令和4年度第1回社会教育委員会議会議録
- ID:12938
開催日時
令和4年6月3日(金曜日) 午後2時から同4時まで
開催場所
長岡京市立 中央公民館 講座室
出席者
社会教育委員
田中委員長、島袋副委員長、 黒田委員、瀧川委員、河原委員、小林委員、神谷委員、木和委員、奥本委員、南出委員、齋藤委員
行政側
教育長、教育部長、文化・スポーツ振興課長、中央公民館長、図書館長、文化財保存活用課長、北開田児童館長、生涯学習課長、生涯学習課長補佐、社会教育指導員
会議公開の可否
公開
傍聴者
なし
会議次第
委嘱状交付(会議前)
開会
自己紹介
あいさつ
案件
(1)令和4年度 社会教育委員関連事業の年間計画について
(2)令和3年度 社会教育関係事業報告について
(3)令和4年度 社会教育関係事業計画について
(4)市民向け冊子「社会教育って?」について
その他
〔現地研修〕長岡京市中央公民館の概要について
閉会
開会
自己紹介
委員長あいさつ
・第1回目から、お目にかかって会議ができることを本当に嬉しく思う。日頃は社会教育にご尽力いただきありがとうございます。
・コロナ禍での生活が3年目になる。中学、高校なら3年で一区切りなので、その期間の長さを思う。
・コロナ禍で経済的な生活の困窮、孤立・孤独やネットいじめ等の課題が浮き彫りになってきている。この2年、「感染しない」「感染させない」「広げない」ために、「寄るな、触るな、しゃべるな」と言われ、人権的な心の距離まで広がってしまった気がする。今更、対面が怖いなど、子ども達の人としての育ちも気になる。
・コロナ禍以外の世界情勢のこと、事件・事故、災害、物価高騰等でも心が落ち着かない。
・コロナ禍で社会教育もいろいろ影響を受けている。「人作り、つながりづくり、地域作り」を目的とした社会教育は、本来「人の繋がりや主体的な学習」を持って、やりがい、生き甲斐を生み、自分達の人生を豊かに幸せに暮らすために期待されているはずである。
・社会教育はこれまでも時代に合わせて形を変えてきた。その知恵や柔軟性をコロナ禍でも発揮してきたようには思う。何もしない、できない時期も確かにあり、ただ、その間も悶々と、コロナ禍でもできるやり方を模索する時期でもあった。対面がダメなら他の方法を探ったり、距離をとる方法が考え出されたりしたこともあった。
・昨年度末に、公民館の運営審議会を傍聴させていただいた。社会教育施設として大きな役割を担っていただいている公民館。本日この後、見学等でお世話になる。そこでは、中止になった事業も確かにあったが、様々な工夫でいろいろな世代対象にたくさんの事業が展開されていたことを知ることができた。
・この折り紙を見てください。生涯学習課の「生涯学習団体交流室」ネット配信で教えてもらい作った。
・同じくデジタル紙芝居『一文橋の半兵衛』で「知らぬ半兵衛を決め込む」という「見て見ぬふりをする」という言葉のいわれを教えてもらった。家に居ながらにして学習できるものである。
・そろそろ、経済活動、社会活動が再開されようとしている。すくすく教室も始まるとか。とはいえ、同じことをしようとするとマイナスからの出発になる。聞くところによると、学校やPTAでの取組もいざ、やろうとしても、ブランクがあったのでノウハウが伝承されていない、誰に聞いたら良いかも分からない混乱があるようだ。参加者の方の意識のマイナス変化もある。ここは、再出発と考えて新しく創造する構えがいるのかもしれない。
・本日は、3年度の報告や4年度の計画、市民啓発冊子「社会教育って?」について論議いただく。たくさんのご意見をよろしくお願いする。
教育長あいさつ
・公私ご多用の中、ご出席いただきありがとうございます。
・平素より、本市の教育行政、社会教育の推進にご支援、ご協力をいただいておりますことにお礼申し上げる。継続の方、新任の方ともに、1年間よろしくお願いする。
・本日の会議では、令和3年度事業についての報告させていただくとともに、令和4年度社会教育委員関連事業の年間計画や、社会教育関係の事業などについて、協議をいただく。また、啓発資料「令和4年度版 社会教育って?」について報告させていただく。
・この2年間は、人の流れを抑制し、人と人との接触を避けることが求められてきた。図書館や公民館などの休館、入場制限、様々な行事や講演会、コンサートなどの中止・縮小が行われたことで、生涯学習の機会が減り、サークル活動やボランティア活動にも影響が生じた。
・ようやく、新規感染も随分と減少し、最近は、コロナ禍以前の日常を取り戻す動きになってきた。社会教育に係る様々な事業も元に戻していけるのではないかと期待している。
・事業を行う際には、ICTの活用もしていければと考えている。コロナ禍では、会議や研修会、講座、作品鑑賞、コンサートなど様々な場面でICTの活用が進んだ。
私自身も、遠方の方と交流し意見交換ができるオンラインの良さを知った。今後は、対面を大切にしながら、ICTを効果的に活用することで、さらに取組が充実するものと期待している。
・今年4月、市内小中学校14校すべてに、学校運営協議会が設置され各校がコミュニティ・スクールになった。今後は、学校教職員と地域住民等が力を合わせて学校運営に取り組む「コミュニティ・スクール」と学校と地域が相互にパートナーとして行う「地域学校協働活動」を一体的に推進していきたい。
・地域の方に学校運営に主体的に関わっていただき、教育活動を支援いただくことで学校教育が一層充実すると考えている。また、地域の方にとっても、他の人々とつながる場になり、生涯学習で学ばれたことを生かす場になるかも知れない。
・学校教育と社会教育が連携しながら、それぞれが充実していくことは、学習指導要領の目標である、「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」ことにもつながるように思う。今後も皆様のお力添えをよろしくお願いしたい。
・本市の社会教育の推進に引き続き、ご支援、ご協力いただくことをお願い申し上げる。
会議の成立条件について
半数以上の出席により本会議は成立
説明及び質疑応答
・案件(1)令和4年度 社会教育委員関連事業の年間計画について
生涯学習課より説明
・案件(2)令和3年度 社会教育関係事業報告について
各所管課より説明
・質疑応答
(委員)
目標に沿った報告がなされた。各課、関係施設で協力しながら進めてもらっていることがよく分かった。
(委員)
コロナ禍で交流が減っていた中、聴覚障がい者学級が開催されてよかった。内容的に、人権啓発のところに再掲することはできないか。
(中央公民館長)
聴覚障がい者学級については、ここでは生涯を通じた学びの一環として位置付けており、人権啓発事業としては挙げていない。
(委員)
成人式は、社会教育関係事業として挙がってこないのか。
(生涯学習課長補佐)
教育振興基本計画や「社会教育を推進するために」に沿って事業報告を掲載しており、成人式は載せていない。必要であれば掲載を検討する。
(委員)
図書館の取組で、「市民提案型」とあるが、どのようなものか。
(図書館長)
図書館から、「この取組を行ってほしい」と依頼するものでなく、ボランティアで活動いただいている方から「このような取組をやってみたいがどうか」と提案いただき、その内容を精査して実施しているものである。
(委員)
ロシアによるウクライナ侵攻が気掛かりである。平和フォーラムで、平和の尊さ、意味を考えていく良い機会だと考える。
(中央公民館長)
平和フォーラムの担当課に伝えさせていただく。
(委員)
市において、これだけいろいろなことを進めてもらっている。一方で、そのことがどこまで市民に伝わっているか、社会教育委員としても広めていかねばと思う。
(委員)
本市の広報紙は内容も充実している。必要な人に届いているかは心配な部分もあるが、生涯学習を進めていくため、きっかけを大切にしていければと思う。
(委員)
社会教育委員を拝命し、社会教育のエリアの広さを改めて知った。今年は、市制50周年でもあり、市民運動会やガラシャ祭なども実施する方向で動き出している。
・令和4年度 社会教育関係事業計画について
各所管課より説明
(委員)
2年度、3年度、自治会でも活動がほとんどできず沈滞している。元気がでるようなイベントも大切であるが、高齢化が進み、ホームステイ化しているので、日常的に何人か集まってできるサークル活動が生まれてくることが活性化につながってくるのではないか。
「〇〇自治会では、こんなことをしているよ」という紹介をしてもらえればヒントになるのではないか。
(生涯学習課長)
中央生涯学習センターに団体交流室がある。相談員がいるので、気軽に相談してみてほしい。
(委員)
・昨年度より委員をさせてもらっている。声楽をやっているので、自分のできることで協力していきたい。講演等を通して市民の方とかかわっていきたいと考えている。
・市民啓発冊子「社会教育って?」について
社会教育指導員より説明
(委員)
分かりやすい冊子に仕上がっている。配架するだけではもったいない。自治会に来て話をするなど、何か方策を練れないものか。
(生涯学習課長)
市民に浸透するような方法を考えていただければと思う。
(委員)
ボランティア登録をしているが、活動できる連絡はない。
(生涯学習課長)
ボランティアの名簿ができており、団体交流室などで閲覧していただける。ボランティア登録制度について広報に掲載したりしているが、どう市民にPRしていくかを考えているところである。社会教育委員さんからのご意見もいただきながら進めていきたい。
(委員)
市として、いろいろなことを進めていっていただいているが、課題がどこにあるのかを明確にされて次に進んでいけるような会議になればと思う。
閉会
副委員長あいさつ
・本日はお忙しいところ本当にありがとうございました。
・私自身、人生を振り返ると、いろいろな方に恩を受けてきたと思う。恩返しをしたいと思ってもその方はおられないことも多い。そこで、受けてきた恩をどう社会に返していくのかと考えている。「恩おくり」である。
・今年度も、社会教育委員の皆様の忌憚ないご意見をいただきたいと思う。本日は、ありがとうございました。