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令和3年度第1回長岡京市平和ビジョン懇談会議事録

  • ID:11449

日時

令和3年6月9日(水曜日)午前10時30分から11時30分まで

場所

産業文化会館 1階大会議室

出席者

田所会長(学識経験者)、瀧川委員(女性の会)、日下委員(戦没者遺族会)、品川委員(原爆被災者の会)、岩本委員(マスメディア関係)、堺委員(労働者団体)、湯川委員(市民公募)、北羅委員(市民公募)、中村委員(市内高等学校長)


欠席者

山本委員(自治会長会)、吉田委員(済生会京都府病院)、加藤委員(やすらぎクラブ長岡京)、浅野委員(小中学校長会)

事務局

河北対話推進部長、田中共生社会推進課長、中田係長、安田主査

傍聴者

なし

議事

1.開会


2.市長挨拶

 本日は大変お忙しい中、第1回の平和ビジョン懇談会にご出席いただきありがとうございます。コロナ禍で久しぶりの開催となります。今回から新たに加わっていただいた委員の皆様もいらっしゃると思います。改めてお世話になりますが、お力添えたまわりますよう、よろしくお願いいたします。

 この平和ビジョン懇談会では、様々な平和施策に取り組んでまいりましたが、一つの柱が、昭和20年7月にありました神足空襲で尊い一人の命が長岡京市でも失われた、そのことをしっかり記憶に刻んでいくため、平和祈念碑への献花、それにあわせて平和フォーラムの開催をしてきたところです。しかし残念ながら、昨年度は、コロナの関係で平和フォーラムの開催を行うことができませんでした。今年についても、非常に活動しにくい状況が続いているのが現状ではないかと思っているところです。

 本市の感染状況はだいぶ収束してまいりまして、単発的な発生はありますが、一定落ち着きを取り戻してきておりますので、緊急事態宣言も20日には解除される見込みと思っております。また一方で、ワクチン接種も医療機関、集団接種で順調に進んできておりますので、1日も早く日常を取り戻したいと考えているところです。その中で、今年の様々な取り組みについて議論していただくことになるかと思います。

 先ほど説明のあったとおり、共生社会推進課という名称に今年から切り替えさせていただきました。この平和ビジョン懇談会が発足したのは、「いのち輝く長岡京市平和都市宣言」というものを、ちょうど2000年に発出をさせていただいた時になります。その中でも、平和を求めていくには、共に生きる―共生という概念がこの中にもうたわれておりまして、もちろん平和、さらには人権、最近でいえばLGBT-性の多様性、こういった様々な価値観を市民全体で共有していきたいということで、これまでの人権推進課から共生社会推進課へと名称を変えながら、市民全体でその価値を共有していきたいと考えているところです。

 折しもコロナ禍というのは、様々な場面で社会全体の分断を招いているという側面もあるのではないかと思います。もう一度我々が目指すべきこの長岡京市の社会、そこに共生の概念をしっかりと皆さんで一緒に考えていきたいと思っています。こうした平和ビジョン懇談会でも、ぜひそういった思いを皆さんで再認識していただきながら、様々な施策に向けてご意見たまわりたいと思っておりますので、ご協力を改めてお願いを申し上げて、あいさつとさせていただきます。


3.委員および事務局の紹介 


4.会長、会長代理の選出

 田所委員を会長に決定。

 田所会長が瀧川委員を会長代理に指名。 


5.会長挨拶

 会長に選出されました田所と申します。力及ばないところも多々あろうかと思いますが、よろしくお願いします。

 昨年1年間はコロナパンデミックということで、なかなかみなさんと平和ビジョンについて懇談する機会が対面では設けられず、皆さんおひとりお一人の中で、私たちの社会がこうした感染症のもとで、いかにもろいか、弱いかを感じるとともに、一方で、私たちの社会は、たくましさ、賢さ、やさしさももっているな、知恵と力を出し合ってきたな、という1年あまりでもありました。

 平和ビジョンということについても、市長の挨拶にもあったとおり、平和は人権と相たずさえた大事な理念であります。平和な日常という言い方がありますけれど、いかに人間らしく生きていくか、という意味で、平和ということはとても大事なことだと思います。自治体の施策として、こうしてきちんと打ち出して、市民参加で話し合う場を設けられているというのはとても大事なことだと思います。この機会を私たちが生かして、活発に議論を交わしていければと思います。長岡京市行政におかれましても、私たちの声、意見をぜひ施策に反映させたり、参考にしていただければと思います。どうぞ、貴重な数少ない機会ですので、和やかに活発な議論をしていきたいと思います。どうかよろしくお願いします。


6.議事

[案件]令和3年度平和施策(案)について

〇事務局より、「1.平和を考える市民フォーラム‘21」について説明

各委員の意見は以下のとおり。

・(委員)献花式と展示は9日~10日となっているが、空襲の日は19日ということだが、日程はどう決まっているか。

・(事務局)平和の日は7月19日で、例年献花式と平和フォーラムとセットで開催しており、今年は7月9日~10日で開催したい。

・(会長)みなさんに関心もっていただくと考えると週末という設定ということもあると思う。

・(委員)19日前後の開催や、19日に向けての開催かと思ったが、そういう感じでもないようにみえる。

・(事務局)展示会場の都合もあり、今年度は7月9日~10日で開催と考えている。本来だと、19日に近い日でフォーラムは開催しているが、講演者や出席者の状況で前後することもある。

・(会長)日程は年度によってそれぞれ事情もあろうかと思うが、献花式の主旨に照らして、模索していただきたい。

・(委員)ピース折り鶴は今年初めて聞いたが、市役所で販売されているのか。どういうところでいただけるのか教えてほしい。

・(事務局)東京オリンピックの公式ホームページにデータが公開されており、それをダウンロードして使うようになっている。今回、公立保育所にピース折り鶴を何枚か渡しているが、それは、市役所でダウンロードして、カラー印刷したものを渡している。

・(会長)集会形式は行われないということだが、平和に関する展示と動画配信をして、事務局の方でも工夫をこらしていただいている。

 こうしたことについて市民の皆さんに、アクセスしたり、見ていただいたり、周知が大事と思うがどうか。

・(事務局)広報に関しては7月号の市の広報紙への掲載を予定している。その他チラシの作成を予定しており、でき次第、市内公共施設等でお知らせをする。あわせて、ホームページでもお知らせをする。

・(会長)行政でもしてもらっているが、私たちの間でも、それぞれ母体となる団体や、身近な人にも呼び掛けていきたい。みなさんにもご協力よろしくお願いしたい。

 展示について考えや、アイデアがあれば出してほしい。私は小学生の頃に、公民館で原爆の写真パネルをみて、それが初めての原子爆弾について詳しく知る機会だった。社会教育の場で、学校以外の地域の場でいろんなことに触れる機会を設けることは、とても大事なことと思う。オリンピック休戦についても市民の関心があり、平和というと非常にオリンピックと関わりあいの深いことで、非常にいいと私は思う。メイン会場はバンビオと書かれているが、平和に関する図書を案内するいうのは、展示は図書館というとらえ方でよいか。

・(事務局)7月2日から8月31日にかけて、図書館で平和に関する図書の案内をされるので、その周知をバンビオの展示会場で行って、図書館にも足を運んでいただけるよう誘導したいと考えている。

・(会長)例えば、学校教育の場で、来年度以降、校長会とかいろいろなところで、先生方に周知して、それを歴史の授業などで先生が紹介するということはできるか。関心をもった先生の肉声は生徒によく伝わるので、組織的なものではなく、強制する話ではなく、案内できる会か何かあるか。

・(委員)コロナで全体的に集まれない状況があるが、小中高含めてチラシ的なものがあれば、配らせてもらう。各校に配られる予定はあるか。

・(事務局)ご協力いただけるなら、お願いできればと思っている。

・(委員)もし各校に配付いただければ、提示したり、先生方に意識してという話をしたりはできると思う。

・(会長)平和の会を知るために、身近な人から、自分の所属している職場・団体の人から、あるいは学校の先生から、という形での一言の声掛けが、人の行動の後押しにつながる。事務局でも、来年度以降、チラシの周知の方法についてご検討いただきたい。

 動画配信について、あまんさんの動画は記録として非常に貴重と思う。アクセスが少ないということがないよう、行政の方でも私たちの方でもお知らせに努めていければと思う

 今年のフォーラムの形態について、実際に足を運んでみたいと思っている。この形態が続くかはわからないが、実際の物をみて、こういうことはよかった、とか、感染拡大が終息した後も、形をかえてやってみたらどうだろう、という目で皆様も、時間があれば、ぜひ見ていただきたい。

 

〇事務局より、「2.長岡京市バーチャル平和祈念館」について説明

各委員の意見は以下のとおり。

・(会長)小中学校の授業の中での調べ学習であったり、日ごろの教材として活用される先生もおられると思う。

・(委員)神足空襲があった場所とか、何か残っていたりするか。

・(事務局)JR長岡京駅の東側に今、三菱ロジスネクストという会社にかわっているが、元は日本輸送機という会社があり、そこが空襲のあった場所になっている。そこに煙突がたっており、銃痕が残っていたが、老朽化で取り壊されることになった。何らかの形で残していこうということで、東口の駅前広場に煙突のミニチュアをつくって、それを保存している。

・(会長)献花式をする平和祈念碑のところにミニチュアがある。博物館の展示は、社会教育でいうと「物をして語らしめる」-実物こそが、見て感じたり、認識したりということに、とても影響する。私も煙突の機銃掃射の痕というのは、とてもリアルに感じる。そうした実物が語ることと、もう一つのバーチャルというのは仮想現実、画面の上でとらえることと、2つあって、今はどちらかというと、画面で見られる便利さに移りがちだが、このバーチャル平和祈念館の取り組みとともに、実物の資料を見たり、学んだりする機会をいうのを先々検討いただければと思う。しばらくすると博物館と同じように、リニューアルしたり、展示替えしたり、レイアウトをかえたり、バーチャルもかえていかなくてはいけないと思うが、あわせて実物によって物に語らせるという機会を模索いただきたい。

・(委員)長岡京市バーチャル平和祈念館の存在を知らなかったが、ホームページで見ることはできると思うが、他で、どういったところで知ることができるか。

・(事務局)広報紙でたまにお知らせしたり、バーチャル祈念館で平和コラムを更新していて、ホームページの新着情報としてあげて、人の目に触れる機会を増やそうということはしている。

・(会長)実物を小さなケースに、人通りの多いところに置いておく、そこに詳しくはこのホームページを見られますというカードを置いておくとか、いろんな方法でアクセスをしてもらう方法を先々検討してみてはいかがか。


〇事務局より、「3.その他の平和施策」について説明

各委員の意見は以下のとおり。

・(委員)折り鶴はどのくらいの数を広島に送るのか。

・(事務局)数をきめているわけではないが、かなり多くの数をいただいているので1万を超えるような数をいつも広島には送っている。

・(委員)バーチャル平和祈念館について、女性の会は高齢の方が多く、アクセスできる方が少ない。市の出前講座などで、バーチャル平和祈念館をみせてもらえないか。

・(事務局)技術的にできる方法があれば、ご要望をいただいたら対応したいと思う。

・(会長)対面が可能になった暁には、学習会などでプロジェクターでスクリーンにホームページの画面を拡大して映して、それをみんなで共有して、インターネットの操作があまり慣れてない方を対象に、そこで語り合ったり、講師の先生が補足説明をしたり、何かの集まりの最後20分間だけでもやっていく、小さな形態もあってもいいかと思う。またご検討いただけると思う。

平和教育というのは、例えば交通安全の啓発とは異なって、私たち自身の人権とか、価値観というところまで入ってくる。一人ひとりが平和について考えていかなくてはいけない。知るということ、考えていくこと、行動することと、つながるには教育が必要と思う。コロナ禍でできないことがいろいろあって、できないからこそ、終息したら、こういうことをしたい、ということがでてくる。私たちも、事務局施策担当者のみなさんも、今は、終息後に平和施策の展開を、平時だったらこういうことをできる、ということを考えて、あたためていく期間。今、リモートとかバーチャルとかテクノロジーも発達してきているので、機械を活用していくこともあわせて展開していければと思う。

・(会長)最後に、懇談会の開催時期について、一言伝えたい。予算を組み立てて行政施策を執行していくタイミングがあると思うが、私たちの声が施策に反映されるまでのスパンを考え、懇談会はどのタイミングがいいかを模索していただきたい。次回は年度末に開催予定となっているが予算編成が終わっているので、私たちの声が施策に何らかの反映ができるよう、という気持ちも皆さんの中にあろうかと思う。来年度以降で、開催時期についても、検討いただきたい。


以上、意見交換ののち、これらの意見を踏まえ、今後の平和施策について事務局と検討、相談しながら進めていくことで、懇談会了承。


7.閉会

お問い合わせ

長岡京市対話推進部共生社会推進課人権・共生社会推進係

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ファクス: 075-951-5410

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