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平成27年度 第1回児童対策審議会会議録

  • ID:5270

日時

平成27年8月17日(月曜日)午後7時~

場所

長岡京市役所 南棟3階 第一委員会室

出席者

15名

足達委員、安藤委員、大久保委員、工藤委員、五井委員、小山委員

定永委員、寺田委員、西野委員、丹羽委員、畑中委員、三代委員

森委員、山田委員、山本委員(五十音順)

欠席者

3名

菅田委員、篠田委員、西村委員(五十音順)

行政・事務局

中小路市長、池田健康福祉部長、則武健康福祉部参事兼健康福祉政策監、齋藤健康福祉部次長兼福祉事務所長、

舟岡教育総務課長、名和こども福祉課長、柿原文化・スポーツ振興室青少年育成担当主幹、藤井こども福祉課主幹、

河南こども福祉課保育係長、柳沢こども福祉課子育て支援係長、村田こども福祉課子育て支援係保健師長、

德田こども福祉課保育係総括主査、宮本社会福祉課地域・労政係総括主査、鈴木健康福祉政策監総括主査、

則末こども福祉課子育て支援係主事

傍聴者

なし

会議次第

案件1.児童対策審議会の会長及び会長代理者の選任について

会長:安藤委員、会長代理者:山本委員(会長指名)

会長あいさつ

案件2.児童対策審議会(子ども・子育て会議)の役割について

事務局より資料について説明

質疑・意見等なし

案件3.長岡京市次世代育成支援行動計画(新・健やかこどもプラン)平成26年度事業概要報告について

事務局より説明

<質疑・意見>

(委員)待機児童について、入所が叶わなかった理由は把握しているのか。また、保育所の入所案内について、入所要件に「虐待」とあるが、これを要件とした入所件数は増えているのか。
(事務局)1歳児の入所可能な園がなかったことが一番の理由と考えている。また、虐待を要件とする入所は増えている。

(委員)(上記続き)待機児童発生の原因は、乳児の受け入れ枠が少なかった所にあるということか。また、平成25・26年に発生している待機児童についても、同じように乳児の受け入れ枠が原因であったのか。
(事務局)ご質問の通り、乳児の受け入れ枠不足が原因となっている。

(委員)長岡京市において、待機児童と新システムの関係はどのような形になっているのか。
(事務局)待機児童について。入所希望者が増えていることが一つある。人口増加は横ばいであるが、その中でも入所希望者が増えていることに原因がある。経済的な理由等もあるかとは思うが、社会情勢に大きく影響されていると考える。

 (委員)待機児童について、施設が足りない、職員が足りない等、具体的な課題はどこにあるのか。
(事務局)園の方に定員を超えての受け入れを要求、実施しているところであるが、なかなか難しいというのが現状。

(委員)(上記続き)最も大きな課題は施設の数が少ない所にあるということか。
(事務局)ご質問の通り。施設が増えると、保育士の問題も発生してくると思うが。

 (委員)乳幼児を育てる親について、母親にもキャリア形成をしたいという思いがあるかと思うが、小規模施設の増設以外に待機児童解消にはどういった手立てがあるのか。
(事務局)公立以外の民間や認可外といった施設への入所を案内している。

(委員)(上記続き)安全安心といった部分で公立保育所以外への入所がためらわれると思う。公立以外の園についても、安全という面を考えていかなければならないのでは。
(事務局)そうした面で公立園への入所を希望される方は多数いらっしゃるが、民間園はそれぞれ独自の事業を行っているという面で魅力を感じる保護者もいる。

 (委員)虐待、DVといった要件で保育所入所をしている家庭について、虐待、DVによる子どもへの悪影響が考えられる。そうした家庭の児童が入所するのは、やはり小規模でよく目が行き届くところが良いと考えるが、そうした児童の入所先として中心となっている所(公立園または民間園に集中している等)はあるのか。
(事務局)入所選考の際、最も重要視していることは保護者の希望。

(委員)(上記続き)親にも問題がある家庭なはずなので、親の希望ばかりを考慮するのではなく、親もまとめて家庭全体をみていける園に入所させるべきと考える。

案件4.平成27年度の保育料について

事務局より説明

<質疑・意見>

(委員)保育料の決定について、国基準の80パーセントとはどのような経過で設定された基準なのか。
(事務局)以前の児対審の決定に基づき、決定している。

(委員)他市の保育料の設定状況はどうなっているか。
(事務局)各市町村の状況により異なる。他市についてもこうした場での審議を経て、決定していると思われる。

(委員)第3子の規定について、18歳未満という基準は京都府の特例的な規定であるか。国基準はもっと幅が狭かったかと思うが、どうか。
(事務局)ご質問の通り。国基準では三人とも就学前である必要がある。

案件5.その他

案件提起:留守家庭児童会の施設改善計画の内容、協力金の金額等について

各委員より質疑・意見

<質疑・意見>

(委員)こども福祉課の組織が改変されたが、どういった目的で現在の形になったのか説明をいただきたい。
(事務局)虐待、養育困難なケースについて、対応の体制を強化するため、臨床心理士や保健師の配置を行った。こども福祉課だけで虐待ケースを抱えるのではなく、0~18歳の子供をどう見ていくのか、他課との連携を行っていきたいと考えている。ゆくゆくは発達支援等も含めて一本化していきたい。

(委員)(上記続き)大変期待している。様々な問題のある御家庭にいろんな課が錯綜し、お互いの連携が不十分なままケースに対応しているが、他課と連携して支援計画を立てていってほしい。

(委員)様々な施策があるが、親がちゃんと子どもを見る時間はあるのか。親が楽であるから長時間預けるという傾向があるのではないか。家庭での親子の対話時間、親の子育て力を奪っている現状があるのではないかと思う。中学・高校の子どもに対しても、性教育等、将来家庭を築いていくにあたりもっと家庭教育が必要なのではないか。

(委員)高校生の保育体験というものがあるが、受け皿である保育園が足りないということがあったと聞いた。自分の子どもが生まれて初めて子どもに接するという父親もいると聞くし、こうした活動をもっと増やしていけたらいいのかなと思う。学年を重ねるごとに体験時間を延ばす等すれば、活動が実ってくるのでは。もちろん小学校等ではじめてもいいかと。

(委員)システムが変わり、大きな制度改正があった。待機児童について、他の市町に比べ数が多い現状がある。8万人という人口を維持するため、若い世代の定住をすすめていくことが重要になる。ついては、待機児童解消の対策をもっと頑張っていただきたい。放課後児童クラブの待機児童についても大きな問題だと考えている。

(委員)保育所について、要望書を保護者会から提出しているが、毎年同じようなやりとりをしていると聞いている。今年から組織も変わったということなので、前年要望が通らなかったことなどを含め、保護者からの要望をそのまま出してもいいのか。
(事務局)様々な面で要望をいただけたら。

(委員)学童について。5・6年生に関しては、今後受け入れを考えているのか。
(事務局)国は対象を小学生としているが、必ずしも5・6年生について受け入れなければならないという規定はない。施設の状況(定員等)により、理由なく高学年の児童を預かることができない旨ご理解いただければ。

(委員)民間園の参入により、教育の場に市場原理が持ち込まれることについて、子どもの育ちにどういった影響があるのか懸念している。また、先ほどの意見にもあったが、様々な制度があることはいいが、親が子供と対話する時間がなくなるというのはどうか。親が子育てのスキルを身に着ける時間を阻害しているのではないか。

(委員)地域力を上げていくことが必要と考えてはいるが、なかなか直接関われない現状があるため、どのようにしていけば良いか模索しているところである。

(委員)体制改変について、市に期待するところは大きい。虐待通告について、専門ダイヤルの導入があったが、やはり市の関係機関の協力が必要不可欠。連携と対応がスムーズに行えるよう、期待している。保育所について、保育所に子どもを預けることができる状況が虐待を未然に防げると考えているので、待機児童の解消等の対策をお願いしたい。

(委員)複数の資料がどのようにつながっているのかわかりづらいので、意見が言いにくい。目標値は書かれているが、具体的にどういった状況なのかが資料を見ただけではわかりにくい。議論しやすいような資料作りをお願いしたい。

(委員)地域の役割の担い手が減っているように思う。強力なリーダーがいないと難しいと感じている。子どもが多い地域であっても近くにサークルがなく、遠くの子育てサークルに参加している方も多い。仕事と子育ての両立が大変な親も多いと思うので、サークルの立ち上げを容易に考えられない面があると感じる。

(委員)狭い教室に80~100人ほどの児童がいる学童教室があると知って驚いた。保育所の待機児童の話があったが、その児童はいずれ学童に入ってくる可能性が高い。市として、どの地区にどれだけ保育所入所児童がいるかを把握して、それを見越した受け入れ態勢を作っていただきたい。

(委員)保育所、幼稚園は子どもが親と離れて初めて集団生活に入っていく場所であるが、待機児童はその経験ができない。そうした子どもを作ってはならないと思うので、対策をぜひ頑張っていただきたい。

(委員)すくすく教室について、高学年の参加がとても少ない。低学年についても親に言われていやいや参加している子がいる。少しの時間でも親が子と関わる時間を持つべきと考えるが、教室の現状とのジレンマを感じる。

(委員)仕事をしていると、子どもをどこかに預けなければとつい考えるが、やはり親子の時間は大切だと思う。ただ、理想的な親子の関わり(1日の長時間を子どもと過ごす、等)を持つことが難しい人もいると思う。

(委員)支援制度が充実しているからといって、親子関係が希薄になるわけではないと思う。親子を地域で孤立させないことが支援だと考える。この児童対策審議会だけでなく、他の審議会でも子どもを大事にしていこうという方向の審議がなされなければならないと思う。力のあるNPO団体や民間団体についてもこうした場に参加してもらい、力を貸してもらったらいいかと思う。

(委員)今回の計画は保育所に関する対策のみを掲げているように思う。京都府では私学助成等、幼稚園に対しての補助があるが、やはり格差が生まれているように思う。保育所で待機児童がたくさん出ているということであるが、幼稚園でも、園や年齢によっては働いている親の子を預かることができる。就園奨励費という名目でなくても、例えば全ての児童を対象とした保育料の減額等の支援が拡充されれば、幼稚園も待機児童の解消に助力できるのではないかと思う。

(委員)子育てが厳しい社会状況になっているのかもしれない。ただ、こどもはみんな民間、公立関係なくどこの園に通っても等しく教育や愛情を受ける権利があると思う。保育士の育成をはじめ、子どもが健やかに育つ環境を整えていくことが使命だと思う。

(委員)保育所について、施設確保と人材育成の双方が課題。質と量をどうカバーしていくかを考えなければならない。

(委員)委員からの質疑や意見を受けて、何か行政からの意見はないのか。貴重な審議の場であるので、行政と委員の意見等が一方通行とならないようにしていきたい。
(事務局)貴重なご意見を多数いただけた。これからもお知恵をお借りできれば。今回、議題が多岐にわたっていたので、次回以降は議題を絞って審議をお願いしていきたい。また次回はわかりやすい資料づくりを心掛けるので、より多数のご意見をいただければと思う。ご協力いただければありがたい。