十分に皆さんと議論していきたい。
【事務局】
・現在の路線について、現在新済生会病院予定地の直近の道路には、阪急バスの1系統と3系統が運行している。新済生会病院予定地にはバス停はない。
【会長】
・先ほどの意見は、阪急バスに影響をあたえるのでは、ということか。
【委員】
・阪急バスはもちろん、タクシーも影響がある。既存の交通機関があるのに、なぜルートを変えるのか。それによりはっぴぃバスは便利になるかもしれないが、ほかの公共交通機関は経済的にダメージがあるだろう。
交通事業者はもうもたないがそれで良いか、という投げかけである。
【委員】
・大事な指摘である。しかし、現済生会病院と新済生会病院では、病院利用者の特徴が変わると思う。病院が新しくなり診療数の増加や患者のニーズに応える機会数の増加が見込める為、病院利用者が増加すると思われる。従って、はっぴぃバスのルート変更により、阪急バスやタクシーの利用者が大幅に減少することはないと思われる。
新済生会病院の規模数や利用者想定数等が分かれば、委員の皆様からルート変更について納得してもらえると思う。
【委員】
・新済生会病院予定地の直近の道路を運行している阪急バスの1系統と3系統が、新済生会病院の前にバス停を新設したらどうか。また運行便数も増加させたらどうか。
【事務局】
・阪急バスの1系統と3系統が新済生会病院の前にバス停を新設する話は聞いている。
はっぴぃバスの運行目的は、長岡京市内の公共交通空白地域の解消であり、各地域の住宅地からJR長岡京駅・阪急長岡天神駅・済生会病院を結んでいる。結果としてJR長岡京駅・阪急長岡天神駅・新済生会病院付近では、はっぴぃバスと阪急バスの路線は重複するが、運行の役割や目的が異なる。
【委員】
・はっぴぃバスと阪急バスの運行時間が被らなければ、お客の取り合いにならず、利便性が上がる。バスを待つことができない人がタクシーを利用していると思う。阪急バスが病院前に停留所を作るのであれば、利用者が増え双方にとって良いのではないかと思う。
【委員】
・阪急バスの1系統と3系統は新済生会病院の前にバス停を新設する。しかし運行ルートの変更や、長岡京市内の住宅地と新済生会病院とを結ぶ新たな運行路線の設定に関する予定がない為、今後も阪急バスで鉄道駅・済生会病院へ行ける地域は限られる。その為阪急バスのみでは長岡京市内の公共交通空白地域の解消はできない。従って、はっぴぃバスと阪急バスとでは運行に対して役割分担をしていると思う。
【委員】
・各地域の住宅地から新済生会病院に乗継なく行けることが重要ではないのか。特に高齢者は乗継が大きな負担となる。そういったところをカバーするためにコミュニティバスがあると思っている。単純にルートが重複するからお互いに悪影響を及ぼすということはなく、カバーするためにどうすればよいかという発想で考えたほうが良いのではと思う。
【委員】
・新たな転入者や駅利用者に対して、はっぴぃバスの周知が必要だ。
【事務局】
・市民課で転入手続きをした際に、はっぴぃバスについてのご案内はしている。
【委員】
・はっぴぃバスが新済生会病院へ乗り入れるならば、阪急西山天王山駅にも乗り入れて欲しい。阪急西山天王山駅を活用することで、新済生会病院への経路選択肢が増えて便利になる。
【委員】
・落合橋付近では、はっぴぃバスが運行していない為、長岡京市内の施設へは約3回の乗継が必要である。新済生会病院のためにルート変更をするのであれば、現済生会病院を経由する運行便数を減らし、その分をはっぴぃバスが運行していない新しい地域に回してほしい。
【会長】
・はっぴぃバスは各地域の住宅地からJR長岡京駅・阪急長岡天神駅・済生会病院を結ぶスタンスを取っている。済生会病院の移転により、はっぴぃバスが果たしていたスタンスを維持するには路線の再編成が必要である。今回の次第では事務局からルート変更案の提案があったが、新済生会病院に関する情報が少ない為、本会議で全てを議論するのは難しい。引き続き、病院に関する情報を収集しつつ、継続的に検討する必要がある。
【委員】
・はっぴぃバスについて皆様に明確にお伝えできていないように思う。幹線道路では路線バスが運行しており、JR長岡京駅・阪急長岡天神駅・済生会病院を結んでいる。しかし狭い道路では路線バスが運行していないことや、長岡京市北部から済生会病院を結ぶバスがないこと等、問題点が多かった為はっぴぃバスを運行させたのがスタートだった。今後、済生会病院や駅でのはっぴぃバス利用状況を事務局側から皆様に明確にお伝えして議論を深めていけたらよい。

7.報告

報告1:阪急バス長岡京線の現状について

報告2:阪急バス77系統・78系統の廃止予定について

<阪急バス株式会社 田中委員より資料説明>
【委員】
・交通業界は資本コストが高く経営が厳しい為、バスの減便・廃止をしたいと言う話題が交通会議ではよく出てくる。海外とは異なり、日本の鉄道・バスは民間企業で経営している為、コロナ禍や人口減少等によりバス利用者が減少している今、限界を向かえている。しかしバスにも良い点があり、自動車免許非所持の方にとってはバスを存続して欲しいと思う。長岡京市だけで解決していくのも難しい為、我々もバスに乗車してバスを支えていくことが大事である。
バスの減便については、今後の見通しを教えて欲しい。
【委員】
・バス路線やエリアによって利用者数が異なるので、利用状況を確認しながらエリア毎で減便していくが、3割程度の減便を予定している。
【委員】
・利用状況を確認することで、減便の影響を受ける利用者数も把握できると思う為、減便を極力回避できる方法の検討もお願いしたい。
【委員】
・阪急バス独自で維持していくのには限界である。バスの維持には、市の支援やバスの運賃値上げ等があるが昨年度も運賃値上げをしている為、更なる運賃値上げを市民の方から理解を得るにはハードルが高い。
【委員】
・コロナの流行によって京都府下の路線バス事業は6カ月程ダメージを受けている。流行前のバス利用者数と比較すると7割から8割までしか回復していない。国としても、二次補正や補助金を使用し支援を行っているが、バス利用者数が少ないままだとバス会社・バス路線を維持していくことができない。
長岡京市では、バスの運賃値上げを実施して間もない為、運賃値上げは事実上困難である。しかしながら地域公共交通会議の中で運賃値上げによる協議を実施し合意が得られると、運賃値上げは可能かもしれない。
【委員】
・昨年度の20円の運賃値上げについて、もう少し工夫が必要であったと思う。今後、運賃値上げをしていく際には、値上げ幅について検討していく必要がある。
また今後バスの減便により、影響を受ける方が3割ほど出てくる。この人たちの移動をどのように支えていくのか考えていく必要がある。高校生の場合、親の送迎やスクールバスによる運行が必要になるだろう。バスの減便による影響度合いについて、バス事業者と行政間で確認を取り合い市民の方からバスの減便に対して理解を得る方法を、部会でたたき台を作成し会議で詰めていくのが良いのではないか。
【委員】
・減便や運賃値上げはバス事業者が決めていくことになるが、地域の話にもなるため一度部会の方でたたき台を作成する
【委員】
・それぞれの施設単独でスクールバスや送迎バスを運行するとコストが高くなる。共同運行にするとか路線バスやはっぴぃバスを利用できればコスト削減ができる為、部会で総合的に検討して欲しい。
【会長】
・公共交通機関は、朝出かける時に便利でも夜帰宅する時に不便だと利用されなくなる。往復揃っての利用が公共交通機関の利用である。
また日本では公共交通空白地が広がっている。バスを維持していくには事業者の努力だけでは困難であり、我々住民がバスを利用していく必要がある。公共交通機関があって当たり前という発想はやめないといけない。

8.その他

・次回、第21回長岡京市地域交通会議は、令和2年12月24日(木曜日)午前10時から開催。
場所は長岡京市役所、大会議室A。

9.閉会

お問い合わせ

長岡京市建設交通部交通政策課交通政策担当

電話: 075-955-3160

ファクス: 075-951-5410

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