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市長と語る“対話のわ” 令和6年10月27日(日曜日)神足ふれあい町家

  • ID:14876

日時

令和6年10月27日(日曜日) 午後2時00分から午後3時15分

場所

神足ふれあい町家

テーマ

はじめに市長より「市民アンケート結果から見る長岡京市」について説明いたしました。

    参加者

    8名

    対話(質問・意見)

    〈参加者〉
    企業が関西地方の住み続けたいまちランキングを発表しました。長岡京市は関西で10位にランキングしており、京都府内では長岡京市のみがトップ10にランクインしています。
    今日の話にもあったように、市民の多くが満足しており、住み続けたいと考えているということでしょう。

    〈市長〉
    去年は7位だったので若干順位は落ちました。これは基本的に駅を中心に調査しているのではないかと思いますが、長岡京市は比較的高い評価を頂いています。ありがとうございます。

    〈参加者〉
    私は防災会の会長をやっていますが、地域の半分くらいしか防災会に加入しておらず、加入者もなかなか増えません。昨今、自治会の加入率も減っているということですが、どうしたら加入していただけるでしょうか。役員の高齢化もあり、防災会が解散となってしまうことを危惧しています。

    〈市長〉
    長岡京市の自治会加入率もいよいよ50%を切り、防災会になかなか加入していただけない状況とパラレルな関係にある気がします。
    災害時にはもちろん行政が「公助」としてやっていかなければならないことはたくさんありますが、例えば個人一人ひとりが備蓄物資を用意しておくなどの「自助」やご近所や地域の中で助け合う「共助」も必要になります。
    その「共助」の部分が弱まっている要因としては、高齢化による会員減少や自治会未組織地域の増加などがあると思います。短期で解決できるものではありませんが、そのような状況を踏まえて、昨年に「助け合いとつながりのまちづくり条例」を制定し、「共助」に取り組む人材の育成にも力を入れ始めたところです。

    〈参加者〉
    近所に新しく引っ越されてきた方は、朝のごみステーションのネットの片付けが負担になるため加入しないとおっしゃっていました。ネットを片付ける時間の8時半過ぎには既に働きに出ているとのことでした。働いている人たちにすれば、ネット1つの片付けが負担になっているということで非常に難しいなと感じました。

    〈市長〉
    役割が果たせないために加入を遠慮される方もいると思います。「みんな公平に」ではなくて、地域でうまく分担できればよいのですが、同じようにやらないと、という意識があるようですね。
    防災の分野でいえば、最近の災害を目の当たりにして、少しずつ関心は高まりつつあるのではと思います。本日残念ながら市の防災訓練が中止になりましたが、毎年10小学校区全体で約2,000人の方が参加されています。8万人の街で2,000人ぐらいの方が参加されるというのは、周りの自治体の状況に比べると割と多いのではないかと思っています。今後も、参加して意義があった、楽しめたと思っていただけるよう取り組んでいきたいと思います。

    〈参加者〉
    横の繋がりが全然ないということで、地域で夏祭りを始めて今年で5回目になります。子供は来ますが、父親はほとんど来ないのでビールも売れません。孫を連れて実家に帰省した方の参加が圧倒的に多いです。

    〈市長〉
    熱心にやっていただいている方にすれば、みんなに参加してもらいたいという想いが当然あると思います。100点満点を目指すと難しい部分も出てきます。まずは地域としてその活動を継続していくということが非常に大事なのではないかと思います。ありがとうございます。

    〈参加者〉
    午前中にきりしま苑で災害ボランティアの訓練に参加してきました。具体的な訓練が出来たのでよかったです。実際に動くといろいろな反省点も出てきました。みんなが参加しやすいよう声かけがもっとあればよいのにと思いました。

    〈市長〉
    そうですね。防災訓練に関心がある方はおられると思います。訓練が具体的で楽しんで取り組めるということはすごく重要だと思います。そのあたりはやはり工夫が大事ですし、我々も情報収集して取り組んでいきたいと思いますので、ぜひまたよろしくお願いします。

    〈参加者〉
    私は10年ほど前に京都市内から引っ越して来ました。大分改善しましたが私は精神疾患を抱えており、息子も重度知的障害を抱えています。子育てがすごくしづらかった時期に長岡京市の病院を紹介していただいたのですが、これほど充実している病院があるのかと驚きました。息子の高校卒業後の進路を決める際には、先生から施設を紹介していただくことができました。息子のために移住し、息子の状態も本当に良くなりました。
    そこから社協の方たちとの交流も出てきました。長岡京市は、京都市に比べれば人口は少ないですが、その分きめ細やかな対応をしていただくことができます。社協の担当者の方は、すごく親身になって動いてくださいました。現在、息子はグループホームで本当に幸せに暮らしています。
    先ほどのアンケート結果では福祉が充実してないという意見がありましたが、私は決してそんなことはないと思います。

    〈市長〉
    自治体の規模が大きすぎるとなかなか難しい部分もありますが、長岡京市のエリアの中であればきめ細かくできる要素というのは非常に多いと思います。社協や支援学校の皆様には、熱心に、きめ細かくやっていただいております。そのようにおっしゃっていただけると非常にありがたいなと思います。ありがとうございます。

    〈参加者〉
    私は長岡京市ふるさとガイドの会で活動しています。長岡京市の観光行政のビジョンをお聞かせいただきたいと思います。
    道路にはガラシャ祭ののぼり旗が立っていますが、勝竜寺城公園には1本も旗がありませんでした。商工観光課に伝えると入口に旗を2本立ててくれましたが、城郭を取り囲む旗は1本もないので、非常にガイドがしづらかったです。勝竜寺城公園の中に小川がありますが、水が流れていません。観光客に対するお客様志向が足りないのではないでしょうか。
    あと、恵解山古墳公園が10周年を迎えますが、お客様をご案内して一番困るのがトイレです。家族ぐるみであれだけの人が楽しんでいるのに、トイレがないのは何とかならないかと思います。

    〈市長〉
    ありがとうございます。もう少しお客様志向の観点で、というご提案ですね。
    恵解山古墳公園のトイレはおっしゃるとおりです。ただ、公園にトイレをつくることに対しては近隣の皆様方の懸念があります。臭いの問題もありますし、人がたむろをする心配もあります。我々もトイレの設置を検討しましたが、公園整備当時地域の皆様のご理解が得られませんでした。今なおご理解はなかなか得られそうにないというのが現状です。そのあたりは地域で話し合うようにしていきたいと思います。
    観光行政を我々も決して軽んじているわけではありません。住んでいる我々だけではなく、街の外から人に来ていただき、この街で活動する人たちが多くいる状態を作らないとなかなか街に元気は出てきません。経済的な面もあります。
    有名な観光地に比べると観光客をお迎えするウェルカムな体制に貧弱な部分があるのも事実です。観光に行ったら、休憩して美味しいものを食べたり、ゆっくりできる雰囲気の良い場所に行ったりしたいと誰もが思います。まさに神足ふれあい町家のような場所が大事です。
    コロナを経て特に変わったことは、団体のお客さんが減ったことです。観光に来てもらうには、少人数のグループや個人の方、そしてインバウンドの方にいかに足を運んでもらうかです。欧米の方が観光竹林やたけのこ掘り体験に訪れているという話も聞いております。昔は旅行会社相手にPRしていくことが多かったですが、今は直接HPを見て予約して来られるなど、直接化している部分もあるので、発信の強化にも取り組んでいるところです。
    勝竜寺城公園が充実していないという部分はご指摘として受け止めたいと思います。

    〈参加者〉
    長岡京市の自慢といえば、やはりたけのこや竹林です。高齢化で10年後には竹林農家さんがほとんどなくなる、あっても1つ2つになってしまうとお聞きし、大変ショックを受けました。
    当然にあると思っているものが10年後にはないかもしれない。自然環境や交通の利便性などの良いところも、もしかしたらなくなってしまうかもしれない。不足している部分を補うことも大切ですが、今プラスに思っていることがそのままプラスであり続けるということもとても大切です。

    〈市長〉
    竹林農家さんの担い手不足についてはおっしゃるとおりです。竹林というのは手入れをしなくなると、一瞬で鬱蒼とした藪になってしまうので、何とか維持していこうということで現在農家さんに頑張ってやっていただいています。良い竹林は冬場から手入れをされています。間伐した上で、藁を敷いて土を被せます。そこで育つ筍はものすごく柔らかく上質なものとなります。その作業は結構な重労働となりますが、70代80代でも一生懸命やっていただいている方もいます。例えば、農作業受委託組合を作って、お願いがあれば他の方の竹林でも手入れしてもらうなど、個人だけに頼らない仕組みづくりもしていますが、やはり高齢化と後継者不足が課題であることは事実なので、しっかり取り組んでいきたいなと思います。

    〈参加者〉
    私は長岡京の出身ですが、長岡京のいいなぁと思うところは、自然が多いところです。JRの駅で降りた瞬間に西山の美しい風景が見えます。長岡京という駅名も素敵だと思います。
    ただ、課題点として、住んでいる人の子育て世代と介護世代の二極化があるのではないかと思っています。若い人が増えることはすごくいいことだと思いますが、高齢者を置いていきがちになってしまいます。例えば、高齢の母と散歩していても、ちょっと休憩したいときに座るベンチがあまりありません。まちの整備自体はいいことですが、これからの人たちを優先し、高齢者を置いてけぼりにしているのではないでしょうか。高齢化社会に向けても考えてほしいと思います。
    交通面でいえば、高齢者は足がないので、どこにも行けないという問題があります。例えば、はっぴぃバスの本数を増やすとか、料金を少し下げるだとか、高齢者の人が使いやすいようにしてくれるとありがたいです。
    あと、犬のフンに困っています。山手の方では人の目も少ないのでフンが放置されます。
    先ほどの観光の話は私も同感です。長岡京には10年間都があったので、魅力がたくさんあると思います。まちの整備など今住んでいる人の暮らしを充実させることが観光客の誘致に繋がるのではないかと思います。例えば、八条ヶ池は街灯が少なく、夜は真っ暗です。もう少し魅力のある観光地であればなと思います。

    〈市長〉
    子育て世代も大切ですが、高齢者の方への目線というのも大切だというのはおっしゃるとおりです。ちょっと休憩できる場所というのは結構大事だと思っています。例えば、すごくよかったなと思っているのは、阪急長岡天神駅の東口を降りたところに整備した広場です。将来の駅の高架化に向けた暫定の広場ですが、休んでおられる方もいれば、夕方には小さい子供が走り回ったりもしています。広場でなくても、例えば歩道にベンチがあるだけで変わるだろうなという思いも持っています。まちづくりにはそういう観点が非常に大事だと思っています。
    公共交通については、この20年近くで路線バスの利用者が半減し、民間の経営だけでは維持することが難しくなってきています。はっぴぃバスを税金で走らせていますが、増便すればするほど民間の撤退にもつながります。バス運転士の確保と採算が取れない部分をどうカバーしていくかが課題ですが、やはりまずはバスに乗っていただくことです。今まで全部車で行っているところを市民の皆さんが1人月1回バスに乗っていただくだけで収支状況はかなり改善します。バスを使いながら残していくことが大事だと思います。
    犬のフンについてはマナーが悪い人もいます。市も啓発してはいますが、マナーの問題はなかなか難しい部分もあります。何とか意識を変えてもらえるよう働きかけしていきたいと思います。

    〈参加者〉
    親子たけのこ堀り体験では、貴重な体験を親子で行うという素晴らしい光景を目の当たりにしました。応募して抽選に落ちた方については残念ですが、地元の財産だと思います。

    〈市長〉
    竹林や自然に触れたい、子どもに触れさせたいというニーズはすごくあります。ありがとうございます。

    〈参加者〉
    不登校の子どもが増えており、学校に行けない子どもの学びの場が課題だと考えています。「アゼリアひろば」もありますが、利用している子どもは限られます。不登校の子どもの支援、特に学習の支援を総合的にやっていただきたいと思います。

    〈市長〉
    不登校の子どもは増加傾向にあり、我々も大きな課題だと思っています。不登校といっても多様な子どもがいますので、選択肢を出来るだけ増やすことに力を入れています。例えば、各学校に別室登校ができるような枠組みを作り始めていて、利用者も増えてきています。不登校の子たちが選べる環境というものを作っていくことが大事だと思っています。引き続きしっかりと取り組んでいきます。

    〈参加者〉
    今日参加できなかった視覚障がい者の方に代わって意見します。
    新庁舎の1階に新しく電光掲示板が出来ましたが、字が小さくて見にくいと聞いています。
    ガイドヘルパーをしていますが、タクシーチケットが届いていないということだったので福祉の窓口を訪ねると、職員の方は既に届いているはずだとおっしゃいました。本人に手渡したのかどうかを聞くと、ポスト投函ということでした。一人暮らしの視覚障がい者はポストに投函されたことがわからないではないか、と言うと、「届いてますから」と取りつく島もないような対応をされました。障がい者の立場で想像して配慮することが福祉なのではないかと思います。すごく残念な気持ちで帰りました。
    12月に開催する「障がい者児の人権を考える市民のひろば」で来場者に配布する冊子には、当事者や家族、ボランティア、施設の方々の思いがいっぱい書いてあるので、ぜひ市のHPのどこかにその冊子のデータを掲載して欲しいと思います。

    〈市長〉
    ありがとうございました。電光掲示板のことと、ひろばのことは担当には伝えておきたいと思います。職員対応の件はおっしゃるとおりです。理解不足の職員がいたということで申し訳ございませんでした。このようなご意見を頂いたということはしっかり伝えさせていただきます。

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    長岡京市対話推進部秘書課秘書係

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