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令和6年度第2回社会教育委員会議会議録

  • ID:14711

開催日時

令和6年11月19日(火曜日)午後2時30分 から同4時00分まで

開催場所

長岡京市中央公民館 講座室

出席者

社会教育委員

島袋委員長、田中委員、神谷委員、延尾委員、鵜野委員、木和委員


行政側

教育長、教育部長、教育部次長兼文化・スポーツ振興課長、生涯学習課長、生涯学習課主幹兼生涯学習係長、社会教育指導員

会議公開の可否

公開

傍聴者

会議次第

開 会

   あいさつ

案 件

   報告・協議

  (1)令和6年度 社会教育関係団体の活動状況について

  (2)令和7年度 社会教育関係団体の補助金について

 報告

         (1)京都府社会教育委員連絡協議会総会の報告

         (2)近畿地区社会教育研究大会(京都大会)の報告

 交流 

         ・青少年団体の活動紹介と交流

閉 会


開会

委員長あいさつ

・本日はご多用の中、ご出席いただき誠にありがとうございます。平素より社会教育の推進にご尽力いただいておられることに感謝申し上げる。

・さて今年度のテーマ「若者世代の社会教育」について「青少年団体の活動紹介と交流」が議題にある。

・本日は1965年発足の、子供会指導者連絡協議会「どんぐり会」のメンバーによる、活動紹介をお願いしている。長年活動を続けてこられたことに、敬服するばかりである。若者世代の活動を知ることは、若者世代とのコミュニケーションをとる上で、大変意義のあることではないか。本日の交流を通じて、「若者世代の社会教育について」の方向性が見えてくることを期待している。

・国立青少年教育振興機構の令和4年度の日本、韓国、中国、アメリカ、4カ国の高校生を対象にした比較調査結果を見る機会があった。また、日本の青少年が抱える課題は何かという、千葉大学名誉教授の明石要一さんが発表された興味ある論文を引用してお話しさせていただく。明石さんの資料は令和2年であるが、令和4年度の比較調査資料も参考にお話したい。

・比較調査から見る、日本の高校生の主な特徴として 

   1  学校行事やクラブ活動への参加意欲は高いが、生徒による自治活動への参加意欲は低い。

   2  学校外の活動では、参加経験が4ヶ国の中で最も少なく、とりわけ、「寄付・募金活動」「環境・自然保護に関する活動」「動物愛護に関する活動」「社会福祉に関 する活動」の割合が低い。 

   3  趣味やアルバイトへの関心が高いが、政策への意見表明や地域の交流活動への関心が低い。

   4  新聞やニュース等は良く見るが、「エンターテインメント」に関心が高く、「政治」「文化」への関心は低い 。

   5  社会や政治に関する情報の収集や発信を「よくする」と回答した割合が低い。

   6  日本の高校生は、「社会問題は自分の生活とは関係ないことだ」と考えている割合は低い。

・私自身感じたことは、私たちの年代の視点だけで若者の姿をみてはいけないということ。時代とともに社会のニーズも価値観も変わるのは当然であり、勿論、人として、社会人としての根本的な価値観は同じでなければいけないと思っている。

・その上で、若年世代の社会教育への関わりについて考える時、まず次世代を担っていく若者の現状を知ることにあるのではないかと思う。

・そういう意味に於いて、本日の「青少年団体の活動紹介と交流」は、誠に的を得たテーマではないかと思っている。

・社会教育委員としてその活動を支持し、どのようなかたちで何を協力できるものか考える一つの機会になることを願っている。


教育長あいさつ

・ご多用の中、ご出席を賜りありがとうございます。

・平素は、各地域や団体等の活動を通じ、本市社会教育の推進、地域コミュニティの活性化、生涯学習社会の実現に向けてのご支援・ご協力をいただいていることに、厚くお礼申し上げる。

・委員長から高校生のお話を伺ったが、小中学生の話をさせていただきたい。

・令和3年度からギガスクール構想で、一人1台タブレットを導入し、子ども達は、それをうまく活用して日々学んでいる。

・生成AIを含め、AIはすごい勢いで進展をしている。今世界中で動いているデータの大半が、ここ2年くらいで作られたデータだという話をうかがった。

・そんな中、仕事で言えば、今まではきっちり覚えて、それを間違いなくやり切ることを若い時から教えてもらっていたが、今後はそれが変わっていく。今までのデータを寄せ合わせて正確なことをやるのは、コンピュータがやってしまう、そういう仕事はなくなっていくと言われている。

・では、今の小学生、中学生にどんな力を付けていくか。覚えたことをきちんとやるのではなくて、身の回りのこと地域のことなどについて、仲間とともに話し合いながら考えをまとめていく、そういう資質を育てていくことが、今の子ども達が大人になった時に、いろんなものを作り出して、周りの人と協力しながら、どんどん前へ進んでいくことにつながるのではないか。

・長岡京市の各学校は2年間を周期に研究を行っている。先週、ちょうど2年目を迎えた小学校5校で研究発表を行った。

・ある学校は、商店街の皆さんにご協力をいただき、その中で自分たちがアイデアを考え、商店街の人たちにご意見をいただきながら商品を作っていく取組をされていた。

・地域の人にアイデアやご意見をいただきながら自分たちで考えて、商品開発をしていく。3月にはそれを販売するべく取り組んでいる。

・あるいは、総合的な学習の時間に、環境や防災のことなど、学んできたものを自分はどうするのかを考える。それまでに大人から話を聞いたそのとおりではなくて、自分たちにできることはなんだろうということを話し合って、また発表していく。今や、そういった取組が盛んになってきている。

・こういったことで、今後子ども達が大人になった時に、つくり出し、そして、立ち向かっていけるのではないか。

・どうしても受け身の姿勢でいくと、委員長がおっしゃったように、地域のことにはあまり関心がない、あるいは政治などに興味や関心が失われている。そこが世界各国との大きな違いで、日本の若者のそこを何とか変えていきたい、学校教育も変えていこうとしているところである。すぐに変わるものではないが、そういう取組を地道に続けていくことで、子ども達が大人になった時に生涯学習社会が充実していくのではないかと思っている。

・委員の皆様にはご忌憚のないご意見をいただき、会議が有意義なものとなるようよろしくお願いする。


会議の成立条件について

半数以上の出席により、本日の会議は成立

案件

報告・協議1 令和6年度 社会教育関係団体の活動状況について

    生涯学習課より説明

(委員)

・各自治会から、社会教育関係の団体がこれだけあって今年度どういう活動をしたか、次はどうしていくのかとかいうことが、自治会の中に回ってこないような気がするがどうか。

(生涯学習課主幹)

・自治会に活動状況などの資料は改めて共有はさせてもらっていない。社会教育委員会議の委員として、自治会長会から社会教育委員会議に出ていただき、自治会の意見をいただくことにさせていただいている。例えば、自治会でイベントや講座をされたいときに、生涯学習団体交流室に相談があれば、社会教育団体で活動されている方であれ、人材登録されているボランティアの方であれ、把握可能な情報は紹介して、つながせていただく体制はとらせてもらっている。

(委員)

・私の自治会では、社会教育団体から支援があったとは聞いたことがなかったので、各自治会とつながっているのかなと質問させてもらった。

(生涯学習課主幹)

・イベントや講座をされるときにマッチングすれば、例えば「どんぐり会」さんが子どもと遊ぶリクレーションをしに行ってくれるが、どうですかなど、もう少しつないでいくことも必要かと思う。ご意見を参考にさせていただいて、つながりを広げられるようにしていければと思う。

(委員)

・つながりをつくっていきたいなと思う。自治会の中に関心のある人も必ずいると思う。

(委員長)

・私自身も前回の会議でお話ししたが、それぞれは一生懸命されているが、果たして横の連携がどれくらいできているのかということが課題ではないのかなと思う。横の連携を密にしたら、社会教員委員のことももっと理解してもらえるだろうし、社会教育委員の仕事としても方向性をきちっとつかめると思っている。


案件

報告・協議2 令和6年度 社会教育関係団体の補助金について

 生涯学習課より説明


案件

報告1 京都府社会教育委員連絡協議会総会の報告

    大会参加委員より報告

案件

報告2 近畿地区社会教育研究大会(京都大会)の報告

 大会参加委員より報告


案件

交流 青少年団体の活動紹介と交流


   長岡京市子供会指導者連絡協議会「どんぐり会」より活動紹介


・活動目的:野外体験、自然体験などのプログラムを通じ子どもたちが自主自律の精神やリーダーシップを養い、次世代リーダーを育成することを目的として活動。

・活動内容:年間を通じ、市事業であるサマーキャンプのプログラム企画運営や引率などの支援、団体事業のサマーキャンプアフターケア、秋研修、春研修などを実施。

今後の展望:

・地域の子供会活動が縮小する中、かつて子供会が担って来られた地域の子ども同士の交流や体験活動を、どんぐり会として提供したい。

・地域の団体の事業や催しに、どんぐり会が出向いて子どもへのレクリエーションを提供し、同時にどんぐり会の活動も知ってほしい。

・年間を通じた継続的なプログラム(体験、交流)を実施し、継続的に参加いただく子どもを増やすことで、次世代リーダーの育成につなげたい。


(委員)

・とても興味深くて、わかりやすかった。高校生からということだが、任期はどのくらいなのか、また、子供会が縮小しているが、皆さんがここをやっていく気持ち、モチベーションをそれぞれ聞かせていただきたい。

(どんぐり会)

・中学3年生から高校生に上がるタイミングで、どんぐりになりたいという方にお声かけしている。私生活などで忙しくなって途中で辞めるという方もいるが、任期はその人が来られなくなるまで。だいたい大学4年生で、就職したタイミングで京都を離れたりして、本会から離れられる。京都や近隣の県にいてプログラムとか当日だけ来てくれる方もいる。

・私は、子どもの頃からずっと参加していて、今度は自分が提供する側になりたいと思って活動している。

・私も子どものときにどんぐり会の事業に参加していて、とても楽しかった思いもあれば、ここで苦労したなっていう気持ちもある。それらの経験を通して、他の習い事や学校のイベントなどの中でできるようになったことなどもあった。そういう思いから活動している。

・私たちが小学校の頃は、いろいろ参加できるところがあった。子供会が少なくなってきたり、親の共働きなどが増えてきたりして、子ども達が自然と関わることが少なくなってきていると思う。こういう団体があるということで、親も自然に触れさせてあげたい、子ども達も参加して楽しかったということを他の子ども達にも広げていけたらと思っている。ちょっと行ったところで声をかけてもらったりすることも、すごくうれしい。

(委員)

・参加者の人数はどれくらいなのか?

(どんぐり会)

・コロナ前は、来てくれる子が結構おられたが、コロナ禍で空いてしまい参加させづらい親御さんなども出てきてしまった。私たちが子どもの頃よりは、子どもの人数は少なくなってきているが、コロナが収まりつつあるので、だいぶんと人数がもとに戻ってきているという部分もある。応募者全員を参加させてあげたいが、連れていく側としても、コロナで空いてしまい、入ってくれる人数が少なくなった。見られる人数が限られてしまっている部分もあるので、お断りする人数も増えている。できる限りは連れて行けるようにはしていきたいので、参加人数は増えていっていると思う。

(委員)

・指導者側の人数は少なくなっているということか。

(どんぐり会)

・少なくなっている。

(委員)

・「どんぐり会」には、どのようにして入るのか。

(どんぐり会)

・今のメンバーは、子どもの頃から来ている人が多い。今年から1人、子どもの時から参加してなかった方が入会されたので、キャンプに行く前などに、自分たちだけでキャンプに行って練習する機会を持ったりしている。

(委員)

・子どもには体験させることが大事だなと感心してお聞きしていた。

(委員)

・各種団体では、世代交代のむずかしさ、その会を続けていく難しさというのが課題となっている。古い人間は頭が固いのか、すぐに、会長を決めて副会長を決めて何々を決めてみたいな組織図をすぐ作りたがる。皆さんのお話を聞き、横の連携がすばらしいなと思った。うまく引き継いでいける秘訣みたいなものがあれば教えていただきたい。自分が楽しかったかというのが根本にあるから誘いやすいのだろうと思うが、リーダーさんを束ねていかないと活動自体が広がっていかないのかなと思うので、その工夫というか苦労している点などを教えていただきたい。

(どんぐり会)

・組織としては、会長・副会長・会計・書記をおいている。その年の代表がすべての取りまとめを行い、当日の運営とか、おおもとの何を行っていくのかなどを、代表を中心に行っている。横のつながりを強めている一番の要因としては、年齢がある程度近いというのはあると思う。社会人で残っているメンバーもいるが、当日までに準備をするときなどは来られないので、学生メンバー中心に行っているというのが大きい。社会人の方が当日来てくれたときに上下関係があるかと言えば、そんなことはない。それは、子どものころとかに参加していたからフランクな関係性が自然に構築されているので、堅苦しくないような関係になっているのかなと思う。

(委員長)

・リーダーの募集はどうされているのか。

(どんぐり会)

・中学生まで継続して参加した子たちが高校生になるタイミングで手紙を出し、了承を得られた子が入会する。昨年あたり、構成メンバーがかなり少なくなってしまい、生涯学習課のご協力を得てラジオへの出演や市の広報での募集をさせていただいた。子どもたちには、チラシを作って、これも市役所の方に手伝っていただき市内の小・中学校に配っている。応募は直接、市の方にしていただく形としている。

(委員長)

・構成員の会費はあるのか。

(どんぐり会)

・構成員から会費はとっていない。できるかぎり、補助金の中で確保できるようにし、イベントの際には子ども達から参加費をいただいている。バス代の高騰とかもあり値上がり傾向にあるので、1泊2日もしくは2泊3日をだいたい1万円程度で実施している。

(委員長)

・皆さんは、どこで会議をされているのか。

(どんぐり会)

・公民館で行っている。

(委員)

・市内には14の小学校、中学校があるが、この地域から参加が多いとか少ないかということはあるのか。

(どんぐり会)

・特にどの学校が多いとかいうような目立った傾向はなく、年によって変わる。ただ、小学生より中学生の方が少ない、また、小学4年生から中学生まで募集しているが、学年が上がるにつれて人数が減ってくるという傾向はあるかなと思う。

(委員長)

・独自に活動されていて、すごく頑張っておられる。皆さんの年代で構成されているが、アドバイスされる社会人の方とか社会教育関係団体との連携はあるのか。

(どんぐり会)

・子供会とは連携したいとは思っているが、なかなかむずかしい。

(委員長)

・そこは大人が考えていかねばならない。皆さんとの交流の一つのねらいは、社会教育委員として何ができるのか、皆さんにどう協力できるのかということ。皆さんの忌憚のないご意見を聞かせてほしい。

(どんぐり会)

・6年くらい前、子供会の方からご依頼いただきクリスマス会に参加して、手伝わせていただいた。その後コロナ禍で難しくなってきて、そのような状態が今も残ってしまっている。季節のイベントや子供会が企画・イベントをしたい場合につながれたらいいなと考えている。

(委員)

・つながりというのは、具体的にはお手伝いに来てくれるということか?

(どんぐり会)

・お手伝いさせていただいて、お時間をいただければ、その時間にできる何かを考えたり、ちょっとした遊びをしたりということを紹介し、私たちの名前を知ってもらえたり、楽しい時間を過ごせてもらえたりしたらと思っている。

(委員)

・子供会は、そのようなことを知らないんだなと思った。

(どんぐり会)

・前までなら、会長が連絡を取っていた。社会人になって来なくなってしまうと、そこで連絡が途絶えてしまってお互いに続けていっているのかというのがわからなくなる。お互いに連絡が途絶えてしまってお手伝いの数が減ってしまったのかなと思う。

(委員)

・コロナ禍で連携が切れてしまった可能性があるので、こんなことがありますよと言ってもらうのは可能かなと思う。

(どんぐり会)

・私たちも、連携を広げていくのが一番かなと思っているが、広げるにも限度がある。横がつながって、どこが子供会として動いているのかとかいうのも知っていけたらなと思っている。

(委員)

・限度というのは、マンパワーが足りない限度か、情報として広められない限度か。

(どんぐり会)

・情報としての限度が一番かなと思う。学校にプリント撒いても、興味のある、毎年この時期あるなって知っている子は、保護者に渡してくれたりするが、そのほかにはなかなか広がらない。毎年キャンプでも参加するのは4年生が比較的多いが、兄弟が参加していたからという理由が多く、新規としてはつながりにくい。やっぱり、もう少し名前を覚えてもらいたい。

(委員)

・子供会で引き継いでもらうようにする。

(委員長)

・情報の発信は難しいと思う。あなたたちは頑張っているが、やはり社会人である私たちが考えていかねばならないなと感じている。今のようにご意見を言ってくれたら、何かいいアイデアが見つかるかもしれない。あなたたちは1本の矢だと思う。1本では弱い。あなたたちをサポートする他の子供会があれば、2本、3本、4本、5本となり折れない。そこで、一緒に長岡京市のために頑張っていこうという意識ができあがっていくと思う。これからもいろいろと意見を聞かせほしい。


事務連絡等

・委員謝礼について

閉会

会議資料

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