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令和7年度 第2回長岡京市文化財保護審議会会議録

  • ID:15659

日時と場所

日時

令和8年2月4日(水曜日) 午前10時〜午前11時30分

場所

長岡京市役所 2階 会議室202

出席者

委員

井上会長、礪波委員、藤田委員、網委員、長友委員、井上委員、橋本委員、林委員

事務局

西村教育長、中島部長、辰巳課長、篠原課長補佐、橋本総括主査、大高主査、松本主事、吉村主事

オブザーバー

中島埋蔵文化財センター事務局長

案件

1. 「長岡京市文化財保存活用地域計画」の前期期間(令和5〜7年度)の点検・検証
2.  市内文化財の指定・登録について
3. 国登録有形文化財「田村家住宅」の状況について

開会

・教育長あいさつ
・会議成立状況の確認
・委員10名のうち8名出席
・傍聴者の確認
・傍聴者なし

議事

(会長)
それでは早速だが、議事に入る。案件1は「「長岡京市文化財保存活用地域計画」の前期期間(令和5~7年度)の点検・検証」である。

(事務局)
【「長岡京市文化財保存活用地域計画」の前期期間(令和5~7年度)の点検・検証」説明】

(会長)
以上、案件1について事務局から説明があった。
ご意見、ご質問等はないか。

(委員)
地域計画の実施・未実施について説明があったが、表中の「5 市民協働によるエリア毎の文化財把握調査」や「6 近現代文化財の把握調査」は中期に取り組む措置となっている。未実施でも問題ないのではないか。また、中期以降に取り組む措置のなかにも実施しているものがある。良いことと思うが、その経緯を教えてほしい。

(事務局)
たしかに項目5、6は中期区分であるが、その他にも計画上の予定を前倒して検討、実施してきたものもある。周遊事業で「49 大学・高校、企業等との連携強化」や、ふるさと納税を含む「50 財源確保のための取組推進」など、計画上では中期後期とあるが、自発的に実施した取り組みがあった。

(委員)
非常に多岐に渡る事業をされてきたことに驚き。とくに重点とする項目については、どのような効果があったのか検証すべき。効果があったもの、なかったものを精査し、今後の計画に盛り込んでいくのがよいのではないか。1点目は「32 周遊サイン等の整備・多言語化」について、万博などインバウンドに伴う多言語化にはどれほどの効果があったのか?2点目は「50 財源確保のための取組推進」に関するふるさと納税について、どんな反応があったのか?3点目は「18 国史跡乙訓古墳群の公有化と整備・維持管理」について、史跡整備の後に公開というプロセスを踏むと思われる。例えば恵解山古墳公園は大型で注目されているが、出土した鉄製品の保存処理、公開について今後のご予定をお聞きしたい。

(事務局)
1点目に関して、多言語で音声ガイドを作成している。現状では残念ながら市内でのインバウンド効果ははっきり見えないという実感があるが、観光部局として「西山ブランド」を推し進めているのと連動しており、長岡京市を知ってもらうことに期待してのこと。2点目に関して、『写真でふりかえる長岡京市』(『長岡京市歴史資料集成』2)が市民の好評を得たことから、市外在住の長岡京市に縁ある人々にも訴求力があるのではないかと企画した。実際、数件ではあるがお求めがあった。何よりもWebサイトで取り組みを知っていただくところに効果があるものと考えている。3点目に関して、史跡整備が最終目標。公開については、井ノ内稲荷塚古墳を取得し、発掘が進められ、今年度は2月末に現地説明会を開く予定。恵解山古墳から出土した鉄製品は大半が京都府立山城郷土資料館に寄託中で、一部を長岡京市埋蔵文化財調査センターで展示している。今後の予定は未定だが、れきしる長岡京のオープンも控えており、何らかの形で公開していきたい。

(委員)
鉄製品の保存処理が出来れば、重要文化財指定も実現可能なことと思われる。京都府とも、よく協議してほしい。

(会長)
保存処理は出来ないのか?

(事務局)
保存処理は既にされている認識である。

(会長)
多言語化は大事だがどこまでやっていくのか。こういった面も今後、目を配る必要がある。

(委員)
計画の中期に向けて、音声ガイド以外でデジタル技術を用いる想定はあるか。

(事務局)
音声ガイドを核としつつ、展示室内では映像展示、画面に触ると反応する仕様であったり、3D画像を使用した展示などを行う予定である。

(委員)
「現地」でデジタルを用いる予定はあるか?

(事務局)
QRコードでWeb上の音声ガイドに誘導することを予定している。

(委員)
AR(拡張現実)などを用いると、受けが良いように思う。

(会長)
ARは向日市でやっている。目で見える形は良いと思う。

(委員)
これに関して、大阪府東大阪市河内寺廃寺跡(史跡)ではARでトレンチを体感できる。YouTubeにもあって、スマートフォンで連動させながら、発掘現場や堂内を巡れる仕様で、これからの時代にはこういったものが求められている。デジタル導入はもはや避けて通れない。他にも様々な自治体で試行されているので、事例を収集して地域計画上に位置付けると良いと思う。私は長岡京市文化財保存活用地域計画の作成には関わっていないが、長岡京市と聞いてイメージされるのはやはり「古都」であることだ。長岡宮は向日市にあるが、しかし全国に通用する名称をせっかく有しているのだから、地域計画内の「王城の地」を推さない手はない。朱雀大路をはじめ、近年、長岡京に関わる重要な成果が相次いで上がっている。周遊ルートとして、乙訓寺といった古代寺院やそういった遺跡を組み込んでほしい。

(会長)
長岡京は日本史上にも重要。市名から「都」を連想するのは当然のことで、委員の今の意見はもっともだ。どうぞご検討を。

(委員)
まちなか博物館ネットワーク事業について、来場者数だけではなく、保存活用の視点に根差した指標を追加できないか。

(会長)
行政としては、来場者といった目に見える数字は重要だ。

(事務局)
あくまでも客観的な「数値」として、来場者数という指標を設定している。当然他の指標をないがしろにするものではないことをご理解いただきたい。

(委員)
来場者数に関して、光明寺や乙訓寺、長岡天満宮など、平時は拝観料をとっていない。このあたりどのように数をカウントするのか?

(事務局)
各寺社とも明確な参拝者数は把握されていない。そのため、教育委員会所管の文化財主要施設を対象とする予定である。

(委員)
今年度の審議会で今尾家住宅(登録有形文化財)のプレート交付式に参加した。市内には登録有形文化財に登録されている住宅が多く残されているが、これらの修理に国庫補助は殆どない。所有者負担が大きいなかで守ってゆかねばならない課題がある。一方、こうした建築の訴求力は大きく、毎年京都市が主催する特別公開期間では収益を出しており、有益な取り組みといえよう。現在、長岡京市では市民に見ていただく機会がないが、何とか所有者の協力を取り付けて、見学できるような仕組みができないか。そのためにも日頃から所有者と連絡を取り合って、その心持ちを把握していただきたい。

(会長)
市民に見える形で保存活用をしてほしい。

(委員)
自分は地域計画を推進する文化財保存活用推進会議の委員も兼任している。今回、審議会でいただいたご意見を推進会議でも共有し、今後の取り組みに活かしていきたいと思う。

(会長)
地域計画には区切りがあるが、これらは永遠の課題であろう。他にご意見などなければ、「「長岡京市文化財保存活用地域計画」の前期期間(令和5~7年度)の点検・検証」について、ご了承いただけるか。

(各委員)
【異議なし】

(会長)
それでは案件2「市内文化財の指定・登録について」に入る。

(事務局)
【案件2「市内文化財の指定・登録について」説明】

(会長)
以上、案件2について事務局から説明があった。
ご意見、ご質問等はあるか。
光明寺は宗教史上に有名なので、これまで建造物の指定が無かったのは意外である。

(委員)
具体的に何が評価されたのか。中身について、もう少しお聞かせいただきたい。

(事務局)
今回、重要文化財の指定対象となったのは、光明寺の「参詣空間」を構成する8棟である。本堂(御影堂)は開放的で自由度の高い空間であり、近世浄土宗本堂建築の初期事例として高く評価された。

(委員)
光明寺は中世の様式が近世にかけて折衷していった江戸建築そのもの。指定は感慨深い。

(会長)
他にご意見などなければ、「市内文化財の指定・登録について」、ご了承いただけるか。

(各委員)
【異議なし】

(会長)
それでは案件3「国登録有形文化財「田村家住宅」の状況について」、長岡京市審議会等の会議の公開に関する指針の「会議の公開基準」に基づき、その内容を公開することにより、法人その他の団体・個人に不利益を与えるものと認められるため、非公開とすることに同意する委員は挙手を求める。

(各委員)
【全員挙手】

(会長)
全員の同意を得たので、案件3「国登録有形文化財「田村家住宅」の状況について」は非公開とする。

閉会

(事務局)
今年度は、5月の開催に続き、本日第2回の審議会を開催した。
また、令和8年3月末をもって、本審議会委員の任期が終了することに伴い、
委員の皆さまには再任のお願いをさせていただいている状況である。
しかしながら、様々なご事情の中、井上会長、國定委員、橋本委員、
また市民公募としてご参画いただいた林委員が本任期をもってご退任となる予定である。
本来であれば、お一人ずつ一言頂戴するところだが、代表として会長から一言賜りたい。

(会長)
私自身、長岡京市の文化財行政には長く関わってきた。
皆さまにおかれても、様々な方角から長岡京市の文化財行政に温かい有益な意見をいただき会長としても御礼申し上げる。
これから先も、長岡京市の文化財を第一に考え、成果をあげられることを祈念する。

(事務局)
以上を以て、令和7年度第2回文化財保護審議会を終了する。