ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

現在位置

令和4年度第2回社会教育委員会議会議録

  • ID:13315

開催日時

令和4年11月21日(月曜日) 午後2時30分から同4時まで

開催場所

長岡京市役所 第1委員会室

出席者

社会教育委員

田中委員長、島袋副委員長、 黒田委員、瀧川委員、河原委員、神谷委員、奥本委員、齋藤委員

行政側

教育長、生涯学習課長、生涯学習課長補佐、社会教育指導員

会議公開の可否

公開

傍聴者

なし

会議次第

開 会

 あいさつ

報告

 令和4年度 社会教育関係団体の活動状況について

案 件

 (1) 令和5年度 社会教育関係団体の補助金について

 (2)「生涯学習推進事業助成金」について

その他

 令和4年度 京都府社会教育委員連絡協議会総会報告

 令和4年度 近畿社会教育研究大会(奈良大会)報告

 令和4年度 京都府社会教育研究大会(京丹後市)報告

閉 会

開会

委員長あいさつ

・秋も深まり、長岡京市の紅葉の名所もとてもきれいになった。日頃より社会教育の推進にご協力いただきありがとうご ざいます。

・さて、コロナの感染状況が気になるところだが、皆様の団体でも少しずつ行事や取組なども進められるようになった。運動会や市民文化まつり、ガラシャ祭りなども行えてよかったと思う。

・行事や日常の取組の復活、新庁舎の覆いが取れて、私個人的には明るい感じがしている。もちろんまだまだコロナ前のようにはいかないが、皆さまが混乱の中から懸命に創意工夫して取組等を復活させようと力を注いでおられるのがわかる。

・固い話になるが「レジリエンス」という言葉がある。聞きかじりで申し訳ないが、回復力、逆境力、しなやかさということだそうだ。さまざまな困難なことに落ち込むことがあっても、粘り強く「元に戻りながら以前よりもよく立ち直る力」だとか。今がその過渡期なのかなと思ったりもする。

・後で報告があるが、京都府また近畿社会教育研究大会などで、コロナ禍でも新たな方策を生み出して社会教育を進めてきたということを確認し、今後の道筋等も示していただいた。

・激変した社会、変動性、不確実性、複雑性、あいまい性の社会をブーカ社会というそうだ。「今後の社会教育は、その社会への挑戦」という言葉に、私は刺激を受けた。「学びによる個人の成長」と「学びを通した『人づくり・つながりづくり、地域づくり』で自分も周りも良くするんだと挑戦していくことのようだ。

・孤立・孤独、格差、不登校やいじめなど、コロナ禍で顕在化した課題に対して包み込む感覚やデジタル社会への対応、社会教育資源の活用、地域コミュニティの基盤づくりなどが力になっていくということ。

・振り返ってみると、本市の文化祭りでのたくさんの人の学びやレベルの高さにびっくりした。市民活動サポートセンターでボランティア活動の多さにも心強さを覚えた。コミュニティスクール、すくすく教室、中学校教育の支援なども頑張っておられる。50周年記念式典の環境フォーラムでも、公や民の環境への取組を知ることもできた。

・皆様は活動されている時に、「社会教育をしているんだ」という意識はされていないと思うが、確実に社会教育を進めておられる。

・本日はその活動の報告を受けて、それから、次年度の補助金について、生涯学習推進事業助成金についての論議をいただく。積極的に忌憚のないご意見をいただきたい。

教育長あいさつ

・公私ご多用の中、ご出席を賜りありがとうございます。平素は、各地域や団体等の活動を通じ、本市社会教育の推進、地域コミュニティの活性化、生涯学習社会の実現に向けてのご支援・ご協力をいただいていることに対し、厚くお礼申し上げる。

・今年は市制施行50周年の記念すべき年である。長岡京市女性の会も50周年を迎えられた。長年にわたって男女共同参画社会を目指した取組をされてきたことに敬意を表する。

・学校においても、長法寺小学校が創立150周年、長岡第六小学校と長岡第二中学校が創立50周年を迎えた。地域の皆様に支えていただきながらそれぞれの学校が歴史を紡いできた。これまでの伝統・特色を生かしながら更に発展されることを期待している。

・先週13日、あいにくの雨となったが、ガラシャ祭がフルスペックで盛大に開催された。ガラシャウィークの取組も含め、実行委員会の皆様、構成団体の皆様をはじめ、多くの関係者の方のご尽力により3年ぶりに開催できたことをたいへん喜んでいる。

・今年は、市民大運動会、名月の夕べ、防災訓練、北開田文化祭なども3年ぶりに開催された。市民まつりもフルスペックで3年ぶりに開催された。コロナ禍で人々が集い交流する場、つながる場が失われてきただけに、本当に嬉しく思っている。

・「非認知能力」という言葉を耳にすることが多くなった。本年度より、長二中校区の小中学校4校で研究をしている。「読み・書き・そろばん」や「語学力」など、テストで測ることができる能力を「認知能力」というのに対して、「自尊感情」、「意欲」、「忍耐力」、「自制心」、「協調性」、「社交性」、「思いやり」など、テストで測れない能力を「非認知能力」と言う。これに関して少しお話をする。

・ペリー就学前プロジェクトをはじめとする様々な研究の成果から、非認知能力の育成は、大人になってからの安定した生活につながることや、非認知能力は就学前から小学校1、2年生くらいまでに大きく育ち、その後の成長は緩やかになることなどがわかった。そこで、世界中で非認知能力の育成に取り組まれるようになった。

・わが国でも、学習指導要領で「知識及び技能」、「思考力・表現力・判断力等」、「学びに向かう力・人間性等」のバランスの取れた育成、つまり、「認知能力」と「非認知能力」のバランスの取れた育成を求めているところである。

・コロナ禍は、幼児・児童の非認知能力の育成に悪影響を与えたと考えられる。日本財団は、昨年6月に発表した調査レポートの中で、学校行事の中止・縮小は小学生への悪影響が大きいこと、低年齢児にとっては、学校行事が非認知能力や生活習慣等を涵養する場になっている可能性が示唆されることを述べている。

・本市の学校においては、コロナ禍にあっても、体育大会や修学旅行などの行事、体験活動をできる限り実施する方向で取り組んできた。市民大運動会やガラシャ祭りなど、子どもたちが参加し活躍できる機会があることは、子どもたちの非認知能力を育成する観点からもありがたいことだと思っている。

・以前、脳トレで有名な東北大学の川島教授から、脳科学、認知学、心理学の知見を踏まえたお話をお聞きした。その時に学んだのは、脳の前頭葉にある前頭前野が鍵とのことである。

・前頭前野は、思考、行動の抑制、コミュニケーション、意思決定、情動の抑制、記憶のコントロールの働きがあり、中央部は人の気持ちを理解するなどの心の部分、側面は記憶、学習、判断を担っているということ、脳の活動は、神経細胞が活動し、その電気的な情報が他の神経細胞に伝わることで成立する、脳は活動することで成長する、とのことで、前頭前野は思春期の頃まで成長するとのことであった。

・その中で大切なことは、親子での会話、ほめる声掛けで子どもの脳が活動するし、親子で行う共同活動は、それを行っている間、子どもの脳は活動し続ける。対面のコミュニケーションとwebコミュニケーションの比較実験を行ったところ、対面では脳は盛んに活動するのに、オンラインでは脳は全く活動しない、つまりwebコミュニケーションは何もしていないのと同じということになるとのことであった。

・人と人とは目と目を見て、顔全体を見て、コミュニケーションすることで神経が行くそうだが、オンラインで会議している時は、相手の目を見ているようでも、カメラを見ていたり、視点がずれているそうである。そこを、脳は敏感に、これは人とやっているんじゃないというふうに判断してしまうのだろうとおっしゃっていた。

・こうした非認知能力の育成や脳科学の知見を踏まえ、今後も、子どもたちが、豊かで質の高い経験や体験ができる機会や、対面で人と触れ合う機会を大切にしていきたいと思っている。

・子どものことをお話ししてきたが、人々との触れ合い交流する場や、趣味を含め、スポーツや文化芸術など、豊かな体験・経験をできる場があることは、生活に潤いを与え、豊かな生活を送ることにつながる。 

・コロナ禍がなかなか収まらず、第8波到来という話もでてきているが、感染対策を取りながら、人々がつながる機会が可能な限り確保され、社会教育関係の事業がますます充実することを願うところである。

・本日は、社会教育関係団体、各団体の今年度の取組成果をもとに、来年度の補助金についてご協議をいただく。短い時間ではあるが、委員の皆様の忌憚のないご意見をよろしくお願いする。

会議の成立条件について

半数以上の出席により本会議は成立

報告

・令和4年度 社会教育関係団体の活動状況について

  生涯学習課より説明

  以下、関係委員より補足説明等の概要

(委員)

 市民大運動会が3年ぶりに開催された。かなり制限をした中での開催であったが、ご協力いただきありがとうございました。50周年記念事業として、ガラシャロードレースを11月27日に例年と時期を変えて実施する。今年はリアルとリモートで開催をする。リアル開催は、実施時期が変わったが、200名の参加が得られた。

(委員)

 今年は半日の開催となった。校区の運動会しか見ていないが、総括的にはどうであったのか。

(委員)

 総括はしていないが、怪我なく終われた。会場によっては、会場に入るルートを決めたり、事前申し込みあった人だけを場内に入れたり、という工夫がされていた。また、玉入れでは、一斉に何チームかが行うのではなく、1チームずつ行うなどされていた。盛り上がりに欠けるところもあったが、工夫されていたようである。

(委員)

 文化まつりも3年ぶりに開催できた。例年はチケットなしで来場してもらっていたが、今年はコロナ禍での開催だったので、チケットを配付して、名前や連絡先などを記入いただいたりした。手間をかけたが、何事もなく無事終えることができた。

(委員)

 女性の会は、10月に創立50周年記念式典を開催することができた。これからも、先を見据えて活動していきたい。

・案件(1)令和5年度 社会教育関係団体の補助金について

 ・ 生涯学習課より説明 

   資料の訂正:資料P12 令和4年度予算額を6,300,000円に訂正。

 ・質疑応答

(委員)

 会員の老齢化が進み、人数が減ってきているが、取組の費用は上がってくる。会費を上げると、また、会員が減ってくるので、上げられない。今の予算では、発表の場はあっても、交流の場を持てていない。補助金を増やしてもらえるとありがたい。

(生涯学習課長)

 ご意見としてうかがっておく。

(委員)

 会費はいくら集めておられるのか。

(委員)

 第1段階は、1000円。その後、会員につき300円。高齢者が多いので、なかなか上げることはできない。

(委員)

 中学校の部活動の地域移行が段階的に進んでいくと聞いているが、市としてはどのようにされようとしているのか。この補助金の中に含まれてくるのか。

(生涯学習課長)

 現在、地域移行をどのようにしていくのかを検討している状況と聞いている。部活動の地域移行の内容は、この補助金の中には含まれていない。

(委員)

 中学校の方も、京都府の方も、まだ動いていない状況だと聞いている。地域もどのように動いていくのかと心配だけが先行している。今後、旗振りは行政にしていただき学校の状況、子どもの状況、地域の状況を把握しながら、市としてどうやっていくのかを考えていってほしい。

(生涯学習課長)

 次の会議で報告できることがあれば、お話ししていきたい。

(委員長)

 いよいよ学校教育と社会教育が融合していく形になっていくんだなと思うが、お金のこと、人のこと、たくさんのことが課題になってくると思う。来年度からの方向が見えてきたら、また次回、お聞かせいただきたい。

(委員)

 説明の中のスポーツでつくる地域コミュニティ醸成事業補助金の1と2はどう違うのか。

(生涯学習課長補佐)

 スポーツでつくる地域コミュニティ醸成事業補助金1は、各校区の総合型地域スポーツクラブを順次立ち上げる際に支援をしているものであり、スポーツでつくる地域コミュニティ醸成事業補助金2は、各小中学校の体育館やグランドを一般のスポーツ団体やサークルに貸し出しに関することを担っている学校開放運営協議会に対する補助である。

(委員)

 来年度は180万円になっているが、新設が決まっているのか。

(生涯学習課長補佐)

 来年度は、長岡第八小学校が準備活動の2年目にあたり150万円、長岡第三小学校が、立ち上げ後定着するまでの2年目となっているので、30万円の補助としている。

・案件(2)「生涯学習推進事業助成金」について

 ・生涯学習課より説明

 ・質疑応答の概要

(委員)

 私は自治会の役員をしているが、生涯学習という言葉を聞く。どのようなことかよくわからなかったが、今の説明を聞いてイメージが湧いてきた。自治会も高齢化が進んでいるので、子どもや壮年層だけでなく、高齢者も系統的に学習して、例えば、健康体操などをして健康を維持していくこともできるなと考えている。今日の内容を参考に役員で話をしていきたい。

(委員)

 コロナの関係で、実際の事業なりがほとんどできなくて補助金の申請がないのか。

(生涯学習課長)

 それが一番大きいかなと思っている。しかし、コロナが少し収まってきても申請が戻ってきていないので、そればかりではないと思う。新しい形でバージョンアップしていきたいと考えている。

(委員)

 例えば健康体操をするなら、リーダー的な方が必要となるが、そういう担い手が少なくなってきているのか。

(生涯学習課長)

 いろんな活動をされたり、いろんな才能を持ってられたりする方もおられるが、うまく繋がっていないのではないか。そこをどう取り組んでいくかが課題と思っている。

(委員)

 私の自治会では絵手紙のサークルをお世話になっていた方がおられたが、その方が高齢になりサークルがなくなった。カメラを趣味にしておられる方が多くおられると思うので、自治会のメンバーに広めてもらうなど自分の地域を改めて見直してみると、いろいろなノウハウを獲得した方がおられる。そういう方々を掘り起こしていくのも自治会役員の仕事かなと思った。

(委員)

 私は市民企画講座で童謡唱歌をさせていただいている。歌の好きな方には集まってもらえているが、他の講座ではどのくらい集まっているのか。広報が一般の市民の方にどれくらい伝わっているのか、もし、定員にも満たないようならば、広報のあり方も少し考えていかねばならないのではないか。

(委員)

 生涯学習は、年配の方に対してだけでなく幼児に対してなども含めて、生涯学習ということでよいか。小学校でのすくすく教室は、子どもたちを集めて地域の方が絵手紙やダーツなど、いろいろなことをやっている。これは、生涯学習助成金とは違うものなのか。

(生涯学習課長)

 すくすく教室は、委託料で運営をしているので、この助成金には含まれない。すくすく教室は、小学生を対象にした生涯学習がうまくいっているよい仕組だと思う。

(委員)

 私は広報を隅々まで見ている。広報は、たくさんの情報が載っていて、見やすくなっているが、やりたいことがあっても、申込場所や期限などで申込の段階から億劫になってしまう。今、機会を求めている方はたくさんおられると思うが、広報誌を見てもらっているか、自分で動こうとする気持ちになってもらっているか、めんどくさいので動かないという方もいるのではないか。元気であればやりたいことはいっぱいあると思う。例えば体操などを地域でやってもらえれば参加する方はいると思うが、なかなかできないし、申請するのも面倒だということがネックになっているのかなと思う。

(生涯学習課長)

 LINEでいろんなことを申請できるようにする取組を行っている。LINEで簡単に申請できれば参加もしやすくなると思う。ご意見を参考にしていきたい。

(委員)

 講座アンケートに、申込が簡単にできないかというものもあった。

(委員)

 LINEはわかっている人には簡単だが、お年寄りには難しく感じてしまうこともあるのではないか。

(生涯学習課長)

 LINEなどスマホの使い方について、デジタル戦略課が講座を開いたりして、極力使っていただけるようにしている。

(委員長)

 今までの意見も含めて考えていただき、来年度どのようにしていくのかを、また提案いただきたい。

その他

・令和4年度 京都府社会教育委員連絡協議会総会報告

・令和4年度 近畿地区社会教育研究大会(奈良大会)報告

・令和4年度 京都府社会教育研究大会(京丹後市)報告


・連絡事項等

  委員謝礼について

閉会

副委員長あいさつ

・本日はお忙しいところ本当にありがとうございました。

・社会教育委員の皆様よりいろいろなご意見をいただき、私自身も何ができるか考えていきたいと思う。

・本日は、ありがとうございました。

関連する情報